こっちゃんと映画をみまちょ♪

レビューと呼ぶほど中身なし。しかし中身が無いのも中身のウチよのぅ。・・・なんちって。

輝け!第2回 こっちゃん ふぁんたすてぃっく映画祭!【第一部】

2005年12月30日 | 勝手に映画祭

あ~、あ~。テスッ!てすっっ!(○ ̄ ~  ̄○;)ウーン、とってもキンチョール・・・。

みなたまっ!げんきれすかぁぁぁぁっ!こっちゃんれすっ!

ついにこの日がやって来てしまいましたっ!
そーれす!今日は待ちに待った日!一年の総くくり!
こっちゃんふぁんたすてぃっく映画祭の日なのでございます。

(以下、ヒマな方だけお付き合い下さい)

 

あ~みなたま、遠路はるばる北海道札幌のこっちゃん家までお越しいただき
誠にありがとうごじゃいます~♪

あ~見えますッ!見えますよ~!(=´▽`=)ノ
特設ステージ最前列にお越しのみなたまは、こっちゃんのお友達さんばかりではないれすかっ!

はんなさんは、うわぁとってもオ綺麗な・・・・ジャージ(笑)
お隣にはワンちゃんのアレちゃんもご同席れすか?
かわいいねー、アレちゃん。ほれ、お手。
・・・ん?しないのね。でもカワイイよ。うんうん。はい「ほねっこ」プレゼントしちゃう。
これ、こっちゃんの取って置きだよ。アレちゃん、カワイイからあげゆヾ(´ε`*)ゝ エヘヘ

さて、そのお隣は、おっとmiyuさんですね~。
まぁ、アバターと同じイメージのオシャレなオベベをお召しで。
え?下はやっぱりジャージなの?お約束通りですね。
それなら寒くないね。北海道の冬は厳しいからね。
どーか風邪をひかないようにお気をつけくらさいっ。
あ、お隣はカレシさんですか?
まぁ、優しそうなお方ですこと。
今日は楽しんでいって下さいネ♪o(*^▽^*)o

ん?はんなさんの反対隣はかずろぐさんれすか?
うわっ!タキシード・・・・似合ってませんネェ(笑)
え?ペンギンをイメージしてみたって?・・・知りませんてば。
あら?はんなさんトコのアレちゃんが袖 噛んでますけど・・・・。
あ、デヴォンちゃん人形持参ですか?え?それ喋るの?すごいですネェ~。
お願いですからどっかに仕舞っておいて下さい。
他の方の迷惑になりますから。
バイブモードでなくて、電源OFFでお願いします(笑)

さて、かずろぐさんのお隣は・・・おおっ!mさんじゃあないれすか?
お引越しで忙しい最中、良くお越しいただけました。
今度は樹海にお住まいになるということですから、
もう会うのもこれが最初の最後になるかもしれませんね。
写真撮らせて下さいネ。形見にしよっと。
・・・え?まだ死んでないって?
あ~ごめんちゃい。こっちゃんすぐ妄想膨らましちゃうから(笑)
かずろぐさんと最近「っくす」の今後の方針でモメてるなんて噂になってますけどホント?
大丈夫なの?隣に座って。
ヤバくなったらすぐ係りの人を呼んでネ。

さて、もうおひとかた・・・・おっと、これはこれは。
やっぱり邦画好き・・・さん。うわぁ、来てくれてうれしいですっ!
miyuさんのカレシさんの隣で控えめに座ってらっしゃるから
一瞬知らない人かと思っちゃいましたヨ(笑)
これまた随分こじんまりと座っておられましたネ。
もっと堂々として良いんですよ。
超人気ブログの管理も大変でしょうが、ようこそおいでくらさいました。
そして先日は、邦画すきサンの「みんなで選ぶ邦画ベストテン♪」にもお招きいたらき
どーも、どーもれす♪
こっちゃんのとこはプチプチ映画祭ですけど、そうぞ楽しんで行ってくらさいね~。

他にもkuuさん、km_achinさん、skaさん、yukiさん、choroさん、るさん、hiyokoさん、
kinoさん、Swanさん、fooさん、yuuさん、kossyさん.....。
うわぁ~!あと見えないけど奥の方にもいっぱいいるなぁ!皆来てくれてありがとう!

玄関の行列を見て、バーゲンかと思いこみ間違って入ってきちゃった通りすがりの人までいますね・・・。
この際なんでも良いです!(笑)

とにかく、いっぱい、いっぱい お越し頂きましてありがとうございま~ス♪

それではこっちゃんふぁんたすてぃっく映画祭、始めたいと思いま~す♪

ひゅー!ひゅー!ドン、ドン(花火が上がったようです)


さぁ、それでは今年一年で、
こっちゃんが選んだ、こっちゃんによる、こっちゃんのための
・・・・いえ、みなさんのための 映画を決定したいと思いますッ(汗)

この選考に関しては、こっちゃんが今年観た映画の中で、心にぐーっと来た映画を、
こっちゃんなりにじーっくり選んでみました。

中にはえ”ぇぇーーーーっ?と思う映画もあるでしょうが(そんな映画ばかりかも?)
これは、こっちゃんの感覚ですので、その辺はご容赦くらさい。

選考の基準なんですが、なるべく今年公開、もしくはDVD化された作品の中から
「これだ!」と思うものをチョイスしてみましたよ~。

でも、実際キビしいですねぇ。
良い映画が多すぎます!今年は特に豊作でした豊作ッ!

そんなこんなで、悩んだ末、どーしても受賞に至らなかった作品もありますが
そこは涙をのんで、さっそく発表に参りたいと思いますっ!


まず、【いかしたドキュメンタリー大賞】れすっ!
この賞は、こっちゃんが今年観たドキュメント映画で
素直に良かったと思えた作品
に贈られます。
では参りましょう!

じゃぁ~ん、じゃかじゃか......じゃんっ!

 

 

 

 
皇帝ペンギン』デース!おめでとー!

おおっと!

主演の皇帝ペンギンさん達がぞろぞろとステージに!!!!!
れ、列が切れませんっ!長いです。なが杉ですッ!
遠路はるばる徒歩と泳ぎで北海道まで来てくれてありがとー♪

何より、この映画を撮る為に8800時間も南極で撮影しまくったというスタッフの異常なまでの情熱に、
心を強く打たれてしまいました!
苦労の甲斐あってドキュメンタリーなのに泣けてしまう、そんな素敵な出来栄えでしたねっ!
感動をありがとうございました。


さ、続きまして【いかしたアニメ大賞】の発表れすッ!
この賞は、こっちゃんが今年観たアニメ映画で、最も感動できた作品に贈られます♪
それでは参りましょう!

じゃぁ~ん、じゃかじゃか......じゃんっ!

 

 

 

 


あらしのよるに』でぇぇぇっす!おめっとー。

おお。予想通りメイとガブの登場です。
ん?後ろは誰ですか?・・・ああっ!
あなた方、オオカミの群れに追われて来てるじゃないれすかっ!
は、早くお逃げなさいっ!ささっ!

いや~、ビックリしました。彼ら、まだ追われてたんですネェ。

この映画は、賛否が色々出たようですけど、こっちゃんは素直に涙が出ました。
ありとあらゆる障害を越え、「愛情」にも似た「友情」を感動として伝えてくれた素晴らしいアニメです!
何度でも観たい作品になりました。

 


ささ、お次は【いかしたドラマ大賞】ですっ!
この賞は、こっちゃんが今年観た映画の中で、ドラマとして非常に面白かった、
また興味深かったという作品
に贈られます。
では行きます!

じゃぁ~ん、じゃかじゃか......じゃんっ!

 

 

 

 
大統領の理髪師』でーす!おめっとー!

おお。これはこれは、なんと皆さんサプライズ・ゲストですよっ!

主演のソン・ガンホさんの登場です!

・・・・と思ったら、似た顔のそこらへんの床屋のオッサンかいなっ!
これはあり得ません!あり得ないゲストの登場ですっ!
さ、とっととお帰り下さい。


さぁて、この作品は良かったですネェ。面白かったな。
韓国映画ながら、NOイケメン、NOヒロインという一見、無謀なキャスティングでしたが
その面白おかしい展開に目が釘付け!
そして最後にはホロリとさせられた映画でもありました。
ソン・ガンホさんの味が絶妙なまでに生かされていましたね。
文句なしです!

 


さぁ、どんどん行きますよ~。お次は【いかした演技力大賞】れすよっ!
この賞は、こっちゃんが今年観た映画の中で、
俳優の演技がいかしてるジャン!って思っちゃった映画と、
その俳優さんに
贈られます
それでは発表しましょー!

じゃぁ~ん、じゃかじゃか......じゃんっ!

 

 

 

 


オアシス』の、ムン・ソリさんとソル・ギョングさんでぇーす!

おめれとー!ぱちぱち・・・。

って誰も来ないのね、やっぱり。
大杉漣サンでも良いんですが・・・。
何故って?ソル・ギョングに何となく似てるから。
あ、それも無理なのね。ハイハイ・・・と。

いや~、この映画の二人はスゴかったですね~。
今年一番、演技的にインパクトのあった映画です。
実際には2002年の映画で、DVD化は昨年の12月下旬だったのですが
今年、札幌の上映会で観た映画だったので特別に受賞となりました。
おめれとーございます。

 


さぁ、ここで今年殿堂入りの【永久保存版】作品の発表です!

この作品は、こっちゃんが特別の想いをもって観れた映画であり、
そしてこれからもDVDがレーザー光線で焼ききれるほど(実際にはあり得ません)
何度も繰り返し観るであろう作品が対象となります。

今年のそんな素晴らちぃ映画は・・・・・じゃぁ~ん、じゃかじゃか......じゃんっ!

 

 

インファナル・アフェアⅢ 終極無間』ですっ!
とにかく見せ場の多かったこの映画。派手なドンパチよりも
揺れ動く人間関係に焦点を当てた見事な作りでした!

              
また、このシリーズの完結に伴い、シリーズ三部作全て(『』と『』も)
同時に【永久保存版】に入れさせていたらきますっ!

おめっとー!

 


さぁ、みなたま。お疲れさまです。

メインの「金犬賞」発表の前に、ここでちょっとティータイム・・・・

休憩に入りたいと思います♪こっちゃんもエサの時間です ▼・ェ・▼ワンワン!

 

その後、【第2部】に参りたいと思いますので、お時間までにまたご着席下さいませ。

でわ。

 

ティータイムが終わったので席に着く。そして【第二部】へ。
               ※クリックしてね。

 


輝け!第2回 こっちゃん ふぁんたすてぃっく映画祭!【第二部】

2005年12月30日 | 勝手に映画祭

え~。みなたま。ご着席いただけましたかぁ?

ん?かずろぐさんがいないですね?
何っ??!∑(゜Д゜ノ)ノ 
ペンギンの行列について行ったってぇ?

まずいっ!セコム隊発進らッ!
奴の目的はペンギンらぞ!
一羽たりとも奪われてはならぬぞッ!

はっ!(・o・ノ)ノ  みなたま。すみませぬ。

そっちの方は警備にまかせて、とっとと式の進行に入りましょう!

 

さぁて、いよいよ作品大賞の発表れすよっ!
今年の金犬賞はいったいどの作品が取るのでしょうか?

それではさっそくやって行きましょー!

ここからはゲストもないままチョットさみちぃカンジではありますが
やって行きたいなと思います( ̄∀ ̄*)えぇ。

どーせ、ゲストったってヤラセか、そこら辺の民間人、もしくは動物なんですから。
まったくねぇ。


まず、2005年【こっちゃん ふぁんたすてぃっく銅犬賞】の発表れすっ!

今年はなんと、2作品が同時受賞となりましたよ。

それでは発表したいと思いますッ!今年の銅犬賞は・・・・・

ぱぁ~ぱらぱらっぱら~。ぱらぱぱっぱら~。ぱぁ~ぱぁぁぁぁ~っ♪
  (いきなりドラムからファンファーレに昇格!

 

 


メゾン・ド・ヒミコ』でぇす!おーおー。ひゅーーひゅー

この作品は良かったですネェ。
何がどう良いのか表現するのは非常に難しいんですが
そんなカンジの作りがとにかく良かったです!
そしてラストにはじ~んと暖かい気持ちにさせてもらいました。
一回見て、大好きな作品になりましたネ(´∀`)

 

さぁ、それでは同じく次の銅犬賞の発表れすっ!

ぱぁ~ぱらぱらっぱら~。ぱらぱぱっぱら~。ぱぁ~ぱぁぁぁぁ~っ♪

 

 


きみに読む物語』でぇぇぇっす! ほほーっ!

いや~泣きました。今年一番泣いた映画れす
エンドロールが流れる、涙も流れるで、そりゃもうタイヘン!
グシャグシャになるまで泣いてしまった映画でしたね~(´∀`A フー

思えばYahoo!でブログを始めるきっかけにもなった映画でもありました。
そういう思い出深い作品でもあります。
残念ながら、この作品の感想文はgooではまだ書いてませんので
そのうち書きたいなと思っています。


さあ、2005年【こっちゃん ふぁんたすてぃっく銀犬賞】の発表に
移りたいと思います。

今年の銀犬賞はこの作品っ・・・・・!

ぱぁ~ぱらぱらっぱら~。ぱらぱぱっぱら~。ぱぁ~ぱぁぁぁぁ~っ♪

 

 


チャーリーとチョコレート工場』でーす!やたーっ!きゃあぁぁぁ~ッ!

これは素晴らしい世界です。まさに夢に見る世界そのものです。
ファンタジーとはこんな素敵な世界なんですよって楽しく教えてくれた映画でした。
ティム・バートン監督の作品の中でも特にお気に入りとなってしまいました。

人によってはオリジナル映画と比較してしまい、
あまり入り込めなかったなんて意見もあったようですが
こっちゃんは、あの悪ガキどもと一緒にワクワクしながら工場見学できました♪
コレも何度でも観たい作品です(*´ー`*)

もち、ジョニデプの怪演と、ウンパルンパのキモ可愛さ(キモくて可愛い)目当てです。


さあ!みなさんっ!とうとうこの時が来てしまいましたっ!

いよいよ2005年【こっちゃん ふぁんたすてぃっく金犬賞】の発表ですのらっ!

今年はどの作品がこの栄誉を勝ち取ったのでしょうか?
それでは参りたいと思います。

あ、どーやらかずろぐさんも今、警備員に連れられて無事席に着いたようです。
はんなさん、miyuさん、しっかり見張っててね(¬д¬。) ジーーーッ

さあ!それじゃー行きますよッ!はっぴょーしまちゅっ!

今年の金犬賞は・・・・( ̄∀ ̄*)

ぱぁ~ぱらぱらっぱら~。ぱらぱぱっぱら~。ぱぁ~ぱぁぁぁぁ~っ♪

 

 


ALWAYS 三丁目の夕日』でぇぇぇぇぇぇっすぅ! わおおっ!
ぴゅー!ぴゅー!

おお、やっぱりか!と思った方もいらっしゃるでしょうが、
邦画、洋画すべての中で、今年一番感動を味わえた作品でしたね。
全ての登場人物が愛しくなるほど、暖かさや人間臭さを持ってました。
ノスタルジックであって人情にも溢れた素晴らしい作品でしたね。

ここまでの作品はそうそう出会えるものではありません。
今年の金犬賞はこの作品で決まりです!

おめれとーございますっ!


さぁ、みなたま。

ここまでで、各賞の発表は全て終わりです・・・・と言いたいトコですが、
実はどーしても斬り捨てられないホド心に残った作品が4つほどあります。

ここでそれらの作品を【いかした作品特別賞】として表彰したいと思いますっ!
どーしても、何か賞をあげたいのですよ。
これから発表する作品は、そういった意味でも「特別」な想いがある映画ばかりです。

それでは発表しましょう!

ぱぁ~ぱらぱらっぱら~。ぱらぱぱっぱら~。ぱぁ~ぱぁぁぁぁ~っ♪

2005年【いかした作品特別賞】は、この4作品(順不同)れすっ!

 

 

 
リンダ リンダ リンダ
これは面白い映画でした!日本女子高生のちょっとダルい感じと
韓国の人気女優ペ・ドゥナのボケたカンジが絶妙にブレンドして
出来上がった妙な青春映画でした。こんなバンドもの大好きです♪

 

 
オー!ブラザーズ
韓国コメディで今年一番笑えた作品。イ・ジョンジェとイ・ボムスの
おかしなおかしな組み合わせ方が泣かせるほど笑わせてくれました。
ラストの記念写真が最高でした!

 

 
モディリアーニ 真実の愛
サントラに泣かされました。不運の天才画家モディリアーニの生涯を
時に官能的に、時に情熱的に描きあげてくれた作品でした。
観終わった後に、体の震えが止まりませんでした。

 

 
運命じゃない人
今年の映画で一番脚本の良さに唸ってしまった映画でした。
観れば観るほどツボに深くハマりそうな気すらします。
低予算なんてコワくないというパワー感すら感じられる映画でした。

 


さぁ。みなたまのお好きな映画は、こっちゃん映画祭にありましたか?

以上で、この映画祭の各賞全ての発表が終わりました。
こうして見ると、今年はホント豊作でしたね~。

星の数ほどあるのかと思える映画ですけど、
一人の「映画好き」が出会える映画は、ごく一部の作品でしかありません。

そう考えると、映画との出会いってまさに”偶然”であったり”運命”であったり
するものかもしれませんね。

今年、みなたまの心に刻まれた映画は何ですか?

それは1本ですか? それとも、いっぱいありましたか?

新しく素晴らしい作品と出会えたコトを感謝しつつ、
自分の感性を信じて思いっきり楽しみましょうね

そして、また来年もこっちゃんと一緒に
素敵な映画探しのお散歩に出かけましょうね。
そうそう、のんびりおしゃべりしながら・・・ネ♪

 

さて、これで『第2回 こっちゃん ふぁんたすてぃっく映画祭』は終了となります。

昨年開かれた”第1回”は、こっちゃんがまだブログを始める前でしたから、
今になって、その時の様子をお伝えすることは出来ないのですが、
今年新たに受賞した作品は、昨年の受賞作品と一緒に
こっちゃんメモリアルに大切に保存されることとなります。

今年は、こっちゃんのブログ元年
そこで出会えた多くの素晴らしい出会いに感謝しつつ
この映画祭の幕を閉じたいと思います。

遠方からご来場のみなたま。誠にありがとうございました

足元がタイヘン滑りやすくなっておりますので
くれぐれもお気をつけ下さい。

また来年もヨロシク___ネ♪

どうぞ良いお年を・・・・・

 


悪魔の棲む家 (2005)

2005年12月28日 | しびれるMovie

こっちゃんポイント ★★★★★

鑑賞環境  試写会 
上映時間 90分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (FOX)
初公開年月 2006/01/28
ジャンル ホラー
映倫 PG-12

1974年11月13日午前3時15分、ダッチコロニアル様式の大邸宅の地下室で、長男ロナルドが目を覚ました。ショットガンを手にした彼は、家族全員を次々と射殺した。1年後、ジョージとキャシーが子供たちとの暮らしのために、破格の値が付けられたこの大邸宅を購入。そこに恐怖が潜んでいるとも知らずに……。引っ越し直後から、家の中には謎の囁き声が響き、不気味な出来事が起き始めた。そして奇妙な行動がジョージを支配するようになり、キャシーは不安を覚える。(goo映画より抜粋)

 

だからさぁ。
なんでみんなそんなに平気なのよっ!?
ホントに怖くないのっ?

こっちゃんチョットチビりそう。90分という短い時間、正直モタないかとも思っちゃった。この映画かなり怖いです。本格的なホラーです!ココに来てシャレ抜きのホラー時代の再来ですか?まったく何してくれんの、ハリウッド!

そんなワケでこの映画。怖くて面白い。いわゆるコワオモロイ映画なのでありますッ!
お!こんな風に言うと何だか倖田來未の『エロカワイイ』みたいですね・・・などと高を括ってはイケませんぞ。この映画をナメてるとあなたもチビるハメになります、きっと。・・・いえ、むしろチビってきて下さい。お願いします。

あ、あてんしょん・ぷりぃ~~~ず。あてんしょん・ぷりぃぃぃぃぃ~ず
れでーす&じぇんとるまんな方々に、ここでご連絡でございまーす。
この映画を知ってるよと言い張るそこのお方。念のため申し上げておきますが、この映画はすでにビデオ化された過去の作品ではありません!ご注意意くらさぁぁぁい!

まったく何を思ってこんなおとろしい作品をリメイクしてしまったのでしょう?しかもこれは退っ引きならないパワーアップぶりではないですかっ!

昨今、ハリウッドにはもう「恐怖ネタ」が尽きかけてきてるのかな?と思っちゃうほど、Jホラー(日本のホラーね)のパクリメイク(あ!パクりとリメイクをかけてみました)ばかりでやって来たハリウッドですけど、もしかしたら来年の流れはチョット変って行くのかもしれませんね。そう思わせるほどの怖さがこの映画にはありました。

(○ ̄ ~  ̄○;)ウーン、これは怖い・・・。

ホラーを観るたび怖い、怖いばかり言い続ける国宝級怖がりのこっちゃんは、勇敢なアナタ様から「観るたびそんな言葉ばかり言ってるじゃねーか!」なんてお叱りを受けちゃいそうですが、そんなコト言ったって怖いもんは怖い!「だったら観なきゃいーじゃねーかッ!」ってまたまた怒られちゃいそうですが、そんなコト言ったって観たいんだからしょーがない。こっちゃんて「怖いもの観たさ」の好奇心だけは人一倍なのでございますよ。

えぇ、えぇ。みなさん。この映画が怖いだなんて信じてくれなくて結構ですよ。どーぞ観ないで下さい。TVスポットではカンニングの竹山が「オマエらも観ろッ!」なんて言ってるようですが、そんな言葉に釣られちゃあイケませんよ。絶対観ないでねッ!

って、そう言われると、逆にチョット観たくなりません?(笑)

さてと・・・物語は思い描いた夢のマイホームを手にした家族のお話。ただ、その素敵な構えのお家は一年前、殺人事件があった家。しかも長男による一家全員射殺事件だったのです。この豪華物件の格安理由は正にそれだったんです。普通はここで思いとどまる訳ですよ。殺人事件のあった家なんてねぇ。やっぱイヤだよねぇ。でもこの夫婦、乗りかかった船を降りる気になれなかったんです。「家は人を殺さない」から大丈夫、と。これが悲劇の始まりだとも考えもせずに・・・。

まぁ、ご想像通りそっからがタイヘンですよ、もう。
不可解な現象 起こりまくり、いるはずのない人が出まくり、ダンナさんキレまくりの90分!
さぁてこの映画を観てしまったアナタは平気でいられるでしょうか?

言っておきますけど、これはかなりドキッ!とくる作りですからね。
古典的な手法ではありますが。

心の臓に持病をお持ちの方は念のため鑑賞をお控えなさったほうが宜しいかと。R-心臓病患者指定スレスレだと思います。それでも観たいという患者様。せめてお手持ちのペースメーカーの点検を十分行ってから鑑賞に向かわれることをオススメします。

以前、和製ホラーの『輪廻』はじわ~っと周りを取り囲むような怖さと申し上げました。
でもこの『悪魔の棲む家』はモロ”心臓鷲づかみ”のパターン

子供の頃、何度か観ましたよこの映画のオリジナル版。
○○ロードショーで放送されたその映画を、一人電気を消して布団を頭からカブって観てましたよ。トイレ?行けなくなりましたよ、モチロン。(笑)CM中だってガマン、ガマン。しかも、ハッ!と後ろに人気を感じて恐る恐る振り返ると、ダマって親父が座って観てたりしてネ。「うわぁぁぁぁっ!」なんて声上げちゃったりして。

オリジナル映画でそんなお茶の間プチ恐怖体験をしちゃった全世界の皆様に捧げられた(かどーかは知らないが)この作品。「もう大人だから大丈夫さっ!」なんて言ってると腰ぬかす・・・かもよ?映画の怖さ度もあなたと一緒に「大人」になっちゃったってカンジですから。(笑)だって今観ても怖いんですモン。飛び上がりましたよ、またしても。(笑)
あれっ?もしかして、こっちゃんが子供の時から成長してないだけかなぁ・・・ま、まずい・・・。

ところで・・・この映画のお話。
これ「実話」だって知ってました?

こんな出来事がニューヨークで本当に起こってたんですってね。だからこれは、実在したラッツ一家が体験した28日間を描いたドキュメント的映画なんですよ。ドキュメント・ホラーだけに「ほらーっ!怖い」・・・なんちゃって。

いや、そんなオッサンギャグはともかく、この映画の作りはかなり本気モード!笑ってる場合じゃありません。映画ではシッカリと1970年代当時の雰囲気までが至る所で再現されていました。それだけに盛り上がります。

しかも1977年に上映されたオリジナルに入れられなかったという”真実”に基づく恐怖エピソードも、このリメイク作には盛り込まれているそうです。どこがそうだったのかは分かりませんが。
え?「オマエ子供の頃観たんだろ?」って?・・・そんなことおっしゃるの、アナタ?
憶えてるわけないぢゃないですかぁ。怖くて。唯一残ってる記憶は「この映画のオリジナルも怖かった」ってコトぐらいですってば。だからこのリメイク映画に関しては、ほとんどリセット状態での鑑賞だったんです。

ただ、正直マイケル・ベイ製作というのがチョット不安ではありましたね。あの人いつもやり過ぎるから。でも、この映画の出来は良いです!心地良くパニくることが出来ました。手に汗ニギ郎になっちゃいましたモン。

主要キャストも知らない人ばかりっていうのが、「実話」ムードを盛り上げたようでかえって良かったような気がします。神父さんくらいでしたね、知ってたの。 

ところで、 悪魔の棲む家って50年くらいのローンで購入できるんですか?
もちろん、そんな家あったら買いませんけど。(だったら聞くな!)

※タイトルの『悪魔の棲む家』。「住む」でないトコがミソ
  すむ【棲む・栖む】とは(ねぐらに) 虎(とら)が棲む 巣食う 棲息すること

 

【つまらないオマケ:試写会の話】

余談1:今回の試写会、妙なゲストが登場の巻

主催はTV局だったのですが、司会者から「この映画にちなみまして・・・」と紹介されたゲストは、なんとココ北海道・札幌では有名な霊能者のお方(笑)上映前に「悪魔の棲む家」の鑑定は始まっちゃうわ、目の前の男性を霊視しちゃうわで、それはそれはタイヘンでした。おいおい、初対面の人に向かって笑いながら「あなた霊に引っ張られ易いですよ。」なんて言っちゃってるし・・・。
怖い映画観る前に、客怖がらせてどーするのっ!っていうとこがツボにきました。(笑)

余談2:関係者試写の巻

チラシの裏の下の方に書いてあったのですが、関係者を集めて行われた最初の試写会で、スタッフ数名が恐怖に耐えかねて途中退場したそうですね。事実、今回の札幌の一般試写会でも、途中退場者が数名出たもようですッ!しかも最初の30分以内に・・・・。むぅ、分かる・・・( ̄∀ ̄*)

《2006.08.04記事一部改訂》

 

【作品】悪魔の棲む家

 

悪魔の棲む家

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

オリジナル版 きゃ~~~~ッ((((>ω<))))


ディック&ジェーン 復讐は最高! (2005)

2005年12月27日 | しびれるMovie

こっちゃんポイント ★★★★★

鑑賞環境  映画館
上映時間 91分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (SPE)
初公開年月 2005/12/24
ジャンル コメディ

ディック&ジェーン 復讐は最高!ハーバー家は、IT企業グロボテック社に勤め、部長昇進も決まったディック(ジム・キャリー)、愛妻のジェーン(ティア・レオーニ)、かわいい息子ビル、それにプール付きのマイホームもある、理想的な一家。昇進後のディックの初仕事は、TVに出演し、自社PRをすること。ところが本番中、とんでもないニュースが飛び込んできた。マクカリスター(アレック・ボールドウィン)が2年で自社株を大量に売却してたのだ。社に戻ると、グロボテック社は今や存在しないも同然で、社員たちは残務整理に大慌て。ヘリコプターで逃げるように立ち去るマカリスターを、呆然と見送るしかないディック…。。さて困難をどうやって切りぬける?! (goo映画より抜粋)

 

ぶっちゃけ、ティア・レオーニクレア・フォーラニを真剣に間違えたコトありませんか?

 

 

 

こっちがクレア・フォーラニ。
ジョー・ブラックによろしく』に出てたおネェさん。

 

 

 

こっちがティア・レオーニ。
ディープ・インパクト』に出てたおネェさま。

・・・何のことない。名前の雰囲気だけでした、似てるのは。ちなみに、この映画にクレアは何の関係もございません。

まぁ、実際こっちゃんぐらいでしょうね。この二人を呼び間違えるのは。もともとロビン・ウイリアムスとティム・ロビンスの名前を言い間違えるほどの重症患者ですからね。

そんなわけで、ティア・レオーニとジム・キャリーが組んだコメディ映画です。って、ほとんどジム・キャリーの一人舞台なんですけどネ。

 

それにしても、「やって来ました失業ライフ」って(笑)これが結構笑えます。

こっちゃん、実はジム・キャリが得意ではありません。
顔面芸人のイメージにあまり好感が持てず一方的に彼の作品鑑賞を拒否っていた時期があったんです。

そんな彼に対する印象が変ったのは『マジェスティック』から。観て観て意外や意外。あの映画で彼がクライマックスで見せた潤んだ瞳は深く心に焼きつきました。「あぁ、このヒトってこんな演技が出来るんだ」ってあらためて思っちゃったんです。それからは、彼の映画をそれほど選り好みしなくなりました。

でも、この『ディック&ジェーン』はそんなジムキャリを、更に一歩進んで「好き」と思わせてくれるようなワンダフルな作品♡それくらい楽しかったですよ、個人的には。たぶんクリスマス・イヴに観たせいもあるのでしょう。隣に座ったイチャイチャカップルのお喋りもぜ~んぜん気にならなかった。なんとも寛大な気分で楽しめた作品です♪

オリジナルは1977年の『おかしな泥棒ディック&ジェーン』。そっちは観てないのですが、このリメイクの出来を観る限り、そちらもかなり面白かったのではないでしょうか?

話自体としては、別に”特別”なこともないのですが、何より映画のテンポ、音楽センス、ネタの楽しさに加え、それを更に盛り上げるジムキャリの小気味良い芸の数々が面白い。

この映画のジャンルは「復讐コメディ」ですか?

しかしまあ、この復讐劇のなんと明るくカラッ!としたことか。今まで観てきた「歯を抜かれる!」「メッタ刺しにされる!」「別人格が現れ優しいお兄さんが豹変する!」などもちろん一切なっしんぐ。

「血なし」「火薬なし」「下ネタなし」のギャグのオンパレードでございます。

ドイツの高級車BMWに乗り出社するディック・ハーパーが、ある朝突然の大出世!社長に見込まれ企業のアピールのためTVの経済番組に出演・・・・・してる最中に見る見るうちに株価が急落!えぇぇぇっ?と思い、会社に戻れば、タヌキ社長は会社を売りさばいちゃってトンズラ。倒産で路頭に迷う失業社員2000人。もちろんディックもその一人。

彼と妻の人生は一気に天国からどん底に・・・・・。

芝生は剥がされ、工事途中のお庭のプールはモチロンそのまま工事終了。ただの掘りかけた穴ぐらになっちゃった。(笑)さぁさ、ここからどーする?ディック&ジェーン!・・・だって。

不況の大リストラ時代に公開されたこんな映画を、「笑えないよぉ」と言う人もいるかもしれませんが、でもご安心を。そんな失業しちゃった方々にもエールを贈るかのような映画です。

たしかに主人公は職を失い、貯金もソコをつき、時には世間にも認められない犯罪者にすら成り下がってしまうのですが、どんな境遇にもクジけない。さすがコメディ。明るく楽しく観られます。

ジム・キャリーも爽やかに楽しいですし、ティア・レオーニだって、ちょと歳とったけどまだまだキレイ!(化粧品モニター後の姿は涙ナシでは見られませんよ、アナタ)
アレック・ボールドウィンなんか益々カンロクついちゃってます。人相も悪いので、登場したその瞬間から一時たりとも「いいひと」には見えません。根っからのタヌキ社長ってカンジです。(笑)お見事!

この映画で何よりも良いのは、ディックとジェーンのおしどり夫婦振り。これは観ていて気持ち良いですモン。いつも一緒に支え合う。妻は夫を責めず、夫も妻に当たらない。どんな境遇に遭っても二人は仲良く頑張ります。

そんな仲良し夫婦がどんな復讐をやってくれるのか?これって見ものですよ。

このエンディングはかなり好き

一番笑った「ミスターロボット」。笑いすぎて涙が出ちゃいました。

《2006.08.04記事一部改訂》

 

【作品】ディック&ジェーン

 

マジェスティック

ワーナー・ホーム・ビデオ

このジムが好き♡

ディープ・インパクト

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

このティアが好き♡

 

 


SAYURI (2005)

2005年12月26日 | いかすMovie

こっちゃんポイント ★★★★

鑑賞環境  映画館
上映時間 146分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (ブエナビスタ=松竹)
初公開年月 2005/12/10
ジャンル ロマンス/ドラマ

9歳で花街の置屋へ売られた千代(チャン・ツィイー)は、下女として働いていた。ある日、辛さに耐えられず泣いていた千代は、「会長さん」と呼ばれる紳士(渡辺謙)から優しく慰められ、いつか芸者になって会長さんに再会したいと願うようになる。時が経ち、15歳になった千代は、芸者の中でも評判の高い豆葉(ミシェル・ヨー)に指導を受け、「さゆり」としてその才能を開花していく。そしてついに、会長さんと再会することになるが…。(goo映画より抜粋)

 

いやぁ~映画というのはホント面白いですねぇ。それではみなさん。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。
・・・おおっと!まだ帰るワケには行きませんッ!

日本ではない『ジャパン』という國。芸者ではない『GEISHA』という女性たちの生き様。

それにしても、これほど事前情報を入れまくってから鑑賞に臨んだ映画は初めてです。(笑)お陰で、色んな意味で楽しめました♪

映画を観ながら(特に最初の30分)、あれこれ考えが頭の中を駆け巡っていく感覚にむしろ快感すら覚えながら、あっという間の146分でしたねぇ。
そして先に結果を言えば、こっちゃんの感想ではなかなか楽しい映画でした。

なるほど、確かにこれはファンタジー王国感覚。そこかしこで見られる景色や建物は極めて日本に近く、そして日本に無い物にも思えます。これを”真の日本の姿”と捉えるならば、まずもって「あり得ない」のオンパレードです。
「カランコロン♪」と鳴るはず物が「ゴォ~~~ン!」と来たり、芸者の後ろですり合せる火打石から、「トイザラスのオモチャか?」と思うほどの量の火花が飛び出したりと、コメディでもないのに笑ってしまう場面が盛り込まれている。

これを「情緒溢れる日本が舞台の物語」として鑑賞に臨んだ人は、さぞや面食らったコトでしょう。しかも、作品中は英語がメイン。そこに日本語も時折り絡んでくるというゴッタ煮に近い状態。スクリーンの日本人俳優が、日本で話す言葉が「何故にイングリッシュ?」と思っちゃうのも無理はないでしょうね。

でもね、
「だから楽しめないのか?」「だから駄作なのか?」「だから日本人が観てはいけない映画なのか?」というと、
これがそうでもない。

まず、これをファンタジー感覚による仮想世界と割り切ることを前提に観るならば(ここポイント!)、
なんのなんの。これが結構楽しいんですから。

話はチョット反れますが、先日コチラのTV番組で放送中の洋画「ザ・コア」を観て思い出したコトがあります。

以前、Yahoo!ブログでその「ザ・コア」の記事を書いたときに、どうやら科学に知識と自信をお持ちの大学生らしいお方から、コメントとトラックバックを頂いたことがありました。その内容がチョット微妙なカンジでして、「歴代稀に見るクソ映画ですね。ボクの記事を読んでくれればこの映画がどんなにダメな映画か分かりますよ。」というような内容のコメントだったと思います。

「あらら、クソだなんて・・・」とは思いましたが、まぁその方は別にこっちゃんに対して直接「お前はバカだ。アホで無知だ。」と言ったわけではなかったので、こっちゃんは「あ~こういう見方の人もいるんだなぁ~」って思ったワケです。ただ、こっちゃんが「まぁ楽しかった」という思いを持って書いた記事に対して付けられたコメントとトラックバックは、彼なりに感じた正反対の意見だったというワケです。あ、念のためここで言っておきますが、その方を責めてるのではないですよ。そういう人もいて当然だということです。

今になって思うのは、同じ映画で「楽しんだこっちゃん」と「楽しめなかった大学生」の違いはいったい何だったのか?というコト。

こっちゃんは、その映画を単純にファンタジー路線上(あるいは超感覚SFとでも言いましょうか)のサスペンス+パニック+アクション映画としてのつもりで観てたようですね。だから楽しめたんでしょう。

そりゃあアナタ、いくらバカなこっちゃんだって、本当に地球の核まで行って帰ってきた人が、この映画の製作指導したなんて本気で思ってませんからね。(笑)でも、その大学生にしてみれば、きっと自分の知識がそんな設定すら許さなかったのでしょうね。彼はいつの間にかドキュメンタリー的な真実をこの映画に求めてしまったのかもしれません。

つまりココです。この『SAYURI』も同じだと思うんですよ。この映画のジャンルとしては、ファンタジーという括りで別段良いのではないでしょうか?

これからの世代には十分ウケますよ、きっと。日本に対しての好意もちゃんと織り込まれてますから。悪意じゃありませんものね、明らかに。だから日本人にもウケると思います。

確かに古い映画に名作は多い。しかし映画は時代と供にその表現方法を変え、新しいアプローチで新作を生み出し続けて来ているのも、また事実です。だからこれも現代ハリウッドのひとつのアプローチなんだなと思います。

何でも可能にするのがファンタジーの世界。もしそれが認めらず消えてゆく運命なら、巨大なゴリラが登場する『キングコング』だって、手がハサミの人造人間『シザーハンズ』だって、すべてが創作の『スターウォーズ』すらもこの世から消えて当然です。

「ありえないじゃん!」 一言で終わりですね。

だから映画というのは、観る人それぞれに思い感じて心に評価をつければ良いのだな、と。作品それぞれに為替レートのような基準など必要ないのですから。色んな感想があってまたヨロシ。自分だけの名作を持つのだって自由です。

そんなわけで、この『SAYURI』は、自分の映画の楽しみ方を再認識させてくれた映画でもありました。

見どころはちゃんとあります!
何よりハリウッド作品においてこれだけ多数の日本人俳優を観れると言うこの感覚が嬉しいですし、こんな舞台を一からセットで作り上げてしまうハリウッドのスゴさはやっぱり拍手!拍手!舞台のシーンなんかはさすがに美しいですよ。所々、日本では出せない美しさすら感じられたほどです。そこへ絡むYO-YO MAの音楽もまた良かったですねぇ♪

あらためて言いますが、ここは「忠実な日本」ではありません。
あくまでハリウッドが思い描いたイメージの『ジャパン』の世界です

真実のみしか受け入れられない方には、ドキュメンタリー番組『プロジェクトX』をオススメします。

《2006.08.04記事一部改訂》

【作品】SAYURI

「SAYURI」オリジナル・サウンドトラック
サントラ, ヨーヨー・マ, イツァーク・パールマン
ソニーミュージックエンタテインメント

SAYURIのサントラです♪

 


げすとぶっく 【15】 2005.12.24~2006.01.11

2005年12月24日 | げすぶ。
 

     こんにちは。こっちゃんです

              この『げすぶ』もとうとう【vol.15】になってしまいました。
      みなさん、お忙しい中いっぱい遊びに来てくれて本当にありがとうne

      とうとう2005年もおわりですね。
      でも2006年が変りにやって来てくれますね。

      新しい年は過ぎ去った年よりも楽しくて新しいことがやって来るはずです。
      ポジティブに考えましょうね♪

      みなさんも、どーか楽しい時間をお過ごし下さい。

      いつも来てくれてるみなさんに、心から___良いお年を♪ねっ。

      


 

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銀色の髪のアギト (2005)

2005年12月24日 | ひょえーMovie

こっちゃんポイント ★

鑑賞環境  試写会 
上映時間 95分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (松竹)
初公開年月 2006/01/07
ジャンル SF/ファンタジー/アドベンチャー

遺伝子操作の失敗によって“森”が意思をもち、人を襲うようになってしまった300年後の地球。そんな環境にもめげずに、たくましくも愉快に暮らす少年アギト(声:勝地涼)はある日、300年の眠りから覚め、文明社会を復活させる鍵を握る少女トゥーラ(声:宮崎あおい)と出会う。荒れ果てた地球で運命的に出逢ったふたりは、互いに惹かれあいながらも、育った環境の違いにとまどい、葛藤しながら成長していく…。(goo映画より抜粋)

 

実は”GONZO”って良くしらなかったんです。「ゴンゾ」なんて聞いてパッ!と頭に浮かぶのは、「約三十の嘘」で登場するパンダ・キャラのゴンゾウ君くらいのものでして。え?そっちこそ知らない?ま、いっか。

”GONZO”というのは新鋭のアニメーション・クリエイター集団らしいですね。「集団」なんて言っちゃうとチョット怖いカンジもあったりします。何だか周りを取り囲まれそうで。(なにかのトラウマか?)でも”GONZO”は、最新の3D(立体的な)画像によるアニメーションと従来の2D(平面的な)画像によるアニメーションを一つの作品上で融合させることにチャレンジした人たちらしいですね。以前にも「青の6号」という作品が世界的に注目を受けたらしいです。もちろんそれも知りませんでした。

さてその作品ですが、観てみるとナルホド!その意味が分かります。登場する数々のメカニックの質感、重量感は従来のアニメーション観念とは一味違う。まさに3D!スゴイ迫力です。このメカの動きを大スクリーンで観る分に全く不満はありません。

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今回のお話は人間による「遺伝子操作」が引き起こしてしまった、ショッキングな未来が舞台。つまりは「森」が意志を持ち、人間と争うようになるという設定です。中々興味深いテーマです。人々は森と共存する道を選ぶ者と、再び森を支配しようとする者に分れ、そんな未来を生きていく。そんな未来に生きる一人の少年が主人公のアギトです。

アニメーションの世界というものの素晴らしさは、「撮影的な不可能が存在しない」点だと思います。しかもここ最近ではコンピューター・ソフトの進歩によって、従来のアニメとは大きく違った「質感」までをも生み出しました。

たしかに今日のアニメは、子供の頃観ていた「宇宙戦艦ヤマト」や「トムとジェリー」なんかとは全く別次元の世界に感じます。当時の「絵が動く」という驚きは、今では「まるでスクリーンから飛び出してきそうな」というレベルの驚きにまで進化しているのです。

そこは別にいいのですが・・・。

実はこっちゃん的には今回、邦画の俳優たちによるアフレコがあったということを最大の楽しみに試写会に足を運びました。「あらしのよるに」でも中村獅童サンの思わぬ変貌ぶりにビックらこいてしまいましたが、今回もまた新たな発見がありましたね~。

勝地 涼大杉 漣遠藤 憲一

まず、主役のアギトの声は、今やあちこちで見かけることになった期待の新人俳優 勝地涼クンが。彼の声はとっても好感が持てますね。あと、チョット嬉しい大杉漣サン。大杉さんは声だけでもシッカリ大杉サン。分かり易すぎます(笑)
他に、声になると実物よりもカッコ良く見えちゃう遠藤憲一サン。あの方がビジュアル的に悪いわけではないと思いますが、今回のお仕事はかなり得をしちゃったのではないでしょうかねぇ。かなりかっちょ良いイメージでしたヨ。

濱口 優宮崎 あおい小手川 裕子布川 敏和

一番驚いたのは漫才コンビ「よゐこ」の濱口優。アギトの親友役だったのですが、これ事前情報がなければ恐らく気がつかないくらい自然な声なんです。しかも何だか若々しく聞こえましたしね。他にも映画「NANA」の主役だった宮崎あおいや、古手川裕子布川敏和なんかも出てました。お陰で”声”に関してはそれぞれになかなか良かった印象を残しました。。

ただ、問題はストーリー。そして演出。これがあまり面白くない。

これ、一般的にはどうでしょうね?作品的にウケルのかどうか非常に微妙。アニメがニガテな人まで取り込む面白さはないのでは?確かにメカデザイン的には素晴らしい面もあります。でも、それが全て感動に繋がるかといえば、なかなかそうでもないように思います。

その「画」ですが、メカデザインは良いけど、キャラクターデザインが好みから大きく外れています。これがネックになってキャラクターに感情移入しにくかったというのが正直な所です。やっぱり、キャラ、ストーリー、演出など総合的に楽しいのはスタジオジブリ。あと「AKIRA」「スチームボーイ」などの大友アニメも悪くないと思います。

それから見れば”GONZO”アニメは個人的には”今一歩”、いや今三歩といったところ。

アニメーション世界がさらに新しい世代を迎えようとしているというのは汲み取れるのですが、ね。

こっちゃんの好きなKOKIAの歌ではじまるオープニングが
この映画で一番素敵なシーンでした。
 

《2006.08.04記事一部改訂》

 

【作品】銀色の髪のアギト

 

青の6号 Vol.1「BLUES」

バンダイビジュアル

GONZO作品

愛のメロディー(初回限定盤)
KOKIA
ビクターエンタテインメント

主題歌


隣人13号 (2004)

2005年12月21日 | いかすMovie

こっちゃんポイント ★★★★

鑑賞環境  映画
上映時間 115分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (メディア・スーツ)
初公開年月 2005/04/02
ジャンル サスペンス/アクション/ドラマ
映倫 R-15

小学生の頃に受けたイジメの復讐をするために、10年ぶりに地元に帰ってきた村崎十三(小栗旬)。彼の標的は赤井トール(新井浩文)。十三は赤井と同じ職場に潜り込み恨みをはらす。十三の中には13号(中村獅童)という凶暴な人格が宿っていた・・・。 (Yahoo!映画より抜粋)

 

これは怖い。。。

漫画が原作の物語とはいえ、現代の日本においてはもはや「作り話」として笑い飛ばせない怖さがあります。これ、みなさん観ましたか?とっても衝撃的な映画です。幽霊とか心霊とか、そういう怖さではない分、逆に「怖い」です。
((((>ω<))))ぶるぶるっ!

しかしまあ。これを観た後のイヤ~な気分はどう表現して良いものでしょうか?

日々目に飛び込んでくる少年や青年たちによる残酷で非情な犯罪のニュース。一つカタが着くのを待たず、数日後、また新たな事件が起こる。そして逮捕された青年はカメラに薄ら笑いを向ける・・・。まったく日本はどうしてしまったのでしょう?そしてこれから何処へ向かい、行き着こうとしているのでしょうか?この映画を観た後には、どうしてもこんな考えが頭の中でオーバーラップしてしまいます。

そんな時代に向けられた、これはかなり攻撃的な映画です。映像も残酷そのものですが、描こうとしている内容もまた残酷です。この映画をかなりマニアックな視点から捉える方もいるようですが、こっちゃんはとにかく恐ろしさが先に立ってしまって、しょうがありませんでした。

子供の頃に受けたひどいイジメに対して、自分の中の別な人格が恨みをはらすというお話しです。

十三(じゅうぞう)という青年の中に潜む「13号」というその人格は、まさに恨みの塊のような存在。一度表に顔を出すと、もはやモトの自分では抑えることなど出来やしません。ただひたすら復讐の怨念と化すのです。

非常に凶暴です。

比較するのもなんですが、今年観た復讐モノ映画「親切なクムジャさん」、「オールドボーイ」からみれば、この「隣人13号」は前2作以上に精神的に来ます。というのは、韓国で取り上げられた2本の復讐映画は確かに残酷で痛々しいのですが、まだ他人の復讐劇を観ている感覚で済ますことができます。つまりまだ何処かに逃げ場があるんですね。

でも、「隣人13号」は違う。自分の身にも”隣人13号ぴ”は潜んでるかもしれないという生々しい恐怖心を伴いながら、ずるっ、ずるっとドラマに引きずり込まれるような感覚があるからです。もちろん笑える場所など一箇所もありません。

自分でなくたって、良く知ってる知らないに関わらず、向かいや隣に「13号」はいるかもしれないし、今日街を歩いている時に、たまたますれ違うかもしれない。

そういう恐怖心から来るものです。

同じアパートに住む中年、親切に接してくれた青年、まだあどけなさが残る子供までもが無残な姿になってしまうこの映画を、無理にオススメもできませんが、もし興味があるならば観てください。映画としての出来は良いのだと思います。

もちろんイヤ~な気分になることを覚悟してから鑑賞にのぞまねばなりませんけど。

でも昨今の犯罪を見れば、この映画のように別人格に振り回される人がいるというのは必ずしも否定は出来なくなるはずです。

家庭では日頃から良い子だった少年が、ある日突然母親を殺害する。そして少年院から出所後、今度は何の関係もない姉妹を殺害する。こんな残酷な人格が普通の人間のものとは思えません。

しかし、これを”ヒトゴト”で済ませてはいけません。

だって、「13号」は、十三(じゅうぞう)クンの中だけではなく、すべての人間の中に潜んでいるのかもしれないのですから。

この映画の中村獅童さんは、夢に出そうなくらい怖いです。

《2006.08.04記事一部改訂》

 

【作品】隣人13号

 

隣人13号

アミューズソフトエンタテインメント

あなたの中の隣人13号を抑えながら観てください

隣人13号 SANTASTIC ! BOX

アミューズソフトエンタテインメント

あ!13号が来た・・・
隣人13号 1 (1)

幻冬舎

原作漫画
はがれた夜
平川地一丁目, 林龍之介, 鹿島達也, 白鳥英美子
DefSTAR RECORDS

エンディングテーマ

運命じゃない人 (2004)

2005年12月20日 | めっちゃ好きMovie

こっちゃんポイント ★★★★★
   (いかした作品特別賞) 

鑑賞環境  映画館
上映時間 98分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (クロックワークス)
初公開年月 2005/07/16
ジャンル コメディ/ロマンス/サスペンス

婚約破棄で自暴自棄になった桑田真紀(霧島れいか)は、寂しくレストランで食事をしていた。一方、頼まれたことは絶対に断れない“いい人”のサラリーマン、宮田武(中村靖日)は、こつ然と姿を消した前の恋人、あゆみ(板谷由夏)のことですら心配するほどのお人好し。そんな宮田の親友で私立探偵の神田(山中聡)は、宮田のことが歯がゆくて仕方がない。宮田のためナンパした女の子はなんと真紀。住むところのない真紀は宮田の好意で彼の家に招かれるが、そこにあゆみが帰ってくる…。(goo映画より抜粋)

 

最近、邦画がやたら面白いんです。すこ~しハリウッドのパターンに飽きてきてるのかもしれませんね。

どんな他人をもすぐに信じ、疑うことを知らない青年、宮田武。何ともまぁ、こんな「いいひと」の周りで2000万円もの大金が回る回る(笑)探偵の友人、元恋人、ナンパされた失恋女性、オマケにヤクザの親分まで絡んで、本人の知らない所で劇的な展開が繰り広げられて行きます。

そんな感覚がやたら可笑しい♪(>∀<)キャハハ!

とにかく、この「本人が知らない」というのがミソ。一体、一番得したのは誰か?そして一番幸せでいられたのは誰だったか?というのが一番のお楽しみでもあります。

しかしまぁ、「人生はニアミスだらけ」とは良く言ったもの。ほんと、自分の知らないトコでだって色んな生活があるわけで、それが時として近づいたり離れたりなんてな感じで一日が明け暮れるんですね。きっと自分の周りでもそうなんだと思わせてくれます。この宮田君のようにね。そんなこの映画。絶妙とも言える脚本の組み立て方の上手さに舌を巻きました。

婚約者の浮気に気付いてしまい、マンションを後にする女性。全てはここから始まるのですが、時間の流れを巧みに組み合わせながら、レストランでの出来事、宮田武のマンションでの出来事、探偵事務所、ヤクザ事務所での出来事を描き出して行きます。これはある一夜から翌朝にかけてのお話しなのです。

金にしか興味のない女。メンツをかけて奔走するヤクザの親分。そこに絡んじゃう出来心・・・・。人間というものの「しょうもなさ」が非常に際どいタイミングで交差して行きます。

俗に言う、クスッ!クスッ!と来ちゃうタイプの映画ですが、これが結構ボディーブローのようにジワジワ効いて来ます。

ヤクザの「見せ金」ってあーゆー風に使うのですか?なるほど浅井組の組長サン!勉強になりますッ。何度も入れたり出したりって・・・。(笑)宮田君のつま先もオッカシかったなぁ(>∀<)

先ほども言った様に、「この時間がこう繋がって・・・・」っていうタイプな映画ですから、真っ当な進行じゃないんですけど、これが練りに練られた脚本のお陰で、時間の流れがビックリするほど分かりやすい!「ナルホド!裏ではこんなピンチな状況があったのね」っていうのをご丁寧に教えてくれる楽しい感覚でもあるんですね~。複雑怪奇じゃないとこがこの映画の良い所。『メメント』が理解できなかった人でも、これなら大丈夫ではないかなぁ?散々、時間を引っ掻き回して、「結局良くわかんない」で終わっちゃあ疲れるだけですもんね。

しかしツボにきましたねぇ。

タイム・スパイラルって言うんですか?こういうのって良いです。

キャストにケン・ワタナベ的 有名俳優が出てるわけでもなし、血がでるわけでもなし、派手なVFXで責めるわけでもなしってな、いかにも低予算ちっくな映画ですが、作り方ひとつでこんなにおもろい映画になるという、これまたお手本ムービーみたい。

【運命の人】ならぬ、『運命じゃない人』というタイトルもそそります。

はじめは馴染めなかった主人公・宮田のなさけなぁ~い弱々しい笑顔。不思議なことに、観ているうちに味わい深くなるのは何故でしょうねぇ。

この物語にキャスティングされるなら、こっちゃんは宮田武になりたいですね。
中村靖日さん、サイコーです!

《2006.08.04記事一部改訂》

 

【作品】運命じゃない人

 

運命じゃない人

エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ

宮田武くんのキャラを堪能してください


樹の海 (2004)

2005年12月19日 | いかすMovie

こっちゃんポイント ★★★★

鑑賞環境  映画館
上映時間 119分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (ビターズ・エンド)
初公開年月 2005/06/25
ジャンル ドラマ
映倫 PG-12

富士山麓に広がる青木ケ原樹海。夜逃げした顧客を追うヤミ金のタツヤ(池内博之)は、携帯電話片手に悪態をつきながら、おぼつかない足取りで森の中へ歩を進める。その奥深くでは、洞穴に投げ捨てられた寝袋から恐る恐る顔を出した朝倉(萩原聖人)がつぶやく。「ちゃんと殺してくれればよかったのに…」。また別の場所では、映子(井川遥)がネクタイで首をつろうとしていた。所変わって新橋の居酒屋。向かい合う初対面の三枝(塩見三省)と山田(津田寛治)。三枝は花と果物を携えて樹海を訪れたばかりだった。(goo映画より抜粋)

 

映画との出会いを「運命」のように感じてしまう____そんな作品を観ました。

┌|∵|┘ハッ!こっちゃん、別に死にたくなってるわけじゃないですよッ!観れて本当に良かったという意味です。これはもうほとんどの映画館で公開は既に終わってしまった映画ですね。今となっては静かに来年のDVD発売の時を待っているこの映画ですが、なんとこの度映画館で観る事ができました。しかも600円で。

札幌には実は公開中に評判が立った作品を選りすぐって上映するという、そんなミニシアターがあります。蠍座(さそりざ)というそのミニシアターへ久しぶりに足を運んでみました。もう何年ぶりになるのかも忘れてしまうほど、ここへは来ていませんでしたが、実はこの度、もう一本もとても観たかった作品との抱き合わせ上映の広告を朝刊で見て、出かけたというわけです。2本で1,200円。安いでしょ?

『樹の海』とは、文字通り「樹海」を取り上げた映画です。年間3万4千人もの自殺者が出るという私たちの国には、生きる希望を失い死にたくなってしまった人たちが自然と足を運ぶ土地がいくつかあります。その一つが「青木ケ原樹海」。この地で人生の幕引きをするために足を運び、そして本当に死んでいくという現実。まったく、なんて淋しいことなんでしょうか。

この映画は、樹海を巡る4つのエピソードからなるお話しです。

多重債務による借金苦の挙句、死を選んだ女性(小峰麗奈)
借金取りの男(池内博之)
小嶺麗奈(こみねれな) 池内博之

騒がしい居酒屋で、樹海で自殺した女性の死の真相を追う探偵(塩見三省)
生死を見つめなおすサラリーマン(津田寛治)
塩見三省 津田寛治

不倫の末捨てられ、ストーカー行為によって相手の家庭を
めちゃめちゃにしてしまった元銀行員の女性
(井川遥)

汚職に手を染め、樹海に捨てられてしまった男(萩原聖人)

良いですね。泣きそうになりました。

この映画を観るまでは、正直言って「樹海」というのは全く持って恐ろしい所なのだと思っていました。一歩足を踏み入れると「早まるな!」と命の大切さを呼びかける立看板がいくつも目に飛び込み、そしてさらに奥に踏み込めば、先にこの地で亡くなって行った人たちの数々の遺留品がそこかしこに散らばっています。コーラの空き缶。眼鏡。小説。レインコート・・・。これらの物は全て「そこで死んでいった人たちがいたのだ」と語りかけてきています。

一度迷い込んだら簡単には出られない青木ケ原樹海。富士山ですら背を向けるその地について知る機会というのは、TVの特番ばかり。「自殺ドキュメント」「幽霊」「亡霊」・・・・・。「恐ろしい」というイメージは、たぶんこれによるものでしょうね。

でも、この映画の樹海に対する思いは随分違います。優しいんですよ。暖かいんですよ。ギターの優しい音色に乗って漂う森の魂が、「ここで死んではいけない。」「もっと生きなければダメだよ。」とこの森を訪れる人間に語りかけてくるかのようです

確かに「ここを出て生きていても、もう何も良いことなどありはしない。」のかもしれません。この映画の中でも、悲しい現実や、やり切れない日常が数々描かれて行きます。しかしその反対側で垣間見る事ができるほんの少しの暖かさに救われる気持ちにもなるんです。

生きるということの大切さ。自ら命を絶つということの無念さ。そんな感情が数人の人生によって語られて行くこの映画は実に良いですね。

こっちゃん的には最初の借金取りのエピソードがちょっとヤカマシく感じた他は、あとはどれも良かったですよ。エピソードが終わる度に泣きそうになりました。特に最後の萩原聖人のお話しや、井川遥と大杉漣さんのお話しなんて良いですね~。ネクタイや金融広告など小道具の使い方がとっても上手いです。

借金、失恋、人生からの脱線・・・
どんな理由でも自殺はいけない。どんなに辛くても死んではいけないんです。

辛い時のために希望の歌「遠い世界に」を胸にしまっておきましょう。

《2006.08.04記事一部改訂》

 

【作品】樹の海

樹の海 スペシャル・エディション

ハピネット・ピクチャーズ

樹海の話をamazonで。


博士の愛した数式 (2005)

2005年12月16日 | いかすMovie
こっちゃんポイント ★★★★
鑑賞環境  試写会 
上映時間 117分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (アスミック・エース)
初公開年月 2006/01/21
ジャンル ドラマ/ロマンス

元大学教授の数学者(寺尾聰)の家に派遣された家政婦の杏子(深津絵里)は、彼が交通事故の後遺症で80分しか記憶がもたないことを告げられる。戸惑う杏子だが、ある日、彼女の息子(齋藤隆成)と数学者が会い…。(Yahoo!映画より抜粋)

 

どうしてでしょう?何だか今になってとても泣けてきます。
春の日差しに包まれたこの心優しい映画に、冬の寒さも忘れ、博士の暖かい胸に飛び込んで行きたくなります。

来年の一月中旬以降に公開が予定されているこの映画の試写会にお招きを受けました。当日は小泉監督、主演の寺尾聡さんによる上映後のトークまであり、満たされた想いで家路につきました。

ぼくの記憶は80分しかもたない」
今年最多のテーマともいえる「記憶系」の映画です。
日本、韓国、ハリウッド・・・・今年は様々なお国で「愛」をテーマとした記憶障害の物語が涙を誘いましたね。まるで大きなお鍋に放り込まれた「記憶喪失」という旬な具を争って貪るかのように、実に数々の物語が映画化されていきました。いい加減「もうお鍋の中には美味しい所なんて残ってないのでは?」そんな気すらしていました。

でも決してそうではなかったんですね。この映画は今までの映画とは切り口が違います。もちろん「記憶障害」の悲しい現実はそこにあるのですが、そこばかりを強調した作りにはなっていないんですね。毎日のように繰り返される博士のやさしい言葉や行動には、幸せを何度も呼び起こし、周囲にいる人たちを暖かく包み込んで行く素晴らしさもまたありました。

たぶん皆さんもある程度予告編などを観て、この映画をご想像しているのでしょうが、決して派手な作りではありません。テンポとしては非常に緩やかで、しかも中盤以降やや緩慢に感じてしまう部分もあるかもしれませんね。それでもこの映画は最後まで暖かく、そして優しい。小泉監督という人の性格が実に良く染み込んだ作品のような気がします。

10年前の交通事故により足の自由さを失ってしまった義姉(浅丘ルリ子)と、記憶のつながりを失ってしまった天才数学者の義弟(寺尾聰)。彼の記憶はキッチリ80分でまた元に戻ってしまいます。

そんな二人が住む家に家政婦としてやってきた杏子(深津絵里)は義姉に「今日あなたに会っても明日にはまた忘れてしまいます。」と告げられるのでした。博士のジャケットにはいつも数枚のメモがクリップで留められています。大事なことを忘れないように。そして次の日からそのメモに杏子のコトも書き込まれるようになります。「新しいお手伝いさん」ってね。

これは、そんな博士と過ごした家政婦、そしてその息子である√(ルート)のお話しです。

物語としては、その√(ルート)と呼ばれた男の子が大人になって数学教師となり、新しく授業を受け持つこととなった教室で自分と母、そして博士と過ごした時のことを数式を織り交ぜながら話して行くという流れなんですね。

成長した√(ルート)を吉岡秀隆さん、10歳の子供の頃の√(ルート)を映画初出演の斎藤隆成クンが演じています。この二人、実に顔が似てますね~。結構、子役の場合って「えっ?この人の子供の頃がこの子なの?」って思うことが少なくないんですよね。でも、隆成クンが大きくなったら本当に吉岡さんのようになりそうに見えちゃいますよ。とってもストレートなキャスティングだと思います。

原作はベストセラーですから読んだ方も多いのかもしれませんが、いつもながらこっちゃんは映画で初めてこの作品と出会いました。そして、素直に驚きました。こんなモノの見方や考え方があるのか、と・・・。

物語の中で登場する『数』『記号』『数式』は、博士の言葉によってまるで生きているかのように語られて行きます。

靴のサイズ。誕生日。電話番号・・・・・。
まるで博士の数式に対する愛情は、ありとあらゆる数字に命を吹き込んで行く魔法のよう

記憶が80分しかもたないために、何を喋って良いか混乱する。そんな時に博士はこの数字の話を持ち出すんですね。

初対面の家政婦に対して「君の靴のサイズはいくつかね?」と問いかける。
「24です。」と答えると、「ほう、実に潔い数字だ。4の階乗だ」とまた返す。

階乗、素数、完全数・・・・・。こんな風に博士はいつも他人とコミュニケーションをとっていくんです。この感覚にはワクワクさせられてしまいました。もし、こんな人に子供の頃出会えていたら人生もきっと変わっていたでしょう。こんな先生に教わったらきっと算数や数学がきっと好きになったハズです。(きっと極端な思い込みですけど)

それにしても、一つの数というものがこんなにも美しいとは思いもしませんでした。

この映画で初めて知った言葉『友愛数』(これは寺尾さんも映画の中で初めて知ったとおっしゃってましたが)を「神の計らいを受けた絆で結ばれた数字なんだ」なんて、素晴らしすぎます!

人を愛し、子供を愛した博士は、また同じように数も愛したのですね。

そんな博士の役を寺尾聰さんが演じています。こっちゃんの大好きな俳優さんです。そんな寺尾さんですが、この映画では今までのどの作品よりも優しい眼差しを向けていたように感じました。

家政婦役の深津絵里さんは、ここでは女手ひとつで息子を育てる頑張るお母さん役でしたが、これもとっても自然で良かったですね。吉岡秀隆さんも頭のてっぺんが平らだからと名付けられた√(ルート)君の役がとっても良かったですよ。博士から数学の知識と一緒に優しさも受け継いだ人柄をシッカリと演じてくれていました。
最初の生徒への自己紹介で「ゴメン。寝癖がなかなか取れなくてね・・・」と笑いを誘ったその頭はまさに√記号のように見えました(笑)
ALWAYS 三丁目の夕日」でも茶川サンで人気を集めた吉岡さんですが、ここでもまたとっても良い役どころでしたよ。

桜の花びらが空から降り注いできそうな春の景色。幸せに包まれた優しい音楽・・・。
これもまた良し悪しを抜きにして「好き」な作品です。公開されたらきっとまた映画館に足を運ぶと思います。

今回寺尾聡さんを、最前列の目と鼻の先でお目にかかることが出来ました。ジーンズ姿ではあるもののこの映画からそのまま抜け出てきたかのような雰囲気でしたが、さすがにただ座っているだけで「俳優」を感じさせる素敵なお方でしたヨ。こっちゃん距離が近すぎてキンチョーしてしまった・・・はは。

そんな寺尾さんが「俳優側から見て才能のある人と思えるただ一人の監督がこの小泉監督」なんだとのこと。寺尾さんは監督の作品を待ちわびていたそうです。また小泉監督からも「自分の映画には欠かせない俳優」と逆にラブコール(?)を贈られていました。

あと、寺尾さんの誕生日に合わせて「息子の√(ルート)君の誕生日を映画では設定を変えてもらったんです。」なんて楽しいお話も聞かせて頂きました。

物静かなイメージのお二人でしたが、今回の上映後のトークで、作り手としての葛藤やご苦労はどんな映画にもあるのだな~と勉強になりました。当たり前ですが、ただそれを観て好き勝手言える立場のこっちゃんには考えもつかないムズカシさがそこにはあるのでしょう。これから心して、でも楽しみながら映画と付き合って行きたいな~ってあらためて思える、そんなとっても貴重な時間を過ごさせて頂きましたヨ。

寺尾さん、小泉監督さん。わざわざ冬の寒い札幌までありがとうございました。

小泉監督は、イベント終了後も会場を後にするみんな一人一人に、「今日はありがとうございます」と廊下で頭をさげてくれるような素晴らしいお方でした。

今となっては「こちらこそ」とワケの分からぬ返事しか返せなかったあの時のこっちゃんが 悔やまれてなりません。

《2006.08.04記事一部改訂》

 

【作品】博士の愛した数式

 

博士の愛した数式

新潮社

原作。流れる一編の詩のような数式への語り口。愛のある作品です。

阿弥陀堂だより 特別版

アスミック

小泉堯史監督の名作です

雨あがる 特別版

角川エンタテインメント

黒澤監督の血がここに受け継がれています

下妻物語 (2004)

2005年12月14日 | しびれるMovie

こっちゃんポイント ★★★★★

鑑賞環境 

こっちゃんシアター 
上映時間 102分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (東宝)
初公開年月 2004/05/29
ジャンル コメディ/青春

田園風景が広がる美しい茨城県下妻市。青空の下フリフリのロリータ・ファッションで闊歩する少女・桃子(深田恭子)の生きがいはお洋服。ロリータ一直線で他人を必要としない桃子の前に、真っピンクの改造原付きに乗った地元のヤンキー少女(土屋アンナ)が現れる。(Yahoo!ムービーより抜粋)

 

「この映画で深キョンのファンになった人も多いはず。そして土屋アンナがヤンキー上がりだと信じ込んだ人もまた少なくないハズ」
そう勝手に決め付けちゃったこっちゃんをどうかお許し下さい。ロココの神様 

これ実はYahoo!BLOG時代(”時代”って言うほど前でもないのですが・・・)に観て、★★★★★を付けたくても付けられなかった作品です。あ!はじめに言っておきますが、これはありとあらゆる意味でとんでもない映画です。全ての意味でキツイです。あり得ないノリの良さです!

とにかく「この映画に★を5個もつけるなんてアンタ頭おかしいんじゃないの?」って言われちゃいそうで怖かったのです。でも、今なら自信を持って★×5個つけましょう!もうこっちゃんが頭がオカシイなんていうのはそこかしこで言われてるコトですから恐れるものなど何もありません。そろそろ御解禁ということで。(笑)

「ゴメンヨォ~深キョン。臆病だったこっちゃんを許しておくれでないかい」という想いを込めましてこの作品にラブコールを贈りたいと思う次第でございます。

ロココに身を捧げた女の桃子。彼女は21世紀の茨城県下妻在住にも関わらず、ロリータファッションに身を包みフリフリの日傘を差して歩く。「人生なんて甘いお菓子と同んなじ♡」と言い切るこのとんでもない娘と、全く逆の意味で世間の常識など持ち合わせないバリバリのヤンキー現役娘イチコのあり得ない友情物語がこの『下妻物語』です。


いきなりの交通事故シーンで宙に舞う深田恭子のシーンからして「おおっ!?」と引き込まれますが、そこからすかさず、深キョンのナレーションで18世紀後半の『おフランス時代』のご説明。そして自分の生い立ちが語られていくのです。これが実にアホらしいんですねぇ。『日本広しといえども彼女のような生活を送る人間など、ただの一人もいないと信じたくなるような衝動にかられてしまします。

落ちぶれ左遷されたヤクザの父親(宮迫博之)とキャバレー勤務の母親(篠原涼子)。コントみたいなキッカケで出会い、子供が出来ちゃった勢いで結婚。そして二人の間に生まれたのが桃子だったのです。

この宮迫のダメっぷりが最高!ヘマをして指を詰められそうになり「小指がなくなったらピアノ弾かれんくなる~~~。ピアノがぁ、ぴあのがぁぁぁぁっ!」に爆笑してしまいました!あげくに母親は出産の時に立ち会った医者と駆け落ちしちゃうし。もうメチャメチャな家庭ですがな。

普通だったら涙ナシでは語れぬ(こともないか?)ようなこんな不幸話が実話であるワケがない。(笑)言うまでもなく、これは完全なフィクションです。

しかしまぁ、こんな話を考えた人の頭の中は完全にどーかしちゃってますねぇ。かつて、こっちゃんはタランティーノ監督の頭の中に虫がいると言ったことがありました。仮に彼の頭の中に虫が10匹湧いてるとするならば、この原作を書いた獄本野ばらをはじめ、この映画を作ってしまった中島哲也監督の頭の中にはそれぞれ1,000匹以上の虫がお住まいになられているのではないでしょうか?恐らくこんな映画タランティーノだってリメイクできないでしょう。(もちろん路線が違いすぎるので、やろうともしないでしょうが)

こっちゃんは、コノ映画を公開時から知っていたにも関わらず、当然のごとく映画館に観にも行かず、さらにレンタル開始と供に DVDレンタルコーナーで何度も見かけていたにも関わらず、あえて隣に置いてあった映画を借りるホド避けていた作品でした。きっと神様が「良い子はこの映画を観てはイケません」と、どこかでささやきかけてくれていたのでしょう

そんなこっちゃんを尻目に、レンタル開始からこの作品の異常なまでの人気は益々過熱するばかり。中々空きがないほどの人気っぷりです。さすがのこっちゃんも、絶対ヤバイ作品という確信がありながら、そのあまりの人気ぶりに逆に興味が沸いてきちゃったんです。そっからがもう大変ですよ。いざ「借りてやるよっ!」なんて思ったらぜ~んぜん借りられない。それから約1ヶ月ですよ。借りられたの。

その頃には「ぜひ貸して下さいッ!」になってました。(笑)

いやあ、しかしながらこの映画もススメテ良いものかどうか困っちゃう作品です。かなりの割合で引いちゃいそう。俗に言う「被害者」を増やしてしまうような後ろめたさがどこかにあります。

全編ロリータ路線で駆け抜けるの深田恭子と、頭の天辺から足の先までレディースに浸かりきった土屋アンナがノリノリで展開するなんともハチャメチャな物語。こんな二人が親友になるいという無茶な構図は・・・・・ん?「あらしのよるに」のガブとメイに近いものがあるなぁ。極端でしょうかねぇ?(笑)


もう一度言っておきますが、ビジュアル的にも、展開的にもかなりキツいですからコレ
。もしかしたら見た後食欲がなくなる人もいるかもしれません。(笑)それでも構わんよという方は是非どーぞ。止めませんけど、あくまで自己責任でお願いします。(笑)

お話は最後までドタバタのハチャメチャですが、ストレスの発散効果はバツグン!とも言えます。ラストはきっちりケジメがついて「あ~楽しい」って気持ちに・・・・なれたらいいね。 え?こっちゃんはなりましたよ

出演者もサイコーですしねッ!主役の二人はもちろんノリノリ熱演!更に阿部サダヲにも笑わせて頂きましたよ。樹木希林も絶妙キャラでご出演!他に小池栄子まちゃまちゃ(魔邪)や、ドラマ「女王の教室」に出てたあの女の子まで出てました。

BGMも良いし、効果音にも大爆笑!そして編集もバツグン!

女の子はこれ観たらロリータファッションもしくはヤンキーファッションに身を包みたくなること請け合い。
男はこれ観たら尾崎豊が聞きたくなるはず。・・・ほんとか?

《2006.08.04記事一部改訂》

 

【作品】下妻物語

 

下妻物語 スタンダード・エディション

東宝

あたし根性ねじ曲がってマース♡
深田恭子 in 下妻物語

アミューズソフトエンタテインメント

あたしマジで心根が腐ってマース♡
下妻物語―ヤンキーちゃんとロリータちゃん

小学館

あたしダメ親父と生きて行きます♡

ハサミ男 (2004)

2005年12月13日 | ふつーMovie

こっちゃんポイント ★★★

鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 119分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (メディアボックス)
初公開年月 2005/03/19
ジャンル サスペンス/ミステリー
映倫 R-15

清らかで頭脳明晰な美少女ばかりが殺されるという、 猟奇的な殺人事件が続発。少女たちの美しい喉元には、 鋭利に研がれたハサミが突き立てられていた。やがて世間は、 この快楽殺人者を"ハサミ男"と呼ぶようになった。そんななか、 知夏と安永は事件の真相を突き止めるべく、 "ハサミ男"を探しはじめる。だが、 その先にあったのは、 想像を絶する戦慄の闘いだった…。(goo映画より抜粋)

 

錆付いたような音楽。どこかヌケの悪い映像。
手に取ったジャケットからは、全く違った雰囲気を想像していましたが、観てみるとこれが「この映画独特の味」になっているのだと気付きました。

これも原作が小説で「映像化不可能」と言われた映画だそうですね。だから・・・・そういうことをすぐに言っちゃう人はドコのダレなんですかっ?もうっ!
一度で良いから観ている途中でブチッと終わり、その後テロップで「申し訳ございません。ここから先が映像化不可能でした。またのご来場をお待ちしております。」と流れるような映画を観てみたいものです。そんなことを期待しながらこの映画を観たこっちゃんは、やはり頭がおかしいのでしょうね。

冒頭、一人の女子高生がチャリンコに乗ってやってくる。明るく「ごめんなさぁい。遅刻しちゃって。」という女の子。田んぼに囲まれた送電塔の真下に、いったいどんな用事で呼び出されたのかもわからないまま、その娘の喉にはハサミが突き立てられる。

どうやら呼び出したのは知夏(麻生久美子)刺したのは安永(豊川悦司)らしい。

「上手く刺さらなかったみたいね。」「人間の骨って固いもんなんだな。次はもっとよく考えよう。」「またやるつもり!?こんな残酷なことを?」「残酷?君の口からそんな言葉を聞くとは思わなかったな!」こんな会話をする二人は、女子高生の死体を後にして立ち去る。翌日の新聞には「ハサミ男出現!」の見出しがTOPを飾っていた。そしてまた次の犠牲者が・・・・。

さてさて。ハサミ男の目的は何なんだ?ってトコなんですが、この話には実はちょっとしたトリックが隠されています。「トリック」というだけあって阿部寛も出てます(笑)まぁ、それは冗談として、カンの良い人なら分かっちゃう程度のものかもしれませんが、あいも変らずニブいこっちゃんは「あれっ?もしかして?」とか「ん?なんか変だぞ?」などと考えながら、結局最後まで楽しんでしまったのでした。

第二の標的も女子高生。半年間のうちに二人目の犠牲者が出てしまったのです。しかも前回の教訓から、今度はハサミは念入りに研ぎ澄まされているのでした。そして更に第三の被害者の身辺調査を始める二人・・・・。そうです。「ハサミ男」は慎重な連続殺人犯なのです

この話の面白さは、「ハサミ男が初めから分かってるってコトでしょうね。何しろ「ハサミ男」側の視点から話が進んで行くんですからね。にも関わらずその殺しの目的や、安永と知夏二人の関係なんかの背景にはなかなか触れない。何だか自分の喉にハサミが刺さったままドラマを見せられ、スッキリしないような気分になっちゃいます。

罪の意識からか、何度も自分の部屋で自殺を図ろうとする知夏。それを見ていながらも無関心の安永。なんだなんだ?この二人?おかしな関係です。単に安永は無感情なのか?それとも知夏のことをどーなっても良いと思っているのか?全く妙な関係です。

世間を騒がせながらもその手を休めない「ハサミ男」。警察も依然として何の証拠もつかめないまま・・・。

しかし、ココからがチョット面白い。この「ハサミ男」と恐れられる安永と知夏の二人が、ハサミを喉に刺さされ死んでいる女子高生の死体を発見してしまうんです。しかも、その娘はまさに安永達が次のターゲットにしていた女の子だったんですよ。

死体を発見して「ボクじゃないぞ」というトヨエツが妙におかしいですね。「大停電の夜に」って感じの役柄よりも、こういう方が好きですね、こっちゃんは。
のぺっとした麻生久美子のキレイさもこのキャラには合ってるんだと思います。
アベちゃんは・・・・・、相変わらずのトーンでした(笑)でも、観てて楽しかったですよ♫

 

題材はともかく、作品として観るならば結構好きな部類ですよ、これ。真犯人の「ハサミ男」がニセモノの「ハサミ男」を探すってコトなんか面白すぎますもん。きっとモトのストーリが良いんでしょうね。後半になれば「あああっ!なるほど!」ってな具合に妙な流れにちゃんとツジツマも合ってきますし。撮影もそこを踏まえた作りで。う~ん、この結末を観てから考えればあちこち伏線だらけの映画だったのですねぇ。こういうの悪くないです。

実はこれ、チラシの画が気に入ってしまってぜひ劇場で観たかった作品だったんです。残念ながら劇場鑑賞はならずのまま今日に至ってしまいました。でもこれは映画館よりも自宅でゆっくり観る方が向いるかもしれませんね。まだまだ新作レンタルでしたが、こっちゃんはまたもや「当日返し」でレンタルです(笑)ぱっ!と借りてぱっ!と返す。これに限ります。ハイ。

「ニセモノのハサミ男は誰だ?」「ハンバーガー中年って何者なんだ?」

しかしながら、この程度の映画トリックにいつもコロッ!と騙されちゃうこっちゃんは幸せ者ですネェ(笑)

《2006.08.04記事一部改訂》

 

【作品】ハサミ男

ハサミ男

東宝

DVD

ハサミ男

講談社

原作本(読む前にハサミ入れるのはお止め下さい。読みにくくなります)

Edward Scissorhands : Roto-Cast Figure

メズコ

ハサミ男・・・。


輪廻 (2005)

2005年12月10日 | いかすMovie

こっちゃんポイント ★★★★

鑑賞環境  試写会 
上映時間 96分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (東宝)
初公開年月 2006/01/07
ジャンル ホラー/ミステリー
映倫 PG-12

昭和45年。群馬県のホテルで、11人が殺された。幼い少女まで犠牲となる、凄惨な事件。動機は不明。犯人も謎の死を遂げる。35年後、現代。事件の映画化に固執する、映画監督・松村(椎名桔平)。異例の抜擢を受けヒロインを演じる、新人女優・渚(優香)。事件に興味を持った女子大生・弥生(香里奈)。松村ら映画関係者は、リハーサルのため、事件現場であるホテルに足を踏み入れる。以来、渚は不気味な幻覚を見るようになる。(goo映画より抜粋)

 

「北海道のみなさん。こんばんは。優香です♡」
って、
え”ぇぇぇぇっ!優香ちゃんッ!札幌に来てたのっ?!

まさかの舞台挨拶に場内騒然。だってだれも聞いてなかったんですもの。ゲストありだなんて。これって正真正銘のサプライズ・ゲストなのでした。さらに清水崇監督もご同行。いや~スッカリ盛り上がっちゃいました。

この映画、「呪怨」で名を上げた清水崇カントクだけにコッテコテのホラーです。
むむむ。なかなか怖い!Jホラーの勢いは衰えないものですね。鳥肌立ちました。

映画の中で映画を撮る。「リング」でお馴染みの中田秀夫カントクの作品に「女優霊」(画像右)というのがありました。撮影現場を舞台に恐怖が展開するというお話しでした。この「輪廻」もそうですが、こちらは切り口が全く違う。単なる「霊が出ました!」的な話ではないのですね。

この映画を観る人は、人の魂と言うのは「前世」から続いているという『輪廻転生』の因果からなる恐怖を目の当たりにすることになります。まさに「輪廻」なのです。

舞台挨拶の清水カントク曰く、「電話とか、サイトとか、ビデオとか、そういうのは今回ご法度にしようと思ったんです。ただ霊とかで怖がらせるんじゃない作品にしたかった。」というコトだったのですが、この映画を観てみるとその意味が実に良く分かります。

何かに取り憑かれたように惨殺事件の映画を撮ろうとする監督。行ったこともないホテルの夢を何度も何度も見てしまう女性。そこにいるはずのない人形を抱いた少女姿を見てしまう新人女優・・・・。
初めはただの心霊現象か?と思わせるような展開が、やがてその謎をゆっくりと解き明かして行きます。

こっちゃん的に「ホラーの主役ってどーなのよ?」って心配していた優香。他にもご心配な方いらっしゃるでしょう?でも心配御無用。普段のアイドル路線的なお仕事とは打って変わって、これが実に良いッ!いや『生・優香』を見たから言うのじゃないデスよっ!本当に女優として「演技」になってる。上手いんです、意外にも(笑)

セリフも思ったよりズーッと自然だし、絶叫シーンなんかもう「着信アリ2」のミムラに負けないくらい上手い!優香の「キャ~~~~~~~~ッ!」に背筋がビビビっ!冷たいものが走りましたよ。
しかもラストシーン・・・。彼女があそこまでの演技をするとは思いませんでした。このラストは怖すぎますっ!このシーンをはじめて観たらアゴ落ちますよ。

優香は「現場を楽しんでやりました♪」って言ってたので、「キャッキャッってな感じで演技してるのかな?」と思ってましたが、とんでもない!「楽しむ」の意味って随分幅が広いんですね。こんな演技って楽しんで出来るモノなのでしょうか?(笑)

これって俳優サンによってはノイローゼ寸前になるほど役に入り込んで行かなければ出来ないような演技ぢゃないですかっ?それをサラッとやってのけたってコトなのですか?だとしたらスゴイ!スゴイですよぉ、優香さん!(急にサン付け)
もしかしたら「女優」として将来的に大きく羽ばたく人なのかもしれません。いっそのことホラーの女王を目指して見てはいかがでしょうか?

舞台挨拶で清水カントクは、「癒し系の女性だから(精神的に)もっと追い込まなければイケないかと思ってました。けどそんなことしたら逆に萎縮しちゃって演技にならなかったね。(笑)」と言ってましたが、優香も「私上から見下ろすタイプの人ってダメなんです。」なんて返す。すかさずカントクも「だからそんなに高いヒール履いてるの?ボクを見下ろそうってこと?(笑)」なんていうほのぼのトークも炸裂。

意外にもホラーの現場って和やかなんだナァと感心しましたねぇ。この二人は監督と女優として、とっても良い関係を保ててたんだと感じさせました。

「カントクは細かい所までちゃんと教えてくれて助かりました。”目をしばたかせる”って台本に書いてあるんですけど、どういうことですか?って聞いたらこうやるんだよって実際にやってくれました(笑)」と言う優香。この清水崇という人は、やはり監督として演技の持って行きかたのイメージがシッカリしていて、それでいてそれを俳優に伝えることの出来る人なのですねぇ。なるほど感心です。演技にリアリティが出てくるわけです。益々ファンになりました。

さて、映画の内容はココでは触れません。何も知らない方が良いです、きっと。観ながら「謎解き」をしてみてください。そこが楽しみでもあります。

ただ単に「怖さ」だけを求めて行くと、もしかすると「呪怨」ほどは怖くないかもしれません。というより「怖さの質」が違いますからね。心臓をバクッ!と鷲づかみされるような怖さではなく、得体の知れない何かにじわじわとと周りを取り囲まれるような怖さです。日本ホラー特有の湿気もさほど(呪怨ほど)感じませんでした。湿度75%くらいでしょうか?(テキトーです、ハイ。)

もちろんビジュアル的にもゾクッ!とするシーンはいくつか含まれます。何よりあの人形が怖いし、青白い顔が一斉にどどーん!なんていうのもありましたし、ゾンビ・チックなシーンまでありました

お恥ずかしながら、こっちゃんはこの映画を観ている中盤あたりから生唾が止まらず、ごくんと何度も呑み込んでしまい、時にはノドが詰まってむせ返ってしまうホド怖かったんですが。
この映画はホラーとして完全に好みの部類に入ります。

ちなみに会場を後にする時にも「全然怖くなかった」という声は聞こえてきませんでしたネ。
きっと、あのラストシーンがあまりにも強烈だったからなんでしょうね
今思い出しても鳥肌が立ちますもの。

ただ「優香、ヒール高すぎない?」「舞台から帰るときロボット歩きだったよね。」と言う女子高生の声が後ろから。

コラ、コラッ!お前たち。
こんな試写会来て優香ちゃんのアラ探しするくらいなら家で勉強してなさいッ!

《2006.08.04記事一部改訂》

 

【作品】輪廻(りんね)

 

呪怨 劇場版 デラックス版

ジェネオン エンタテインメント

これはコワイよね!

THE JUON -呪怨- ディレクターズ・カットコレクターズ・エディション

ジェネオン エンタテインメント

こちらはハリウッドリメイク版。

エアー

小学館

あのぉ~怖いものばかりでは何なので・・・
優香ちゃんの絵本です♪


阿修羅城の瞳 (2005)

2005年12月09日 | いかすMovie

こっちゃんポイント ★★★★

鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 119分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (松竹)
初公開年月 2005/04/16
ジャンル 時代劇/ロマンス/アクション

文化文政の江戸の町には人の姿を借りた魔物が潜んでいた。そんな魔物退治のために結成されたのが、「鬼御門(おにみかど)」という組織。かつて鬼御門で「鬼殺し」と怖れられる腕利きだったが、今は舞台役者として活躍していた病葉出門(市川染五郎)は、ある日つばき(宮沢りえ)という女と出会う。(Yahoo!ムービーより抜粋)

 

「いよっ!染ちゃんっ!日本一ッ!」

軽快かつ怪しげな不特定民族的な音楽をバックに、殺陣(たて)をふるう染五郎サマを観ながら、思わず一声かけたくなりました。きっとこの映画を観たアナタもそうなります。そのハズです。いえ、なって下さい。お願いします。

と言うわけでこれ、面白いよっ!劇場で観ることが出来なかったこの映画を、『必殺!DVD新作料金150円!当日返しの術』でレンタルしてきました。この安さはまさに必殺です。

 

それにしても染ちゃん。いあぁぁぁぁん。カッコ良いじゃん!
蝉しぐれ」の時もまぁ良かったんだけど、こちらの方がもっと魅力満載!てんこ盛り!どこかチャラチャラした雰囲気と、シリアスな演技の絶妙なコラボレーションが素敵なんだなぁ~。超多忙なスケジュールのなか、この映画の主役出門役に決定したのはホント撮影間際だったようですね。でも映画の中のキャラにはハッキリ言って「彼」以外の俳優が思い浮かばぬホドのハマりようでした。いいダシ出てますねぇ!

そして、お相手役の宮沢りえりえっ!ちょっと、ちょっと!キレイじゃない~。これも見事なキャスティング。殺陣(たて)としてはそれは染五郎に釣りあうわけもないのですが、和服も似合うし、忍び系も素敵♡ビジュアル的にはヒジョーに美しいです。

映画は、これぞ現代の鬼退治ラブストーリーって感じ。最近の鬼さんて血が緑色なんですねぇ。しかも蛍光だぁ!お目目も光って緑色。きゃほー!
そんな鬼をバッサ、バッサと斬りまくるのが鬼御門(おにみかど)と呼ばれる、鬼退治バスターズ(勝手にネーミングしてみました)の出門(いずも)サマなのですよ。お話としては、そんな「鬼殺し」の出門(染ゴロー)と、江戸の世を騒がす盗人つばき(りえりえ)の恋物語なんです。それがね、最初は笑っちゃうんですが、なかなかこれが結構切なくなっちゃうですよ~。

モトになったのは劇団☆新感線の舞台劇。約3時間半もの流れを、映画用にギューッと圧縮し昇華させたという脚本は本当に面白いですね。舞台の方は観てないのですが、その根底にあるモトモトの面白さはこの映画から滲み出ていましたよ。


5年前の鬼退治の最中、忌まわしい出来事を期に鬼退治から足を洗った出門
。その後、江戸の歌舞伎狂言作者 4代目鶴屋南北(つるやなんぼく)のモトで舞台役者に落ち着きます。この設定がまず面白すぎますなぁ。

この映画で知ったんですが、鶴屋南北って実際にいたんですね。しかも、「東海道四谷怪談」も演目として取り上げてたんですってね。あっらっら~!めちゃめちゃ有名な話しぢゃないですかぁ。お岩さんなら、誰でも知ってますもんね。そんな材料も映画の中に取り込んでうまくストーリーに絡めてきます。

自分の作品を観て「つまんね。つまんねぇーなぁー。」って言う南北を、小日向文世が演じてるんですが、これが実に味があります(笑)本当にこんな人だったのでしょうか?とにかくこの映画によると、「この鶴屋南北、この目で実際に見たものしか書かねぇ」なんていうのが主義らしく、面白い題材はないものかとタイヘン悩んでおられたようですね。映画の中のお話ですが。

そんな時、舞台稽古の最中に鬼に追われたつばきが飛び込んでくる。出門はスッカリカン違い!「嬉しいじゃネェか。こんなマネまでして会いにきてくれるなんてなァ」なんてノリでかくまっちゃう。そして本物の鬼とのちゃんちゃんバラバラが舞台の上で始まっちゃうんです。
それを見てた鶴屋南北は思わず熱狂!「良いーッ!実に良いーっ!」なんてなっちゃって、この鬼退治物語を自分の舞台にしようと思い込むわけってな展開になって行くです。

とにかく、笑いあり、ドッキリあり119分。切ない感じまでキッチリ込めながら、ラストの見せ場まで一気に持って行くなんてのは流石。

『恋をすると鬼になる――越えてはいけない愛の結界。』なんて、まったく上手いコピーをつけたものです。誰ですか?こんな見事なコピーを考えたのは?久々に映画にピッタリなコピーですねぇ。

そりゃあ鬼がウジャウジャ出てくるくらいのお話ですから、タダの恋物語じゃぁ済みませんてば。仕舞いにゃ江戸も大火事、空には鬼の城『阿修羅城』がぁぁぁぁっ!あわわわわ。「さかしま、さかしまダア~ッ!」
映画のフレコミでは「最新VFXで描く!」なんてコトも言ったようですけど、テイストとしては生々しいというよりは「和風特撮」とも言える独創的な感じで、まぁこれはこれとして楽しませてくれますネ。

これはホントなかなか楽しめる日本映画です♪
ちょっと悲哀風味なラストがお気に入り!何度観ても楽しい作品でしょうね。

《2006.08.04記事一部改訂》

 

【作品】阿修羅城の瞳

 

阿修羅城の瞳

松竹

阿修羅城に入場ご希望の方どうぞ♪

阿修羅城の瞳 映画版(2005) & 舞台版(2003) ツインパック

松竹

舞台版も一気にどうぞ♪