こっちゃんと映画をみまちょ♪

レビューと呼ぶほど中身なし。しかし中身が無いのも中身のウチよのぅ。・・・なんちって。

ザスーラ (2005)

2006年08月18日 | しびれるMovie

こっちゃんポイント ★★★★★
鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 110分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (SPE)
初公開年月 2005/12/10
ジャンル ファンタジー/アドベンチャー/ファミリー

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兄のウォルターと弟のダニーは、いつもケンカばかり。そんなある日、ウォルターによって地下室に閉じ込められてしまったダニーは、『ザスーラ』と書かれた古いボード・ゲームを見つける。やがて、ダニーがろくにルールも読まずにゲームを始めてしまった瞬間、ダニーたちは宇宙空間へと飛び出してしまう。そんなダニーたちを待ち受けていたのは、故障したロボットやエイリアンの攻撃など、予測不能な危険の連続で…。

(NTT-X store商品解説より抜粋)

タカラでも、バンダイでもどこでもいいから 
試しにこんなボード・ゲームを発売してみたらどうだろうか?

たぶんバカ売れだと思う。ただしクレームの嵐だと思う。

きっと世間は大いに盛り上がることでしょう。
「ウチの子が宇宙に飛ばされた!」「隕石に潰された!」「トカゲ星人に拉致られた!」など、
その苦情の対応に追われるのは、ほぼ間違いなし。

もし市販されたら、こんなトンデモない社会現象になってしまうであろうボード・ゲームが、
この『ザスーラ』なのでございます。
何しろゲーム開始とともに、本当に家ごと宇宙に飛ばされてしまうから、さあ大変!

あまりにヴァーチャルすぎる。

その昔、「ジュマンジ」という同じようなヴァーチャルなボー・ゲーの話があったけど、
あちらはジャングル。こちらは宇宙が舞台となります。
似てるなあ、と思えばそれもそのはず。これ原作者がまったく同じひと。
いわゆる、正当な”続編”にあたる作品なのですね。

ただし、この映画を1995年公開の「ジュマンジ」の焼き直しか?とナメていると
大やけどを負うことになるのでご注意を。
スケール、面白さが桁違いですからっ!

小憎たらしいガキんちょドモの”兄弟愛”をメイン・テーマに、
壮大なボード・ゲーム物語が今はじまった!ってカンジですね。

”流星群”、”コールド・スリープ”、”ロボットの暴走”など、さまざまなアクシンデントが
容赦なく兄弟(+姉)を襲うのであります。

玄関のドアを開ければ、そこはもう宇宙空間。 お家がまるごと浮いている。
さあ、兄弟は無事にゲームを終えて地球に戻れるのか?!

宇宙といっても家の中では電気、ガス、水道のライフラインは確保されているのがミソ。
特にこのようなアクシデントに見舞われなければ、なんだか普通に生活が出来そうだ。
空気や重力だってあるし、テレビだって映る。
ここが妙に可笑しいところでもあります。

この映画には、ちィム・ロビンス(ティム・ロビンス)が兄弟のパパ役で登場します。
自分的には慌てふためくちィムが見たかったのですが、
残念ながらこの珍騒動はパパの留守中に起こってしまうのですね。
ここがまったくもって惜しかった。
ちィムだって、パニクる演技 上手いのに、と思いつつ・・・。

完全にお子ちゃま向けの発想なれど、その映像クォリティは意外なほど高い。
”凍ったお姉ぇちゃん人形”などの素晴らしい美術面も大いに評価したいところ。
いやあ、お見事。お見事。 ぱちぱちぱち

物語の意外性としては、やっぱり”宇宙飛行士”が一番のポイントになりますねえ。
親子鑑賞に臨んだ大人は、子供そっちのけで このあたりで「うっ・・・。」とくるかも。

それにしても、エンド・クレジットに流れるポール・サイモンの名曲”母からの愛のように”は完全予想外。
思わず電気ショックのようにシビレてしまいました。

 

【作品】ザスーラ 【パパ】ティム・ロビンス
【原作】クリス・ヴァン・オールズバーグ 【姉】クリステン・スチュワート
【監督】ジョン・ファヴロー 【兄】ジョシュ・ハッチャーソン
【弟】ジョナ・ボボ