食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『回想旅行記、ヴェネチアⅢ』

2013年11月07日 17時54分59秒 | 旅行

迷路に迷うことなく無事ホテルに戻り、ここから30分ほど船に乗りヴェネチアガラスで有

名なムラーノ島に向かう。ヴェネチアの街は離れて外から見るとおとぎの国のようにも見

える。島にはガラス工房が沢山あり日本でいう窯元のような感じだ。工房ではガラス職

のパフォーマンスを見学、日本でも見ることのできるガラス細工だから特別、感心する

とも驚くこともないが、仕上がりの色だけは足元に及ばない。

ここでは観光客を相手に細工を見せる工房のようで、商品は別の部屋かどこかで作って

いるのではないかと思われる。つまり、次々と観光客が来るので落ち着いて名作になる

うなものを作っておられないからだ。工房で見学を終えると隣接した販売店に連れて

行かれる。私たちにヴェネチアガラスの見識などないから、店内に展示されている作品を

見ると何れも素晴らしく優劣をつけ難い。強いて判断するとすれば値段の高いものが素

晴らしいとなろうが、素人目からそれを見ても値段に比例した価値が見い出せない。

買う場合、自分の気に入った色と値段が手頃という俗な理由で選ぶことになりそう。島で

滞在はガラス工房が大半で他の特筆するような観光ポイントには思えなかった。それ

でも見るだけのグラスからシャンデリアまでピンキリの作品を堪能できた。

2晩目のヴェネチアの夕食はフリーだったから近くのレストランの品定めしていたら、同じ

アーの女性2人と出会い一緒に食べることにした。年格好は私たちと似たようなものだ

から完全なるおばさん連れ。1人は英語の先生だと言うのに会話はさっぱりで、後日のロ

ーマでバールに入る時、夜なのにgood morningと言いながら平然と入った逸話がある。

彼女たちも海外旅行に長けているのではないから、私たち同様にレストランを選ぶのにも、

目は効かないし料理の内容も分からないまま、賑やかそうな店を選んだ。店内の客は観

客相手というより現地のお客さんが多いように見えた。

日本人客多いらしく簡単な日本語メニューが用意されており、焼き魚、肉料理をシェア、ボ

ンゴレをそれぞれ頼んだ。前菜や料理が運ばれて、それをつついていると、出されたボン

レの1皿はアサリが開いていない。つまり火の通りが悪いから開いていないのであった。

それを受け取った女史はイタリア語も英語もダメなのに、声を出し店員を呼びアサリを指差

『No パカパカ』と貝が開いていない仕草を付け加えた。すると店員は大げさなポーズを取

ながら、ニッコリと笑みを浮かべ皿を持ち帰った。新しく調理し直したボンゴレは全て口を開

けていたのは言うまでもない。言葉など分からなくても熱意があれば通じるものだという典型

的な例だ。勿論、皆で大笑いをしながら楽しいヴェネチアの夜を過ごした。この時から、旅が

終わるまで当然のことニックネームはパカパカさん。


『SCC=2.1に上昇』

2013年11月07日 17時53分45秒 | 日記

先日、受診した腫瘍マーカーの結果を聞くために病院に行った。前々回の1.8を受けて

造影剤CTを受診、その時のSCC=1.7となり今回は+0.4と嫌な数字が出てきた。恐らく今

の辺り数字が一番あやふやで、判断し切れないものではないかと思われる。直ぐに何か

のアクションをとる状態ではないから注視していくとしながらも、数字はウロウロと動き回る。

先生は別として、患者の心理としても微妙なところ。基準値を逸脱しているから安心でき

ない、かと言って落ち込むような数字でもなかろうと二つの意見が天秤のように上下する。

結果を聞く前に、悪いとした場合、根拠はないがSCC=2.5に上昇なんて嫌なことになるか

もしれないし、逆に1.5を下回る場合もあるのだから、あまり数値に捕らわれ過ぎないように

と言い聞かせるようにしていた。

これは兆候を掴むための一つの判断材料だから、先生の説明にあるようにもう少し長いス

パンでみて具体的なことを考えるのが妥当だと私も思う。そして先生の方針は前回8/26造

影CTを受診しているが次回のCT検査を早めてチェックしておきたいとのことで11月末か

12月を提案された。私は早い方がいいと応えると18日に空きがあるとのことで、即決。

結果は前回より悪化しているが割と落ち着いているので、落ち込んでガッカリしたりしてはい

ない。何かの努力をすれば改善されることならそうするが、こればかりは如何ともし難いから、

+思考で前を向いて元気よくいこう!


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