食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『回顧録、女の園、マンモグラフィーの恐怖』

2013年02月09日 17時59分24秒 | 回顧録

術後の抗がん剤治療を終え、あばら骨が痛いと朝風呂治療に専念している頃から、

両方の乳が少しずつ膨らみ始め、それはまるで思春期時代に身体が変化していく

様子とよく似ていた。触ると3cm位のしこりのように固くなっており、軽くつまむだけで

も痛い。手術の関係でそうなっているのだろうと、気にかけないでいたら段々と膨らみ

は大きくなり、横から見ると痩せて売れない女性モデルのような貧乳。しこりは円錐の

ような形をしており、遂には肌着が擦れる程度でも、その存在を感じるようになった。

両方の乳だから乳がんになったとは考え難いし、ネットで調べてみるものの、そんな

事例も説明も出てこない。悩んでいてもらちは明かないので先生に相談すると意外

な返事『今頃は男性の乳がんも増えていますから安心はできません。念のために乳

がんの検査をしておきましょう』と検査の手配をされ、その検査を受診することになっ

た。指定された日に出掛けてみると『マンモグラフィー検査』ではないか。乳がん検診

だから当然こうなるのは一般的なことではあるが、私はれっきとした男性だから、何か

別の検査方法でされるとばかり思っていたから完全に不意打ちを受けた形になった。

放射線科の指定された番号の部屋に行くと若い女性患者らしい人が待っていた。女

の園に迷い込んだ爺さんは困り顔をしながら、これから何が起こるのか心配顔も交じり

複雑な顔になっていたに違いない。その時はきたxxさんとフルネームで呼ばれた。

『はーい』と小さな声で応え、痩せた小柄な爺さんが椅子から立ち『マンモグラフィー』

の部屋に入っていくのを、その女性患者らしい人は訝しげに眺めていた。

対応の医師は男性で、プラスチックのような板がついたスタンドの前に私を立たせ、小

さく膨らんでいる乳を上下からプラスチック板で挟もうとした。これが有名なマンモグラ

フィー検査というものなのか。挟んでからレントゲン写真かなんかを撮るらしい。その医

師は自分の思う状態になっていないから『胸をもっと前に出して』とギューギュー身体を

押す。こちらは痛いから来ているのに、乳を板で挟まれおまけに後ろから押されるから、

余計に下がろうとする。せめぎ合いの結果、いい場所に収まったと思ったら、再び板の

ネジを締めて調整を始めた。痛いのに板で挟まれおまけに板のギャップはネジで狭く

なる、つまり私の乳のしこりは拷問を受けているのだ。

私がいくら抵抗しても、医師は納得のいく形で検査するのだろうからと、心底から観念し

痛みに耐えに耐える、まるで『おしん』のように。バトルを終えて部屋から出る時にも要

意だ。変な爺さんが出ていくのだから、そそくさと慌てた様子だと格好悪いから、何も

かったように堂々と出ていった。

先生の軽い『乳がん検査』に軽く『はい』はとても重い検査だった。もう二度と受けたくな

いものだ。検査結果は予想通り異常は見当たらず、原因としては手術でホルモンバラン

スに変化が生じたものだろうと言うことだった。この検査を受けた後から腫れは徐々に引

き、しこりの痛みもなくなり元の身体に戻った。先生には『この年になって、まさかオネー

になることはないでしょうね』と冗談交じりの話をして済んだが、とんでもない経験をした

ものだ。この話を女性にすると、女性は事情がよく分かっているから、そこに私が行き腰

引けで検査を受けている姿を想像してか、大盛り上がりになる。大いに受けた後、『この

話は面白いから、本にして出したら』なんて冗談が出る始末。


『DCライフの改造品』

2013年02月09日 17時48分03秒 | 日記

山小屋で使っている手回し充電式ライト兼ラジオ(3.6V、ACアダプターピンより充電)、

の充電電圧は6Vとなっている。こいつは何年も前に景品で貰ったものだから充電式

の電池はとっくに上がってしまっている為、手回し発電機で充電している間はLEDラ

ンプが点灯する。

ならば電池を新しいものに交換とネットで調べると便利なもので、こんなものまで調達

できるようになっている。本体はMade in Chinaだから中の配線や半田付けなどは、粗

雑品のモデルのようなものだ。経年変化したと言っても数年なのに、線材の被覆を剥

ぐと酸化して黒に近くなっており半田付けしようにも半田が付かないから、ペーパーで

錆を取らなければならない。細い線材の半田付けが雑だから周辺の線が直ぐに外れ

てしまう。やれやれとケースをきちんと組み立て直し最終テストをすれば、組み立て時

に別の線が外れるなど、壊れ物を触るようにやり直し。ぶつくさ言いながら格闘の結果、

やっとのことで修理完了。

さて、このライトもここで充電できるようにと、USB端子の5Vを充電端子に供給できるよう

にアダプターを作成した。ミニUSBの装置側のコネクターは数十円で売っている(ネット)

ので、不要になったACアダプターの端子を流用して作ったものだ。不格好だが十分

に用を為すと自画自賛。昨日、紹介した改造LED照明の写真と合わせてアップ。

       DC壁コンのUSBから変換アダプターを経由して充電

             蛍光灯を外しLEDモジュールを装着

 

                     放熱板とLEDモジュール


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