こっちゃんと映画をみまちょ♪

レビューと呼ぶほど中身なし。しかし中身が無いのも中身のウチよのぅ。・・・なんちって。

野獣死すべし (1980)

2006年08月31日 | ふつーMovie

こっちゃんポイント ★★★
鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 118分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (東映)
初公開年月 1980/10/04
ジャンル サスペンス/アクション

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凄惨な戦場で写真を撮影するうちに、自分の中に眠っていた野獣の血を目覚めさせられた通信社の元カメラマン・伊達邦彦。管理された現代社会で従順に生きる人々を"ドブネズミ"とあざ笑う彼は、仲間に引き入れた真田と共に冷徹な完全犯罪を成し遂げていく…。

(NTT-X store解説より抜粋)

「その男の胸にピストル! ピストルがあるのよぉーッ!」

そう言えば最近、”ピストル”って言い方あまり聞かない。やっぱ”拳銃”だよね。
25年以上も前の映画を観ると色んな発見があって面白いものです。
特に邦画は。

ナイフで人をさせば「ズブッ!」、パンチは「バシッ!」、銃を打てば「バキューン!」
まるで三文漫画から飛び出してきそうな、そんな分かり易い効果音もまた楽し。

この映画を観て、
「鹿賀丈史のアフロヘアーっておもしれー!」とか、「風間杜夫、小さすぎない?」とか、
「小林麻美って今トシいくつだ?」とか、「岩城滉一、髪黒い!」とか、
「泉谷しげる、昔と今 いったいドコが変わったんだ?」
などと、そっちの方に気を取られちゃったら大失敗。

これは松田優作という俳優を見る映画。

彼がこの役を演じるためだけに体重を8kg落とし、奥歯を4本も抜いたというのは
あまりに有名な話。

痩せこけた頬にイッテる目。
大音量でクラッシックのレコードをかけ、ソファで自分のコメカミに銃身を当てる優作。
一分超のこのシーンを、彼は瞬きすることなく演じ切る。
あまりに印象的なシーンです。

観てるこちらだって、つられて瞬きが出来なくなるほどの名演技。
「松田優作という俳優は、スクリーンの中では永久に死なない。」
そう思える名場面でもありました。

映画的にピークを迎えるのは電車の中。
ただし、それ以降はもう意味が良く分からなくなってきて・・・。┐(´へ`)┌ 

『怖いのか?無理もない。だけどそれでいいんだよ。
 それはね、 「ひと」一人を殺したからじゃないんだ。
 君自身が、「ひと」を殺すことに快感を覚え始めた自分に戸惑ってるだけなんだ。
 そうだろ?
 何も心配することはない。ぼくも最初はそうだった。
 不安は直き消えます。だって、君はいま確実に美しいんだもの。
 それは悪魔さえも否定できない事実。
 君はいま”確実に美しい”。 それは神さえも超越している!

彼の口を突いて出る数々の印象的なセリフに、
ところどころ ”優作主演の新劇舞台”を観ているような気分にもなりました。

 

【DVD】野獣死すべし(松田優作版)
【監督】村川透
【主演】松田優作

黒い家 (1999)

2006年08月30日 | いかすMovie

  こっちゃんポイント ★★★★
鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 118分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (松竹)
初公開年月 1999/11/13
ジャンル ホラー/サスペンス

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生命保険会社に勤める若槻慎二(内野聖陽)は、保険金の支払査定に忙殺されていた。ある日、顧客の家に呼びだされた彼は、子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。以来、子供の両親(西村雅彦・大竹しのぶ)から執拗に保険金請求をされるが、若槻はその態度が不審なことから独自調査に乗り出す。そして、信じられない悪夢の世界へと足を踏み入れてしまう…。

(NTT-X store商品解説より抜粋)

シブキタテスギ、シブキタテスギ・・・。

生命保険会社に勤務する内気な男性社員が観たら、震え上がりそうな話。

大竹しのぶがとにかく怖い。風貌、話し方が普通じゃない。
”人間らしい感情”がまるでない。
「保険金ていうのは自殺しても出るんですか?」
そう保険会社に問い合わせた直後、息子の自殺。

それに輪をかけて、夫役の西村雅彦が普通じゃない。
片手だけ軍手をはめ、登場するたびジーッジーッっと妙な効果音がつく。
中々おりぬ保険金にしつこく「そうか、まだなのかあ・・・」を繰り返す。

「保険金詐欺か?単なる偶然か?」 そこに深入りする保険支払査定担当の男。
やがて予想だにしなかった恐ろしい現実が彼を呑み込んでゆく。

怖いわっ!(*`◇´*)/

「ブラックコメディか?」とも思える演出と、笑えない演出がゴチャまぜになった映画。
しかしこれが面白い。
「間宮兄弟」「家族ゲーム」の森田芳光監督らしいマニアな構図と編集が、ここでもとても活きています。
おかげで、ついつい見入ってしまいました。
ただし、あまりにヘナチョコな内野聖陽には ちょっとイライラ注意報。
ラスト30分もかなりシツコイ。

これを「果たしてホラーか?」と言う人もいそうですが、それに対して「もちろん」とキッパリ言い切れない映画ですね。
この映画の中には、もっと色んな要素がギッシリ詰まっているのだとも思えます。

この映画の中で、無感情や情緒不安定に感じるのは、なにも大竹しのぶだけに限らない。
仕舞いにはすべての人間が普通じゃなく思えてくる。
ここが森田監督の最大の仕掛けだったのかもしれません。
全員、”大竹しのぶの予備軍”ということか?

やっぱり今一番怖いのは、幽霊でも怪物でもない。 人間だ。
最後はそういう答えに行き着きます。

 

ところで・・・保険契約の”潰し屋”って本当にいるのですか? )゜o゜( 

 

【DVD】黒い家 【若槻慎二】内野聖陽
【監督】森田芳光 【菰田サチコ】大竹しのぶ
【原作】貴志祐介 【菰田重徳】西村雅彦
【脚本】大森寿美男

ゆれる (2006)

2006年08月29日 | しびれるMovie

こっちゃんポイント ★★★★★

鑑賞環境 映画館(シアターキノ) 
上映間 119分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (シネカノン)
初公開年月 2006/07/08
ジャンル ドラマ/サスペンス/ミステリー

写真家の猛(オダギリジョー)は、母の一周忌で帰郷した。父と折り合いの悪い彼だが、温和な兄・稔(香川照之)とは良好な関係を保っている。翌日、猛は稔、そして幼馴染の智恵子(真木よう子)と渓谷へと向かった。智恵子が見せる「一緒に東京へ行きたい」という態度をはぐらかして、一人で自然へカメラを向ける猛。そんな彼がふと吊橋を見上げた時、橋の上にもめている様子の稔と智恵子がいた。そして次の瞬間、そこには谷底へ落ちた智恵子に混乱する稔の姿だけがあった…。


 

(goo映画より抜粋)

すごい、すごいと言われているこの映画が、ようやく札幌にも来ました。
早速、上質なミニシアターのレイトショーに足を運ぶことに。

その日、場内は半分ほどの入りだったように思えましたが、
この映画を観ていると、まるで空気が薄くなったかのような息苦しさを覚えてしまいます。
不思議です。満員でもないのに。

とにかく本当に心が締め付けられるような映画でした。

映画というものは、ここまで人間心理を深く描くことができるものなのか?
その驚きにまたしても言葉を失い、
ただひたすら この物語のどこかに救いを求めつつスクリーンを見つます。

あまりにも違いすぎる兄弟。
傍目から見れば、兄は堅実。そして、弟は自由人。
片田舎に育った二人だったが、当然のごとく兄は地元に残り父の経営するガソリンスタンドを継ぐ。
そして弟は自分の好きなカメラの道で会社を興す。

母親の一周忌で再会した兄と弟は、随分と分かり合っているようにも見えました。
はじめはね。

それがある日の出来事を機に自体は一変します。
というか心の奥に隠れていたもの、いや隠されていたものが一気に表に噴出し始めるのでした。

「あの橋を渡るまでは兄弟でした・・・。」

ぱっとしない兄が、ルックスも良く才能豊かな弟に抱いていた感情。
そして弟がそんな兄に抱いていた感情。
間におかれた女性。
ゆらゆらと揺れるつり橋のように不安定なものが兄弟を結び付け、そこを渡る女性が足を踏み外す。

ここでも香川照之の見事なまでの演技が光ります。
そして、オダギリジョーもひたすら良い。

弟に向かって唾を吐きかける香川。

「自分が人殺しの弟になるのが嫌なだけだよ、タケル。」

兄に向かって逆上し、椅子を投げつけるオダギリ。

あまりに凄い。

張詰めた空気の中 息苦しさはやがて無呼吸に変わり、瞬きすらも許してはくれない。
そしてついに、”事件か?事故か?”の裁判劇は、予想もしなかった形で幕を下ろすのでした。

実はこの映画、韓国でも公開されていると耳にしました。
韓流怪物映画『グエムル-江漢(ハンガン)の怪物』が600スクリーンで公開され
記録的な大成果を収めている中、
この『ゆれる』はたった6つのスクリーンでのみ公開されているにも関わらず
なんと、1万人もの集客を達成したとのこと。
しかも公開後、たったの5日で。

これは凄い。怪物にも噛みつこうと言わんばかりの勢いです!

思えば これほど秀逸な情緒的・心理的な作品は、良く韓国映画で観ていたように感じます。
シチュエーションは全く違いますが、ふと『春の日は過ぎゆく』を思い出しました。
そう考えれば、この映画『ゆれる』が韓国で受け入れられるのも
何となく分かるような気がしてきますね。

吊り橋の腐った板を踏み外したのは、本当は誰だったのか?
兄?彼女?それとも・・・

それに気がつく頃には、あまりにも長い月日が流れていました。

重厚な心理的作品ですが、最後に暖かいものがこみ上げてきます。

 

【作品】ゆれる 【早川 猛】オダギリジョー
【監督/原案/脚本】西川美和 【早川 稔】香川照之
【早川 勇】伊武雅刀
【川端智恵子】真木よう子

 


UDON (2006)

2006年08月28日 | いかすMovie

こっちゃんポイント ★★★★

鑑賞環境  映画館(マイカル小樽)
上映時間

134分

製作国 日本
公開情報 劇場公開 (東宝)
初公開年月 2006/08/26
ジャンル ドラマ/コメディ

「世界を笑わせてやる!」と一流コメディアンを夢見て単身NYに渡った松井香助(ユースケ・サンタマリア)が、返し切れないほどの借金を抱え、一度は捨てた故郷・香川に舞い戻ってくる。製麺所を営み、日々黙々とうどんを打ち続けるがんこ一徹な父親(木場勝己)は「なにしに帰ってきた」とにべもない。それでも、親友・庄介(トータス松本)の紹介でタウン情報誌「さぬき」に職を得た香助は、香川名物さぬきうどんのコラムを企画し、やがて空前のうどんブームが巻き起こるのだが…。

 

 
(goo映画より抜粋)

”UDONにコシのある限り、悪の栄えたタメシなし!”キャプテンUDONのこのセリフが気に入った。

「踊る大捜査線」シリーズを世に送り出した本広克行監督の作品、「UDON」。
てんこ盛りです。大盛りです。UDONの”麺”じゃなくて、”具”が。

ユースケのハイテンションぶりは予想していましたが、正直いつも戸惑います。
最初からはすーっと入り込めない。
地に足がついていない浮き足立ったキャラが多いから。
彼のお調子モノでいい加減な感じは、まるでヌルヌルしたウナギのようで、掴みどころが分からない。
でも、そこが面白いところで。
あ、「UNAGI」の話じゃなかったね。「UDON」だよね。

とにかく本広監督は、ユースケを上手に料理できる調理人の一人だと思うわけで。
今回はユースケでうどんのダシを取った、ってカンジ。

当然、濃い。

美味いかマズイかは別として、この味は食べ終わった後もしばらく口の中に残る味。
オマケにあれもこれもと色んな具材がその上に乗っかるものだから、お腹もキツクてたまらない。
腹八分どころか、完全に十分越し。

舌にも残る、腹にも残る。これを満足と取るか、やりすぎと取るか。

もしかして現代人は、ここまでやってもらわなければ満足出来なくなっているほど、
味覚音痴になってきているのかもしれません。
  だから、これは時代が望んだ味なのかも。
  だから、作り手も観客の舌に合わせた料理を作る。
  で、こんな映画が出来上がる。  そういうことなのだと思います。

でも、まあ良いでしょう。こっちゃんは楽しめました。

ユースケの「なんじゃこりゃあ!」あたりから徐々に体がヒートアップしてきて、
小西真奈美の日産マーチ乗り継ぎ伝説が3台目に至るころには、
もうあちこちで笑えるようになっていましたから。
そして泣きどころもシッカリ盛り込まれてましたし。
仏壇のどんぶりが汁までなくなっていたのは、とても嬉しかったですね。

ところで、、、舌の確かな人の評価は厳しいのでしょうか?
ちまたのレビューでは「駄作」「マズイ」「客をナメるな」などの声も上がっているようですが。
こっちゃん的には、本広監督の作品の中では”中の上”といった感じ。
特にケナす気もありません。
もしかしてこっちゃんも味音痴かな? 確かにそうかもしれません。

もっともフジテレビジョンは、いつも宣伝過剰なんですよ。
だから、観る気のない人まで無理矢理取り込んでしまう。
ここ一、ニ週間、TVでユースケをいったいどれだけ観たことか。
しかも口を開けば「UDON」「UDON」。さすがにウザい。
いくらなんでも、やりすぎです。
そりゃあ、CMや告知に引っ張られて観ちゃった人のなかには、
「言うほどのものか!」と不満を漏らす人も出てきて当然だ、と。

だからこの映画に”過剰な期待は禁物”なのだと思いました。
実際、それほど期待していなかった人ほど、楽しめているようです。
それで良いのですね。

冒頭で”具沢山”と言ったのは、まずキャストの多さがあげられます。

かつての本広ワールド常連サンが多数ご出演。
「サマータイムマシン・ブルース」を観ている人なんかはあちこちで
「おおっ!」とか「うほっ!」とか奇声を上げたくなるでしょう。
ヴィダルサスーン一派がうどん巡礼者で登場する他、未来人やホセまでちらりと顔を出しますからね。
うどんタクシーの運ちゃんなんかもオッカシイですよ。

あと、”もう一つの具沢山”は、このテーマの多さにあります。

讃岐うどんを中心に、父子の繋がり、そして家業を継ぐということ、
はたまた人を笑わせるということ、
さらにはブームが人に与えるもの 奪うもの 変えてしまうもの、
あとキャプテンUDON VS 寺島進とか、
トータスとユースケのバンザイ・コラボ・ステージとか、
タクシー代の出世払いとか、ずーっとそこにある奇跡とか、麺通団とか、
「殺す気か!ダレと争ってんのや!」とか、
「うどん屋を探すなら煙突を探せ」とか、
あと、あと・・・・。

とにかくテーマは一杯あります。(それってテーマとは言えないだろ?)

ただそんな数多いテーマ(まだ言うか)の中で、
一つだけ見失ってはいけない重大なテーマ(だから違うだろって)を見つけてしまいました。

それは・・・、小泉孝太郎の食い方を真似しちゃアカン!ということです。
あの人、汁まで飲んでからに。 早死に確定です。

まあラストに関してだけは、個人的には納得が行かないっていうか、
「どーせなら、ニューヨークでうどん屋を開いて繁盛して終われ!」などと思ってしまうのですが、
それじゃあ在り来たり過ぎるんでしょうね。 にしても、どーでしょう?この終わり。
確かに「カミング・スーン」でも悪くはないのだけど、無理矢理すぎやしませんか?

でも、楽しめたからそんなコトどーでもいいや。 結局、そんな気分になりました。
この映画で人生を学ぶつもりもありませんしね。
今回こっちゃんは、”前売食券”購入で一杯1,300円のうどんとなりました。
安くはないけど、食べて美味けりゃその日はOK!ってなもんです。
明日はまた別なものを食べるわけですから。
だからトータルでは満足、満足。

どうでしょう。
フジお得意の過剰CMでまだお腹一杯になっていない人は、一度この映画食べてみては?

ただし、食べる前からくれぐれも期待なさらぬよう。
お腹こわしちゃいますからね。( ̄ー ̄;)b

 

【作品】UDON 【松井香助】ユースケ・サンタマリア
【監督】本広克行 【宮川恭子】小西真奈美

 


アンダーワールド (2003)

2006年08月26日 | しびれるMovie

こっちゃんポイント ★★★★★
鑑賞環境 こっちゃんシアター
上映時間 121分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (ギャガ=ヒューマックス)
初公開年月 2003/11/29
ジャンル ホラー/アクション/ファンタジー
映倫 PG-12

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ブラックレザーのコートに身を包み、夜の町を見下ろす美女セリーン。ヴァンパイアのセリーンは、長年戦い続けている宿敵ライカン(狼男族)の処刑人だった。ある晩、マイケルという青年医師に出会ったセリーンは、ライカンが彼を執拗に追い続けていることを不審に思う。やがて、マイケルこそが両種族の戦いの鍵を握っているのだと気づき、マイケルが持つ恐るべき秘密を知る。そして、ついに驚愕の過去が明かされるとき、セリーンは本能のままに最後の戦いへと身を投じていくのだが…。

(NTT-X store商品解説より抜粋)

まるで、ヴァンパイヤのイメージ・クリップのようでもありますな。
ダークでスタイリッシュ!
細部に至るまで職人のこだわりアートを感じる作品。

その上、ストーリーもなかなか面白い。実にドラマチックなのです。

汚れに強いが発汗性に難アリそうな黒レザーに身を包んだケイト・ベッキンセイルが
とにかくクールでカッコいい。
得意技は二丁拳銃バンバンバン。そして手裏剣シュシュシュ。
ヴァンパイアだけど、彼女 あまり噛み付かない。

おお!と思ったのは、ヴァンパイア長老:ビクターの復活!
「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」でタコ船長だったビル・ナイが、
この役を演じてますが、こちらは顔がハッキリわかる分、スゴミが増してします。
(ぬるぬるもしてません。)
でも、復活直後のこのメイクは凄いな。VFXの使い方がなりダーク。

長い間続いてきたヴァンパイアとライカン(オオカミ男族)の戦い。
互いの種族の血を今日まで別々に守りぬいてきたが、ついにその血が交わる時が!
さあ大変だ。

嘘、裏切り、陰謀、策略、敵意、愛憎。
人間界にあるものが、ヴァンパイアとライカンの世界にもある。

”不死”を手に入れた彼らは、果たして幸せと言えるのか?
それは永遠に苦しみを味わい続けるだけのことのようにも思えます。

続編の「アンダーワールド:エボリューション」は、この物語をスムーズに引き継ぎます。

 

【作品】アンダーワールド 【セリーン】ケイト・ベッキンセイル
【監督/原案】レン・ワイズマン 【マイケル】スコット・スピードマン
【ビクター】ビル・ナイ

ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女 <日本語吹替版> (2005)

2006年08月25日 | いかすMovie

こっちゃんポイント ★★★★
鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 140分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (ブエナビスタ)
初公開年月 2006/03/04
ジャンル ファンタジー/アドベンチャー/ファミリー

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偉大なる王・アスランによって創造された美しき国"ナルニア"は、冷酷な白い魔女の支配により、100年の冬に閉ざされていた。ナルニアの住人たちは、アスランの帰還を祈り、ひとつの予言に最後の希望を託す。一方、ドイツ軍の空爆が激化する第二次世界大戦下のロンドンには、母親に別れを告げるペベンシー家の四人兄妹の姿があった。やがて田舎の古い屋敷に疎開した兄妹は、かくれんぼをして遊ぶうちに、ひとつの衣装箪笥を見つけるのだが…。

(NTT-X store商品解説より抜粋)

タンスの中がナルニア国と繋がってるって?

なんやのん、このタンス。どこで売ってるのん?
長谷川家具?ニトリ?セーヌインテリア?
こんなのあるなら即、購入。 
退屈しのぎに、戦さにだってちょっと巻き込まれてみたい気もする。

兄は優柔不断。
姉はマイナス志向。
弟は裏切り者。
妹が一番シッカリしてる。

しっかし、なんちゅー兄弟。
そりゃティルダ・スウィントンも迷わず弟をカモるっちゅーの。
チクリはアカンと気がついた弟クン。時、既に遅し。すっかり4人兄弟のはぐれ雲。
ビーバー夫婦の方がまだ頼りになるってものだ。

それにしても ”白魔女ティルダ”が何かと目を引く映画だ。

彼女がまたがっていたシロクマ2頭に引かせる”戦車”。
あれって中々面白いアイデアだと思う。
決して速そうに見えないところがツボにくる。

でも素直に馬の方が良くないか?

それと、この映画から大切な教訓を得た。
それは「呪文はちゃんと読みましょう。」ということ。
呪文でも家電でも、使用上の注意を良く読まないと後で思わぬことになるものです。
気をつけたいものですね。

この映画の後、試しに我が家のタンスにも片っ端から頭を突っ込んでみた。

結果はお察しの通り。 (´-ω-`)ちっ!

子供向けながら、十分大人も楽しめる作り。映像もなかなか美しかったよん。

 

【作品】ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女
【監督 /製作総指揮 /脚本 】アンドリュー・アダムソン
【白い魔女】ティルダ・スウィントン
 

0:34 レイジ 34 フン (2004)

2006年08月24日 | しびれるMovie

こっちゃんポイント ★★★★★
鑑賞環境 こっちゃんシアター
上映時間 85分
製作国 イギリス/ドイツ
公開情報 劇場公開 (ギャガ・コミュニケーションズ)
初公開年月 2005/07/16
ジャンル ホラー
映倫 R-15

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パーティを抜け出しロンドンの地下鉄チャリング・クロス駅に向かったケイト(フランカ・ポテンテ)。だがアルコールのせいでホームのベンチでうたた寝をしてしまった彼女は、深夜0:34の最終電車に乗りそこねてしまう。周囲に人もおらず、さらに出口も閉められ、地下鉄ホームに閉じこめられてしまうケイト。すると途方に暮れていたケイトの前に、無人の列車が到着した。思わず乗り込むケイトだが、列車の中で見つけたのは運転手の惨殺死体だった…。

(NTT-X store商品解説より抜粋)

それにしても、この終わり方はケッサクです!
これ程までに恐怖演出を徹底させておきながら、最後にはクスッと笑わせるんだもの。

う~ん。ニクイ、ニクイ。

地下鉄ホームで酒かっくらって(って、ミニボトルだけど)寝ちまったフランカ・ポテンテ。
目が覚めたら周りには誰もいない。
エスカレーターは止まる。改札口は開いたまま、出入り口は閉鎖。

驚くね。何がって、
あちらの方はホームに人が残ってるのも確認しないまま閉鎖するのか?ってこと。
そんなワケはないか。映画の中のコトか。( ̄∀ ̄*)

さて、そんな無人ホームに地下鉄が到着。・・・えっ?
また驚くね。何がって、
向こうの地下鉄って狭いんだね。日本みたいに通路が広々してない!ってこと。
え?違うところに驚くべきだろって? そうだね。
「なんで無人のホームに地下鉄が走ってるか?」ってことだよね。( ̄∀ ̄*)

夢か現(うつつ)か分からぬこの世界。
多くの謎は解決されぬまま、ラストを迎えることになります。

とにかく目を逸らさずやっとこ最後まで観ました。
うーん。実に長く苦しい85分だった。
ワケが分からぬまま映画の中に引きずり込まれ、
気がつけば小イヌに吠えられるシーンでさえ飛び上がってしまうほどビビってる。
殺人鬼の”正体”を観る前に、ちょっと盛り上がりすぎ。

血のニオイを嗅ぎつけて集まるような どぶネズミの大群もまた不気味。
こっちゃんはとうとう手術シーンで気が遠くなってしまった。(正直、意識を失いかけた)

計算しつくされた音響の効果もバツグンに良いし、
ホラーらしからぬビビッドな色彩も、スクリーンにバッチリ映えて逆に魅力的。
そういう意味でこの映画には◎をあげたい。
でも、2回目をすぐ観るかというと、まずそれはない。

繰り返し観るには勇気がいるもんだよね、ホラーって。

とにかく、このオチを観て観て。 まず苦笑するから。
そこに辿り着くまでが辛いっちゃー辛いんだけど。( ̄ー ̄;)ふっ

 

【作品】0:34 レイジ 34 フン 【ケイト】フランカ・ポテンテ
【監督/脚本】クリストファー・スミス

カーテンコール (2004)

2006年08月23日 | ふつーMovie

こっちゃんポイント ★★★
鑑賞環境 こっちゃんシアター
上映時間 111分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (コムストック)
初公開年月 2005/11/12
ジャンル ドラマ

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東京の出版社で働く岸本香織は、とあるスキャンダル記事の責任を問われて、福岡のタウン誌の編集部に異動させられた。そこで香織は、一枚のハガキに目を留める。それは『昭和30年代から40年代の中頃にかけて、下関の映画館にいた幕間芸人を探してほしい』という投書だった。やがて件の映画館"みなと座"を訪れた香織は、幕間芸人・安川と、彼の家族の悲しい過去を知るのだが…。

(NTT-X store商品解説より抜粋)

映画の幕間(まくあい)に、歌や芸で楽しませる芸人がその昔、下関の映画館におったそうな。
これは”そんな昔”を追いかける女性記者の目線で過去を振り返るお話。
女性記者の役は、「親指さがし」「のど自慢」の伊藤歩。

昭和の中頃に全盛を迎えていた映画館の様子や、
当時の裏舞台の様子などを交えながら、哀愁たっぷりに語られて行きます。

映画館の上映ミスを繋ぐための即興舞台で、客を沸かせる安川修平。
そしてその舞台は、この映画館の名物に。

映画館がシネコン化され、看板描きの看板も必要となくなった今とは違い、
こんな人が受け入れられていた時代がちょっとだけ羨ましくなってしまいます。
ビデオもDVDもない時代。ホームシアターもハイビジョンもない時代。
人はみな映画館で映画を観ました。

映画はその時代を映し出し白黒からカラーヘ。やがて斜陽の時代を迎えて行きます。

そして安川も舞台を降りるのでした・・・。

後半映画は、在日朝鮮人への偏見などを織り込みながら、
家族の愛や父娘の絆を中心に進みますが、話としては最後までエエ話で結んでゆきます。

ただ個人的には、この後半のもたつき具合と、藤井隆の修平役が・・・なあ。

藤井隆キャスティングの理由は”同じピン芸人”だからってこと?
それだけでは説得力に欠けてしまいます。
修平の舞台を「良いなあ」と思えない分、感情がつい足踏みしてしまいました。

でも、”映画に対する愛”のある映画です。

待合ロビーのシートやホールのドア。
ツギハギされたガムテープには、人たちの笑いや涙がいっぱい染み込んでいるようでした。

 

【作品】カーテンコール 【橋本香織】伊藤歩
【監督】佐々部清 【安川修平】藤井隆
【美里】鶴田真由

パパラッチ (2004)

2006年08月22日 | いかすMovie

こっちゃんポイント ★★★★
鑑賞環境 こっちゃんシアター
上映時間 84分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (日活)
初公開年月 2006/04/08
ジャンル サスペンス/アクション

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主演したアクション映画が大ヒットし、一躍トップスターとなったボー・ララミー(コール・ハウザー)。しかし、すぐさま厳しいハリウッドの洗礼を浴びることとなった。パパラッチの挑発に乗り、暴力事件を起こしてしまったのだ。味をしめたパパラッチたちのさらなる執拗な追求に、ボーは家庭崩壊にまで追い詰められる。そんな中、パパラッチの一人が謎の死を遂げた…。

(NTT-X store商品解説より抜粋)

有名になるのも、なんだか良いやら、悪いやら。”有名税”は高くつくのね。

セレブな人間の私生活をネタにしようと、その周りをパパラッチが取り囲む。
街を歩いても家にいても、カメラのレンズは金ヅルの被写体を追い続ける。
追われる方はたまらない。

写真はこじ付け。ネタはでっち上げ。
人の気持ちも命もクソくらえ。
他人のプライベートこそがメシのタネ。
そのためだったらゴミまであさる。

う~ん。悪いぞ、悪すぎるぞパパラッチ。まさに奴らのカメラは凶器です。
鋭い刃物のごとく人の心を斬りつけますからね。

しかし、そんなセレブ俳優の逆襲がついに始まった!
やりたい放題のパパラッチどもが、今度は徹底的にやりこめられる。
ここが この映画最大の見どころ。

ダイアナ妃を死に至るまで追い回し、
多くのハリウッド・スターを傷つけてきたパパラッチ。
この映画は、メル・ギブソンによる”復讐プロデュース”か?
主人公:ボー・ララミーの姿に、なんだかメル自身がカブって見えてくる。

とにかくメル・プロデュースらしく、大胆で極端な展開で楽しめます。
深刻なテーマかと思いきや、アクション中心に割とあっけらかんと描かれているので
観終わってからそれほどドドーン!とは来ませんし。

それどころか、何日か経つとほとんどもう記憶に残っていないからね。
あらま。さすがアクション。

映画の中で、ハリウッド俳優の実名がポンポンと飛び出したり、
クレジットなしの大物が隠れキャラで登場するのも面白かった。

ただ「これで良かった」と素直に喜べないオチに、釈然としない感は残っちゃう。

ま、復讐モノだかんねー。( ̄∀ ̄*)

 

【作品】パパラッチ 【ボー・ララミー】コール・ハウザー
【製作】メル・ギブソン 【妻アビー】ロビン・タニー
【監督】ポール・アバスカル 【ウェンデル】ダニエル・ボールドウィン
【レックス】トム・サイズモア

スーパーマン リターンズ (2006)

2006年08月21日 | いかすMovie

こっちゃんポイント ★★★★

鑑賞環境  映画館(マイカル小樽)
上映時間 154分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (ワーナー)
初公開年月 2006/08/19
ジャンル SF/アクション/アドベンチャー

地球から忽然と姿を消したスーパーマンことクラーク・ケント(ブランドン・ラウス)は、自分の居場所を求めて宇宙の果てまで旅をしていた。しかしクリプトン星の消滅を確認し、自分の故郷は地球しかないと悟った彼は、5年ぶりに“故郷”へ戻ってくる。だが彼を待ち受けていたのは、あまりに厳しい現実。永遠の恋人ロイス(ケイト・ボスワース)は婚約、幼い息子まで産んでいた。宿敵のレックス・ルーサー(ケヴィン・スペイシー)もまんまと刑務所を抜け出し、全人類を標的にした破壊計画を着々と進めており…。

 

 (goo映画より抜粋)

この作品の為に、頭を丸めて撮影に臨んだケヴィン・スペイシー。
「別に剃る前もそんなに違わない。」と本人はコメントしていたけど、
まったくもってそのとーり。
だから今回の役作り度は、それほど高く感じない。 しかし、ヅラ・ネタは豊富。

さすが手を変え ヅラを変え悪事を働いてきた 天下のレックス・ルーサー役だけあります。

フサフサだったり、ロンゲだったりのヅラ・ファッションで登場とか。
子供に”遺産の分け前”としてヅラを手渡し、「ぎゃー!」とか。
「ハゲ」だの「ハゲる」だのイジられるとか。
船の中の見事なヅラ・コレクションにも楽しませてもらいました。


       <クリックで拡大になります>

さて。この「スーパーマン リターンズ」。
映画シリーズとしては、過去4作品があるのですね。
最後の「4」が1987年公開だから、
実に19年ぶりにファンのもとに”リターンズ(ご帰還)”したことになります。

私事を言わせて頂けば、実は過去4作品すべて観ていないという この邪道ぶり。
なのに今回、さも往年のファンのごとく前売り券を購入し、劇場へ足を運んでいるふととき者。
いわゆる、カンペキな”もぐり”であり、救い難い”ミーハー”なのでございます。

でも楽しめた。(笑) 

この映画は初心者にも優しい作りでした。
回想シーンもチラホラ入れてくれてますしね。(もちろんすべて作り直し)
そりゃ20年近くも経ってりゃねえ。
新しい層も開拓にかからなきゃってことですか、ね?

シリーズ「3」「4」は”観る価値もない駄作”との評価が一般的なようですが、
この5作目・・・いや新シリーズ第一弾にあたる「リターンズ」は、
きっとそんな評価は下らないと思います。

前作に悶々としたまま19年を過ごしたファンの期待にも、それなりに応えるでしょう。

あまりに長い構想期間のうちに、ことごとく監督が降板。
最終的にはブライアン・シンガーによって完成を迎えたこの作品ですが、
過去の汚点である”駄作”を無視し、「2」の続きを描いたという点が最大ポイント。
きっと成功の理由はここにあると思います。
(て、駄作を観ないで勝手に言ってますが)

きっとこの選択こそがブライアン・シンガーが取ったスーパーマンへのオマージュの形であり、
シリーズ全体の仕切りなおしの決意であったような気もします。
さすが「X-MAN ファイナル・ディシジョン」を蹴り倒してまで望んだ作品。
その気合の入れようはハンパじゃないと感じました。

もう映画タイトルは、「スーパーマン リベンジ」でも良いのでは?
と思えるほどの気迫を感じるシーンも多々ありますよ。

とにかく こっちゃんも、コレで晴れて”スーパーマン・ファン”です。
今まで”すっぱマン”しか知りませんでしたが、そんな自分はもう卒業。

う、嬉ちぃ~ん。(つд⊂)コッチャン カンゲキー!

それにしても、この圧倒的なVFX映像、度肝を抜かれますね!

翼のないジャンボジェット機の墜落、その救助のシーンの一部始終は、
もう瞬きできないほど惹き込まれてしまいます!

なんという見事なスピード感!そして目を疑うリアル感!

目の前ではとんでもないパニック・シーンが次々と起こっているにも関わらず、
それがすべて現実のドキュメント映像に見えてしまうほどのクオリティを保ちます。

この映画はアクション・シーンで一気に目が覚める映画ですね。(あ、こっちゃんは寝てませんよ)
もしウッカリ観ている間に寝ちゃっても、映画がちゃんと起こしてくれるでしょう。(だから寝てませんてば)


         <クリックで拡大>

初心者にとっては、ストーリー的に弱冠タルく感じる部分もあることはあったのですが、
これはきっと勉強不足のせいでしょう。
これが正当な「スーパーマン」のノリなんだと思います。
だから、この映画を観に行く前にせめて「1」くらいは、できれば「2」も
事前にチェックしてから鑑賞に臨む方が正解なのでしょうね。本当は。

そういえば、この映画を観終わった夜。地上波放送で「1」をやってました。
当然、観ましたよ。

すると、おお!分かる、分かる。(笑)

「リターンズ」の中で使われていたセリフのいくつかは、この「1」に引っ掛けたものだったのですね。
そういう深みがあったのか・・・。
しかもオープニング・テーマが流れるところまで、そっくりに作られているのに思わず感動。

あ。アカン!完全に観る順番 間違えてるがな。(*ノωノ) イヤン

「スーパーマン」はアメリカの代表的なヒーロー。
伝説のこのヒーローを生み出したアメリカ自身は、
もう何十年も前から本気でその登場を願い、空を見上げてる国のように思えます。
もしかしたら、あの悲惨な9.11テロだって、彼がいれば防げたかもしれません。

しかし今となってはスーパーマンは一人じゃ足りませんよね、きっと。
世界は同時に悲鳴を上げているのですから。
現実は空想をあざ笑うかのごとく、確実に深く病んで行っています。

こうなると、「実はスーパーマンは五つ子ちゃんだった。」というエピソードも欲しくなります。

ところでスーパーマン・・・

あんた、病院代 踏み倒しちゃアカンがな。(* ̄◎ ̄*)

 

【作品】スーパーマン リターンズ 【クラーク・ケント/スーパーマン】
ブランドン・ラウス
【監督/製作/原案】
ブライアン・シンガー
【レックス・ルーサー】ケヴィン・スペイシー
【過去シリーズ】スーパーマンⅠ&Ⅱ 【ロイス・レイン】ケイト・ボスワース

 


花田少年史 幽霊と秘密のトンネル (2006)

2006年08月19日 | しびれるMovie

こっちゃんポイント ★★★★★

鑑賞環境 

映画館(マイカル小樽)
上映時間 123分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (松竹)
初公開年月 2006/08/19
ジャンル

ドラマ/ファンタジー/ファミリー

近所でも有名なわんぱく少年・花田一路(須賀健太)は、母・寿枝(篠原涼子)とケンカの毎日。そこに父、祖父、姉も加わり、花田家は貧しいながらも賑やかな日々を送っていた。ところがある日、一路はトラックと衝突する大事故に遭ってしまう。悲嘆に暮れる家族を下に見ながら天へと昇っていく一路だったが、女子高生の幽霊・聖子(安藤希)のおかげで奇跡の生還を果たす。しかしその影響からか、一路は幽霊が見えるという怖い能力を授かってしまうのだった。

 

 

(goo映画より抜粋)

これは良いですよ~。いえ。子供向きな映画なんですけどね。
でも、こういう映画で大人たちは泣くわけです。

主演は「ALWAYS三丁目の夕日」で淳之介を演じた須賀健太くん。
何といっても、これは彼あっての映画です。
漫画原作をもつこの作品の主人公:花田少年(以下、一路:いちろ)は、須賀健太くんにピッタリ!
明るく快活で、果てしなく子供らしい。そんな彼の魅力が炸裂します!

幽霊を日常 当たり前に見る事ができる人って、この日本にどれくらいいるんでしょうね?

一路の場合、ある日 自身の不注意で遭遇した交通事故によって臨死体験に至り、
その後、幽霊が見えるようになってしまったようですが、
実際にもそんな生死に関わる経験などによって、そうなるもんなんでしょうか?

やっぱ幽霊って恐いですよね。基本的に。見たらギャー!ですよ、ふつう。

ま、それはいいんですけど。


     《クリックすると大きく読めます》

とにかくこの映画は、はじまってすぐおもしろいですよ。
”ドロ・クエ”とか。”電気掃除機”とか。

壊れたTVにフォークギターをを叩きつけ、母に怒鳴られる一路。
「コラーッ!アタシの青春の遺産をー!」
この映画における篠原涼子は、もう最高のキャスティングです。
もちろん父ちゃん役の西村雅彦も絶品ですよ。

「ウチってなんでこんなビンボーなんだよ!」と嘆き家を飛び出す一路。
「もう、帰ってくんなー!」と母ちゃん。

でもね。そんなキツイ言葉も”愛”のうち。

この花田一家には、たっぷりの”愛情”と、しっかりとした”絆”がベースにあるわけです。

ハッキリ申し上げてこの映画、あらゆるVFX映像は合成感たっぷりの仕上がり。
そこに不満の矛先を向けるような方には、この映画は向かないかと思います。
そこは自分のイマジネーションと、許容力でカバー、カバー。

それよりも何よりも、特撮に頼らない部分の人間ドラマの描き方がめちゃめちゃ良いんですから。
そこを観に行くようにしましょう。

軽く2~3回は”目頭ピーク”に到達します。

あなた。あなたねぇ。泣きますよ、もう。”借り物競争”とか。”セーラー服”とか。
杉本哲太、この映画ではめちゃめちゃいいですねー。


      《クリックすると大きく読めます》

もしね、子供の映画だからと思ってナメている方がいましたら、そう頭ごなしに決めず
ちょっとこの映画も鑑賞候補に入れてみてはいかがでしょうか?
もちろん、小さなお子様と一緒にご覧になれますし。
でも、気がついたら子供そっちのけで、あなた自身が泣いちゃってるかもしれないですよ。

ね。 これなら損なしでしょ?

ただ、この映画で”まゆげイヌ”のジロに過大な期待をしてしまうと、きっとガッカリします。

そ、想像以上に出番が少ない!(つД`)・゜・゜。ああっ、なにゆえ?

花田家のお姉ちゃんの次に影が薄かった。

北村一輝のバカっぷりも結構面白い。さすがキワモノ。アホでも見せ場を作ります。
(クライマックスには顔がスゴイことになってましたけど・・・タコのせいです!)

あの子も、あの娘も、あの人も。
ラストはもう、みんなが大きな家族のように結ばれて行くこの映画。

本当にいいわあ。(*´ー`*)

人の繋がりが希薄になりつつある世の中で、やっぱりこんな映画は貴重だと思うわけです。

さて、ここで問題。「花田少年はこの映画で何回 頭をハタかれたでしょう?」

答えはコチラに→数え切れません。(ドラッグ反転でわかります)

あ、それと。

一路の親友の壮太(そうた)役の男の子も、とても良い演技でしたので 追記しておきます。
子役が良い映画は安心して観れますネ。

 

【作品】花田少年史 【花田一路】須賀健太 【沢井真彦】北村一輝
【監督】水田伸生 【母ちゃん】篠原涼子 【壮太の父ちゃん】杉本哲太
【原作】一色まこと 【父ちゃん】西村雅彦 【吉川のばあちゃん】もたいまさこ
【アニメ】花田少年史 【香取聖子】安藤希


4人の食卓 (2003)

2006年08月19日 | ふつーMovie

こっちゃんポイント ★★★
鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 126分
製作国 韓国
公開情報 劇場公開 (東芝エンタテインメント)
初公開年月 2004/06/05
ジャンル サスペンス/ホラー
映倫 PG-12

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インテリア・デザイナーのジョンウォン(パク・シニャン)は、愛する人との結婚を目前に控え、忙しくも充実した日々を送っていた。そんなある日、ジョンウォンは信じられない光景を目にする。地下鉄で毒殺された姉妹が、なんと自宅の食卓に座っていたのだ。そしてもう一人、その姿が見える女性ヨン(チョン・ジヒョン)が現れる。宿命の糸に引き寄せられたジョンウォンたち。ジョンウォンは実は7歳までの記憶がなく、ヨンには過去を見通す謎めいた力があった。やがて、なんの関連もないように思われていた事件と人々とが繋がっていく。ジョンウォンはヨンの助けを借りて、失われた記憶を取り戻そうとするのだが…。

(NTT-X store商品解説より抜粋)

いまだに”猟奇的な”印象の強いチョン・ジヒョンが、
その「猟奇的な彼女」の次に選んだという作品。

これがなんとホラーです。

ええっ?チョン・ジヒョンがホラー主演?
ピンと来ないひとも多いかもしれないけれど、
別に彼女がゾンビになるわけでもサダコになるわけでもありませんのでご安心を。
この映画ではチョット鬱(うつ)で弱々しい主婦を演じてるんですよね。

今までの”猟奇的な”イメージを一気に払拭するためか、今回は”気絶”を前面に押し出しています。
(ほんとか)

事ある毎に倒れる、倒れる、まあ倒れる。

これ実は、心理的にかなりイヤ~~~な想いの残る映画。
一応、心霊現象付きなのでジャンルはホラー扱いになるものの、
その”恐怖”の切り口は人間の内面に至ります。
怖いというよりも、目を背けたくなるような人間の行為に、
やり切れない想いが湧き上がるといった具合。

彼女が何故にこの映画に出演することを望んだのか、とても理解に苦しむところですが、
この作品からは、彼女らしいオーラをうかがい知ることはできません

その風貌はモデル上がりの女優とは思えぬほどダサく、そしてやつれた表情に終始。
まるで彼女本来の持ち味である、明るく快活、そしてスマートで清潔なイメージを
あえて意図的に打ち消そうとしているかのようにも見えます。

これが、この映画における彼女のコンセプトなのだと受け止めました。

レンタルショップの”ちょん・じひょんコーナー”では、
何気に「僕カノ(僕の彼女を紹介します)」の隣などに この作品がポンと置かれているものだから、
思わずおおっ!と身構えてしまいますね。
彼女目当てに、うっかり軽いノリで借りてしまった人も多いのではないでしょうか?

内容は、かなりマニアな印象も受けるサイコホラー的な作りで、
幼児虐待、幼児殺人を中心に、心理的にジワジワと揺さぶりをかけてきます。
視覚的より心理的な描写に振った作品ですね。

おまけに話の結末もスッキリ解決させないというタチの悪さ。
歯切れが悪い分、余計に後を引くわけです。

このホラー作品の監督はなんと女性。
ストーリーだけ追えば物足りなくも感じますが、男性的な視点とは確かに一味違い、
構図、そして編集に徹底的なこだわりを見せる作品でもあります。

結婚間近の一人暮らしの男性。
フィアンセとの新居になるはずの彼のマンションには、
4人掛けの食卓がお洒落にライトアップされている。

しかしそこに座るのは、まったくもって望まざる人たち・・・。

そして、封印された過去の記憶。
パンドラの箱を開けてしまった時、果たして人間は正常でいられるのでしょうか?

まったく嫌な映画です。

だったら紹介するなって話ですが。

 

【作品】4人の食卓 【ヨン】チョン・ジヒョン
【監督】イ・スヨン 【ジョンウォン】パク・シニャン

ザスーラ (2005)

2006年08月18日 | しびれるMovie

こっちゃんポイント ★★★★★
鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 110分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (SPE)
初公開年月 2005/12/10
ジャンル ファンタジー/アドベンチャー/ファミリー

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兄のウォルターと弟のダニーは、いつもケンカばかり。そんなある日、ウォルターによって地下室に閉じ込められてしまったダニーは、『ザスーラ』と書かれた古いボード・ゲームを見つける。やがて、ダニーがろくにルールも読まずにゲームを始めてしまった瞬間、ダニーたちは宇宙空間へと飛び出してしまう。そんなダニーたちを待ち受けていたのは、故障したロボットやエイリアンの攻撃など、予測不能な危険の連続で…。

(NTT-X store商品解説より抜粋)

タカラでも、バンダイでもどこでもいいから 
試しにこんなボード・ゲームを発売してみたらどうだろうか?

たぶんバカ売れだと思う。ただしクレームの嵐だと思う。

きっと世間は大いに盛り上がることでしょう。
「ウチの子が宇宙に飛ばされた!」「隕石に潰された!」「トカゲ星人に拉致られた!」など、
その苦情の対応に追われるのは、ほぼ間違いなし。

もし市販されたら、こんなトンデモない社会現象になってしまうであろうボード・ゲームが、
この『ザスーラ』なのでございます。
何しろゲーム開始とともに、本当に家ごと宇宙に飛ばされてしまうから、さあ大変!

あまりにヴァーチャルすぎる。

その昔、「ジュマンジ」という同じようなヴァーチャルなボー・ゲーの話があったけど、
あちらはジャングル。こちらは宇宙が舞台となります。
似てるなあ、と思えばそれもそのはず。これ原作者がまったく同じひと。
いわゆる、正当な”続編”にあたる作品なのですね。

ただし、この映画を1995年公開の「ジュマンジ」の焼き直しか?とナメていると
大やけどを負うことになるのでご注意を。
スケール、面白さが桁違いですからっ!

小憎たらしいガキんちょドモの”兄弟愛”をメイン・テーマに、
壮大なボード・ゲーム物語が今はじまった!ってカンジですね。

”流星群”、”コールド・スリープ”、”ロボットの暴走”など、さまざまなアクシンデントが
容赦なく兄弟(+姉)を襲うのであります。

玄関のドアを開ければ、そこはもう宇宙空間。 お家がまるごと浮いている。
さあ、兄弟は無事にゲームを終えて地球に戻れるのか?!

宇宙といっても家の中では電気、ガス、水道のライフラインは確保されているのがミソ。
特にこのようなアクシデントに見舞われなければ、なんだか普通に生活が出来そうだ。
空気や重力だってあるし、テレビだって映る。
ここが妙に可笑しいところでもあります。

この映画には、ちィム・ロビンス(ティム・ロビンス)が兄弟のパパ役で登場します。
自分的には慌てふためくちィムが見たかったのですが、
残念ながらこの珍騒動はパパの留守中に起こってしまうのですね。
ここがまったくもって惜しかった。
ちィムだって、パニクる演技 上手いのに、と思いつつ・・・。

完全にお子ちゃま向けの発想なれど、その映像クォリティは意外なほど高い。
”凍ったお姉ぇちゃん人形”などの素晴らしい美術面も大いに評価したいところ。
いやあ、お見事。お見事。 ぱちぱちぱち

物語の意外性としては、やっぱり”宇宙飛行士”が一番のポイントになりますねえ。
親子鑑賞に臨んだ大人は、子供そっちのけで このあたりで「うっ・・・。」とくるかも。

それにしても、エンド・クレジットに流れるポール・サイモンの名曲”母からの愛のように”は完全予想外。
思わず電気ショックのようにシビレてしまいました。

 

【作品】ザスーラ 【パパ】ティム・ロビンス
【原作】クリス・ヴァン・オールズバーグ 【姉】クリステン・スチュワート
【監督】ジョン・ファヴロー 【兄】ジョシュ・ハッチャーソン
【弟】ジョナ・ボボ

ランド・オブ・ザ・デッド (2005)

2006年08月17日 | しびれるMovie


こっちゃんポイント ★★★★★
鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 93分
製作国 アメリカ/カナダ/フランス
公開情報 劇場公開 (UIP)
初公開年月 2005/08/27
ジャンル ホラー
映倫 PG-12

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死者たちがある日突然ゾンビ(生ける屍)となって甦り、人間を襲ってはその新鮮な肉を貪り始めた。襲われた人間もまたゾンビとなり、やがて世界にはゾンビが蔓延しはじめ、生き残った人間はごくわずかになってしまう。そんななか、生き残った人間たちは川に挟まれた要塞都市に立て篭もり、ゾンビの襲撃におびえながら暮らしはじめる。そんな人間たちが富裕層と弱者とで対立しがちになった頃、ゾンビのほうには恐るべき変化が現れていて…。

(NTT-X store商品解説より抜粋)

オブ・ザ・デッド”はゾンビ映画の代名詞。
検索すると、「ハウス~」「フォレスト~」「ミート~」「チルドレン~」「レイク~」「ショーン~」...
とまあ、あるわあるわ。
しかしその殆んどは”まがい物”という、これまた節操のない世界でもあります。

そこで怒涛の御本家登場!
それがこの「ランド・オブ・ザ・デッド」なり。

やっぱゾンビ映画はこの人が作らなきゃ始まらない。
ジョージ・A・ロメロ監督
元祖で老舗のこのお方がついに吠えた、ってカンジ。

屍スリラー「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド/ゾンビの誕生(生ける屍の夜)」に始まり、
屍アクション「ゾンビ」、屍SF「死霊のえじき」。
この「ランド・オブ・ザ・デッド」は正真正銘その血を受け継ぐ”血統称つき”のゾンビ映画。
言うなれば”新時代ゾンビ知恵比べ映画”といったところ。(なんじゃ、それ?)

あのね。
ホラー嫌いの人に言わせれば、「どのゾンビもいっしょやん!」というところかもしれませんが、
ゾンビ映画にはゾンビ映画の美学芸術性がありまして。
こう、生きながら食われてゆく恐怖ですとか、噛み付かれてしまった後の哀愁ですとか、
はたまた生ける屍の大群にジワジワと取り囲まれる圧迫感ですとか、ね。
そんな演出が何よりも大切だったりするわけで。

この映画はそういう意味で、「面白い、面白くない」以前に
何より”安心感”が得られます。
名匠ロメロ作品を観ているという安心感。

まあ、死人に食われちゃうような映画に、安心感もへったくれもないっちゃないんですが、
本家のゾンビに食われて自分もゾンビになれるなら本望ですよね!(´0`σ)σ 
(・・・ですよね!って、オイ。同意をもとめるな!)

さあ、そんな「ランド・オブ・ザ・デッド」ですが、
この映画の見どころは”御本家ゾンビ”の進化具合
ついにゾンビに指導者が現れます!

仲間を引き連れ海を渡り、銃を乱射する黒ゾンビ(元ガソリンスタンド勤務)。
ゾンビ記念撮影、ゾンビ射的、ゾンビファイトと、
ゾンビをコケにし弄(もてあそ)ぶ人間ドモに窮地が訪れます。

ゾンビ以上の曲者、
ジョン・レグイザモデニス・ホッパーがバリバリ出ちゃってるのがまた(*`д´)bグッ 、なのね!

それにしても自分・・・。  こんな映画に★★★★★。

アカン、もう完全にホラー体質に戻っとるがな~。(つД`)・゜・゜。ハラホロヒレハレ

 

【三部作につづく新作】
ランド・オブ・ザ・デッド
【監督/脚本】ジョージ・A・ロメロ
【リビング・デッド・プロジェクト第3弾】
死霊のえじき
【リビング・デッド・プロジェクト第2弾】
ゾンビ
【リビング・デッド・プロジェクト第1弾】
ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド/
ゾンビの誕生

蝋人形の館 (2005)

2006年08月16日 | ふつーMovie


こっちゃんポイント ★★★
鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 113分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (ワーナー)
初公開年月 2005/10/22
ジャンル ホラー
映倫 R-15

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フットボールの観戦に出かけた男女6人。スタジアムを目指し深夜に車を走らせ、途中のキャンプ場で一泊するが、不愉快な現象に悩まされる。あげく夜が明けると車の部品が抜き取られており、走れない状況に。カーリーは恋人のウェイドと共に、近くまで送ってくれるという男の車に乗り、アンブローズという小さな町へ到着する。寂れた町は人影もなく、鬱蒼とした雰囲気が漂う。すると2人の目に、丘の上にある建物が飛び込んできた。『蝋人形館』と書かれた屋敷の扉を好奇心にまかせ開けるカーリーたち。その館には、この町の世にも恐ろしい秘密が潜んでいることも知らずに…。

(NTT-X store商品解説より抜粋)

いやあ、溶ける。溶ける。あっちもこっちも。
だって、みーんな蝋(ロウ)なんだもーん、だ。

夏場、連日30℃を超える暑さでウダってるトコに持って来いの映画。
これを観れば自分の身体も蝋のように溶けるコト請け合い。
もう何もかもがどーでも良くなる。

これ、33年と53年に2回も映画化された『肉の蝋人形』の再リメイクでして。
製作は『TATARI タタリ』『13ゴースト』を手掛けた ジョエル・シルヴァーロバート・ゼメキスご両人。
これは彼らのホラー専門プロダクション「ダーク・キャッスル」の第5弾にあたる作品です。

さすがメリハリは十分。
面白いか、そうでないかは個人個人の趣向にもよるでしょうが、
話としては、まずまず退屈しましぇん。
『TATARI タタリ』が面白かった人なら、まあ楽しめるでしょ。

怪しいヤツは最初から最後まで怪しいし、死んじゃうキャラもあっさり読める。
そこがまた良いですな。

謎解きの底はそれほど深くはないものの、
痛々・シーンも数多く、ビックリ・シーンセクシー・シーンもシッカリチャッカリ入ってますので、
根暗に一人でコソコソ観るよりは、仲の良いオトモダチとのホラー大会向けといったところ。

さて。

問題はびみょ~にヘタクソな蝋人形。 
もしかして、これってご愛嬌?
メインの蝋人形以外、手を抜きすぎではないかい?
もし日本でリメイクの予定があるならば、その辺のクオリティをぜひ上げて欲しい。

もちろんゲスト蝋人形で、”閣下”も作って欲しいと思うのであります。

 

【作品】蝋人形の館 【カーリー】エリシャ・カスバート 
【製作】ダーク・キャッスル 【ニック】チャド・マイケル・マーレイ
【オリジナル】肉の蝋人形 【セレブ出演】パリス・ヒルトン