ミラノはイタリア北部でローマに次いで大きな都市のひとつだ。私には全く縁のないミ
ラノコレクションが有名でファッションに興味のある人なら大喜びしそうな場所だ。
時は12月の半ばだからクリスマスを控えて大いに盛り上がっているだろうと思いきや、
日本の馬鹿げた飾りとは裏腹に、すごく控えめな飾りが施されている。更に街中で日
本の繁華街のようなどぎついネオンサインや灯りは何もなく、全体的に暗い感じがす
る。ホテルにチェックインして食事までの短い間に、近くのスーパーに出かけて添乗
員の指示、ミネラルウォーターを購入する。ヨーロッパの水道は硬水ばかりで飲料水
は購入しなければならないとのこと、庶民の生活用品を扱うスーパーに行けば、その
様子は一目瞭然だ。ミネラルウオーターは大きなペットボトル5㍑はあろうか、そんな
ものを筆頭に水コーナーにてんこ盛りで売られている。日本で飲料水を買うなんて風
習はなかったから、それを見てビックリ仰天。またリラは桁が違うから換金してもらうと
大金持ちになったような気分になるが、店屋の値段も比例しているからインフレ世界
に飛び込んできたようなものだ。だから中々慣れずお金を払う時、10万リラ札を出して
も気づかないで注意されて初めて分かったこともある。