「縦横無尽」 フローレ21社長のコラム

花の仲卸フローレ21社長小池潔がつれづれに語ります 快調に更新中

やすみ りえ

2007-08-10 09:03:05 | Weblog
彼女は今売り出しの川柳作家です。さんまのスーパーからくりテレビに出演するなどその活躍は全国区になりました。
もともとは兵庫県神戸の出身で自身も震災で大きな被害を受けている。
震災では「川柳を読むことができなかった」と語っている。大学を出たばかりで親に守られ、悲しいことに向き合いたくない、避けるように句を作っていたと言う。
彼女は震災からしばらく経って、自分の大好きな神戸とテレビ番組で出会った、被災者のお父さんが、亡くなった息子さんの為に植えた桜が紹介されたとき、はじめて句を詠んだ「咲いてまた 逢いたい人の 名を想い」。
この句を詠んだとき「これは震災で大切な人を失った人を勇気づける句ですね」と共演者に言われ、自身も勇気をもらい自分なりの言葉で震災のことを表現できるようになったと言う。
川柳は世相風刺や皮肉の表現ととらえがちですが、決してそうではなく、ふとした日常の喜怒哀楽や恋心なども詠むのも良いものです。

やすみりえさんの句を何句か紹介します
彼女が神戸の六甲山で見た虹、あまりの美くしさを句で残した。
「この空へ いのちの虹を 架けながら」

「抱きしめた 風はあなたの 温度です」
彼女は川柳についてこういってます「一年に一度、お互いに言葉を贈りあう日があったら、その日一日だけでも誰かを思う優しい気持ちでいられるでしょう、句を詠む技術でなく、自分や周りの人を思う余裕こそが必要なんだと思います」