退院して自宅で静養を1か月もしない11月25日、抗がん剤治療のため再入院、これ
で3度目になるから受付から何まで戸惑うことなく、サッサと古巣に戻ってきた感じだ。
前回と同じ治療だから恐らく副作用もなく、ただ頻尿との再戦になることは間違いは
なさそうだ。もし酷い副作用を経験していたとしても、術後の抗がん剤治療は頑張っ
て受けていたと思う。食道だけならしも、胃までも癌になっている所謂、多重がんだか
ら単発がんよりも危険分子がウヨウヨしていると考えられる。
副作用の酷さを知らないから、そんな軽口を叩くと思う人もいるだろうが、これは自分
のためだから多分・・・頑張って受けたと思う。
今回も暇つぶしグッズを準備してきた。全長70cmの戦艦ヤマトのプラモデル、それ用
の塗料一式、2000ピースのジグソーパズルを事前に購入していたから、入院と同時
に製作の開始。
ジグソーパズルは始めると大体同じ姿勢でやるから、腰が痛くなり30分毎に延べ延べ
をしてまた睨めっこを始める。図柄の色分けがはっきりしているものは組み易い。時間
はたっぷりあるからと難易度を上げた『淡墨桜』の2000ピースには手を焼かされ、挙句
の果てに半分もできずギブアップさせられ、今でも押し入れで出番を待っている。
兎に角、動けるから点滴一式を引き連れて院内を徘徊するか、部屋でせっせとこの作
業をするかの繰り返しで、5日ほどで終了する点滴が終われば、なお自由になり多動
度合は増加の一方。
【導眠剤】
自分では出来る限り身体を動かし疲れさせて、夜に快眠を願うのに、夕方ころ非常に
眠くなり睡魔と壮烈な闘いをしていた。もし少しでも寝ると夜中になっても目はギンギン
で寝るどころの話ではなくなってしまう。そんな苦労をしながら消灯9時を迎えるが、こ
んなに早く寝られるはずはない。消灯後の規制は緩やかだったから遅くまでTVを観た
り音楽を聞いたりして眠気を待つが音沙汰なし。看護師さんに相談したら、導眠剤を
手配してくれた。最初は1錠飲んでみたが一寸寝たと思ったら目が覚め、効きめは思
ったほどではない。2錠にして何とかなるものの2~3時間すると目が覚めて、それから
うつらうつらする程度で効果としては△印くらい。こんなものをやっていても、らちが空
かないし身体にいいはずはないと思い止めてしまった。
寝つきや睡眠の質は改善されなかったが、眠たくなれば寝ればいいと開き直り、それ
に慣れるようにしている。以前は酒を呑んで寝ていたのに、今は一滴も飲まなくても何
とか寝られるから、段々と慣れてきたのだと思う。寝つきはソコソコ、質もソコソコだから
文句は言うまい、昼間に寝不足で困ることもないのだから。