こっちゃんと映画をみまちょ♪

レビューと呼ぶほど中身なし。しかし中身が無いのも中身のウチよのぅ。・・・なんちって。

イーオン・フラックス (2005)

2006年10月31日 | ふつーMovie

こっちゃんポイント ★★★

鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 93分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (ギャガ・コミュニケーションズ)
初公開年月 2006/03/11
ジャンル SF/アクション

2011年。新種のウイルスにより人類の99%が死滅したが、科学者トレバー・グッドチャイルド(マートン・ソーカス)が開発したワクチンにより、滅亡の危機は免れた。やがて人類は汚染された外界から隔てられた潔癖な都市に移り住み、病気も飢えも戦争もない、理想的な生活を送るようになる。それから400年後、救世主の子孫トレバー8世が圧制を敷くなか、イーオン・フラックス(シャーリーズ・セロン)は反政府組織"モニカン"の戦士として活躍するようになっていた。そんななか、幸せな結婚をしたばかりの妹(アメリア・ワーナー)が、政府よって抹殺されてしまう。イーオンは妹の仇を討つべく、政府に対する復讐を誓うのだが・・・。  

(NTT-X store解説より抜粋)

『モンスター』でアカデミー賞最優秀主演女優賞を掴んだシャーリーズ・セロンが、
元バレエ・ダンサーの経験を活かし、今度はSFアクションに挑戦だ!
・・・って、なんじゃそのフレコミは。

コラッ!面白すぎるぢゃないかッ!(*`◇´*)/

ナルホド、それでか。
不必要に思われるようなバク転や仰け反りが至るところで飛び出すのは。
そこをアピールしたかったからなんだな。

この映画って、たしか結構 酷評出てましたね。
こっちゃんの結論を先に言わせて頂けば、まあ娯楽として十分楽しませて頂きましたよ。

ただし途中、「別に、こんなシャーリーズを観んでもヨロシイ」と、ハッと我に返ることが
数回あったことはあったんですが。
それでも最後までちゃんと観れましたよ。エライです、自分。 てか時間も短かったしね。

 

で、なぬなぬ。
モトはMTVの人気短編アニメ・シリーズなんですとっ?

なるほど、そんな実写版なワケか。
で、シャーリーズ・セロンの起用は何ゆえ?
彼女の顔やスタイルのイメージがオリジナルに近かったのでしょうか?
て、それもただ聞いただけで、それほど突き詰めようとも思わないんですが。

”全身武器の美しき女戦士”という フレコミだけはソソられるこのアクション映画の大役に挑んだ彼女。
どうやら今回、”アニメ版を凌駕するセクシーで刺激的なアクション・ヒロイン”というのが
一番のウリのようです。

ん?それってもしかして、↓これのことかな?

 
せくちーで刺激てきッ・・・というよりは、ただ布をケチったカンジ?イヤン

まあ、なんですな。
普段「ユニクロ」か「しまむら」でしか服を買わない人種としてはですね、
この映画で飛び出すハイセンスなファッションを理解するのに、軽くあと100万年くらいはかかりそうですよ。

それはともかく・・・、こんな大胆奇抜なファッションが飛び出すワリに、
映画の雰囲気としては、最後まで(意外と)シリアス方向なので、
いったいどういう顔をして観れば良いのか迷ってしまうような映画であることは確か。

テーマはどうやら「クローン技術は是か?非か?」という事のようでしたが。

どうなんでしょうね。クローンとして生まれてくる者の苦しみというのは。
これは様々な倫理観によって物議が醸し出されて当然の部分でしょう。
個人的には人間だろうが、牛だろうが、どじょっこだろうが、ふなっこだろうが、クローンは反対の考えです。

まあ、この映画がドコまでその問題を真剣に考えて作られたかは不明なんですが、
最終的には「人は死ぬばってん。だから生きる意味があるばってん。」という結論に辿り着きます。

一応、この物語の悲劇を生む原因となったクローン技術は、実は人類の99%が死滅し、
”人類存亡の為にやむを得ず取られた措置”という設定になっています。
ただ、この部分は良く良く考えるとちょっと怖い気もしましたね。

人間というのは、自らの存亡に関わる危機に直面した時、
それまで否定してきたあらゆる物をも肯定する生き物なのかもしれないのだな、と。

要は切羽詰れば、倫理もクソもないわけです。

とまあ、この映画自体、そんな深刻ネタを振っておきながら、実はそこまで真剣に考えてはいない
というところが、これまたミソなのかもしれません。
実際問題、眉間のシワを戻し、もっと気軽に観る方が自然な映画だと思います。
楽しめたらバンザイ。そうでなければ忘れましょう、ってぐらいの映画なんでしょうね。

そうそう、この映画で面白いコトといえば・・・。

まず人類が生活の場に選んだ汚染も病気もないという”最後の楽園”のこの場所なんですが、
生き残った色んな人種が寄せ集められたせいか(そのヘンは定かじゃないですが)、
なんだか不思議な雰囲気が出来上がっています。
良く見ると洋風の景色の中にも、結構妙な和風テイストに出くわすんですよ。

あれっ、その日傘?あれっ桜庭園?そんな場面がチラホラみたいな。
まるでタチの悪いチャンポン酒のような感覚でもありました。
気を許すと悪酔いしそうです。

しかもそれ以上に”和の心”をくすぐったのは、政府サイドの下々の者たちの名前。
「ジロー」それって二郎? とか、「イナリ」それって稲荷?みたいな。
今思えば「モニカン」という言葉だって、吉川晃司の歌から取ったかもしれないし、(モニカじゃん)
「オーレン」という名前だって、大杉漣(おおすぎれん)さんの略だったかもしれません。

ま、この名前のことは、ほとんど妄想ですがね。

 「ども、大杉です。」

 

そんなこんなで日本人に向けても激しくアピール、アピール。(ちがうと思う)

そういえば、キャラ的にも非常に興味深い人が出てました。
足に手を移植手術した女。
へ?どういう意味かって?
いや、その言葉の通り足が手なんですけど。(笑)
この人スゴイですよ!
足元だけ見てると一瞬、「あれっ逆立ちしてる?」なんて思っちゃいますから。

さすがにチョット気色悪いですが、あれはあれで本人は便利かもしれません。
例えば足元にあるテレビやビデオのリモコンで、寝転がったまま
チャンネル切り替えできるとか、ね。
それどころか番組予約まで出来ちゃう勢いだもの。 足で。

なんが、これっていぐねぇ?・・・みたいな。(スウィング・ガールズか!)

まっ、そんなこんなで「未来人ってダテに進化してないなぁ」とつくづく感心できた次第です。

ところで、この映画の感想文。 結局、何を言いたかったのでしょう、自分。
とにかく観終ってしまえば、「ま、別にどーでもいっか。」という気分になっちゃう映画ではありましたね。

長々と書きましたが、要はそこを理解して観れば十分楽しめる範囲ってコトです。はい。

 

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シークレット・バトン

2006年10月30日 | お遊び♪

いつも仲良くして頂いてるおともだちのにげらさんからこのようなバトンを頂きました。

なんと!質問を伏せてお答えする『シークレット・バトン』です。
それでは早速行ってみたいと思います。

 

 【Q.1】 ○ЭЯ△¢×□#ёj¥ЩΘΨЮ?
所ジョージ(適度にラフな感じが自分には丁度良いですね。車好きだし。)

 

 【Q.2】 ○ЭЯ△¢×□#ёj¥ЩΘΨЮ?
戸田奈津子先生(尊敬に値します。理解もありそう。)

 

 【Q.3】 ○ЭЯ△¢×□#ёj¥ЩΘΨЮ?
イ・ジョンジェ(上に欲しいと思います。優しそうな感じが素敵です。)

 

 【Q.4】 ○ЭЯ△¢×□#ёj¥ЩΘΨЮ?
若槻千夏(うるさい方が楽しい。)

 ※注:こっちゃんは若槻ファンではありません。

 

 【Q.5】 ○ЭЯ△¢×□#ёj¥ЩΘΨЮ?
ヴィゴ・モーテンセン(最近持ってるイメージに最も近い。)

 「あ、キレてないッスよ。」←ヴィゴがそんなコト言うか!

 

 【Q.6】 ○ЭЯ△¢×□#ёj¥ЩΘΨЮ?
火星人さん(このネタ前にもやったな・・・。)

 

 【Q.7】 ○ЭЯ△¢×□#ёj¥ЩΘΨЮ?
しらたま(我が家の愛うさぎです。)

 

 【Q.8】 ○ЭЯ△¢×□#ёj¥ЩΘΨЮ?
ジェームズ・スペイダー(この人はきっと映画より素の方がもっとスゴイでしょう。)

 

 【Q.9】 ○ЭЯ△¢×□#ёj¥ЩΘΨЮ?
メル・ギブソン(いや実際そうでしょ?捕まるくらいだもの。)

 

 【Q.10】 ○ЭЯ△¢×□#ёj¥ЩΘΨЮ?
多すぎて書けません。(会った人ほとんどをそう思う傾向があります。)

 

 【Q.11】 ○ЭЯ△¢×□#ёj¥ЩΘΨЮ?
くまたん(それ以外いません。)

 

 【Q.12】 ○ЭЯ△¢×□#ёj¥ЩΘΨЮ?
ウィル・フェレル(慌てふためく反応をじっくり観察したいです。)

 

 【Q.13】 ○ЭЯ△¢×□#ёj¥ЩΘΨЮ?
そんな対象はいません。(構造上、打たれ弱いので。)

 

 【Q.14】 ○ЭЯ△¢×□#ёj¥ЩΘΨЮ?
若槻千夏(まあ、こんな調子↓ですから。)

 ※注:こっちゃんは若槻ファンじゃありませんて。

 

 【Q.15】 ○ЭЯ△¢×□#ёj¥ЩΘΨЮ?
もたいまさこ(あの黒ブチメガネがそう思わせます。)

※画像への苦情はご遠慮下さい。

 

 【Q.16】 ○ЭЯ△¢×□#ёj¥ЩΘΨЮ?
キャシー・ベイツ(過去、その瞬間を目撃したことがあります。)

 

 【Q.17】 ○ЭЯ△¢×□#ёj¥ЩΘΨЮ?
宮崎あおい(最近、保険会社のアヒルと暮らしてるようです。)

 

 【Q.18】 ○ЭЯ△¢×□#ёj¥ЩΘΨЮ?
藤原竜也(その勢いでデスノートに名前書かれた日にはアナタ。)

 

 【Q.19】 ○ЭЯ△¢×□#ёj¥ЩΘΨЮ?(×□#ёj¥ЩΘ)
ニコラス・ケイジ(第一希望はレザーですが。あれっ?最近どこかで見た気がする・・・。)

 ←コレはひとこと言いたくもなるわ!

 

 【Q.20】 ○ЭЯ△¢×□#ёj¥ЩΘΨЮ?
やっぱり若槻千夏(競争馬から取って付けそうです。)

 ※だから若槻ファンじゃないってば。

 

 【Q.21】 ○ЭЯ△¢×□#ёj¥ЩΘΨЮ?
ちィム・ロビンス(ただし絡みにくそうな気がするので、あくまで興味半分です。)

 えっ?ボケ、ちゃうの?( ̄∀ ̄*)

 

 【Q.22】 ○ЭЯ△¢×□#ёj¥ЩΘΨЮ?
高田純次(これはイイ加減でテキトーな方が良い。)

 

 【Q.23】 ○ЭЯ△¢×□#ёj¥ЩΘΨЮ?
中井貴一(逆に真面目なほど良い。)

 

 【Q.24】 ○ЭЯ△¢×□#ёj¥ЩΘΨЮ?
くまたん(実際そうです。)

 

 【Q.25】 ○ЭЯ△¢×□#ёj¥ЩΘΨЮ?
やっぱり、くまたんしらたまですね。

   

 

 

今回はかなり大真面目に答えてしまいました。(て、本当かよ~?)てへっ!

あ、もしこのバトンをもらってくれる方がいましたら、ご一報下さい。
質問をお届けにあがります。じゃーねー。


THE MYTH/神話 (2005)

2006年10月28日 | むむむMovie

こっちゃんポイント ★★

鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 120分
製作国 香港/中国
公開情報 劇場公開 (UIP)
初公開年月 2006/03/18
ジャンル アクション/アドベンチャー/歴史劇

紀元前220年前。モンイー将軍(ジャッキー・チェン)は秦の始皇帝の近衛将軍として、朝鮮から妃として迎えられるユシュウ(キム・ヒソン)の警護を任されていた。やがてモンイー将軍は国境で彼女の婚約者・チェ将軍(チェ・ミンス)と激しい闘いになり、命がけでユシュウを守り抜く。一方、現代。考古学者のジャック(ジャッキー・チェン:二役)は、インドの霊廟で財宝を発見するが、墓泥棒として国際警察から追われるハメになる。だが、追っ手をかわしてようやく香港に戻ったジャックの元に、邪悪で貧欲な恩師・グーがやってきて…。

(NTT-X store解説より抜粋)

始まって10分も経たぬうちに「もうクライマックスか?」というハイテンションなノリ。
ジャッキー・チェン主演の映画です。
香港/中国映画らしい衣装の”赤”と、空の”青”が惜し気もなく目に飛び込んできますね。

これはいつも思うことなのですが、中国の歴史って本当にこんな鮮やかな色彩で彩られていたのでしょうか?
中国映画は歴史モノになると、とりわけ発色が良くなるように思います。

この映画のポスターから連想させるのは、またまた中国うん千年の歴史が・・・というものでしたが、
そんな調子で観ると確実に腰を抜かす映画。
でもまあ、ジャッキーだからこれで良いのだと思います。

驚くことに彼は今年、52歳になったそうで。 ってエエーッ!Σ( ̄ロ ̄lll)
なんと、やんちゃなオッサンでしょうか!
そういう目で観れば、このアクションは驚愕に値しますね。
ハリソン・フォードの痛々アクションを楽々超えました。

とにかく、自分の体力の衰えをモロともせず、
尚且つお客さんを楽しませてやろうというこの心意気が嬉しい。

そんな姿が、一瞬、日本ハムの新庄選手とカブりました。
新庄は今年引退してしまいましたが、
ジャッキーの”サービス精神”に定年はないのでしょうか?

・・・それはともかく。(´⊆`*)ゞ

今回のそんなジャッキーのアクション映画には、もう一つのビッグな目玉が付きます。
それは韓国女優のキム・ヒソンのキャスティング。
おおっと、なんと豪華な添え物でしょうか!

彼女の魅力を讃える声は、演技力よりもその美貌に集中します。
巷では「韓国一の美女」とまで称されるキム・ヒソン。
もう「そこにいるだけで良いからお願いします。」というほどの存在。

彼女の出演するドラマや映画は、本国で必ずといって良いほどヒットし、
また現在では中国を初めとしたアジア圏でも絶大な人気を誇るといいます。
もちろん、わが国日本にも熱烈なファンが存在するのですよ。

そんな彼女を迎えて今回語られるのは、2000年の時を超えた壮大な愛とロマンの物語。

長い長い年月を超えても死に絶えることのなかった愛。
それが現代に神話となって蘇るといった内容でした。

ロケは香港・中国のみならずインドにまで及びます。
エンターティメント・ムービーとしては、必要十分な意気込みですね。
見せ場はもちろん、ジャッキーの武術アクションと、それに絡めたロマンスなので、
そこに入り込めない人にはちとキツイ映画。

紀元前の物語はシリアスに、現代の物語は比較的コミカルに。
このコントラスト感は確かに、彼のファンにとっては楽しめるかもしれません。
そしてそのコントラストは現代のシーンにおいて融合され、切ないラストへと向かって行きます。

ロマンスもののストーリーとしては「まあまあ良く考えられていたな」という印象。
演出的には、切ないシーンで流れる音楽が特に良かったですね。

ただ難を言うなら、上質でヌケの良い画質に持ってきて、VFX処理がかなり甘いという点。
これは、一大エンターティメントにはちょっとキツイ甘さです。
一方で素晴らしいクオリティを保ちながら、もう一方ではこの大雑把さ。
これもまた中国、といったところでしょうか? とにかく大甘でした。

身体を貫通する剣、崖を転落する馬車、露骨なワイヤーアクションもバンバン飛び出します。
無茶なシーンの連発。

あろうことか、アクションなどやったことのない(と思われる)キム・ヒソンまで吊って飛ばしてましたからね。
なんだか可哀想・・・。

神秘性の演出不足のせいか、”神話”というより、もはやタダの無茶話に思えるところが残念。

なぬっ?始皇帝が隕石を利用して無重力空間を作っていただって!?
これだけ聞けば、神をも恐れぬ大胆な脚本。
それもこれも全部「ジャッキーですから。」で押し切るこのパワーは凄いのですが。

それにしても、この映画のジャッキーのポジンションは如何なものでしょうか?
美しい王妃と禁断の恋に落ちる将軍の役とは。

鎧のヘルメットをカブった顔など、もはやコメディに近い面白さ。
真面目な顔をすればするほど、コミカルに映ってしまいます。
こんな二人が絶対に好き合うハズがない、と思いつつ・・・。
それでもなんとかこの二人を盛り上げようとするスタッフの努力は並々ならぬものだったのだろうと。
きっと夜も眠れぬ日が続いたに違いありません。

『二千年の時を超え今、“神話”の謎が明かされる―― 』そんなキャッチコピーの映画。
個人的には、『笑ってコラえて。』という部分が多く感じてしまいました。

早い話、今回は完全に鑑賞失敗です。(`Д´;)ハァハァ

こっちゃんのように、一度このワザとらしさに笑ってしまったり、ヒイてしまったりした人は、
もう二度と話に入って行けなくなるので、くれぐれもご注意下さい。(良い子はマネしないでねっ!)

あくまでこれはジャッキー・チェンの映画なのですから。

こっちゃんがこの映画で一番楽しめたのは、エンドクレジット中に流れるメイキングシーンでした。

ジャッキーよりも、ヒソンよりも、”馬”の方が芝居上手だったというのが、この映画で一番泣かせる話です。

 

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リリイ・シュシュのすべて (2001)

2006年10月27日 | しびれるMovie

こっちゃんポイント ★★★★★

鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 146分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (ロックウェルアイズ)
初公開年月 2001/10/06
ジャンル ドラマ/青春

ある地方都市に住む中学2年生の蓮見雄一(市原隼人)は、剣道部入部をきっかけに秀才・星野(忍成修吾)と仲良くなる。夏休みになり、雄一や星野は仲間達と一緒に沖縄に旅行に行くが、それを境に星野の人格は豹変。部活も辞めて雄一をイジメるようになり、雄一はひったくりや万引きをして星野にお金を上納する日々を送る。ある日、星野から同級生の津田詩織(蒼井優)の尾行を命じられた雄一は、彼女が星野から援助交際を強要されていることを知る。窒息しそうながんじがらめの日々の中で、雄一の唯一の希望は、カリスマ的アーティストのリリイ・シュシュの歌声だった。ところがそんな彼をさらに悲劇が襲う…。

※監督自らが主催するウェブサイト上で、一般参加者との対話から生まれた
  インターネット小説の映画化という異色のスタイルでも話題になった作品。

(NTT-X store解説より抜粋)

この映画をひとことで言うならば、「語るのが怖い映画」だという事のような気がしている。
この感想も3日がかり。
とにかくペンが重い。いやパソコンのキーが重いというべきか。

しかし逆に、自分の感想として何かを吐き出さなければならないような気にもさせられる。
不思議な気分。自分でも理解し難い「何か」がここにはある。

『リリイ・シュシュのすべて』は、自分にとってそんな映画となった。

ただ、この映画に対する”否定的”な気持ちは、まったく無い。
むしろ、あまりに痛々しい中学生の姿を描いたこの映画の中に 美しさすら感じたし、
ただボーッと画面を無機質に近い眼差しで見つめながらも、時折り鳥肌が立つほどの衝撃を受けた。

とにかく心が動く。

それは堪らなく嫌なものであったり、救いを求めるものであったり、
理由も分からずただ叫ぶだけのものであったりするのだが、
この映画の中の皆が口にする”エーテル”というものが、うっすらと理解出来たように思えた。

この映画の中の【エーテル】とは、リリイ・シュシュが使う精神世界に近い言葉で、
”この世をみたしている物質”を表現する言葉らしい。
ファンたちの間でも、リリイの音楽を語る上で、とりわけこの“エーテル”という言葉は重要な意味を持つ。

”リリイ”とは、この映画の中に存在する架空アーティストのこと。


映画の中で、彼女を崇拝するファンによるインターネットの
書き込みに、こんな言葉があった。

《彼女は音楽を妊娠し、出産する。》
《エーテルという名の羊水が》
《彼女の音楽をはぐくむ。》
《ただそれだけだ。》

なんという凄い言葉だろうか。
これはもう単なる”文字”の羅列ではない。
そんな印象すら受ける。

リリイはまさにそういうファンの頂点に立つ存在なのだ。

 

映画を監督した岩井俊二氏は、この映画を「遺作を選べたら、これにしたい」作品だと言う。
一人の映画監督がそれほどまでに想いを込めたこの作品。
この映画をこの世に産み落とすに至ったその心情や情熱は、
凡人である自分が想像もつかぬほどのものであったのだろうと推察する。

これは凄い映画だ。

”鬼才”とも呼ばれる岩井俊二監督の代表作としては、『Love Letter』『花とアリス』『スワロウテイル』
などが挙げられるが、
そのどれもが彼独自の映像センスと情景的美学に裏打ちされた美しさを放っているように思う。

自分が彼の作品を観ていつも印象に残るのは、作品の中に存在する柔らかい光だ。
例えばこの『リリイ・シュシュのすべて』で言うならば、あの教室を後ろから撮った授業のシーンで、
窓から明るく差し込んでくる真っ白い光のような。 そんな光のこと。

いじめ。自殺。レイプ。援助交際。

映画の中で、目を覆いたくなるような日常に直面している中学生たちを、その明るく柔らかい光が包み込む。
何気ないこんなシーンがいつも最後には印象に残るのだ。

理由は自分でも分からない。 どうしてだろう? それはどこか安らかな気持ちにも繋がって行く。

実際、岩井監督もこの映画を「心地よい映画」だと言っている。

「痛々しい映画とは思いますが、そう作ってあるし。
ただ映画って感情のバイオリズムみたいなものをマジックのように
コントロールしていくものなので、必ずしも痛いもの、苦しいもの、
つらいものが、そう痛くもなく、つらくもなくある。
ただ、つらかっただけでは、自分の中では作りたいものじゃない。
そこに何か対立するイメージというか、常に意識しているんですが、
つらいけど心地いいとか、ハッピーエンドなのに切ないとか、
(観る人を)ちゃんとした着地をさせないというところで作っている。
微妙な仕上げのニュアンスを常にイメージしていて、
えもいえないところを探しているので、
痛いというより心地いい、ということでもあるのです」

(岩井俊二監督 インタビューより)


深い・・・。

一度でこの作品をすべて感じ取るのは無理だ。
そして、何度観たところで、この作品に対して正しい答えを出すことなど自分には到底無理だとも思った。

ただ、この岩井俊二という監督の凄さを漠然と感じ取るには、あまりに十分過ぎる作品なのだろう。
これ以上の作品もないだろうという気もしている。

これを観た人の多くが、この映画を「好きになれない」と言うのかもしれない。
しかし、その逆もまたいるだろう。
インターネットではこの映画のファンによる専用サイトまでが立ち上がる一方で、
レビューの掲示板では容赦ない書き込みもまた見られた。

この映画の中の出来事を、そのまま現在の中学生に置き換えることは確かに無謀だと思うが、
かといって「まるであり得ない話」と言って、掃き捨てることなど出来ないとも思う。

日々、報道で目にする嘆かわしい現実は、確実に”今”の少年少女たちの心の闇を浮き彫りにしてゆく。
現実もまた残酷であり、容赦ない。
そしてその先に日本の未来があるという怖さ。
まったくもってこの映画は、そういった現実の同軸上、あるいは隣合わせた存在なのだろうと思う。
誇張され、増幅された部分があるにしても。

少年、少女の心の中に潜む闇をテーマにしたこの作品は、良くも悪くも波紋を呼び続けるはず。
しかし、これを観て感じることこそが大切なのだと思った。

ベルリン国際映画祭国際アート・シアター連盟賞を受賞したというこの作品。
果たしてその賞がどれほどのものか分からないが、
他では観ることの出来ない若手俳優達の瑞々しい演技は新鮮で良かった。
特に伊藤歩の意気込み溢れる姿に拍手を贈りたい。

Salyuところで、この映画のカリスマ的歌姫”リリイ・シュシュ
【Lily Chou-Chou】”の歌を唄っているのは、
Salyuという女性アーティスト。

この映画のオリジナルアルバムとして『呼吸』を
リリースしている。
もちろんSalyuではなく、現代の巫女リリイとして。

そのアルバムの中の収録曲「回復する傷」が
クエンティン・タランティーノ監督の映画
『KILL BILL Vol.1』に使用されるなど、ちょっとビックリ
のニュースもあり。
彼女の歌声はタランティーノの耳にも届いていた。

【CD】呼吸 【Lily Chou-Chou】


 

1. アラベスク
2. 愛の実験
3. エロティック
4. 飛行船
5. 回復する傷
6. 飽和
7. 飛べない翼
8. 共鳴(空虚な石)

9. グライド

 

 


とにかく、この映画を観て、「もっと岩井俊二を知らなければならない。」・・・そう思った。

あまりにも痛々しい。しかしそれ故に美しい。

『リリイ・シュシュのすべて』はそう感じさせられる映画だったのだ。

 

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インサイド・マン (2006)

2006年10月26日 | いかすMovie

こっちゃんポイント ★★★★

鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 128分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (UIP)
初公開年月 2006/06/10
ジャンル サスペンス

白昼のマンハッタン信託銀行に現れたジャンプスーツを身に纏った男たち。彼らは従業員と客を人質に取り、行動を開始した。事件発生の連絡を受けNY市警のフレイジャー(デンゼル・ワシントン)とミッチェル(キウェテル・イジョフォー )は現場に駆け付けるが、綿密な計画のもとに動く犯人達に対し、容易には動けずにいた。その頃、マンハッタン信託銀行の会長が女性弁護士マデリーン(ジョディ・フォスター)を呼び出し…。

(NTT-X store解説より抜粋)

主演はジョディ・フォスターかと思っていたら、あららデンゼル・ワシントンの方。
『インサイド・マン』て、内通者のこと?身内?それとも潜入捜査?などと思っていたら、意外な意味。
「ほぉ~そっちの方かい!」という意味合いを持つ映画。

とにかく裏をかかれる作品だった。
苦笑しながらも楽しませてくれる、こういう映画は大好きです。

のっけから、むっさいクライヴ・オーウェンがアップで喋り始めるのですが、これがまた、
監獄だの、狭いだの・・・。 「いったい何を言ってるんだ?」という感じ。さっぱり意味不明。
ドラマはいきなりこの先の展開に不安をもたらすごとく、寒い幕開けでスタートするのでした。

そこで脳裏を過ぎったのは、既にこの作品を観たオトモダチの方々のレビュー。
こっちゃんが今までに目にしたこの映画のレビューは、とにかく賛否両論でした。
たしか拝読させて頂いた中では6:4くらいの割合で、やや”賛”が多かったように感じたものの、
「スパイク・リーなのにガッカリ。」と述べられた”否”なるレビューは、少なくありませんでした。
レビューの内容については「展開トロい」「パッとしない」「オチがスッキリしない」などなど。

そんな言われ方をしてしまうこの映画に、果たして自分は上手く乗れるのか?
少しくらい不安な気持ちになって当然 というものでしょう。

ところがどっこい、スットコドッコイ。
この映画の雰囲気がたまらなく好きになってしまいました!
これは、自分的にはとても面白い映画です。

確かにクライム・サスペンスとしては、比較的大人しい展開。
要は人質を取った銀行強盗グループと、黒人捜査官のやりとり中心の映画に過ぎません。
ところが、これが心ニクイ演出など数々の工夫によって最後まで飽きずに楽しませてくれるのです。

決して人を殺さない強盗団。
そして、犯行グループによるこの人質たちの扱いは”独特のスタイル”と呼べるものでした。
ここに意外性があって面白かったので、あえてこの部分は感想では触れないようにしておきます。

そしてもう一つの意外性。それはこの銀行強盗劇のケリのつけ方。
銀行強盗があったにも関わらず”被害ゼロ”。 そして何処かへ消えた犯人。
襲われる信託銀行の会長が、こうまでもうろたえる理由とはいったい?
さてさて真実は・・・というところ。

強行突入!の場面なんか、もう最高に面白かったですよ。

観るまで、この映画はもっと難解な展開にもつれ込むか と思っていましたが、
コトが終わって振り返ると、意外に全体がシンプル構成になっていたことに気がつきます。
「犯人の目的は?」「その手段は?」というのさえ分かれば、大方理解は出来ますからね。
単純な流れに肉付けされているだけだというのが、良く分かる映画でした。

ウィレム・デフォーが端役で登場。

いつもは主役級女優ジョディ・フォスターも、決して良い人間とは呼べない人種に脇キャスティング。
カノジョ、正義感ではなく、私利絡みで警察と強盗の間に割って入ってゆく女弁護士の役です。
あり得ない端っこ扱いに「良くぞこんな役をジョディが引き受けたものだ」と、やっぱり思ってしまいますね。

そういう意味からもこの映画は”意外性”に満ちているのです。

どこか自棄的な空気漂うデンゼル・ワシントンは、まぁ良かったですよ。

そうそう。あと、この音楽のセンス! さり気なくも、めちゃめちゃ良いじゃないですか!
この音楽が、自分にとっては映画の好感度を一気にアップさせる要因になったことは事実。

もしかしてこの映画は”スッキリしないところに美学あり”といった映画なのかも。

普通なら「おいおい、そこで終わらすか?」と言いたくなるオチも、自分にはむしろ粋に感じました。

 

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RENT/レント (2005)

2006年10月25日 | いかすMovie

こっちゃんポイント ★★★★

鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 135分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (ブエナビスタ)
初公開年月 2006/04/29
ジャンル ミュージカル/ドラマ/青春

ニューヨークのイースト・ヴィレッジ。人気バンドで活躍していたロジャー(アダム・パスカル)は、恋人がエイズを苦に自殺して以来、作曲ができなくなっていた。ルームメイトのマーク(アンソニー・ラップ)はドキュメンタリー作家を目指している。そこへやってきたのは、かつてふたりと共に暮らしていたベニー(テイ・ディグス)。金持ちの娘と結婚したベニーは、この付近の土地の所有者となり、彼らに立ち退きを迫るようになっていた。同じ頃、ロジャーは階下に住むミミ(ロザリオ・ドーソン)と出会い、心惹かれていくが…。

(goo映画より抜粋)

rent【レント】=賃借料;地代, 小作料, 家賃, 部屋代のこと。

「52万5600分。1年をどうやって数えますか?
夜明け、日暮れ、深夜のコーヒーカップ、笑い泣いた日々・・・。
何で数えてあなたは一年を過ごしますか?」

これはこの映画のオープニングを飾る歌の歌詞。

8人の男女が客のいないホールのステージに立ち、それぞれのパートを歌い上げる。
この歌を聞くだけでもう価値があると思えるミュージカル映画。
この歌めちゃめちゃ良い! と、素直に感動。

なかなか素敵な幕開けです。

ナイトクラブのダンサー、引き篭もりの元ロッカー、哲学プロフェッサー、ドラッグクイーン、
ドキュメンタリー映像作家の卵、カリスマパフォーマンスアーティスト、女性弁護士、
資産家の娘と結婚した元ルームメイト。
男女8人恋物語、友情物語のミュージカル。

毎月どころか去年の家賃すら払えず、立ち退き寸前。
クリスマス・イヴなのに電気も水道も止められたアパートに住む人と、そこに集まる仲間たち。

男と女、男と男、女と女。
様々な形の恋と友情に包まれた彼ら彼女らの日常を描きつつ、
エイズ、ドラッグ、犯罪、同性愛などの問題を浮き彫りにして行きます。

これはピュリッツァー賞も獲得したブロードウェイの大ヒットミュージカルの映画化
ロバート・デ・ニーロが製作に名を連ねています。
ミュージカル映画としての完成度はとても高く感じました。
(といってもそれほど得意分野でもないのであくまで印象です)
なかなかスケール感ありのミュージカルですね。

監督は『ハリー・ポッター』シリーズで監督や製作に携わっているクリス・コロンバス
そう聞くと、この仕上がりにはちょっと意外な感じを受けます。
随分と手馴れた作りに感じますね。 てっきりミュージカル畑の方の作品かと思いましたよ。

ロックナンバーをベースに組み立てられたこのミュージカルは、とにかく楽曲が良い!
う~ん。これはなかなか粒揃い、名曲揃いです。
これって1枚のアルバムとしてCDで聴いても、十分満足出来るクオリティじゃない?

HIV感染者や同性愛がドラマの中心に居座るあたりにアメリカ寄りのテーマ性を感じますが、
その辺の感覚をクリアできればかなり楽しめると思います。

ただミュージカルが苦手な人にはかなりキツイ一品かもしれませんね。
正直、自分も一回の鑑賞でこの映画の良さを実感できませんでした。
『プロデューサーズ』なんかの崩れたミュージカル(あ、もちろんアレも名作ですけど)
しか観てないオチャラケ人種には、素直に入り込めないトコはありますね。

ところが二回目の鑑賞はさすがに余裕があったので、そこで初めてこの映画の良さを堪能できたワケです。
余韻をじわわ~っと感じることが出来ました。
まずは”ミュージカルらしさ”を楽しむ余裕がある方にオススメします。

人は愛を刻みながら生きる。そして死んで行く・・・。
ドラッグクイーンのエンジェル(チョットKABAちゃん似)がエイズで死んでしまう場面は悲しいですね。
それと、生きている証をフィルムに残そうとドキュメンタリーを撮りつづけるマーク(アンソニー・ラップ)が
何故か一番印象に残りました。
カメラオタクっぽいこの人とは、なんだかお友達になれそうです。(笑)
彼の撮った映像が流れるラストは、なかなか感動的でしたよ。

そうそう。
ストーリーにおいて後半見せ場を作るミミ役のロザリオ・ドーソンは、
『シン・シティ』でゲイル役だったあのお姐さんです。
プチ衝撃のレザー・コスチュームで娼婦街を仕切ってたあの方。この映画では随分印象が違います。
って当たり前か。

いやあ、それにしても皆歌うまいな~。・・・ってこれも当たり前だよね。(´∀`)あはは

 

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ヒストリー・オブ・バイオレンス (2005)

2006年10月24日 | しびれるMovie

こっちゃんポイント ★★★★★

鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 96分
製作国 アメリカ/カナダ
公開情報 劇場公開 (ムービーアイ)
初公開年月 2006/03/11
ジャンル ドラマ/サスペンス/ミステリー
映倫 R-15

アメリカ・インディアナ州の田舎町。小さなダイナーを経営するトム・ストール(ヴィゴ・モーテンセン)は、妻のエディ(マリア・ベロ)や2人の子どもとともに、愛に満ちた幸せな日々を過ごしていた。そんなある夜、彼の店が2人組の強盗に襲われてしまう。そこで隙をついて強盗の銃を奪い取り2人を撃ち倒したトムは、一躍ヒーローとして扱われることに。しかしそのことがきっかけで、彼の過去が明らかとなっていく・・・。

(goo映画より抜粋)

エド・ハリスが気色悪い。

以前に見たときよりもシワは増え、毛髪は明らかに減少している。
顔の左目まわりには傷があり、その片目は視力を失い白く濁る。
こんな容姿だ。

聞けばその昔、ジョーイ・キューザックという男に有刺鉄線でえぐられたそうな。
なんともエグい話ぢゃないか。

この映画の主人公、トム(ヴィゴ・モーテンセン)が消し去った過去。
しかし自分の身に降りかかった”ある強盗事件”をきっかけに、
その忌まわしい過去が再び世間に、いやまだ何も知らなかった家族の目の前にさらされる。
と、まあこんな話。

エログロセンス極まるデヴィッド・クローネンバーグ監督にしては、確かにオトナシイものの、
これはちょっとした問題作。 そして評判通り面白い映画。
子供に銃口を向けるオープニングからもう、一気にショッキングだった。

過去に浴びた殺人の血___。
赤い色は洗い落せても、その匂いまでは決してシャワーでは流せない。
どんなに身を清めたつもりでも、かすかに香るその血臭を嗅ぎ付けて、再びバイオレンスが訪れる・・・。

まったく、そういうものなのかもしれない。

まったく血の匂いってヤツは鮫を呼び寄せることもあれば、ドラキュラを呼び寄せ、
ゾンビを呼び寄せることもある。
今度はエド・ハリスを呼び寄せた。

あんた、ジョーイ・キューザックやろ?(セリフに多少アレンジあり)」と付きまとうエド・ハリス。
とにかくシツコイ。 
トムだと言ってるのに、一歩も引かない。

どうせ言っても聞かないのだから、いっそのことヴィゴも、
「トムはトムでもトム・クルーズです。」とか「小柳トムです。」で笑いを取れば良かったのに。
それか自分の名前にヒッカケて、「ヴィゴ、モーテンセン(もうしません)」と
ダジャレ混じりに詫びを入れたほうが、よっぽど良かったかもしれない。

そうすればエドも笑って帰っただろうに。(帰るか!)

トムの中のバイオレンスが再び目を覚ますとき、家族の愛は壊れかけてゆく。

因果応報。
家庭を持ち、家族を愛し、田舎町でマジメに暮らしても
自分の中に流れる汚れた血までは消せはしない。
やがて彼は全てのケリをつける為にフィラデルフィアへ向かう。

おおおおおぉ。クレイジー・ジョーイ・・・。やっぱり血塗られた過去があったのか!

「私の夫は本当に何人もの人を殺してきたの?」と悩む妻。
腕の立つ弁護士ならもっと早く気がつきなさい!・・・いやいやそういう話じゃなくて。

やがて大人しく見えていた息子にも芽生えるバイオレンス。
それを目の当たりにする父親。
これには思わず「うわっ」と声を漏らしてしまいました。
まったくなんというシーンなのか。

家族は一家の主のそんな過去を、いったいどのように受け入れてゆくのだろう。
かずろぐさんも言っていたが、ここがまさにポイントだと思う。

う~ん。すごいぞ、クローネンバーグ!
たった96分の中に、訴えたいことをシッカリ収めてる。
しかも、それがギュウギュウ詰めに感じない。 的が絞られてるから。
これって相当上手いってことじゃないだろうか?

夫婦の愛情を”10代で出会えなかった埋め合わせのコスプレ”で表現する感覚も何とも可笑しかった。
マリア・ベロは、ある意味熱演だったですね。

寡黙なヒーローの過去は、狂った殺人者・・・。
自分に降りかかった災難が、過去の自分の罪を世にさらすことになるという皮肉。
抑えていた”ダーティハリー”が顔を覗かせる場面に悪寒が走る。

エログロを控え目に仕上げたところで、「クローネンバーグはクローネンバーグ」さね。

お見事です!ぶらっぼ~♪

ところで。 久々に観たウィリアム・ハートのボス役も中々のものです。
しっかし、良い芝居するなあ。
思わず「アンタね、もっと銃の練習しておきなさいよ!」とツッコミたくなるほどの愛しいキャラ。 
サイコーですっ!面白すぎッ!
あんなに撃っても当たらないのはもうほとんど病気に近い。
子分に向かって怒鳴った「どうすりゃ失敗できるんだよ!」はそのままアナタに返したい言葉ですよ。
ねぇウィリアムさん。

マア、そんなのもアリ、こんなのもアリで、文句なしの★★★★★です。ひゃほー!

注:・・・って、決してハシャギながら観る映画ではありません。

 

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クライング・フィスト 泣拳 (2005)

2006年10月23日 | しびれるMovie

こっちゃんポイント ★★★★★

鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 120分
製作国 韓国
公開情報 劇場公開 (東芝エンタテインメント)
初公開年月 2006/04/15
ジャンル ドラマ/スポーツ
映倫 PG-12

かつてアジア大会において、銀メダルを獲得したこともある、人気ボクサーのカン・テシク(チェ・ミンシク)。だが、後に事業に失敗し、莫大な借金を抱え、妻子にも逃げられてしまう。生活の目処が立たなくなったテシクは、路上で"殴られ屋"をするようになった。一方、19歳の青年ユ・サンファン(リュ・スンボム)は、ケンカとカツアゲに明け暮れる、荒んだ日々を送っていた。強盗に失敗して少年院送りになった彼は、そこでボクシング部に入り、次第にボクシングの魅力にハマっていく。そんな2人が、同じ新人王戦のリングに上がることになり…。

(NTT-X store解説より抜粋)

殴られてナンボ。まさに身体一つの商売。

「赤字で嘆いている社長さん。借金を踏み倒されて眠れない夜を過ごしている奥様。
恋人に捨てられて落ち込んでいるおねえさん、おにいさん。その他うっぷんがたまっているすべての皆さん。
私が皆さんの人間サンドバックになります!

冒頭、人通りの多い商店街の真ん中で行き交う人に向かって拡声器で叫ぶチェ・ミンシク
早くも惹き込まれてしまいます。

彼が演じる”殴られ屋”は、「実は日本に実在した人物がモデルだった」ということが
メディアで取り上げられ、公開時にちょっと話題になった映画です。
今こうしてDVDで観ても、実に味のある、見応えたっぷりの映画でした。

そして、チェ・ミンシクのあっぱれ演技ぶりについては、これまで何度も語ってきましたが、
この映画には、目を奪われるもうひとりの主人公がいます。

彼の名はリュ・スンボム


  (左:チェ・ミンシク、右:リュ・スンボム)

凄いです、彼。 
チェ・ミンシクの余裕たっぷりの演技とは対象的に、
ワンシーン、ワンシーン、自分の持てるものを全力でぶつけてくるかのようなあの気迫。
刑務所の中でケンカで相手の耳を食いちぎる時のあの形相ときたら・・・。

す、ス、スゴイ。 只者じゃない!
チェ・ミンシクの相手役として申し分のないその演技に、心から拍手を贈りたいですね。

リュ・スンボムをはじめて観たのは『ARAHAN アラハン』という痛快アクション映画でしたが、
この『クライング・フィスト』で見せた顔は、その『アラハン』では見れなかった物。
あのトボケた警察官役から一転し超シリアス路線。見事な完全脱皮です。
その凄みのある表情演技に、一回りも二回りも成長したものを感じましたね。
なかなか肝の据わった芝居です。

ボクシングを捨て、借金まみれで家財道具一切を差し押さえられ”殴られ屋”として日銭を稼ぐ男と、
真面目に生きられず、ついには人を殺めてしまい、少年院で初めてボクシングに出会う男。

そのボクシングに未来を託し、人間再生、家族再生を目指そうとする二人の姿。
二人の背景には、家族との絆や、心の葛藤がシッカリと存在していて、
ボクシング映画の枠に収まりきらないドラマが展開して行きます。

新人王戦に出場。
リングの上で初めて出会う二人の男の時間が重なり合い、拳を交える。
見守る家族。 取り戻したい未来。 もう二人とも後には引けない・・・。 
これはどちらも負けられない試合。先に進むしかありませんでした。

ラウンドを重ねる毎にボロボロになり、血と汗にまみれて行く痛々しい姿。
それでも彼らの心は戦い続けます。
赦し”を乞うかのような癒しの音楽に包まれた最終ラウンドのシーンは、深く、深く心に刻まれました。

それにしても韓国映画の殴り合いシーンは、本当に痛々しい。
本当に殴り合ってるでしょ、あれ?
効果音こそカブせてあるものの、パンチも蹴りも容赦無い。手加減なしに見えます。
(実際にはちゃんと考えてるのでしょうが、マジでそう見える)
しかし、ここが韓国映画の優れた部分だといつも感心します。

ケンカやファイトのシーンは、本気に敵う演出無し!
この映画でも二人の試合シーンは、
まるで筋書きのない本物の試合にも見えてきてしまうほどでしたからね。
ド迫力というわけではありませんが、そこから巧みにリアルさを引き出した、という感じの仕上がりです。

動きのあるシーンを敢えてザラついた荒めの画質にし、飛び散る水しぶきなどを一粒一粒描き加えるなど
(冒頭のリュ・スンボムが警官に追われる場面など)
地味に映像にもなかなか凝ってたりして。
ロケに使われた韓国の街並みも寂れ方が実に良い雰囲気でした。

劇中”殴られ屋”チェ・ミンシクは、脳に損傷を負い、目などに異常を感じるようになってしまいます。
そんな体でトレーニングを積み、尚且つリングに上がるのですが、
ここを試合の場面でもっとクローズアップした演出だったら違った良さが出たのに、とも思います。
でもその時はきっと悲しいお話になっちゃうでしょうね。

それよりも二人がそれぞれの家族と抱き合い、涙に包まれたラストをこの映画は選びました。
それはそれで、また感動的。 子役に泣かされましたよ~。(つд⊂)エーン

と、いうわけで良い映画です。

あ、ただし、やっぱり”韓国映画”を感じる場面がこの映画にも・・・。
少年院と言ってるのに、ごく普通の刑務所に見えてしまう。
だから、「え"っ?どこに少年が?」ってハナシですよ。(゛ `-´)/コラッ!

 

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オーメン (1976)

2006年10月22日 | いかすMovie

こっちゃんポイント ★★★★

鑑賞環境 

こっちゃんシアター 
上映時間 111分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (FOX)
初公開年月 1976/10/
ジャンル ホラー

6月6日、午前6時、ローマの産院で、アメリカの外交官ロバート・ソーン(グレゴリー・ペック)の夫人キャサリン(リー・レミック)は、男の子を出産したが、その子は生まれるとすぐ死んだ。ロバートは、産院で知り合った神父から、同じ日、同じ時間に生まれた男の子を、死んだ子の身がわりにもらってほしいと頼まれた。その子の母は産後すぐに死んだのだった。ロバートは、妻にそのいきさつを話さず、その赤ん坊をもらいダミアンと名づけた。キャサリンはダミアン(ハーヴェイ・スティーヴンス)を自分の子と信じていた。やがて、ロバートは駐英大使としてロンドンに栄転しダミアンはすくすくと育っていったのだが・・・。

(goo映画より抜粋)

味噌オーメン、正油オーメン、塩オーメン.....。

寒くなってくるとやっぱり、味噌オーメンが食べたくなります。
あ、毛ガニは乗せないでね。食べにくいから。 ( ̄∀ ̄*)ナンノコッチャ

と、またまた意味不明の書き出しですが、(分かってたら言うなってネ)
もうすぐあのリメイク作『オーメン666』がレンタル開始とのこと。(2006/11/03~です)
そこで鑑賞前にと、復習の意味でオリジナルを観ました。

いや~。
復習と言っても、この映画を過去に観たか観なかったか・・・。
正直定かではなかったのですが、いざ観ると内容、バリバリ知ってましたね。(笑)

オチがあーなるっていうコト以外は。ええ。
ラストのダミアン坊やの( ̄ー ̄)ニヤリが効いてますなあ。

まあ、こういう名作どころのホラーを現在のVFXなんかを駆使して、
今風のアレンジで作りなおしたいと思う人種が出てくるのはわかりますよ。
「もっと怖がらせてやろう」ってね。

確かにこの頃の”オカルト”と呼ばれるホラーを今観ると、「怖い」とかっていうよりも
なんとも微笑ましい気分にもなっちゃいますからねぇ。
この程度なら、現代っ子は余裕シャクシャクですよ。
今、このオリジナルを観て心底震え上がれる方がいたら、表彰モノ。
逆にお目にかかりたい気分です。

でもやっぱ、オリジナルの強味は「それがオリジナルである」ってことでしょうね。
これに尽きます。
”悪魔の子”が人間ファミリーに紛れて成長してゆくという、あり得なくも物騒な話を
30年も前に映画化した意義はやっぱり大きいのだなと。

 

このオリジナル映画の時のパパ役はグレゴリー・ペック
『ローマの休日』でオードリー・ヘップバーンの相手役を務めたあのひとです。
そう、あのスクーター新聞記者のオッサン。
そしてダミアン役はハーヴェイ・スティーヴンスという子役クンでした。
そのダミアン坊やの生年月日などプロフィールをちょっと検索してみましたが、突き止められず
結局、謎のまま終わってしまいました。(だれか知ってたら教えて下さい)
ただ、この子、なんと!『オーメン666』にカメオ出演しているという噂をGETしましたよ。
(ダミアンの誕生パーティのシーンで、レポーター役にて登場とのこと。)

へぇ~~~ッ。(ってホントなのか?その辺を確かめなきゃ!)

いやね。物騒な話ですが、ホラーの子役って変死するってイメージがどうもあって。
(実際にはそんなことないのでしょうけどね)
以前に『ポルターガイスト』の子役ヘザー・オルークちゃんが、シリーズ3作目を撮った後、
公開前に死亡したということがあったじゃないですか。
当時ヘザーちゃんに関しては、「変死した」「謎の急死」「風邪をこじらせ・・・」などなど
様々な噂が飛び交いましたが、実際のところは原因不明のままだったと思います。
なんとその後「やっぱり生きてた」説まで飛び出す始末でした。

おやおや。( ̄ー ̄;)

ま、それはともかく、この『オーメン』オリジナルの子役ハーヴェイ君も、他に出演映画はあるものの
さほどヒットしなかったらしく、その後どうしてるものか・・・と思っていたわけです。
もしや・・・??? などと思っちゃったわけですよ。

でもちゃんと生きてたようです。(ホッ)
機会があれば「あの人は今!」なんかのTVバラエティでジックリ取り上げて欲しいですよね。

さて、話はすっかり横へ逸れてしまいましたが、今回の鑑賞で
「この映画の基本軸はやっぱりシッカリしてるなあ。」と感じることが出来たのは収穫でした。
アカデミー賞作曲賞に輝いたBGMもこの映画のカラーを決定づけていますし、
グレゴリー・ペックのウジウジ感もホラーには必要不可欠な要素だと思います。
妻が死んでも尚、「子供に罪はない。」と葛藤するパパのアホな姿には、地団太を踏ませられますね。

あーまどろっこい!そんな場合じゃないでしょうが!悪魔の子ったら悪魔の子だってば!
って話ですよ。
まったく、ダレだってそう言いたくなるはず。 オヤジに変わって剣を突き刺してあげたくなるでしょ?

その他、首吊り、転落、首チョンパなど、徐々に盛り上がる演出もなかなか王道を行ってますし。
悪魔の数字”666”を確かめようと、ダミアンの髪を切るシーン場面なんかはやっぱり良いですね。

うん、良く出来てる。 (*`д´)bグッ!

ただし怖いかどうか、と聞かれれば、これは「全然怖くない」レベル。
ホラーが苦手な人ですら、飛びあがることはないでしょう。
最後に残る感想は精々、「悪魔の子ってマジ怖くない?それってヤバくない?」程度のものです。

今となっては雰囲気を楽しむホラーといったところなのでしょう。

さて2006年リメイク版『オーメン666』はどんな風に楽しませてくれるのでしょうか?
映画館に行けなかったので、DVD化をズーーーット心待ちにしてました。

今からレンタル開始のその日を、楽しみに待つことにしましょうか。(`Д´;)ハァハァ

 

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顔 (2000)

2006年10月21日 | いかすMovie

こっちゃんポイント ★★★★

鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 123分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (東京テアトル)
初公開年月 2000/08/12
ジャンル ドラマ/犯罪

母が営むクリーニング屋の2階に篭り、ひたすらミシンを踏むだけの生活を送っている35歳の吉村正子(藤山直美)。丸眼鏡に太った体、服装にも気を使わない彼女は、友人も恋人も作らずに社会との接点を拒み続けてきた。ところがある日、唯一の味方である母(渡辺美佐子)が急死。葬儀で顔を合わせた美しい妹(牧瀬里穂)に罵られたことがきっかけで、正子は突発的に彼女を絞殺してしまう。そして、側にあった香典を手に家を出て逃走生活を始めるのだった。生まれて初めての様々な経験を通して、俗世間に揉まれていく正子。さらに色々な男たちとの出会いを経て、彼女は外面も内面も磨かれ自信をつけていく。しかし、そんな彼女に警察の追っ手が迫り…。

(NTT-X store解説より抜粋)

これはまた、「藤山直美ここにあり!」という邦画。
全編を通して、彼女の異質な魅力が炸裂します。

病気ではない。
しかし美人で自由気ままに生きる妹とは正反対に、家に閉じ篭りっぱなしの生活。
自分をさらさず、他人を受け入れず。
そんな風に35年を過ごしてきた彼女が、ある日母の急死をきっかけに、自分を罵った妹を殺してしまう。

そして、逃亡生活へ。 母の葬儀の香典袋を根こそぎ持って・・・。

と、まあこんな話ですが、思いの他描き方は明るい。 ここが救いです。
これにオドロオドロしいBGMなんかが重なろうものなら、観るに耐えない作品になってしまったでしょう。
でも、この作品の方向性は違うのですね。

『顔』というタイトルから、整形手術で顔を変えながら逃亡するというハナシかと思いましたが、違ってました。

コメディというわけではないけども、どこかクスッときてしまう部分もある逃亡生活。
何気ないシーンの次にいきなり殺人や自殺のシーンをもってくるなど、
映画自体のコマ割りは、サラッとしていながらも大胆な印象を受けます。

監督は『KT』『亡国のイージス』『ぼくんち』などの阪本順治氏。
個人的には肌の合う監督さんだったりします。
お陰でこの映画も好印象でした。

さて。ストーリー的には「今さら・・・」と、さほど目新しさを感じないものの、
この映画の魅力はとにかくキャスティングにあるようです。

主人公の藤山直美は、もう「そういうひと」にしか見えない役作り。ここに全力を注ぎ込みます。
「人間、こうも他人に成り切れるものなのか?」と驚かされますね。

さらにもっとビックリなのがその主人公を取り囲む脇役のキャスティング。

牧瀬里穂は彼女の妹役で登場。 しかし早々に殺される。
トヨエツこと豊川悦司はヤクザに成り下がり、
國村隼はシャ乱Qを唄う。
佐藤浩市は退職させられた会社を恐喝し、
宮藤勘九郎はレイプに至る。
ラブホ経営の岸部一徳も印象に残るし、
内田春菊までがチョイ役で登場する次第。
もちろんバーのママ役 大楠道代の存在感は圧倒的。

この意外性に溢れたキャスティングこそが、この映画最大のサービスだと思うわけです。
きっと他ではお目にかかれない貴重なシーンに出会えますよ。

この映画は、2000年の日本アカデミー賞で作品賞をはじめ5つの賞にノミネート。
結果的には監督賞を受賞しています。
しかし不思議なことに藤山直美の主演女優賞のノミネートはなかったようで。

え?なぜ?

この年の日本アカデミー賞:主演女優賞は『長崎ぶらぶら節』 の吉永小百合、『はつ恋』 の田中麗奈、
『ホワイトアウト』の松嶋菜々子、『雨あがる』の宮崎美子、『川の流れのように』の森光子
らがノミネート。 
そして結果的には吉永小百合が受賞・・・。

ここにまたまた”大人の事情”を感じなくもないのですが。
まあ、他の作品を全部観てはいないので、なんとも言いようがありません。

ともかく、この映画の藤山直美は良いです!
故:藤山寛美を父にもつ彼女。
”恥”、”プライド”、”世間体”などを気にしていては到底この演技には辿り着かなかったはず。
そういう意味で、彼女を大いに評価したいですね、個人的には。

ぼそっと口にする彼女の台詞、
「別に許してもらわんでエエよ。」「ともだちおらんかったらアカンの?」が耳に残ります。

まあ、この映画のラストのオチが大好きです。
そこで幕を閉じますかって感じ。(笑)

藤山直美、阪本監督、ブラボーです!

 


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フライド・グリーン・トマト (1991)

2006年10月20日 | しびれるMovie

こっちゃんポイント ★★★★★

鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 130分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (アスキー)
初公開年月 1992/06/
ジャンル ドラマ

エヴリン・カウチ(キャシー・ベイツ)は40代の太りぎみの専業主婦。夫のエド(ゲイラード・サーティン)は彼女よりもテレビに夢中で夫婦仲は倦怠期そのもの。エヴリンは自己啓発セミナーに通ったりして何とかしようとしていたが効果がなく、殆どチョコレート中毒で情けない毎日を送っていた。ある日エヴリンは夫と出かけたローズヒル・ホームで、そこに暮らす老女ニニー・スレッドグッド(ジェシカ・タンディ)と出会う。彼女が始めた昔話は不思議に魅力的で、エヴリンはニニーの話を聞きに頻繁にホームを訪れるようになる。その物語は今から50年も前のアラバマ州の女性イジー(メアリー・スチュアート・マスターソン)の話だった・・・。

(goo映画より抜粋)

キャシー・ベイツというその名を聞けば、泣く子も黙る。 ってか、もっと泣く。(つд⊂)エーン
演技も体格も貫禄たっぷりの、そんな女優像がすぐさま頭に浮かびます。

キャシーと言えば、過去観たS.キング原作の映画化『ミザリー』でのインパクトがあまりにも強烈。
彼女の前では迂闊な行動を取らぬが一番。 『ミザリー』とはそう思い知らされる映画でした。
万が一、彼女に拉致されるような機会があったら、ジタバタせず早々に観念しちゃって、
見ザリー 聞かザリー 言わザリー 動かザリー」・・・これに限る!とあの映画は教えてくれたわけです。
なるほどタイトルの『ミザリー』とはそういう意味でしたか。(違います) (/ω\)ぷしゅ~

そんなこんなで、未だミザリー恐怖の呪縛から逃れられないでいる今日この頃。

この映画でも、キャシーは駐車場横取りのギャル車に腹いせに体当たりし、
「キャ~~~~ッ!」と狂喜するなど、なかなかミザリーな一面を見せてくれています。
その後で「オバンは保険に入ってるのよ。( ̄ー ̄)フッ」とギャルに向かって吐き捨てる。 中々ブキミ。

お陰で、「なるほど!このためのキャスティングだったか!」などと勝手に思い込ませてもらいました。
同様にダンナの許可なしに自宅の部屋の壁をいきなりハンマーでブチ壊す姿にもやっぱり、
ミザリーな寒気を覚えます。

しかし、大好きなハリウッド女優の一人なんですよねぇ、不思議なことに。(笑)

 

それにしても早々に差し込まれる蒸気機関車のシーン...。

何度観ても、この場面の演出には鳥肌が立ってしまいます。
長閑なBGMと、楽しいひとときの後に訪れるこの場面はあまりにショッキングでした!
もうここで目が釘付けです。( ̄□ ̄;)アングリ

この映画は人を惹きつけるのが上手い。
それこそがまさに、ニニーお婆さんの話し上手ぶりを表わしているのでしょう。
静かに、しかし軽快に語る彼女の昔話に耳を傾けるエヴリン。
そんな彼女と一緒に、いつしか老婆の話に聞き入ってしまいました。

昔話の中で登場するわんぱく娘イジー役には、
『恋しくて』のメアリー・スチュアート・マスターソンがキャスティングされていますが、
これがまた見事なハマり具合。
やはり『恋しくて』同様、男勝りな役どころなのですが、こんな役をやらせたら彼女ってピカ一ですね。

あのハチミツを採るシーン・・・あれって、どうやって撮ったのさ?
蜂だよね、あれ? ホンモノの蜂だよねッ!
あまりに無防備な行動にビックリです!?!∑(゜Д゜ノ)ノ
”ビー・チャーマー(蜂に好かれる人をこう呼ぶらしい)”にもホドがありますってば。

 

また、お兄さんの一件から家にも帰らず、他人を寄せ付けなかったイジーの心を開く女友達ルースを
メアリー=ルイーズ・パーカーが演じています。
日焼けしたイジーのボーイッシュな服装に対して、色白な彼女はいつも女性らしいワンピース。
そんな彼女の存在はより一層メアリー・スチュアートを引き立たせますね。
まるでハリウッド版「オセロ」。

終盤、老婆の話は一気にミステリー色を増します。
長閑に比較的明るく語られますが、これは殺人事件が絡んだ話。
そしてその背景にはDV(家庭内暴力)、黒人差別などが・・・。

被害者の男のトラックが川から引き揚げられる。 しかし死体はどこにもない。
やがて映画は法廷劇も交えつつ、一つの事実を浮かび上がらせます。
これがまた、とんでもないコトでして!

エエッ!そうくるか!ですよ。 (((( ;゜д゜)))アワワワワ

この映画を観た人は分かると思いますが、
事件を追い続けたジョージア州の保安官は知らず知らずしてとんだ災難。
なんという皮肉。・・・っていうかブラック。

まさかこんな事実に辿り着くとは・・・ですよね。

 

ドラマの中心は、回想シーン。
つまりこの映画の主人公はメアリー・スチュアート・マスターソン。
しかし、その合間合間に差し込まれるキャシー・ベイツの”現在”シーンにこそ味がある
といった感じも受けます。
毎日ちょっとづつ続きを聞く彼女が、話しの中のリジーの姿に影響を受け変わって行く様は
最高に面白いですね。
チョコバーに依存する哀れな姿も印象に残ります。

彼女に話を延々と語る老婆役を演じているのはジェシカ・タンディ
80歳にして『ドライビング Miss デイジー』でアカデミー主演女優賞を受賞。
これはアカデミー賞の主演女優賞としては最年長だそうです。
その後のこの映画でもアカデミー助演女優賞にノミネート。
しかし残念ながら1994年に他界しています。
名おばあちゃんのご冥福を心よりお祈りいたします。

映画そのものが辿り着く結末も素敵なものです。
病室が片付けられている場面では思わず泣きそうになったんですが・・・。
いやあ。あれにはヤラレタ~って感じですね。

でも、ひとしきり物語を話した後で
「あの人たちはあなたの記憶の中で生き続ける」と言ったお婆ちゃんの言葉に
なんだかジ~ンときてしまいました。

お婆ちゃんの正体は初めからバレバレですが、良い映画です。(*´ー`*)

 

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あなたに降る夢 (1994)

2006年10月19日 | いかすMovie

こっちゃんポイント ★★★★

鑑賞環境 こっちゃんシアター
上映時間 101分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (Tri=COLTRI)
初公開年月 1994/10/
ジャンル ロマンス/コメディ

カフェでチップの持ち合わせが無かったお人好しの警官チャーリー(ニコラス・ケイジ)は、ウェイトレスのイボンヌ(ブリジット・フォンダ)にチップ代わりに宝くじが当たったら半分を分け与える約束をする。そして数日後、その宝くじが見事に大当たり!強欲な妻を説得して彼は半分をイボンヌに与え、彼女はカフェのオーナーとなった。そんな中、二人の間には恋が芽生える。妻との離婚裁判に負けたチャーリーはイボンヌに渡したお金を返さなくてはならなくなり、イボンヌはついにカフェを手放す決意をする…。

(NTT-X store解説より抜粋)

ハゲラス・ケイジの『あなたに降る』 を観ました。
ある日ヅラの抽選に当たったハゲラスが、ブリジット・フォンダとヅラを山分けするというヘアー・ロマンス...。

エッ?┌|∵|┘ナンカ チガイマシタ?

いや、バカも休み休み言わなければなりませんね。
この映画を観ていると、人間優しく正直に生きる事が大切だと思ったりします。
嘘や誤魔化しや自己チューは結局自分を破滅へと導きます。
お人よし万歳! ブラボー バカ正直!です。
だから、これからもこっちゃんは、そんな方向で生きたいと思いますッ!

あ、なんか思わず熱くなってしまいました。(`Д´;)ハァハァ

いやね。ぶっちゃけ、とても温かいお話でしたよ。(*´σー`;)エヘヘ

警官の鑑(かがみ)とも思える真っ直ぐなチャーリー(ニコラス・ケイジ)に
宝くじが大当たりするというのはなんともハートフルな設定。
そして不運な破産系心優しきウェイトレスのイボンヌ(ブリジット・フォンダ)に
救いの手が差し伸べられたというのもハートフル。
極めつけは、そのイボンヌのダメ夫役にスタンリー・トゥッチをキャスティングし、
そちらに気を惹く事でニコラスの頭皮に批難が集中するのを避ける手法を取っている点も、
まさにハートフルなのです。
(本来なら風になびくニコラスの前髪にハラハラしてしまうところですがお陰でさほど気になりません)

しかもこんな素敵な話が”実話がモト”だって言うんだから、ますますハートフル指数もUPしますね。
人生捨てたモンじゃありません。

そんなこんなで至るところにハートフル溢れる作品ですが、チャーリーの妻だけは真逆街道まっしぐら。
いやはや。

強欲、我侭(わがまま)、思いやりの欠如。 この性格は救いようがありません。
オマケに口を閉じる暇がないほど喋り通しだし、
自分の意にそぐわない事態が発生するたび大声で「あ"~~~~~ッ」と叫ぶ。
耳がキンキンします。(/ω\)
後で日本語吹替えもチェックしてみたらカノジョの声は久本雅美(ですよね、たぶん)でした。
ピッタリじゃないですか。(笑)
吹替えで観ると、この悪妻により一層 好感が持てなくなります。

さてお話ですが、たまたまウェイトレスのブリジットに渡すチップがなかった為に
「さっき買った宝くじの当選金額の半分をあげゆ。」と約束したニコラス君。
「なに、のたまってんのよ、ハゲ。」程度にあしらうブリジット。
ここから物語は転がりはじめます。

なんと、なんと、な、な、なんと! そんな宝くじの紙切れが400万$に大バケ!ってひょえーッ!
当然、”脱”貧乏志向のニコラス妻、おお喜び。 そこで・・・ニコラス君、恐る恐る告白。
「半分あげる言うてもうたん。」 
カミさん半狂乱。キィーーーーッ!(ノ`△´)ノ ナニイッテンノヨー! 
ちゃぶ台ひっくり返す勢い。
ニコラス君、苦しい説得。・・・妻、しぶしぶ納得。
でもってブリジット、苦労なしに200万ドルを手にし自分の店GET。

まあ、こんな話・・・って分かるかい!(*`◇´*)/

詳細はDVDでドーゾ。 ほんわかエエ気分になれまする。

「実話とはいえ、ほとんど脚色でしょ?」などと思うことすらヤボに感じてしまう温かさです。
毛皮を買った途端、動物愛護団体にペンキをかけられちゃったりと、
何気に強欲妻がチャッカリしっぺ返しされるのもスッキリしちゃいますね。
最後もね。

いやあ、それにしても欲にまみれた人間てホント醜いですね。
本当の幸せはお金の中には落ちてませんよ、なんてね。

えっ?甘ちゃんですか?(゛ `-´)/ エエヤン!

この映画はおともだちの間で評判の良かった映画です。
評判どおりでしたよ。もち、ハッピーエンドです
ニコラスのお金の使い方が気持ち良いんですよね。
人に好かれる振舞い方。
それがこの結末に結びついたのですね。
そうです、彼の”人柄”こそが宝です。

ニコラスがブリジットにあげた最初のプレゼントは、彼らしい素敵なプレゼントでした。

 


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恋におぼれて (1997)

2006年10月18日 | いかすMovie

こっちゃんポイント ★★★★

鑑賞環境 こっちゃんシアター
上映時間 100分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (WB)
初公開年月 1997/09/
ジャンル ロマンス/コメディ

信じ切っていた恋人(チェッキー・カリョ)に裏切られた、カメラマン件コラージュ・アーティストのマギー(メグ・ライアン)。彼女はある時、天文学者のサム(マシュー・ブロデリック)と出会う。彼もまた恋人のリンダ(ケリー・プレストン)にふられ、彼女を追ってきていた。そんな2人は互いの恋人が現在同棲中という事実を知る。マギーたちは、彼らの仲を裂くため一致協力するが・・・。

(作品情報より抜粋)

歪んでます。歪みきっとります。

”愛しい恋人にフラれ組”の男女。 そんな二人が出会ってしまいました。

二人の元恋人はニューヨークのとあるマンションでラブラブ同棲中
そこで二人は愛の巣の向かいにある廃屋に陣取り、張り込みを始めるワケです。

男はモトカノを取り戻すために。 女はモトカレをどん底に突き落とすために。

なんというストーカーによるコラボレーション!
二人の奏でるストーカー・ハーモニーは・・・いや目に余るものがありますね、やっぱ。
しかし、こんなトコから生まれる恋もあるわけですよ。

て、んなアホな。( ̄∀ ̄*)

とにかく中盤以降ちょっと失速するものの、前半のドラマの加速具合といったらもう爆笑。
このアップテンポな転落ぶりはもう抱腹絶倒に値します。
ドリフのズッコケネタで笑える人種は、やっぱりこの映画のマシュー・ブロデリックでも笑えるでしょう。

オメデタイ発想を抱く天文オタク系の彼の役どころは、もはや”無敵の天然クン”。
マシューって、こういう役をやらせたら本当に上手いもんな~。
芸達者ぶりが光ります。
映画『プロデューサーズ』に繋がる面白さを、ココでも見ることができますよ。

一方、ロマンスコメディの女王(だった)メグ・ライアン
この映画ではかなりブラッキーです。
「彼女はきっと自分のところに戻ってくるんだ。」と真顔で語るマシューに向かって、
「男の発射したザー○ンに押し流されて帰ってくるわ。」などとアッサリ平気で返す。
マシュー君を一気に凹ませます。
でもその過激な言動の割に、仕掛ける復讐技が可愛かったりしますね。
発想はほとんどコギャルレベルです。

ただし、盗撮、盗聴、不法進入、器物損壊、キャッシュカードの不正使用...
目的の為の任務遂行によって二人が犯した罪は数知れず。
でも、ソレもコレもぜ~んぶ「笑って許して」というようなコメディです。
実際、笑って流せます。

もっとも、一方的に恋人をフッって同棲をはじめるような男女に、同情心などそれほど湧きませんしね。
被害者には見えませんよね。

マシューのモトカノ役はケリー・プレストンなのですが(実生活ではジョン・トラボルタのカミさんです)、
この映画ではシタタカな一面も見せてました。
相変わらず美しい彼女ですが、好感度はあまり残らない役どころです。

そしてメグのモトカレ役は『ニキータ』『ドーベルマン』などのフランス俳優、チェッキー・カリョ
彼がここまで情けない役を演じるのは珍しいというカンジです。
イチゴアレルギー&骨折のシーンは見てるこっちまで痒くなる。
両手が使えず柱にスリスリ。
あそこまでヒドイなら入院しなさいとツッコミたくなります。

こっちゃんがこの映画で気に入ったのは、投影機を盗撮用に持ってくるというアイデアでした。
天文観測所に勤務する”銀河マン”のマシューの設定もここで生きてきます。
彼はその自作機器を使っていかにも天文観測的にモトカノの私生活を記録して行くわけです。
スクリーンを作ろうと、レンガの壁に映し出された彼女の映像の上から白いペンキを塗っていく
なんていうイメージもよかったですね。
なかなか考えたなぁと感心してしまいました。

あとBGMのセンスもなかなか良いですね。
エンディングでかかるのはやっぱりあのエイティーズの大ヒット曲「恋におぼれて」なのですが、
これがロバート・パーマーではなく、ネナ・チェリーのカバーヴァージョンというのがまた心憎い。

ただしストーリー的には後半ちょっとシツコく、「もうその辺にしてあげようよ。」なんて思っちゃうかも。
ラストは結局、無理矢理なハッピーエンディングでした。
飛行機まで飛ばしてるのに・・・結局そんなコトもおかまいなし。

でもコレは個人的に好きな映画だったります。 
なんだかんだメグもマシューも大好きですし。

まあ、ネスカフェでも飲みながら気軽に観れば、これも楽しい映画ですよ。

 (*´ω`)且~~ハイドーゾ
    
あ、未見の方のために言っておきますが、ロマンスとしてのトキメキ度は低いですよ。
復讐にウエイトを置きすぎだもの、この映画。
だからロマンスに割り当てる余裕がなくなっちゃってるんだな。
もっともメグとマシューの恋人像なんて、はじめから被写体的に不自然さを感じるので
そこをネチっこくやられても困っちゃうんですけど、ね。

復讐は「どこまでやっても虚しいもの」。
スッキリするどころか、必ず自分に返ってくるものなんですね。 
なのに、「この世からなくならないもの」でもあるようです。
ヘンなのー。( ̄∀ ̄*)ニンゲンッテ...

「復讐」___。これって全ての人間が持っている自然な感情なのでしょうか?

て、こっちゃんは復讐したことはありませんからね。 (´∀`;A アセアセ

 

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ウェディング・シンガー (1998)

2006年10月17日 | いかすMovie

こっちゃんポイント ★★★★
鑑賞環境 こっちゃんシアター 
上映時間 97分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (ギャガ=ヒューマックス)
初公開年月 1999/02/
ジャンル ロマンス/コメディ

時は1985年、アメリカ郊外の町リッジフィールド。結婚披露パーティで歌や司会を担当する"ウェディング・シンガー"のロビー(アダム・サンドラー)は、持ち前の明るさとノリのいい歌、機転の効くユーモアでどんな結婚式も華やかに盛り上げていた。そんな彼がある結婚パーティで新人のウェイトレスのジュリア(ドリュー・バリモア)と知り合う。お互いに結婚を間近に控えている事を知り、それぞれの結婚式では協力し合おうと約束するのだが・・・。

(NTT-X store解説より抜粋)

さて、放置プレイ状態のセンチメンタル祭りを再開しましょうか。

まずはアダム・サンドラーのライオネル・リッチー崩れのヘアーにチョットひいて、と。
今観るとこの髪型、結構強烈なインパクトあります。
街角でこのような髪型の方に出会う確立は極めて低いでしょう。( ̄∀ ̄*)

でもね、この映画のアダムは なかなかエエやつなんです。
スターになるための腰掛け仕事とはいえ、ちゃんと気配りも出来るひと。
他人をハッピーにする才能に溢れてます。
でも、こういう兄ちゃんて、大抵恋に恵まれないよな。・・・と思ったら、その通り。
自分の結婚式では花嫁がドタキャン。
そこで安易に予想がつく自暴自棄の生活へ転落するわけですね。
ガキんちょからは「精神病院へ行け」とかまで言われてました。

それでも鬱(うつ)のままステージに立つアダムのその無謀さに拍手を贈りたい。
あんな貧相な”ホリディ”は聴いたことないもの!
もはやマドンナのゴキゲンナンバーの面影はありません。
今にも行き倒れそうな”ホリディ”です。

しかしこの映画の落ち着く先は、言わずと知れたハッピーエンド。
そして途中の展開もどこまでも明るいのです。
何しろドリュー・バリモアが相手だものネ。

ハッピーエンドのロマンスは好き。
そして恋に落ちる瞬間がハッキリ手に取れる映画が大好き。
笑えちゃうんだけど切なくもさせてくれる、そんなラブストーリーが大好物。
だからこの映画もとってもお気に入りなんです。

なんか良くないですか? ”恋に落ちる瞬間”て。
これに勝るトキメキはこの世には無いと思うわけですよ。

この映画は、サンプル・キス(観た人は意味わかります)で恋に落ちてからの展開が良いですね。
ドリューのウルウルの瞳にもう釘付け。

なんともシマリのない”ユー・スピン・ミー・ラウンド”で始まるこの映画。(デッド・オア・アライブも真っ青)
とにかくいたる所に80年代(エイティーズ)の臭いがプンプンです。
ファッションに目をやればマドンナだったり、マイケル・ジャクソンだったり、ボーイ・ジョージだったり。
(そのどれもがイタいんですが)

登場するクルマなんて「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でも使われた
デロリアンですからね。(画像左)
おまけにBGMは、まるで80’sの洪水のような使い方!
そのナンバーの多さはサントラ盤が2枚に渡って発売されたことからも伺えます。

80年代にブレイクしたあんな曲、こんな歌が様々なシーンにカブさって行きますよ。

極めつけはビリー・アイドルの登場!ちゃんとセリフありです。
機内アナウンス、ワゴン・サービスまでやっちゃいます。

顔も姿もビリーのままなのに。(笑)

 

しかし悲しいかな、そんな驚きも最後のスティーヴ・ブシェミ登場で吹き飛んでしまった感もあり。
不思議とこっちの方がアリガタイ気分に浸れました。

ブシェミの生歌は強かったってコトですか・・・。

笑っておセンチになれる、なかなか素敵なロマンスコメディですね。

 

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げすとぶっく 【32】

2006年10月16日 | げすぶ。

ここは【げすとぶっく-Guest Book-】です。

ご来場頂いたみなさまのフリー・スペースとして開放しています。
映画ネタ、無関係ネタなんでも結構ですのでご自由にお書き込み下さい。

気が向いたらぜひ足跡を残して行って下さいね。

 《管理人@こっちゃん》