食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『隕石報道に見る東欧の今昔』

2013年02月16日 17時49分25秒 | 日記

それにしても次から次へと人災やら天才やら降りかかって来るものだ。南の方では

若者が狂ったのか無差別殺傷事件かと思えば、北のロシアでは天から招かざる客、

隕石が落っこちてきた。南も北も駄目なら日本がいいとも言えない。2年前には東日

本大震災があったではないか。ロシアの隕石は直ぐyoutubeに投稿され、その状況

が全世界に流された。今の時代アメリカであろうがロシアであろうが事件があれば動

画投稿という形で事実が伝えられる。ベルリンの壁が崩壊する以前には考えられな

かったことだ。私たちの年代の人間はベルリンの壁が如何に高く頑丈だったのかよ

く知らされている。壁を越えようとしただけで殺戮される、それほど東のことが西に流

れるのを恐れたものだ。西側はCOCOMなる条約で西の技術が東に流出しないよう

輸出品目の規制をしていた。

今はこうした縛りによる影響は皆無に等しいが、私の知る限りではパソコン関係をモ

ンゴルに輸出、これもCOCOMにひっかかり四苦八苦という話がある。モンゴルから

は沢山の力士が活躍し、大相撲はモンゴル勢で持っているようなものだが、そうした

過去の歴史的背景からは想像もできないことだ。

また、アマチュア無線をしている頃、東欧の無線局と交信すると『バラン(アンテナの調

整用部品)を送ってほしい』とか『Z80(マイコンチップ)を持っていないか』などとおねだ

りされたものだ。彼らは初対面の人でも平気でこうしたことをする。そうでもしないと部

品が手に入らないから下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる式の常套手段のようだった。日本

では手に入れるのに何てことのない物ばかりだから、当時の東欧では如何にもの不足

だったのかが分かる。

こうしたことは電子部品のようものものだけではなく、外貨とりわけドルは魅力的だったら

しい。つまり自国の通貨は外国で役に立たないのか、価値が低いのかは分からなかっ

たが、多分今は廃止?のIRC(国際郵便交換券)は1ドル相当の価値があるとされたれっ

きとした外貨だ。

日本では郵便局で買えるが、難しい国もあり、ポーランドの局の人からはしょっちゅう、

IRCを送ってほしいとリクエストされていた。当時の外国送金のルールは知らないが

『個人間の少額であってもドル紙幣だと罪になるがIRCなら罪にならない』庶民の

知恵だったのかもしれない。東欧は劇的な変化を遂げ過去のイデオロギー戦争の名残

は、経済が復活したソ連にあろう。ポーランド、チェコ、ハンガリーなどの国は今を見ただ

けでは西東の影を引きずる姿はない。

庶民が自由に情報に接する、扱える環境にいることの有難さをもっと大切にしなければ

ならないと思う。


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