小浜逸郎・ことばの闘い

評論家をやっています。ジャンルは、思想・哲学・文学などが主ですが、時に応じて政治・社会・教育・音楽などを論じます。

ワクチンという毒の注入を断固拒否せよ

2021年02月18日 00時17分12秒 | 社会評論


いよいよ昨日(2月17日)から日本でも、医療従事者を対象とした新型コロナワクチンの接種が始まりました。今後、高齢者、基礎疾患を持つ人、高齢者施設の職員、一般の人という順で、次々に接種が行なわれていく予定です。
皆さんもよくご存知と思いますが、政府はすでに米ファイザー社(6000万人分)、米モデルナ社(2500万人分)、英アストラゼネカ社(6000万人分)の3社と正式に契約を結んでいます。
このワクチンがいかに危険性をはらんでいるかについては、前回のブログでお知らせしました。
「それでも惑沈、打ちますか?」
https://blog.goo.ne.jp/kohamaitsuo/e/60b06f4b4dc584caa647e2ebc91ed694

ワクチン接種についての政府の法的な決定では、「努力義務」となっているので、言葉の上では強制ではなく、拒否することも可能です。しかし、一億総マスクの現状を見ても日本人のほとんどがコロナ脳に洗脳されていることは一目瞭然です。主流メディアの大々的な宣伝の力や、日本人の同調圧力の強さなどから言って、一般の個人が敢然と接種を拒否することは難しいでしょう。
ことに医療従事者は、その危険性についてよく知っていたとしても、立場上、拒否することは困難です。自分が拒否しておいて一般の人に接種を勧めたり、申請者に接種を施したりするのはこの職にある人たちの良心が許さないでしょう。また、下手をしたら職を失うかもしれないのです。

これは自戒の念を込めて言うのですが、数多くの医療従事者一般の人たちに接種を拒否するよう勧めるのは、かえって酷な話だと思います。
しかしそれでもなお、できれば勇気をもって拒否してほしいと私は個人的には思っています。
とはいえ、医療従事者が拒否する場合には、専門家としての観点から危険性を熟知した上で、申請者に対してもいちいち説得するのでなくてはなりません。
それだけの意志力と胆力のある医師、看護師、介護士が日本にどれだけいるでしょうか。きわめておぼつかないというべきでしょう。大方は、進んで実験台になるか、何となくそういうものと思って同意するか、ほんとは受けたくないが暗黙の強制力の前に仕方なく受け入れるか、どれかということになるでしょう。
これは日本の精神風土や国民性に関わっていることでもあるので、にわかに変えるわけにはいきません。残念に思います。

いまワクチン接種の是非を巡るさまざまな情報が乱れ飛んでいますが、前回のメルマガの後、私が得ることのできた情報のうち、これは信頼できそうだと思えるものをいくつか紹介しておきます。
まず――
https://www.bitchute.com/video/4nZ7mCblGjwf/
このサイトは世界医師連盟に属する医師33人が、ワクチン接種の有害性を強調している動画です。勇気のある人たちです。みんなが、それぞれの仕方で、新型コロナワクチンの安全性には何の保証も得られていないし、有効性にも確証が得られないままに巨大な人体実験が行なわれていると訴えています。
それだけではなく、多くの人が、コロナパンデミックそのものが偽であって存在しないと主張しています。
欧米であれだけ死者が出たのに? といぶかる向きもあるかもしれません。
しかし私自身も主張してきましたが、これは健康に関心のある世界の人々(ほとんどすべての人々ですね)の視線が、武漢ウイルスという「事件」にたまたま凝集して引き起こされた集団ヒステリーです。よく数字を追えば、いわゆる新型コロナの流行によって、どの国の総死亡者数も増えてはいず、むしろ減っていることがわかります。
また公式発表によってさえ、どの国も昨年5月段階からコロナによる累積死亡者数は急角度でほぼ水平に近くなり、終息に向かっていることが読み取れます。しかもこの公式発表もインチキが多く、水増しされている(中国は逆に過少に見積もっている)可能性が大なのです。ぜひ下の二つのサイトを参照してください。
https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/death.html
https://blog.goo.ne.jp/kohamaitsuo/e/effcc9c591be4f8689a563b585ae5639
そして問題は、このインチキによって、誰の懐に莫大な金が入るのか、そして誰が命を落とす羽目になっているのかです。答えは言わなくても明らかでしょう。

次に――
http://wonderful-ww.jugem.jp/?eid=2518&fbclid=IwAR2NEhT487PPlF_0WGo9fEi1nF__GNPmu783SmRfWOpW8syjaMfOtWLp7ek
これは、環境問題ジャーナリストの山本節子氏のサイトです。このサイトでは、1月29日段階でのCDC(アメリカの厚労相に当たる)の公式発表による、ワクチンの「有害事象報告」が引用されています。
これには、事象別の内訳が表にされています。有害事象総数は10000人を超えており、死者数は501人となっています。なお接種者総数は延べ3500万人ですから、率にすればごくわずかということになります。
しかしこの表を引用している原資料では、
問題は、CDCが求めているのはワクチン接種後「特定の時間内に」起きた有害事象だけで、規定の時間後に起きたものはカウントされないことだ。したがってこのシステムで報告される有害事象は1%未満と見積もられ、被害者の把握システムとしては失敗であり、
と書かれています。
もしそうだとすると、山本氏が言う通り、実際に、重篤なものも含めて何らかの「有害事象」を被った人は、100万人を超えており、死者はすでに5万人を超えている計算になります。

次に――
https://ameblo.jp/ja-narisuto-x/entry-12657082786.html
このサイトでは、英国の公式発表による「有害事象」が報告されています。それによると、
・ファイザーワクチンの有害事象 / 報告数 5万8614例 死亡例 143例
・アストラゼネカワクチンの有害事象 / 報告数 4万2649例 死亡例 90例
もちろんこの数字は、アメリカと同じように信用できません。900万人が接種を受けており、ファイザー社のワクチンでは、9割に副反応が出ることが知られていますから(前記「それでも惑沈、打ちますか?」参照)、この事実と、上の数字を100倍した時の数字とは、ほぼ辻褄が合います。
さらにこのサイトでは、特に重篤と思われる「有害事象」の数がずらりと網羅されています。
政府・厚労省やNHKはじめ主流メディアは、なぜこれらについて何の発表もせず、ひたすらワクチン接種の必要を呼びかけているのでしょうか。先進国の名に値しないどころか、ワクチン推進派の全体がヤクザ集団みたいですね。

次に――
ドイツでは、2020年の5月に大規模な反ワクチンデモが起き、その影響かどうか、6月に、ワクチンを強制的に受けさせる法案を廃案にし、日本と同じように「努力義務」としました。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/05/post-93422.php
また8月には、コロナの行動制限に反対する大規模なデモが再び起きました。
https://www.cnn.co.jp/world/35157596.html

欧米では、コロナ死者(とされる人たち)が日本よりけた違いに多いことはよく知られています。それでもパンデミックと呼ぶほどではないので、当局が敷いたロックダウンなどの厳しい行動制限に公然と抗議するのはある意味で当然と言えます。
最近になって、ドイツでは、新型コロナワクチンを最初に開発したのはドイツの研究者なのに、なぜかワクチン接種が他の欧米諸国に比べてひどく遅れているという報道がなされました。
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00023/012700234/
この記事を書いている記者は「困ったことだ」という調子で、なぜ遅れているのかについてとんちんかんな理由を挙げていますが、これは、上記のような経過を見れば、接種を拒否する国民が多いためであることは明らかです。

しかし欧米では、少なくとも、このようにはっきりと意志表示するのに、日本ではどうでしょうか。
その必要もない有害無益な緊急事態宣言を受け、時間短縮営業を半ば強制されて、計り知れない経済的ダメージを被っているのに、その人たちは、不満を述べ立ててはいるものの、怒りの声を結集させようとすらしていません。6万円の「協力金」なるエサを与えられて、おとなしく「お上の声」に服従しています(この施策が国民分断を引き起こしていることについては、後ほど動画「いっちゃんねる」で取り上げます)。日本人は、なんと従順な羊なんでしょう。

もう一つ――
フォーブスジャパンの次のような記事があります。
https://forbesjapan.com/articles/detail/39062
米国では、新型コロナウイルスの新規感染者や死者の数が急増しているにも関わらず、驚くほど多くの医療従事者たちが、ワクチンの接種を拒否している。オハイオ州知事のマイク・デワインは12月30日、ワクチンの優先接種の権利を与えられた介護施設の職員の約60%が、接種を拒否していると述べ、「これは困った状況だ」と話した。
ヒューストンのユナイテッド・メモリアル・メディカル・センターのジョセフ・ヴァロン博士は12月の公共ラジオNPRの取材に、彼の部門の看護師の半数以上が「ワクチンを接種しない意向だ」と話していた。

フォーブスジャパンは、ワクチン接種推進派のメディアですから、そういうメディアが書く記事だけに、かえって信頼がおけます。

最後に、そんなにまでしてワクチンを広めたいのかという茶番の例を紹介しましょう。
https://mainichi.jp/articles/20210217/k00/00m/040/107000c
埼玉県宮代町では、ワクチン一回接種するごとに1000円の商品券を配るそうです!
この行政機関は、まさに「お上」の下僕ですね。その危険性についてや、どういう世界的謀略のもとにこのワクチン接種計画がなされているかについての認識などまったくなく、素朴にワクチンの有効性を信じているようです。これから競って真似をする自治体が出てきそうですね。
このふざけた事例を紹介している毎日新聞は、名案だとでも思って取り上げているのではないでしょうか。
いや、考えてみれば、大真面目に接種を促進させようとしている菅政権にも小池都知事にも、ワクチンに対する危険性の認識はなく、危険情報に耳を傾ける気など端から無いようです。彼らもまた、世界全体主義を推し進めるDS(闇の支配勢力――例:ビル・ゲイツ)の操り人形に過ぎません。

さて、こうしてじわじわと私たちの生存をおびやかす「ワクチン全体主義」の様相を見てくると、ヒトラー・ナチスドイツの、「反ユダヤ全体主義」と、その力学がよく似ていると言わなくてはなりません。
もちろんナチスの場合は、戦争への激しい情熱と折り重なっていたために、そのテンポはあまりにも急速だったというべきですし、またその「敵」を虚構するのに、ヨーロッパ全体に歴史的に蓄積されてきた集合無意識としてのユダヤ人排斥感情を利用しました。これに対して、今回は、特定の人間集団ではなく、「疫病」に対する恐怖という非人称の「敵」を作りだした点、一見ソフトな支配の力の作用が働いている点が違ってはいます。
しかし、それに巻き込まれていく一般大衆の心理において、進んで参加、何となく賛同、いやだけど仕方なく同意という一連のグラデーションが存在して、そのために、気づいてみたら明確な反対意志を示せなくなる状況が形成されていたという意味において、よく共通しているように思えます。
これはいわば緩慢なジェノサイドだと言っても過言ではありません。
そうして、そこにあるのは悪意ではなく、むしろ巨大な善意の集積なのです。その点も同じです。
まことに、「地獄への道は善意で敷き詰められている」。


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それでも惑沈、打ちますか?

2021年02月04日 09時51分05秒 | 社会評論


これまで新型コロナにまつわるインチキ性と、これに大騒ぎすることの有害性について再三説いてきました。
これは、スピーディーな情報操作が可能となった現代の新たな全体主義の台頭を意味します。
もう一度要点をまとめておきます。

①PCR検査は遺伝子の存在を確かめるだけの検査で、感染の診断に使ってはならないと、この検査を開発してノーベル賞を受けたキャリー・マリス博士が警告している。
②厚労省は、コロナ以外の病気で亡くなった人の死因もコロナによるとしてカウントしている。コロナ死者は現実にはずっと少ないはずである。これは、欧米も同じ。
③PCR検査のCT値は、高く設定するほど、過敏な陽性反応を示しやすくなるが、専門的知見によれば、35サイクル程度が限界である(台湾は35)。しかるに日本では45サイクルに設定されている。こんなに高くすると、「陽性者」が飛躍的に多くなり、感染していないほとんどの人まで感染者とされてしまう。
④マスコミは、PCR検査で陽性反応を示した人をすべて感染者として発表し、しかも検査件数との割合(陽性率)を決して示さず、感染者が増えているかのように見せかけている。
⑤コロナによると称される重症者、死亡者はほとんどが基礎疾患のある高齢者に限られる。
⑥新型コロナは2類指定感染症に指定されているが、これはエボラ熱、SARSなどの、致死率の極めて高いランクに属していて、新型コロナの実態にまったく見合っていない。多くの専門家が指摘するように、インフルエンザ並みの5類に下げるべきである。
⑦マスクは、健常者が着用しても、コロナの予防には役に立たず、特に子どもには心身に悪影響を及ぼす
⑧マスコミや自治体の煽り、緊急事態宣言、営業自粛要請などによる経済的ダメージは計り知れず、それによる自殺者のほうが、コロナ死者を上回る可能性がある。政府はこの事態にまったく対処する気がない。
⑨私たちは、これらの事実を見破って、一刻も早く「コロナ脳」から脱却すべきである。

その後、松田政策研究所長の松田学氏が、以下の動画でこの問題を詳しく取り上げているのに接しました。
https://www.youtube.com/watch?v=hog1myg3QPM&feature=share&fbclid=IwAR1FiSOE9LJrhLV6jwltuDatxUttUf-shn-wirwV_yL0_nQdZ-le-ZTmI6E
松田氏は、早くから新型コロナ問題に取り組んできましたが、今回のこの動画では、複数の専門家の知見に基づいて、新型コロナについて流布している風聞や政策の誤りを徹底的に批判し、あるべき対策、政策についての提言をまとめています。
この動画は、とてもよく整理できていて、決定版とも称すべき出来映えなので、少し長いですが、みなさん、時間をとってぜひ聞いてみてください(ワクチンの危険性についての言及もあります)。

さて今やワクチン接種が各国で実地に移され、みんなが受けなくてはならないかのような空気が蔓延しつつあります。これはコロナ騒ぎの正確な延長上にあり、一見、コロナ脳にとっては、飛びつきたくなるような朗報に思えます。
しかし、コロナ騒ぎがDSや中共にとって政治的利用の恰好の手段であったのと同じように、このワクチン騒ぎにも政治的・金銭的な利権が初めから濃厚にこびりついています。

それについて語る前に、新型コロナワクチンが持つ医学的な危険性について重要なポイントを挙げておきましょう。
①ふつう、ワクチンができるまでには、3~4年の年月がかかるものだが、今回は半年足らずという拙速状態が見られ、その有効性に疑問が持たれる。
②ファイザー社とモデルナ社のワクチンの副作用は強烈で、9割以上に注射部位の疼痛、頭痛、筋肉痛、倦怠感、吐き気、発熱が見られる。また、重いアレルギー反応などの副作用を示す例がいくつも出ている。
また、ワクチンによって正常細胞にウイルス遺伝子が入ると、免疫細胞がそれを嗅ぎつけて攻撃し、膠原病、関節リウマチなどの自己免疫疾患が生じる可能性がある。
ノルウェーでファイザー社の1回目のワクチン接種を受けた75歳以上の人々の間で、計29人の死亡者が発生したと報じられている。さらに、スペインの老人福祉施設で78人がファイザー製ワクチン接種を受け、このうち7名が死亡したという報道もある。
またこういう報告もなされている。
https://ameblo.jp/ja-narisuto-x/entry-12654179143.html
③実はこちらの方が重要だが、今回のワクチンはこれまでのものと違って、mRNAという遺伝子そのものを体内に入れる初めての試みであり、今後、人間の体細胞遺伝子をあらぬ方向に変えてしまう可能性がある。
④インフルエンザワクチンを毎年受けなくてはならないことでわかるように、もともとワクチン接種による免疫抗体は、その賞味期限に限界がある。新型コロナに「自然感染」したあとできる抗体は早くに減少し消失することが知られている。
⑤ウイルスは未知の要因によって次々に変異していくが、今回作られたワクチンがその変異に耐えられるかどうかは大いに疑問である。

以上の情報は、一部、がんの標準治療に反対を唱えてきたことで有名な近藤誠氏の『新型コロナとワクチンの一番大事な話』()から借用したものですが、同書には、もっと細かく、ワクチンの危険性について書かれています。
 :私はこの書をある縁から手にすることになったのですが、その後、判明した事実によると、この書は発売直前に出版中止になりました(理由は不明)。
たとえば、米ファイザー、モデルナ、英アストラゼネカが行なった比較試験では、健康者のみを対象としていました。つまり、高齢者や基礎疾患を持つ人がワクチン接種を受けた場合、どんな影響が出るかは未知数なのです。ところが、日本政府は、2020年12月11日にワクチン接種の優先順位を決定しました。それによると、医療従事者、高齢者、高齢者以外の基礎疾患を持つ人、高齢者施設の職員、最後に一般の人、という順になっています。ここには、比較試験の対象者以外の人の生命の危険を無視して、製薬会社の試験結果を盲信するという日本政府のずさんさが見られます。弱者がまず実験台になれと言っているのと同じです。
また、ワクチンを製造した大手製薬会社ファイザーやモデルナは、有効率95%と宣伝しています。しかしここには数字のマジックがあります。「第三相試験」と言って、実地に接種する前に数万人の被験者を集めて、接種群とプラセボ群に二分し、その効果を見ます。その結果、前者の方が後者よりコロナ発症者が有為に少なければ、有効とされるわけです。
さてファイザーでは、約4万人を対象に試験を2回行った結果、接種群での発症者が8人、プラセボ群が162人だったというのです。いかにも効き目があったかのようですね(162÷170=0.95)。
しかし近藤氏は言います。観察期間がとても短く、一般にRNA遺伝子の変異のスピードはたいへん速いので、残りの約99%の人たちが今後どうなるかはわからず、将来も95%の有効率を保てる保証はない、と。
さらに、新型コロナワクチンでは、ウイルスの「死骸」を用いる「不活化ワクチン」を用いますが、これは活性化しにくいので、アジュバントと呼ばれる免疫補助剤を同時に投与します。ところがこのアジュバントがまた、乳児突然死や脳神経にかかわる重大な副作用を引き起こすそうです。

さてこう見てくると、これらの危険性について知らされないままに、コロナ脳の人たちが救い神を求めて、急いでワクチン接種に飛びつくと、どんな結果になるか。特に高齢者や持病がある人は思いとどまった方がいいでしょう。
それにもかかわらず、日本政府は、これらの人を優先的に接種させようと促している。ここに権力者たちの政治性や医療・薬剤業界の利権がらみを見ない方が無理というものでしょう。

思えば、武漢ウイルスが全世界に蔓延してから1年経ちますが、この蔓延状況は、ずっと政治的に利用されてきました。中共が意識的にばらまいた証拠は今のところ確かめられていませんが、結果的に次のようなことが起こりました。
米大統領選では、バイデン陣営がトランプ大統領のコロナ対策の不備を攻撃し、巨大な選挙詐欺によって政権を獲得。その背後には、アメリカ中枢部への中共の深い浸透の力がありました。ボケ・バイデンは大統領就任直後に40以上に及ぶ大統領令に、自分でも何が書いてあるのかもわからず矢継ぎ早にサインし、トランプ氏がとってきた政策をことごとくひっくり返しました(これについては、私のひとつ前のメルマガ参照)。https://38news.jp/economy/17463
この分で行くと、この先、対中制裁もできる限り緩めていくでしょう。ブリンケン新国務大臣は、ポンペオ前国務大臣の対中政策を引き継ぐと言っていますが、今の民主党の親中体質からして、口先だけに終わる公算が大きいでしょう。
中共・習近平政権は、これぞチャンスとばかりに、台湾や尖閣に対して強硬姿勢を示し、RCEP(地域的な包括的経済連携)協定の合意を取り付け、個人のDNAを採取してビッグデータによる監視社会化を世界にまで広げようとしています。ウイグル人に対する人権弾圧は、国際社会の非難をどこ吹く風と一向にやめない。コロナに関して言えば、国内情報を外に漏らさず、わずかな人数(?)の感染者発生をネタに広域にわたるロックダウンを敷いて人民を苦しめています。
ヨーロッパ諸国も、コロナ過敏症から脱却できず、ロックダウンとワクチン処方以外の方策を模索しようともしていません。ロックダウンや自宅隔離がかえって免疫の獲得に不利なことが証明済みであるにもかかわらずです。
そしてわが日本はといえば、事実上パンデミックと呼ぶほどのことも起きていないのに、ほとんどの人にとって意味のない緊急事態宣言などを出して、経済をますます腐らせるばかりです。大多数の健康な人たちの行動制限などをせず、治療を本当に必要とする重症者に絞って医療資源を集中させるべきなのに、そういう発想すらありません。
これらを要するに、新型コロナ大流行という虚構を作り上げ、その虚構をできるだけ引き伸ばし、危険なワクチンを大量にばらまいてメジャーな製薬会社を儲けさせる――この一連の流れによって、結果的に何が行なわれているのか。情報弱者たる民衆を騙して、ますます困窮に追い込み、ごく少数者による支配を永続させようとしているのです。これはもはや社会主義か自由主義かといったイデオロギー的な選択の問題を超えています。左か右かに関係なく、世界の全体主義化が高速で進行しているだけなのです。
それでも、あなたは惑沈、打ちますか?


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https://www.youtube.com/watch?v=bGyD9ACP8qs&t=3s
https://www.youtube.com/watch?v=3QygmR9YAQc
https://www.youtube.com/watch?v=0ejx0AYvEQo&t=114s


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