KONASUKEの部屋

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アトボシハマキ(アトモンハマキ)♂20210603

2021年11月27日 | チョウ目
アトボシハマキ(アトモンハマキ)。
胸部背面と前翅基部後縁に3つの黒紋があって、前縁にひだ状の折り返しがあるので、♂、ですね。

①3つの黒紋
②前翅前縁:ひだ状の折り返し

別名:
アトモンハマキ
分類:
チョウ目ハマキガ科ハマキガ亜科
翅を広げた長さ:
♂19~25mm、♀19~31mm
分布:
北海道、本州、四国、九州
平地~山地
成虫の見られる時期:
6~10月(年2化)
若齢幼虫で冬越し
※高知県では年3化、卵で越冬する?
エサ:
成虫・・・不明
幼虫・・・リンゴ、ナシ、バラ、コナラ、クヌギ、ミズナラ、カシワ、クリ、マンサク、アオダモ、ナツハゼ、ヤマナラシ、ハンノキ、オニグルミなど
(北海道:ウダイカンバ、シラカンバ)
その他:
♂の前翅前縁には、ひだ状の折り返しがある。
また、胸部背面に1つ、前翅基部に1対、計3つの黒紋がある。
♂は一般に♀より濃色で、斑紋も明瞭。
一般に♀は♂よりやや大型で、たすき帯がある。
♂の頭頂部は二重の鱗毛に覆われ、これらを除去すると頭頂は窪んでいる。
(聴覚器官?)
広葉樹を中心とする樹林と林縁、果樹園、畑地、公園、路傍、人家の庭などで見られる。
夜行性で、灯火に飛来することも多い。
普通種だが、個体数はそれほど多くない。
幼虫は新梢先端の葉を綴って巣を作り、成長するに従って巣に葉を次々と被せ、葉巻状にする。
そのため、老齢幼虫の巣の中には、初めの頃の葉が枯れて包まれている。
北海道では、中齢~終齢幼虫が6月と8月に見られる。
若齢時は頭部が全体黒色。
中齢では頭部・前胸背楯・胸脚は黒色で、胴部は暗い黄緑色。
終齢幼虫は頭部が赤褐色で、多数の黒い斑紋がある。
前胸背楯は黒色で、前半中央が褐色、頭部との境目は淡色。
胸脚は黒色、あるいは褐色で先は黒色。
胴部は背面が灰色、腹面と腹端は白っぽい。
背面には不鮮明な白い斑点がある。
刺毛は白い。
(カクモンハマキ類の幼虫は、頭楯が白く、刺毛基盤が全て白色を帯びる。)
終齢幼虫の体長は約25~29mm。
リンゴなどの果樹では害虫とされるが、通常は特に防除の必要はないという。
他の樹木では発生数はごく少ない。
巣の内部で蛹化する。
チャハマキチビアメバチに寄生される。
参考:
Digital Moths of Japan
みんなで作る日本産蛾類図鑑V2
かたつむりの自然観撮記
虫ナビ
北海道立林業試験場・緑化樹センター
渓舟の昆虫図鑑
板柳町
あおもり昆虫記
こうち農業ネット
京都自然教室 図鑑
無農薬リンゴの観察記録
センスオブワンダふるイモムシケムシ
富山県産蛾類博物館
診断に役立つ埼玉の農作物病害虫写真集
愛知県豊川市と東三河の蛾類観察
日本産ヒメバチ目録
茨城の蛾

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