小浜逸郎・ことばの闘い

評論家をやっています。ジャンルは、思想・哲学・文学などが主ですが、時に応じて政治・社会・教育・音楽などを論じます。

緊急事態宣言に寄せて3

2020年04月15日 10時16分56秒 | 文学


                    高木四郎朝臣三首
羨まし 優美に自宅で 過すだけ 俺とは違う 日本総理
※小生髙木が、英国じょんそん太政大臣から預りました歌です。『埴生の宿』の曲で歌って欲しいとの要望でした。

非常事態 のんびり過せば いいじゃない どこかで聞いたな 一七八九

昔聞いた 祖父の言葉が 胸を打つ 「馬鹿な大将 敵より怖い」

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3 コメント

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感謝御礼 (髙木四郎)
2020-04-16 09:39:39
小浜先生、再掲ありがとうございます。何しろ我らが総理は、別に要請してないのに勝手にネタを提供してくれるので、歌を詠むのに事欠きません。

「疾風に勁草を知る」と言いますが、いよいよ非常時に、ご本人の本質が表れ出たのだなぁと誠に感慨深い。文句なしに、戦後最悪の総理だなぁと、村山総理も菅総理も遥かに超えて、七年以上続いたこの政治的マイナスの空白を思います。

「売家と 唐様に書く 三代目」を地で行っています。幕末であれば刀の、戦前であれば弾丸の、錆になっている筈であるのに、彼がのうのうと生き永らえて、しかも支持率が一定数あるという事に、戦後日本人の劣化を感じます。

安部家が売家でも一向に構いませんが、日本が「売家」にされたのでは、たまったものではないですからね。

最近私は、東京を辞し、田舎へ帰りました。『埴生の宿』ではありませんが、「玉の装い 羨まじ」の心境です。

小生は忘れもしません、小学六年生の時、不朽の名作、市川崑監督『ビルマの竪琴』を観た時の衝撃を。ビデオに録って、何度も何度も、繰返し観ました。お蔭様で割と七五調が得意に(笑)

後に出身市町村の編纂した『戦史』で以て、祖父が、親元も故郷も日本からも離れ、外地で七年も兵隊をして、負けて外国軍に極めて不当な扱い方をされて、命からがら復員した手記を読みました。当時指定されていた港に復員船が到着の際は、兵員から「万歳!」の嵐が起ったそうです。その原稿は、祖父自筆の鉛筆で書かれておりました。

収入は大分減りましたが、先祖が命運を掛けて暮したこの地で、古里の山河を愛し抜いて、生きてゆきたいと思います。

>紳士ハム太郎さん
朝鮮人や支那人が、余程お嫌いなようですね。まぁ私も好きではありません。併し、今の我が国の苦境は、彼らの策謀に依るものというよりは寧ろ、我々自身の情けなさに依るものではないですか。
強い国というのは、外国の策動に乗せられない、足腰のしっかりした国をいうのです。
英国ジョンソン首相のTwitterを原文で読まれることをお勧めします。謙虚であり、英国の誇りに満ち溢れた文章です。私にとって、彼はいけ好かない人物ではありましたが、コロナ禍に遭って、政治家として、人として、一皮剥けた印象があります。
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高木四郎さんへ (小浜逸郎)
2020-04-16 11:58:43
味わい深い狂歌と、心温まるコメント、ありがとうございます。
思うに、戦後75年後に思いもかけず襲いかかってきたコロナ禍は、今の日本人の民度を測る試金石のようなものですね。
戦中の生活や敗戦の惨禍に比べれば、今のところ、まだまだ軽いとも言えますが、これからの経済危機、食糧危機などのことを思うと、現政権のままでは克服はまったくおぼつかなく思えます。
万感の思いこもる古里の地で、日本の運命を見守りつつ、どうぞこれからも何かありましたら、ご寄稿ください。
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連歌風に、また計六首出来ました (髙木四郎)
2020-04-21 22:24:47
震災や コロナ起るや せき込んで あれもゼイゼイ これもゼイゼイ

民の命 失ひけりな いたづらに 銭貴びて ながめせしまに

我が耳も つひに幻聴 聞ゆなり 「保証策 異国に例なし 我世界一」

日の本は 狼少年 栄ゆ邦 嘘を幾度も 皆信じけり

名にし負はば いざこととはむ 自民党 汝が想ふ 民はあるやと

聡き人 さすが次第に 増え来たり つひに起すや 令和ピボット

以上六首

閑話休題。前も指摘しましたが、安倍政権は、これはもうネタでやっているとしか思えない。次から次へとよくぞまぁ、心も覚悟も完璧に虚ろです。極めて悪い意味での「劇場政治」、ゾンビかキョンシーが政治を行なっているようで、完全にホラーです。実話の。
小生は、記紀「民のかまど」の逸話や数々の公共事業の記録から、何故「聖帝こそ 仁徳天皇なれ」となったのか、何故かの天皇陵が世界最大の陵墓となったのかが深く分り、心に沁みました。
そして、陵墓の建設自体も、公共事業の一環となったのかもしれません。
政府は、恐らく一回こっきりの「一人頭十万円給付」ばかりでなく、故事に倣い、消費税くらい停止にしてみろっての、と思います。
前に詠みましたように、十万円は、一割抜かれて九万円になります。しかもこれは、経済が回復するまで継続しないと、僅かの「御扶持米」では、天明の飢饉や天保の飢饉の再来です。
勿論、粗利・休業補償もないと、倒産の嵐、自殺者、一家離散の続出になってしまいます。既に知己のお店が危うい状況になっているのです。
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