こっちゃんポイント ★★★★★
鑑賞環境 |
試写会 |
上映時間 |
126分 |
製作国 |
アメリカ |
公開情報 |
劇場公開 (UIP) |
初公開年月 |
2006/07/08 |
ジャンル |
アクション/サスペンス |
スパイを引退したイーサン・ハント(トム・クルーズ)は教官となり、婚約者のジュリア(ミシェル・モナハン)と幸せな日々を過ごしていた。
しかし教え子リンジー(ケリー・ラッセル)の危機を知らされた彼は、現場に復帰。リンジーの救出作戦に参加するが、彼女は頭に仕掛けられた爆弾で死んでしまう。その後、一連の事件の裏に闇商人オーウェン・デイヴィアン(フィリップ・シーモア・ホフマン)がいることを知ったイーサンのチームは、デイヴィアンを秘密裏に確保すべく、一路バチカンへと向かうのだった…。
(goo映画より抜粋)
愛する妻を救うため。上海の通りを疾走するイーサンを見て思う。
トムさんの全力疾走って、なんか面白いよねっ。(>∀<)クワッパ!
いきなりですが、この映画『M:i:III 』大好きらー!\(≧∇≦)/ ウキャキャ!
シリーズ映画第一弾の『ミッション・インポッシブル』も好き。その雰囲気全部が好きでした。
”極秘任務”を全うするというスパイ稼業にも惹かれたし、そんな裏任務には当然のごとく裏切りや罠が存在していて、「ああ。もう絶対絶命~!」なんて場面に追い込まれる感覚がもう最高!
たまりませんわのコロコロリンなのですッ(マカロニほうれん荘か!)
ま、とにかくね。この第三弾『M:i:III 』は、前作『M:I-2』が良かった人も、ダメだった人も、騙されたと思って観てみてみてちょーだい!って感じの映画です。
退屈するヒマなんてありません。てか、忙しすぎます!主人公イーサン・ハント(トム・クルーズ)にとっては、まるで盆と正月がいっぺんにやって来たかのような忙しさなのでありますよ。次から次へとまあタイヘンの連続です。
今回シリーズの新作を作るにあたって、監督をJ・J・エイブラムス氏に任せたのは大正解ではないでしょうか。
J・J・エイブラムス J.J. Abrams (1966/06/27生まれ アメリカ/ニューヨーク州ニューヨーク出身)
TVプロデューサーの父の影響で幼い頃から映画製作に興味を持ち、大学時代には創作活動を精力的に行う。俳優として出演歴もあるが、脚本や製作業に力を入れ、1990年の「ファイロファックス/トラブル手帳で大逆転」で脚本家デビュー。「フォーエヴァー・ヤング/時を越えた告白」や「アルマゲドン」などの大作も手掛ける。TV界にも進出し、「フェリシティの青春」、「エイリアス」、「LOST」と人気シリーズを生み出す。(資料より抜粋) |
この方、今全米で最高のストーリー・テラーとして注目を集めているそうですね。
いやいや。それはこの新作映画をみれば、ごもっともな評価と頷(うなず)けます。
オモロイもの作りますねー。
実はね、「1」が好きなこっちゃんも、ジョン・ウー監督の「2」は好きじゃない。あれってなんかね・・・・少なくても自分が欲しかった路線と違った気がしました。ジョン・ウーとトム・クルーズ二人のカッコつけ志向が、相乗効果となって見事に表れたような作品。それがこっちゃん的には、完全に裏目に出てしまったというか。ジョン・ウーのスタイル重視のカッコツケ演出が、とても鼻についてしまったんですね。
だからね、この新作『M:i:III 』も「内容は期待せず、音響と映像を楽しもう。」程度に割り切っていました。それで良いのだこの映画は、とね。観る前から過剰な期待は禁物です。ただでさえシリーズ三作目なんだから。ジリ貧の可能性のほうが強いんです。ヘタすればネタの新鮮味よりも、マンネリ度の方が顔を覗かせる危険性を十分孕(はら)んでるワケですから。
アクションがそこそこ目新しければそれでエエか、と。
それが・・・・・。 なんと・・・・。 いやいや・・・・。 ・・・・えぇぇっ!
面白い! オットォ!(・o・ノ)ノ とにかくおもろかったんです!
なんでしょーか?!シリーズ第三弾にしてこのハラハラ感わ!これが編集の巧みさってヤツなんですね。圧倒されてしまいました。上手いですッ!完全にこっちゃん好みの作りですね。まったく嬉しい方向に予想を裏切られてしまいました!まさかこんなにのめり込めるとは思ってもみなかったんです。
映画は、冒頭いきなり捕らえられ自由を奪われたイーサン・ハントがアップで登場。そして目の前には同じように縛られた愛する妻の姿が。全く意味不明な状況からの映画スタートです。ただ分かるのは、彼が大ピンチだということ。
悪夢を見ているのだと信じたくなるようなそんな状況で、イーサンは自白を迫られています。
「・・・”ラビットフット”はどこだ?」、と。
しかし、イーサンは口を割らない。てか、本当に事実を知らないんじゃないか?でも答えなければ目の前の妻が銃殺される!悪者は数を数えはじめます。「1・・・、2・・・、3・・・」そして「10」を数えるとき銃声が!
バぁーーーン!!!!!! Σ( ̄ロ ̄lll) アアッ!
しかしその後、「続き」を明かさぬまま場面はいきなり回想シーンへ・・・。
一巡してこうなるまでの過去を遡り、再びこの場面に戻ってくるというわけ。
この映画の過激なアクション・シーンの一部を、すでに「劇場予告編」で目にされた方も多いでしょう。橋の上でヘリのミサイル攻撃を受け、手前のクルマは吹き飛ぶ。その爆風で飛ばされるトムさんは別なクルマのボディに叩きつけられる!(画像上)しかしこんなアクションは、ほんの序の口です!Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン!
まぁ、次から次へ、出るわ、出るわ、で。息もつかせぬ展開の中に、数々の激しいアクション・シーンに心拍数増大。それがまた、ごく自然の流れで場面場面に差し込まれるもんだから、アクションが浮いて見えない。
前作を観てちょっと映画シリーズに失望していたこっちゃんでしたが、この新作『M:i:III 』は、前作のイメージ・ダウンまで完全に払拭してくれました。
宣伝チラシには「『ミッション・イン・ポッシブル』のサスペンス+『M:I-2』のアクションを融合させた」なんて書いてありましたけど、実際これはもう”別物”と呼びたくなるほどのパワーアップ感があります。
お陰で、こっちゃんの中ではこの『M:i:III 』がシリーズ中最も好きな作品となりました。
それくらい楽しめたわけです♫
のめり込めるストーリーあり。適度に先の読めるサスペンスあり。お約束の裏切りあり。納得のキャストによって、どこまでも転がるこの展開。変装グッズ、自動消滅メッセージなど、ミッション・インポッシブル、オリジナルの道具ネタもチャッカリ織り交ぜながら、観客を存分に楽しませてくれます。
ひとたび、ミッションが始まったときの手際良さも、なかなかの見どころです。まぁお見事ですから!
とにかくテンポが良いので、ホイホイと話が進みますよ。2時間6分という上映時間を「あ、普通だね」なんて思っていましたが、「2時間てこんなに色んなこと出来るの?」というほど話が進みますからね。
しかも驚くのは、これだけのボリュームのネタを詰め込んでいるにも関わらず、絶対に観客の感覚をパンクさせない。この手腕は大したものです。回りくどい説明なんて一切ナシ。それでいて観客を突き放さず、置いてきぼりにしないというのはホント素晴らしいと思うわけですよー。
なんだかね、最近すっかり名が売れて、その後自分の作風に酔いしれている監督さんの作品を良く観ているような気がしますけど。(笑)そんな中、この『M:i:III 』のJ・J・エイブラムス監督の作風からは、常に観客の視線を気にしていてくれているようなものを感じました。サービス精神が旺盛なんですね、この人。一人上手に終わらないっていうか。
それとこの映画を観てやっぱり思ったんですけど、こっちゃんの場合アクション映画って言っても、やっぱりストーリー的に好みに合わないとダメみたいです。「スゴイアクション」だけでは、みんなと同じように熱狂できない身体にいつの間にかなってしまっていました。(いつからやねん!)
「アクション映画でも、アクションはあくまで添え物。」
そういう作りが何だか最近は心地良いんですよね。(*´ー`*) ま、そんなワケで、ハリウッド・アクションにちょっと飽きてきていたこの時期に、とても楽しい映画に出会えたことを嬉しく思います。
それと今回の『M:i:III 』はキャスティングも良かった!
中でも、フィリップ・シーモア・ホフマンの悪役ぶりがとてもグッ!悪者はやっぱこうでなくっちゃ!ってカンジです。声といい、顔といい、態度といい、憎たらしさ満開花盛り。武力まで背後につけるこのふてぶてしい男相手になら、トムさんがピンチになっても当然というところ。「まったくとんだヤツを敵に回したものだ」と思わせてくれますからね。
あと、トムさんの新妻役のこの人。ミシェル・モナハン。このキャスティングは密かに嬉しかった♫ 彼女って、まだ30歳なんですね。(2006.06.25現在)随分大人に見えますが。やっぱりこのキャスティングはトムさんの趣味でしょう?(笑)
ダイアン・レインか、ミシェル・ファイファーかという彼女の顔立ちは知的でもあり、時折り可愛らしい笑顔を覗かせたり。この人のためならイーサンが現場から退き、教官になり下がった理由に納得。ある意味、説得力がありますね。(笑)・・・とにかく、この映画にはヨカッタんじゃないでしょうか。
あ、他にも良いキャストが多数出演ですからね。
ちなみに、前二作を観てなくてもこの映画はOKに思いました。話はちゃんとこの映画だけで始まり、そして完結します。こっちゃんはこの新作のお陰で、どんどんシリーズ化を続けて欲しい気分にはなりましたねぇ。二代目、三代目のイーサン・ハントが登場してもまた面白いでしょうね。大いに今後を期待します!
ところで・・・「ラビットフット」って、結局なんだったのか?
この映画では最後までその正体が明かされません。
イーサンがこのままスパイ稼業を辞めなかったら、ボスが教えてくれるそうですが・・・。
ホントかな?
気になるところを一つ残す。それがまた心憎い演出といったトコロなのでしょうか。
《2006.08.30記事一部改訂》
【作品】M:i:III