![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/68/55f0f600baaae3af74f44faedfb1b116.png)
こっちゃんポイント ★★★★★
鑑賞環境 映画館(シアターキノ) 上映間 119分 製作国 日本 公開情報 劇場公開 (シネカノン) 初公開年月 2006/07/08 ジャンル ドラマ/サスペンス/ミステリー
写真家の猛(オダギリジョー)は、母の一周忌で帰郷した。父と折り合いの悪い彼だが、温和な兄・稔(香川照之)とは良好な関係を保っている。翌日、猛は稔、そして幼馴染の智恵子(真木よう子)と渓谷へと向かった。智恵子が見せる「一緒に東京へ行きたい」という態度をはぐらかして、一人で自然へカメラを向ける猛。そんな彼がふと吊橋を見上げた時、橋の上にもめている様子の稔と智恵子がいた。そして次の瞬間、そこには谷底へ落ちた智恵子に混乱する稔の姿だけがあった…。
(goo映画より抜粋)
すごい、すごいと言われているこの映画が、ようやく札幌にも来ました。
早速、上質なミニシアターのレイトショーに足を運ぶことに。
その日、場内は半分ほどの入りだったように思えましたが、
この映画を観ていると、まるで空気が薄くなったかのような息苦しさを覚えてしまいます。
不思議です。満員でもないのに。
とにかく本当に心が締め付けられるような映画でした。
映画というものは、ここまで人間心理を深く描くことができるものなのか?
その驚きにまたしても言葉を失い、
ただひたすら この物語のどこかに救いを求めつつスクリーンを見つます。
あまりにも違いすぎる兄弟。
傍目から見れば、兄は堅実。そして、弟は自由人。
片田舎に育った二人だったが、当然のごとく兄は地元に残り父の経営するガソリンスタンドを継ぐ。
そして弟は自分の好きなカメラの道で会社を興す。
母親の一周忌で再会した兄と弟は、随分と分かり合っているようにも見えました。
はじめはね。
それがある日の出来事を機に自体は一変します。
というか心の奥に隠れていたもの、いや隠されていたものが一気に表に噴出し始めるのでした。
「あの橋を渡るまでは兄弟でした・・・。」
ぱっとしない兄が、ルックスも良く才能豊かな弟に抱いていた感情。
そして弟がそんな兄に抱いていた感情。
間におかれた女性。
ゆらゆらと揺れるつり橋のように不安定なものが兄弟を結び付け、そこを渡る女性が足を踏み外す。
ここでも香川照之の見事なまでの演技が光ります。
そして、オダギリジョーもひたすら良い。
弟に向かって唾を吐きかける香川。
「自分が人殺しの弟になるのが嫌なだけだよ、タケル。」
兄に向かって逆上し、椅子を投げつけるオダギリ。
あまりに凄い。
張詰めた空気の中 息苦しさはやがて無呼吸に変わり、瞬きすらも許してはくれない。
そしてついに、”事件か?事故か?”の裁判劇は、予想もしなかった形で幕を下ろすのでした。
実はこの映画、韓国でも公開されていると耳にしました。
韓流怪物映画『グエムル-江漢(ハンガン)の怪物』が600スクリーンで公開され
記録的な大成果を収めている中、
この『ゆれる』はたった6つのスクリーンでのみ公開されているにも関わらず
なんと、1万人もの集客を達成したとのこと。
しかも公開後、たったの5日で。
これは凄い。怪物にも噛みつこうと言わんばかりの勢いです!
思えば これほど秀逸な情緒的・心理的な作品は、良く韓国映画で観ていたように感じます。
シチュエーションは全く違いますが、ふと『春の日は過ぎゆく』を思い出しました。
そう考えれば、この映画『ゆれる』が韓国で受け入れられるのも
何となく分かるような気がしてきますね。
吊り橋の腐った板を踏み外したのは、本当は誰だったのか?
兄?彼女?それとも・・・
それに気がつく頃には、あまりにも長い月日が流れていました。
重厚な心理的作品ですが、最後に暖かいものがこみ上げてきます。
【作品】ゆれる ![]()
【早川 猛】オダギリジョー ![]()
【監督/原案/脚本】西川美和 【早川 稔】香川照之 ![]()
【早川 勇】伊武雅刀 ![]()
【川端智恵子】真木よう子 ![]()
さすが、キノだね~こういうの、めざとく公開とは
最近、少しずつ「邦画」リハビリが良い感じで
きてるので
ぜひぜひ見たい作品で、あります
とりあえず同じ監督さんの「蛇イチゴ」あたり
見てみます!
韓国でも公開されてたなんて知らなかった。
この手の物語は大好きですわい。
映画館で観るか? DVDで観るか?
んん~~、観たい!
喉渇いてるとのかと思った。
TB狩りです。
気になる作品ですね。
心理描写ってことはDVDでも楽しめそうかな?
うっふ~ん(o^-^o) ウフッ
映画館でどっぷりってのもいいだろうなぁ~って
作品ですよね。
香川さんの「出口のない海」の舞台挨拶が
TVで流れてたんだけど、
もらい泣きしちゃいそうだった~(T-T) ウルウル
って、いつも本気なんでしよーが。ゴメン
この映画一応、宮崎で公開予定にあがってました。
何時来るのかなーー。
来たら、観に行っと。
↑は私です。
ニゲラです。
ごめんね。
西川監督がまた、ちっこくて可愛い人なのに、
考えてることが怖い!心の中をのぞいてみたい人です。
(怒りのはけぐちノートを書いてるって言ってましたね。
これのおかげで私は手が後ろに回らずにすんでる・・・と。)
そして、いつもイロっぽいオダジョに、
迫真の演技の香川さん!すばらしい映画でした。
「邦画」リハビリの最中ですか。
それは頑張ってくだされ。
やっぱkinoみたいな映画館が近くにあるといいですね。
ほんといつもいい思いをさせてもらってます。
「蛇イチゴ」はこっちゃんも近々観る予定です~
▼オダギリかぶさんへ
アナタのその名前、きっとファンから訴えられるよ。
覚悟しておいた方が良いと思う。
それはともかく、これはいい映画です。
ほんと噂に違わぬ濃さでした。
この心理描写はほんとスゴイとしか言えない。
かぶさんの近くでやってる?
もう終わったんちゃう?
▼くまたんへ
あ、TB狩りありがとう。
(なんか御礼言うのヘンな感じ)
こっちゃん、ハアハア言ってた?
自分で気がつかなかったよ。
くまたんもゼイゼイ言ってたよね。
▼mちゃんへ
香川&オダギリ、二人あっての映画ですよ。
これはなかなかどーして。
でも、mちゃんに合うかどうかは保証なし。(笑)
DVDで試してみる?
じっくり向き合いたい映画ですね。
観た後いろいろ思うものが込み上げてくるはずです。
▼miyuぽんへ
そだね。
どちらでもどっぷり漬かれそうだね。
とにかく噂どおりスゴかったよ。
大作、派手作ひしめく中、とても有意義な映画を観ました。
香川さん、「出口のない海」も出てるもんね。
予告編で観た。
いい役者だもんね。
miyuぽん、はやくももらい泣きかあ。
▼にげらさんへ
あ。(に)でわかりますよ~。(笑)
あはは。
ちょっと本気のアップです。
オチャラケなしで。
茶化す気にならない映画でしたね。
観終わって立ち上がれないほどは重苦しくないのに。
いいラストでしたよ。
にげらさんのとこはこの後なんだね。
じゃあ、ぜひ観て下さい。
▼kinoさんへ
あ。kinoさん。またまたシアターキノで観てきました。(笑)
その西川監督のお話は面白いデスね~~~。
「怒りのはけぐちノート」ですか。
なんか効力のないデスノートみたい。
そりゃ罪はないわな。
役者の真価が問われるような作品でもありましたね。
お見事でした!
評判どおり、期待通りの素晴らしさでしたね。
小さな劇場だったのですが、満席(立ち見も)の客席から、普段シネコンでは味わえない緊張感を感じられました。
主演の二人も最高です。
そしてこのような撮り方のできる女性監督にも脱帽!
これは観てよかった~~
TBさせてくださいね