http://p.tl/iNYU
この記事の続きです。
設計者の方に点検をお願いしたところ、
機能はほぼあっており、どうも使い方が悪かったようです。
ステッカーを作って見ました。
適当に「KOMU-LPP901a」なんて形式を名づけたりして。
使い方が実に風変わりなので、忘れないように貼って見ました。
完成です。
常点灯時。
で、のっちを上げて暫く経つと
スルスルと走りだす。
外見こそ、ただのレオスタットパワーパックと変わらないツマミ数なので面食らいますが、
・常点灯
・オートな加速
・減速もオート
・しかも電源を余り選ばない5Aまで(手持ちで4Aを使用)
と、結構高出力なミニなくせに実力があるパワーパックとなりました。
使い方
1 電源を差し込む(この時にパイロットランプが点灯するようにしました。)
2 スイッチを入れる(このスイッチはどちらかと言うとリセットスイッチのようなもの)
ここからが普通のパワーパックではありません。
これ、実車のマスコンに若干似ています。
「電源はツマミを持って操作するものではなく、ツマミはノッチであり、『電圧の流れを込めていく流れを制御』するものである」というものです
何言っているかわからない?
もう一度言い換えてみます。
「ツマミは回した分だけ電流なり電圧なりを決めるものではなく、12V4Aの上流から流れる電気のダムがあり、そのダムの放水口を広げるスピードをコントロールするものである」
というようなものです。
つまり、常点灯は起動電力まで徐々に上がっていく電気がまだモーターは起動しないが照明は点灯する中間域であり、極性が効くものです。
ヘッドライトとテールライトが同時に点く、微弱交流を添加したものではありません。
で、ツマミであるノッチはどこで回し止めてもいつかは12V4Aにまで進むのではなく、「動力車のモーターの特性によって「あるツマミ位置」以上ではそのようにフル電力まで進むが、「ある域」ではそこまでは開き切らない、ま「ある域」を下回ると逆に絞っていく」というものです。
しかも、「ある位置・ある域」というのが、動力車のモーターやギアの抵抗によっても異なり、実は非常に糞面倒臭い、叉別の見方をすると個性的なパワーパックです。
ですが、逆に言うと非常に運転に飽きが来ない、職人芸を磨けるコントローラー有ります。
超メリットは「非常に安定したスローが効く」コントローラーであり、スローの虜になっております。
牛歩のような走りを、ほぼどのような動力車でも楽しめることがわかりました。
右から
「極性スイッチ」
「メインツマミ(ノッチツマミ)」
「入切スイッチ」
と配置しています。
マイコンが仕込んであり、生意気にもプログラムブルコントローラーですから、まず電源を差してから試走まで有るステップを踏みます。
電源をさし、入切スイッチを入れると「常時点灯プログラムモード」になっています。
3 動力車をレールにおいて、ツマミを右に入れる。
ちょっと動き出すところでツマミを止め、直ぐ左に若干戻す
4 10秒待つ
知らぬ間にプログラムモードから走行モードに切り替わっており
常点灯が始まります。
5 ノッチを右に回し始めると、まず常点灯している状態から電圧が上がっていき、先ほどの地点くらいで走行を始めます。
6 もっと右にツマミを込めると加速度が上昇していきます。そのままではゆっくり加速していきます。
7 ここで良いだろうというスピードになったら、ツマミ・・・ノッチを若干戻していきます。そうすると惰性ポイントがあったり減速を始めたりしますので、惰性位置を探ってそこでツマミ操作を止めます。
8 ツマミを左に戻していくと減速行動の域に入り、減速します。左に込めれば込めるほど減速度は上がりすみやかに停車します。
動作はこの様になります。
ツマミ一つでワンハンドルマスコンのような操作感、そして「込める」という本職運転手独特の感覚が再現できます。
特に減速域ではツマミを左に振れば、ブレーキシリンダーに空気の流量を大きくして止めていく感覚が味わえます。
そのままでも止まるけど、止め方を調整する。
減速域でツマミを止めて動かさなくしても、止まっていく行動に変わりはない。
止まるまでの時間と距離が掛かるだけ。
というモノ。
トミックスやカトーのこの手の物の込めの開きは、アジャスターツマミスイッチという形で固定できますが、これはひとつにツマミの時間差でそれをいちいち設定してあげるというものです。
ですからテスターを最初当てながら使って見ました。これ、12Vアナログメーターかテスター必須かも。
その針の動きでコントロールすると実に愉しいのです。
ちなみにこれは
「PWM方式電圧制御基板v8」という名前でヤフオクで出品されています。
http://openuser.auctions.yahoo.co.jp/jp/user/Speedcycler
商品サポートページ http://support.2sc1815.com/
非常に信頼できる開発者の方で、作って良かったと本気で思っております。
しかも基板とマイコンICだけなら980円で提供されており
今回はすべての部品揃えても2000円弱(電源アダプターはコンピュータ機器用の再利用)でした。
2000円弱で、コスミックなどで特製パワーパックを買うと数万円する構造物が入手できたのは助かりました。
ちょっと癖はありますが非常に面白いコントローラーです。
↑チャレンジしがいは絶対あります。
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