こっちゃんと映画をみまちょ♪

レビューと呼ぶほど中身なし。しかし中身が無いのも中身のウチよのぅ。・・・なんちって。

エイプリルの七面鳥 (2003)

2006年02月27日 | しびれるMovie

こっちゃんポイント ★★★★★

鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 80分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (ギャガ・コミュニケーションズ)
初公開年月 2004/10/30
ジャンル ドラマ/コメディ

アメリカ中のキッチンで、七面鳥が主役になる感謝祭の日。ニューヨークで恋人のボビー(デレク・ルーク)と暮らすエイプリル(ケイティ・ホームズ)は、生まれて初めての料理と格闘していた。郊外に住むもう何年も会っていない家族をディナーに招待したのだ。仲の悪い母親が、ガンのために余命わずかと知ったエイプリルは、人生最大の勇気を振り絞って母の好きな七面鳥のローストを作ろうと決意するが・・・。 

(goo映画より抜粋)

自身の演技よりも、トム・クルーズとのラブラブちゅっちゅぶりの方ですっかり有名になってしまったケイティ・ホームズ。速攻で妊娠。ここまできてまさか!の大どんでん返し破局説(トムさんは否定してますが)などなど...その後もシッカリ世間に話題を提供してくれております。

さてそんなことはともかく、ケイティ・ホームズが主演のこの作を観てみてビックリ!正直、彼女の映画でこれほど良いモノがあるとは知りませんでした!ブログのお友達の間では、にわかに話題になっていたのでズーッっと気にはとめていたのですけどね。

実に良いですね~、これ。

それにしても、ここ最近の映画としては極めて短い80分という上映時間の中に、なんと多くの感情の揺れ動きを盛り込んだのでしょうか!
しかもその一つ一つが「やっつけ」的にならず、とても丁寧に描かれて行きます。

朝の7時

どう見ても早起きサンには見えない女の子エイプリルは、恋人の黒人男性ボビーに叩き起こされます。

今日は大切な日。準備しなきゃ

そうです。感謝祭のこの日に彼女が計画していたのは、離れて暮らす家族を招待し、七面鳥の手料理で迎えることでした。

生まれてこのかた「手料理」なるものを一度も作ったことのないという彼女が、何故にそんなコトを急に思い立ったか?その奥にある「家族愛」というものがひしひしと伝わってくる映画なんですねぇ。

「なんでわざわざニューヨークに行かなきゃならないの?料理ならわたしが作るわよ!家庭科だって”A”なんだから!」そんな風に無駄な抵抗を見せる妹をはじめ、正直、家族全員乗り気ではないご様子。

そんな空気を察して穏やかに家族に語りかけるパパがなんともイジらしい。優等生ではないエイプリルを必死にかばってマス。

「前は麻薬密売人と付き合っていたが今のボーイフレンドは”パパ似”らしいから大丈夫」など苦しい弁護。

パパの中には「今しかない」という思いもあったんですね。何故ならママはガンに侵されていたから。彼女の心の蟠(わだかま)りを察して、死ぬ前に取り除いてあげたいという優しさの持ち主のようです。 

長男は常にカメラを持ち歩き、家族の思い出をその中に”記録”する。は家族の前では良い子を装うけども可愛げがない。ボケたバァちゃんは、の顔すら分からない状態。そしてママは・・・・自分を曲げず、憎まれ口や家族の笑えないブラックなジョークを平気でその口から吐き捨てる。


こんな家族のニューヨークまでのドライブは初めから一筋縄で行かないわけですよ。途中での買い食い、記念撮影、そして急に航路変更。その上、リスらしき動物を跳ねちゃったりね。うわわ(>ω<)

その一方で、もっとドタバタを繰り広げてるのが主人公の少女エイプリル。

何しろ肝心の七面鳥を焼くオーブンが故障しちゃってる!そんなコトに当日の朝いきなり気がつくという、この致命的なミスに大慌て!

だってね、ムリもないんです。日頃から料理なんかしない彼女が、オーブンの点検なんかしてるわけがない。

七面鳥を焼くために余熱と・・・。おっといけない!その前に、まず中の貯金箱や小物を出して・・・って。
ヾ(・ω・o) ォィォィ、いったいオーブンに何入れとんじゃッ!

まったく、呆れるかぎりです。

せっかく母親や家族のために「生まれて初めて手料理を作るわ!」って思い立ったというのに、肝心のオーブン君は全くの無反応。彼女の心境としては、今働かないでいつ働くのよアンタ!ってカンジなんでしょーね。
ま、そんなことオーブンに言ってもしょうがないんですけど(笑)

実はこのお話の大切な背景として、娘と母親の間の”不仲”があるんですが、それはこの映画を観ていればこちら側にもイヤと言うくらいシッカリ伝わってきます。

とにかく母と娘双方ともに「いい思い出などない」と言い切るほどの悲惨さ。

娘は娘で、恋人ボビーが今日の日のために買ってくれた陶器の調味料入れを見て、母に叱られたイヤな過去を思い出しテンション急降下。

母親に至っては「美しい思い出はひとつしかない」と家族に話せば、それはエイプリルじゃなくて、妹のことだったり。記憶が錯乱しちゃってる。もうサイアクです。

こんな親子が感謝祭のこの日に久しぶりに顔を合わせたとしても、いきなりパパが言うような「楽しい日」になるなんてとても思えませんよね。

それでも、「来るか来ないか分からない」と自分で言いつつも、本当はそれを心のどこかで信じて待ち望み、七面鳥を焼き上げなきゃとアパートを上に行ったり下へ降りたり頑張るエイプリル。

きっと彼女自身も母親の病気を知り大きなショックを受けたのでしょう。心のモヤモヤをこのままには出来ないと思ったのですね。
自分のためにも。そしてママのためにも。

「がんばれ、がんばれ!」
そのあまりに一生懸命な姿を観ているうちに、そんな風にいつしか彼女を心の中で応援していました。

オーブンを貸してくれる人を探し求め、アパート中のドアを叩くエイプリル。そこで出会う他人との触れ合い。自分の悩みを受け入れてくれた”理解”あり。自分自身のしてしまった礼儀知らずの振る舞いに対する”仕打ち”あり。言葉が通じなくても自分を受け入れてもらえた”人情”あり。

たかだか料理、されど料理ですわ。

彼女はこの感謝祭の七面鳥料理を通して、苦悩、失望、怒り、悲しみ、感謝、喜びなどの人間の持てる様々な感情を「舌」ではなく「心」で味わってゆくんですね

さぁ、家族が来るまでに七面鳥は無事焼けるのか?
いやいや。その前に家族はちゃんと来るのか?

タイムリミットが迫るなか、生焼け七面鳥の誘拐事件まで起きてしまうこの映画。楽しいですよ~♪

エイプリルの恋人ボビーは「愛の力」を強く信じる好青年。しかし彼は肝心な時に近くにいませでした。
実は彼は彼でエイプリルのために「この日」が最高の日になるようにと、別なトコロで頑張っていたんですね。でも、そのお陰で”面倒”にも巻き込まれてしまいます。

やがてニューヨークに着く家族の車。荒んだアパートを前に「ここじゃない」と呆然。そんな時に血を流した黒人男性が現れ車にへばりつく。一家は顔面蒼白・・・そして逃亡。泣きじゃくるエイプリル。

さぁて、感謝祭はハッピー気分で終われるのかな?
それは最後まであなた自身が見守ってあげて下さい。

エイプリルは決して”家族を喜ばせる良い子”ではなかったのかも知れませんが、「家族愛」を忘れずに大切に胸の奥にしまってきた娘です。だから泣きます。いっぱい泣きます。
そして母親もまた、そんな娘の母親だと最後には分かります。

脚本はあの「ギルバート・グレイプ」のピーター・ヘッジズと聞き、大いに納得しました!いかにも彼らしい心に染み渡る名作ですね。

他の何にも代え難い「暖かいラスト」が忘れられません。

《2006.08.15記事一部改訂》

【作品】エイプリルの七面鳥

 


一発でスッキリ!・・・なんて、いかないのネ。

2006年02月23日 | だいあり

さてさて、みなさまお変わりなくおげんこしてますか?

最近、ちょっと記事更新のままならないこっちゃんです
今週は病院に行ったり、その他のナンダカンダでチョット忙しゅうございました

ところで、そんなこっちゃんのトコロに
神戸にお住まいの邪悪なペンギン・マニアさんから、このようなお便りを頂きましたよ

札幌、旭川あたりでは、いつぐらいまで雪が積もってる?教えてケレ。

というコトですので、さっそくお答えしたいと思いマス

上の画像は先日もご紹介した、こっちゃん地方の今年の冬の様子です

あれから徐々に寒さも和らいで、もうひと安心・・・とはなりません
実は、北海道の冬はこの春先が結構勝負だったりします

何故って?

それは、この積もりに積もった大雪が徐々に融けはじめ(”緩む”ってやつですね)
あっという間にザクザクの道路が出来上がるわけです
車なんか行く先々でハマってハマって、もう走るどころではありません
先日の暖気、そして雨...
我が家の前でも通りすがりのクルマたちが面白いようにハマってゆきます

あっはっは!・・・・などと笑ってる場合ぢゃありません
コレって、ウチのクルマも出れないってコトぢゃないですか?! Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン!

そんな折、天の助けが!いえ、違います!町内会の助けですっ!
年一回だけ行われる(らしい)”排雪作業”のお知らせがポストに届いたのですよ

雪国以外の方、排雪ってわかるかなぁ?除雪とは違いますよ、”排雪”です

北海道では、除雪=「降り積もった雪をその辺に除けて道路を確保する」

         排雪=「降り固まった雪を削り取り、ダンプで雪捨て場まで運搬し排除する」
と、雪対策にもまぁこんなような作業内容の違いがあります

除雪だけではいつかかならず限界が来てしまうんですよ
行き詰るワケです
そりゃそーですよね、だってそこらじゅうに除けてるだけなんだから(笑)
道なんてドンドン狭くなる一方です
当たり前です

で、ようやく我が家の生活道路にも”排雪作業”が入ってくれるコトになりました!

その作業があまりに面白いので、一日中見てました←アホか!ヾ(ーー ) ナニヤットンジャ? 

それではご説明しましょ♪

 

 

『起』 大型ショベルで道路に積もった雪を根こそぎ取る!の巻

おおっと!いきなり豪快な作業です!
人力では到底無理な仕事をホイホイとこなしてくれるこの素晴らしさ!

走らせるだけでも大変な大型機械をまるで手足のように操りますねぇ
作業は委託を受けた建設会社がやってくれたようです

ドンドン進んで行きますよ~♪
ただし、この時点では機械一台分の幅しか空いて行きません
右車線の雪を左車線に集めるように進んで行きます

ものの30分もしないうちに、もうあんなところまで....
すげーなぁ~( ̄∀ ̄*)カンシン、カンシン

で、ハッ!と見ると、この右脇の断崖絶壁!
コレだけの高さの雪が積もっていたのか?!!!!!!!!!!
今年の札幌の雪はハンパじゃなかったというのが少しはお分かり頂けるでしょうか?

おや?道路のアスファルトの「黒」がうっすら見えますネ

思わず感動。。。(*´ー`*)そんな瞬間です

 

『承』 ロータリー式除雪車登場!の巻

先ほど確保した右側の車線にダンプが入り、
積み上げられた左車線の雪をロータリー式除雪車で一気に掻き出します

1台のダンプに雪が満載になるまでわずか20秒程度
その速さにビックリです!
1台が一杯になったらすぐに次の一台がやって来る

こんな具合に20台のダンプが入れ替わり立ち替わりドンドン雪を運搬して行きます

今年の雪捨て場はドコも雪で満杯なんだろうなぁ
この雪はドコまで持って行くんだろ?

機会があればこの雪捨て場の様子もかなり面白ろそうなのでご紹介したいと思います

 

『転』 ちょ、ちょと待ったぁ!の巻

この日は、両隣の脇道2本も作業の同時進行だったので、
朝の8時に作業開始でしたが、ここに来る頃にはもう夕方の3時になっていました

実質、丸一日我が家の前は完全通行止めだったワケです

しかし「コレで明日からクルマがすれ違えるんだ~良かった、良かった」と思えば
そんなコトに不満が出るわけもありません
ドンドンやっちゃって下さいってなモンです

ところがですよ!次の瞬間、思わず目がテンになりました!

あろうことか、掘削ユンボがコーナーや脇道から雪をまた
排雪済みの道路の方に掻き出しているではあ~りませんか!

おいおい!何してくれんの!?

そうです、メイン通りがようやく確保できたので、
ここから更に細い横の通りを排雪開始です!

・・・・って、もう夕方だよ
今日中に終わらないよね、これ?

 

『結』 結局、やりっぱなしかい!の巻

そう思ってたら案の定、終わりませんでした
終わるワケがない

これが今の我が家の家の前の様子です

こ、これで終わり?あとは自然に融けるのを待てと?

そう泣きながらふさぎ込んでおりましたら、
町内会からまたお知らせが・・・

先日の作業はあまりの雪の量で完了することが出来ませんでした
 3月1日に残りの作業を行います
」とのこと

どうやら、機械の故障やら、雪捨て場でのトラブルやら色々あったらしいですね
来週にはようやくこの道路もキレイになることでしょう

 

・・・・とまぁ、長々と申し上げたところでやっと本題に入りますが、
札幌(もちろん地方も)の場合、このように「春」が見えて雪が融け始めると
一気に市内のあちこちで”排雪”を行います

このお陰で、あれだけ積もり積もった雪の山が春には一気になくなります
まったく地元ッピーにとってはありがたいハナシですわ

ちなみに「札幌時計台」あたりの歩道なんかは、もうすでに排雪も完了していて、
このあたりではもう「雪の上を歩く」ということは出来ないでしょうね
ただ3月にまた大雪が降った年もありましたから、この先はどうでしょうねぇ?

そんなわけで、札幌でいうと
歩道まで雪が積もってるのはせいぜい3月中旬まで
「最後まで雪が残る(脇の空き地とかの排雪をしないところ)」のは4月いっぱいというカンジかな

旭川の除排雪事情については良く分かりませんが、札幌より「北」の地方ですから、
雪がなくなるのは若干遅いといったところでしょうか?(予想)

あ、ちなみに峠などではゴールデンウィークになってもまだまだ雪が見れると思いますヨ
もちろんスキー、スノボはまだまだ出来ますよ~
雪の上を歩きたいというなら今すぐ北海道へどうぞ♪全国

ちなみに「春の雪」なんていいますけど、道端に積もった雪はドロなんかと混じり合い結構汚いんですよ
その言葉に映画なんかのキレイなイメージを抱いてくる方はきっとガッカリするでしょうねぇ

イメージ崩してごめんね~ んじゃ、しゃらば~い!

 

アンプ内蔵マルチメディアスピーカ
SP-XA60W (ホワイトバージョン)

これで音楽でも聴きましょうか♪


シリアナ (2005)

2006年02月22日 | ふつーMovie

こっちゃんポイント ★★★

鑑賞環境  試写会 
上映時間 128分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (ワーナー)
初公開年月 2006/03/04
ジャンル サスペンス/ドラマ

CIA諜報員ボブ(ジョージ・クルーニー)は、息子の進学を機に、キャリアに終止符を打とうと決心する…。一方、一流法律事務所の弁護士ベネット(ジェフリー・ライト)は、アメリカの巨大石油会社の合併調査を依頼される。又、ジュネーブ在住の石油アナリスト・ブライアン(マット・デイモン)は、ある事件をきっかけに石油王の王子ナシール(アレクサンダー・シディング)の相談役となる。そしてパキスタン人のワシーム(マザール・ムニール)は、母国を離れ中東の油田で働いているが、過酷な労働と人間以下の生活に希望を失いかける…。

(goo映画より抜粋) 

さてさて。何をどう書いて良いものやら・・・・。

今週、唯一の試写会鑑賞であるこの映画を観終わって、只今とっても複雑な心境。。。(*_ _)。o○
とにかく会場はいつもの様子とは違った雰囲気でムンムンでした。

今回札幌での試写会は、TV局主催により「共済ホール」という 札幌としては比較的大きな会場で催されました。ここでの試写会は常時600~650名の枠で抽選を行うため、比較的当選し易い会場と言えるのかもしれません。

だからでしょうか?
ねぇねぇキミたち。まさかあなた達はコレは観ないでしょー?」だとか、「オバサマ。これは韓流ではありませんけど大丈夫?」ですとか、事前にコチラから一声かけたくなるような方もチラホラお見かけするんです。
て言いながら、結局自分も「ワン公が何言ってやがる」程度にしか思われてないのでしょうから、これはお互い様といったところでしょうか。

とにかくそんな方々が押しかけ詰めかけ、会場は今日もほぼ満席状態になりました。

ところが!ところがですよっ!(*`◇´*)/
始まって30分も立たぬうちに、右隣の専業主婦的オバサマが睡魔の虜になっているでわないですかッ!まったく、なんというコトでしょうか?しかもあろうコトか高イビキ旋風が巻き起こってます!

あちゃちゃ~と思いつつふと反対側を見ると、今度は左隣の会社員風女性も「えぇぇぇぇぇぇっ!」Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン!
早くもうつむいてしまってます!
ソレって、もうこの映画を放棄するって意味ですか?う”ぞ~~~ん!( ̄ロ ̄lll)

かと思えば、さらにその隣の学生風兄ちゃんは・・・・おぉっと!何か食ってます!貪りついてます!
スゴイ勢いだ。もう周りなど構っちゃいません!( ̄ロ ̄lll)マジ...?
ん?しかも何だ、この懐かしいニオイは・・・・?
そ、そ、そりはッ!森永のチョコフレークでわないのかいッ!? ∑(゜Д゜ノ)ノ」
それってまだ売ってたのか?・・・などと感心している場合ではありませんよ、あーた。
どうやら「彼」も食べるコトでまた、必死に睡魔と闘っていたのですね。
こ、これは!まったくもって恐るべし睡魔の連鎖反応...
まさに睡眠のドミノ倒しと言っても過言では無いでしょう!(いや、過言だって)

チラシにあった「世界で最も恐ろしいタブー」は、意外にもこんな身近なところで「解禁」されてしまいました。
ビックリです( ̄∀ ̄ ;)

ま、一般公開も客層はこれと似たりなのかもしれませんが、果たしてこの映画は大丈夫なのか?今回の試写会でその先行きが大いに不安になりました。

そんなわけで、とにかく眠たくなります。ジョージとマットが共演していても「オーシャンズ11(または12)」みたいにホイホイ~♪とはイキませんよ。これは徹底的に暗くて重い話です。

モチロンこの石油をめぐる中東情勢に大いに感心を寄せ(そりゃ、こっちゃんも全くない訳ではありませんけど)、原作も完全読破し、身内にCIAの工作員がいるんだよね~なんていう方は別にしても、こっちゃんにとってはちょいと手強い作品となってしまいました。

前振りでこの試写会の客層を色々と述べましたが、何を隠そうこっちゃんだって、「なに?ジョージってこの映画のために13kgも激太りしたんだって?スゲーな、何食ったんだ?」くらいのお気楽モードで鑑賞に臨んだワケですから、思えば初めから「惨敗」は目に見えていたのです。人のことを言えませんよねぇ。

そもそも勉強不足なんですってば。

端から「よーく観てれば話は掴めるハズ。」なんて完全にタカをくくってたんですが、よもやその「よーく観る」コトこそがこれほど難しい映画だとは思っても観ませんでした。

でもね、言わんとしていることは分かりました。結局のところ、またしても救いようの無いお話ですね、これも。
富を求める者。権力保持のために画策する者。自国に新しい風を吹き込ませようとする者。その間でパシリ的職務を全うしようとする者。
ここには様々な”黒い思惑”が飛び交っています。個人的には、映画「ミュンヘン」に引き続き、またまた巻き込まれたくない世界を見てしまった思いですね。

この映画は、初っ端から「この人がこう」などというハッキリとした説明もないまま、パッパパッパと場面を変えつつ、色んな人々の「やりとり」を乱雑に切り抜いて行きます。しかし、その会話の内容はさっぱり掴めません。何を言ってるの?何のこと?それって、そのうち分かるの?っていう具合でただ流れに任せるしかないのですわ。

5分。10分。20分・・・。元気の良いアクション映画なら、そろそろ一つか二つ何か事が起こりそうな時間帯ですが、この「シリアナ」では一向に話が見えてきません。ただ「これはきっと良からぬことですな?」という空気だけは常に体に纏わりついてきます。

(○ ̄ ~  ̄○;)ウーン。こりゃぁ、寝る人も出てくるわ。

あ、そーいえば、途中で帰った人もいたな。戻って来なかったからトイレじゃなかったんだなぁ、きっと。などとふと思い出したりして。

 そうですねぇ。この映画で眠気が覚めるのは「生爪」を剥がされるシーンからです。”誰”とは言いませんが、拷問によって手の指のツメをペンチのようなもので全て剥ぎ取られる不幸な方がいらっしゃいます。

コレは強烈。視覚的にも感覚的にも。

こっちゃん弱いんです、こうゆうの。見てるだけで、こっちまで痛くなっちゃうから。

でも、その辺りからかなぁ?少しずつ話が見えてくるのは

この映画に関してのみ言うならば、観る前に「ネタバレ禁止」っていうのもどーかと思います。個人的には、それくらい分かりにくい話に感じました。もしこの映画を楽しみにしている人がいれば、出来れば公式HPなどでのストーリー解説を読んでから鑑賞に臨まれる方が良いですよ、きっと。その方が余裕を持って楽しめると思いますし。

観終わって思うのは、この映画をもっと分かりやすく作ることは出来たはずだし、「ミュンヘン」のように、もっと人間ドラマに焦点を当てた方がより多くの人の心に響くのだと思います。
けれど、あえてそれをしなかったのがスティーブン・ソダーバーグ流なのでしょうね。「同じスティーブンでも”スッピー”とは一緒にするなッ!」ってコトなのでしょうか?いかにも玄人(くろうと)ウケしそうな仕上げです。

そんな中、この映画で一番「人間ドラマ」を感じ取れたのはマット・デイモンの周辺ですね。

息子の思わぬ事故死の上に、ビジネス・チャンスが開けてしまうという皮肉さ。それでも、それにしがみ付こうとする彼を見て狼狽する妻・・・。

正直マットはあまり好きな俳優さんではありませんが、この映画の中ではまだ好感の持てる人物を演じてくれていました。(って、他がヒドすぎただけに、そう思えたのかもしれません)

それ以外としては、ジョージ・クルーニーの長年CIA工作員として国に奉えながらも、結局はその信じた”国”にあっさり裏切られてしまったというのもたしかに(。・ε・。)ムーと思っちゃうのですが、他のエピソードも含めて全体的にはドラマ部分の仕立てが非常に希薄な印象が残ります。

ノンフィククション・ノベルズを素にしてるとはいえ、この映画自体はフィクションらしいのですが、それでも「真実味」を持たせるために不必要な”飾り”は極力排除したということなのでしょうか?

まぁ、その結果としてこの映画は日本ではそれほど絶賛されないように思います。一般的にはウケないでしょうねぇ。さらに映画好きサンの間でも賛否は分かれるのだと思います。
この話のモトとなった陰謀が、既に世の中に蔓延(はびこ)っているんだというコトに関しては確かに「そりゃコワいわ!」と感じます。かといってこの映画は、観た人にどうしろと言っているワケでもありません。

言うなれば、これは単なる”事実の暴露”映画
別にコチラ側に考える余地を与えるわけでもなく、また問いかけて来るわけでもない。
この手の話をこんな形で見せられては、「いや~実は陰謀がありますネン」的なボヤキにも感じちゃうんです。

確かに「波紋」はあちこちに広がるのかもしれませんが、この映画の目線は決して”一般庶民”レベルまで下がってはいないというのが正直な感想です。高いところにいる人同士がモノを言い合ってるってるカンジとでも言いましょうか。

何より後味の悪い、あのラスト・・・。

どーせいっちゅーんじゃ!(*`◇´*)/

 

ま、そんなリキまなくてもいいんでしょうけど「タブー。たぶぅ~。」なんて言いながらも、世の中に(特にアメリカに)こんな程度の陰謀があるなんていうのは、もう誰もが知ってしまっていることでしょう。この映画で今さら「アメリカ合衆国の実態を知り愕然としました!」などという人の方が珍しいと思うんですが・・・・いかがでしょ?( ̄∀ ̄*)

知ってしまえば恐ろしい。知らないままならもっと恐い。
そんな今わたしたちの住む地球上で本当にあるお話・・・・・。

でもね、「本当に恐ろしい」のは、タブーそのものではなく、タブー視されるような事実がドンドンと”当りまえ”になり、やがて”常識”に変って行くことなのかもしれません・・・・ね。

《2006.08.15記事一部改訂》

【作品】シリアナ

 


ダイヤモンド・イン・パラダイス (2004)

2006年02月20日 | ふつーMovie
こっちゃんポイント ★★★
鑑賞環境  試写会 
上映時間 98分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開
(ギャガ・コミュニケーションズ)
初公開年月 2006/02/25
ジャンル サスペンス/アクション/コメディ

マックス(ピアース・ブロスナン)とローラ(サルマ・ハエック)は最高の泥棒コンビであり恋人同士だ。ふたりはナポレオンが所有していたとされる3つのダイヤモンドのうちの2つを、見事、手に入れる。しかし2つめのダイヤを盗んだ際に、マックスはスタン捜査官(ウディ・ハレルソン)に胸を撃たれる。姿を消した彼らは、バハマにあるパラダイス・アイランドで新しい生活をスタートさせていた。ローラはマックスに結婚の誓いを求め、危険のない生活を願うが、3つめのダイヤを展示した豪華客船がバハマにやってくる。

(goo映画より抜粋)

先週も色んな試写会の抽選に応募してました。

ま、実際に先週は試写会2本のご招待を受けたワケで、それに関してはとっても嬉しく思います。
でも、「別に当ってもハズレてもいーや」と思っている映画ほど当たってしまうの、
あれって何故でしょうねぇ?

本当はこのハガキの代わりに「ムツゴロウ王国物語-なるにあライオン出産の巻-」のご招待状が手元に届いて欲しかった。ところが実際に届いたハガキには、「ガぉ~ん!」ていうライオンの顔や、ましてや「よーし、よーし」のムツゴロウさんなんかぜーんぜん無くて、ソコにはうっすら不精ヒゲを生やしたオッサンが・・・。え?「そんな映画ないだろ」って?

ええ。もちろん、ないですよ。ただの妄想ですから。
「ナルニア国物語」とかけてみただけです。

ところでこの映画の一般公開は「県庁の星」と同じ日だそうで。もしかしたら、「県庁~」が満席で入れなかった人がコチラに流れるかも?な~んて。はじめからこの映画に狙いを定める人はやっぱり少ないような気もします。

正直、この映画をスルーしちゃっても、人生にはそれほど影響が出ない仕上がりとなっております。それ故、興業的に見るならば「オコボレ」程度の集客しか期待出来ないのでは?などと言うのが素直な感想でございますよ。

あ、「つまんない」という意味ではないんですよ。観る前のインパクトが薄いんです。
だからこんな試写会にでも当たらなければ、「こっちゃんはどーでも良いかなぁ?」っていうエリアに追いやったまま決して観ることはなかった類の映画でしょうねぇ。

その「どーでも良い」的な理由は下記の通りです。

気分がノってまいりましたので歌で聴いてください...。

 


 どーでもい~ですよ♫  ① 
「007」以外のピアース・ブロスナン。

 


 どーでもい~ですよ♫  
サルマ・ハエック。

 


 どーでもい~ですよ♫   
このありきたりな邦題。

 


 どーでもい~ですよ♫  ④ 
田原としひこの意味不明なTVCM。

 


 どーでもい~ですよ♫  
ホモネタ。

 

・・・だいたひかるネタです。ゴメンちゃい。m(_ _"m)ペコリ

 

しかしこの映画、観終ってからいざ感想を書こうとしたらこれが不思議なほど記憶に残っていない。ここまで残らないのも珍しい。(笑)

良く言えばアッサリ風味?  悪く言えば恐ろしくなるホドの軽さです。

それでもエンヤコラサと記憶の糸をたどると・・・・

 

思い出すのは  こんなシーンや、

 

 

こんなシーン くらいなモンで。(笑)

 

ったく、なんちゅー画だ、これは? まったく、イケてない。

 

大体ね、リゾート気分満点のバハマを舞台に、オトコたちがイチャイチャとサンオイルを塗りあっこしたり、同じベッドで一夜を過ごしたりなんてトキメくハズもないワケです。
って、実際にはモーホそのものじゃなくて、そんな場面をカン違いされちゃうってコトなんですけどね。

まぁ、メインの話としては単純明快なクライムストーリーですわ。

世界に3つしかないダイヤを2個まで手に入れた盗人カップルが、”仕事中”に撃たれてビビってバハマでご隠居生活。そこへ7年越しで捜査を追ってきたFBI捜査官がやってきてドタバタ♪ってカンジの映画です。

98分と短い上映時間はこの映画にピッタリですね。テンポ良く、ポンポンと話は進みます。

そーですねぇ。この映画の見どころを一言で言うならば、

 
ピアースとサルマのやっつけラブシーン・・・


 

ではなくて、ピアースの手の上でもてあそばれるウディ・ハレルソンかな?

彼のうろたえる姿は、この映画中何よりも笑えました。

あの初っ端からのラジコン監禁ネタなんて、ねぇ。
それこそピアースお得意の「007」を彷彿とさせますが、あの時のウディの顔は実に良いですね~。たしかに可愛そうですけど

事あるごとに、ピーアスに先を越される冴えないFBI捜査官は彼のイメージにピッタリ。役柄的には「スタンド・アップ」での弁護士役よりも、よっぽどコチラの方がハマってますよ。
もともと、ウディの顔ってどこかコミカルに見えちゃうんですけど、コレってこっちゃんだけでしょーかねぇ。

とにかく、この映画ではピアースよりもむしろウディの方が光って見えます。
ピアース・ブロスナンて、もう「007」のイメージが強く焼き付いちゃって、正直それ以外の映画で観なくても良いかなあって思っちゃうんですよ。カッコ良いオジサマなんですけどね。以前見たときよりシワが2、3本増えてましたけど(数えたんかい!)、それがまた一層カッコ良く見せているようでもありますもの。でも、演技に「魅せる」部分がないんだよなぁ、どーも。まぁ、それはサルマ・ハエックも同じで。

いや~コレはもう、こっちゃんの好みの問題だなぁ。はじめからこの主役二人が好きなら、本映画はもっと楽しめたはずだと。

でもねぇ、あのドン・チードルの使い方は勿体なさすぎる。出演作品次第ではメチャメチャ見せ場を作ってくれる俳優サンだけに、ホント痛ましいキャスティングだと思うわぁ。これは頂けないなぁ。

とかなんとか言っちゃって、ハッ!と気付けばコレって「単なるお遊び」映画なんですよね?撮影スタッフも含め、俳優たちが「バカンスついでに撮っちゃいまスたウフ♡」みたいなカンジで。
こんな映画を真面目に「映画鑑賞でござる」なんて臨もうものなら、「なんだ?チミは客をバカにしてんのか?」なんて言いたくなっちゃうんでしょうが、この映画を観る時にはその「お遊び」に乗っかっちゃう方がよっぽど利口ってモンでしょう。

何しろこれ、「ラッシュアワー」の監督ですからね。観れば納得ですよ。そんなつくりです。
肝心のダイヤを盗った盗られたのドラマよりも、むしろホモネタに精力を注ぐというこの姿勢は、ある意味拍手に値するのかもしれませんね。

そんなこんなで、「リゾート気分とホモ気分を同時に味わえる楽しい映画が今すぐ観たい!」という人にはとってもオススメできる映画なんじゃないでしょうか?(そんなヤツおるか!)
・・・って別にホモずくしの映画じゃないんですけど。(笑)そんなネタもあるよってコトです。

話自体に厚味はないものの、最後の最後までどんでん返しも用意されていますし、ラストのオチも、まぁまぁこっちゃん好みではあります。
笑いました。

楽しいですよ、それなりには (o^∇^o)ノ ソレナリ、ソレナリ。

ただ、チラシの宣伝文句である「今まで観たこともない最高のエインターティメント作品が誕生した!」というのは、またまた言いすぎでしょう?この程度の映画がゴロゴロ転がってるのは、ハリウッド自体がよーく知っているハズ。お客さんを騙してはイケません。
何もそこまで言わなけりゃ、黙って観た人はソコソコ楽しんで帰ってくれますよ。

あと邦題・・・・こんなありきたりなモノ取ってつけちゃうくらいなら、原題のままの方がよっぽど良かったでしょ?その方がこの映画のイメージに近いと思うけどなぁ、まだ・・・ ( ̄∀ ̄*) どだろ?

うっかりだろーが、騙されてだろーが、観てしまえば映画自体はそれなりには楽しめます。

あ。それと・・・オリジナルのポスター、カッコ良過ぎて映画のイメージとマッチしとりません。

《2006.08.15記事一部改訂》

【作品】ダイヤモンド・イン・パラダイス

 


県庁の星 (2006)

2006年02月16日 | しびれるMovie
こっちゃんポイント ★★★★★
鑑賞環境  試写会 
上映時間 131分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (東宝)
初公開年月 2006/02/25
ジャンル ドラマ/コメディ

野村聡(織田裕二)はK県庁のキャリア公務員。「政治は人の上に人を作り、人の下に人を作る」を信条に成績もプライドも高く、業務にもそつがない強い上昇志向を持つ男。婚約者も地元大手建設会社の令嬢。今後は「特別養護老人施設建設」のビッグプロジェクトを足がかりに、更なるステップアップを狙っている。そのプロジェクトを前に、県政の目玉である民間企業との人事交流研修のメンバーに選出され得意満面。ところが、研修先は店員達のやる気がなく、客もまばらなしなびたスーパー「満天堂」。しかも、野村の教育係・二宮あき(柴咲コウ)は自分より年下のパート店員だった。それでも出世のためと意気込む野村だったが…。 

(goo映画より抜粋) 

「接客マニュアルを見せてもらえますか?」   
「はぁ?そんなモノありませんけど」
「じゃあ組織図を」  
「そんなモノなくたって回って行きますから、民・間・わッ!」

こんなやり取りが、やたらめったらオッカシィ。

まったく「お役所」と「民間」の感覚の間には、双方のカン違いや思い込みによってまるで大きな大きな川が流れているようでもあります。役人は対岸の民間意見を聞こうとしない。そのくせ岸の向こうから「あーだこーだ」と口出ししては、民意を押し倒し、ねじ伏せ、無理矢理考えを通す。そう、彼ら役人たちが信ずるものは自ら作ったマニュアルのみ。おかしなおかしな”しがらみ”に縛られた哀れな奴隷なのかも・・・。

こんなコトを平気で言えるのは、もちろん、こっちゃんが「お役所」の人間ではないから。

この映画は「役人たちよ、目を覚ませ!そして正しい心によって真の改革をせよ!」と大声で訴えかけるような作品でもありました。そして一般庶民の側であるこっちゃんにも微かな希望を与えてくれる映画でありましたよ。

 

まあ、これは予想通りに面白かった!というのが率直な感想。他にもこの映画に期待している人が多数いらっしゃるかと思いますが、期待した分だけ十分ハネ返って来る映画でもありますよん。

 今までエリート街道まっしぐらで、とある県庁のキャリアまで登りつめた男の野村聡。彼にとって「挫折」など全く無縁。そんなもの今まで味わったことなどありません。全てが自分の思い通りに運んでいるバリバリのヤリ手県庁職員なんです。

全てが順風満帆!総工費200億円の福祉施設一大プロジェクトのプレゼンを任され、その手際の良さと抜かりの無さは同僚をも感心させるホド。
オレたちは資料を作れてナンボだろ?」そう彼自身が言うとおり、机の中には細かい文書一つ一つにまで対応できる自作のマニュアルがギッシリ!野村はそんな自分に酔いしれているような男でもありました。

そんなある日、彼が議員に言った「県政に民間の意見を取り入れる」という一言が耳に留まり、彼は民間企業との人事交流研修のメンバーに選ばれるコトとなってしまいます。スポーツ・ジム、ペットショップ・・・選りすぐりの7人が派遣される企業は様々。そして野村が派遣されたのは・・・・・なんと、三流スーパー「満天堂」!
チェーン店とはいうものの、そのクタビレっぷりはタダごとではありません。

駐車場には、客が使ったショッピングカートがあちっこっちに放置され、店の外壁にはまるで物置がごとくブルーシートや宣伝ノボリが立てかけられている。しかもゴミ置き場には住所不定の浮浪者の姿まで。
彼が手にした店舗パンフの表紙を飾るバビッ!っとしたイラストの建物とは、およそ似ても似つかぬお店だったのです。とにかくまずコレが笑えます。

しかもそれだけに終わりません。
中に入ったら入ったで、店内は消化しきれぬ大量在庫の山、山、山。その「在庫群」は店長室まで押し寄せる勢いではないですか!

野村はこんなトコロで半年間も研修を受けるハメになったのでした。
しかも、「キミの指導を担当する人」と店長に紹介されたのは、なんと年下の女!

「きみ・・・・バイト?」      パートですけど・・・・何か?」ってなモンですよ。

店長はダラしなく歯切れが悪い。店内の仕切りはパートのネェちゃんまかせ。調理コーナーは気の荒い兄ちゃんと、字も読めない外人だらけ・・・・って ( ̄∀ ̄*) 

店も店なら、人も人!(笑)

とにかくねぇ、この映画ってアチコチで苦笑、苦笑の連続です。ガハハハ!なんて大笑いできる感覚ではなくて、もうチョット違った楽しさですネ♪織田クンにもって来いの映画であることに違いは無いし、対する柴咲コウも、まぁこんな役やらしたら天下一品ですわ。

この織田裕二のスーツスタイルから、あの『踊る大捜査線』シリーズを連想しちゃう人もいるかもしれませんが、この映画は「踊る~」(さんま御殿じゃないよ)とはアプローチが全く違います。って言うか、むしろ逆。
「踊る~」(ポンポコリンじゃないよ)で彼は【現場側】の人間でしたもんね。しかしこの「県庁~」では彼は【役人側】からの視点に立つワケです。

「研修で民間から学ぶ」はずが、来た早々役人意識まるだしで店のレイアウトを勝手に変えちゃうわ、惣菜チームの”天ぷら二度揚げ”にダメ出しするわで、予想通りお店の人間全員と衝突しまくる。挙句には従業員用の貼り紙にまでクレームをつける始末。

この見せ方がとにかくコミカルで楽しい。それでいて下品にならず・不必要な笑いに走らずでグーなカンジ。
「学ぶ」どころかこの店を自分流に変えようとする「役人のエゴ的カン違い感覚」をチクチクと浮き彫りにして行く視点がお見事ですね。

この映画を観て「まったく役人ってこうだよなぁ~」ってうなずいちゃう人はきっと多いはず。自ら作った”カンペキなマニュアル”に従って日々の業務を非情にこなす。そんな人種がゴロゴロと登場します。そこに例外などありません。彼らの作ったマニュアルこそが、そう語っているではないですか。

県庁の高いビルから下を歩く人間を見下ろす。庶民の生活の上でアグラをかく。休憩時間には、いかにも高価そうなエスプレッソ・マシーンで落とした美味しいコーヒーを飲み談笑する。それが県民の税金でしぼり出されているコーヒーなのだと、さほど意識もせずに。
政治は人の上に人を作り、人の下に人を作る」って、ヾ(ーー )ォィォィ 
まったく、なんちゅー醜い言葉でしょうね。

しかしこの後、エリート野村は皮肉にも自分自身が信じてきたこの言葉の本当の意味を身をもって思い知ることになってしまいます。

とにかく上手いわ、フジテレビジョン

ただ笑って終わりにはしないもの。中盤からはシッカリと見せ場を作ります。
そしてラストの織田クンの発言シーンになる頃には、もう息を呑むことすら出来なくなってしまいました。おっと、またまた金縛りっ!

人生初めての挫折というものを経験してしまったエリート人間が、この三流スーパーから教わったものは、マニュアルでも、組織でも、コネでもなく、形のない「」そのもの。

そう言えば、このスーパーで彼を苗字で呼ぶ人は誰もいませんでしたねぇ。「県庁サン、県庁サン」みんながそう呼んでいました。
そっかぁ。初めから彼は「お役所の人」としてこのスーパーに迎え入れられたのですからね。そして野村本人もバリバリの役人意識。自分のやり方を押し通し、自ら望んで持ち場を周囲とカーテンで仕切ります。その上で民間意識に勝とうともしていました。考えてみれば「官と民の一体化」とは、まるで正反対の方向へ進もうとしていたのです。

でも、このカタブツのエリート職員の織田クンの顔がドンドン柔らかく変わって行くのがとっても良いんですよね~!そして最後には、県庁さん自らの手でカーテンの仕切りを取り外して行きます。
高級弁当「Aチーム」お手頃弁当「Bチーム」そこにある違いは何なのか?お客様のニーズとは一体?その答えを教えてくれたのは、なんと意外な人物。そこがまたヨロシイ。

Aプラン、Bプラン、どちらが正しい道?
やがて、たかだか1,000円以下のお弁当と、200億円の公共工事がオーバーラップしてくるなんていうのは、本当に上手いですねえ。唸っちゃいます。弁当も工事も金は金。よく考えれば同じですものね。

この映画は、役人側に対して大いに皮肉をぶつけますが、実はそれだけで終わる話ではありません。
民間側のズサンさ、ダラシなさも同時に描いて行くのです。つまり、コレは役人バッシングに終始せず、
「官」と「民」よ、「心」で一体になれ!という叫びがきっと根底にあるんですね。

そうは言ってもこんな話はキレイごと。そう思うのはいとも簡単なのですが、この映画にはそれでも捨てたくはない希望が託されているように感じます。そう自然と伝わってくるんです。
だからこそ、野村が取った勇気ある行動に素直に感動します!彼の発する言葉に胸が熱くなるんです!

「オマエ・・・なんか変ったな」

同僚の友人にそういわれたとき、彼はもう「県庁のタダ・コーヒー」を口にはしてはいませんでした。
そうは言いながらも、結局ひとりの人間なんかで長年甘い汁に溺れ続けてきた役人意識が変るほど世の中甘くない

無情にも我々は、終盤の野村の友人(佐々木蔵之介)のシーンで、そんな”現実”を思い知ることにもなりますが、当の野村本人こそが「そんな簡単には変らないさ」と知っていました。

しかし、彼が仕掛けたラストの小さな小さな「改革」...おおっと!これには思わず拍手です!
「彼」が目指す改革は今まさに、ここに小さな一歩として”呼吸”を始めました。

それはまるで固いアスファルトまでをも割り、太陽の光を浴びようと芽を出すたくましい”新芽”のようでもあります。
この小さなひ弱な芽を思わずみんなで信じ、決して踏み潰してしまうことのないようにと、そっと見守ってあげたい心境にかられてしまいました。

心に刻みたい・・・そんなラストシーンがまた一つ増える。

これはそんな映画です。

《2006.08.15記事一部改訂》

【作品】県庁の星

 


あり得ない・・・・【ほもバトン】

2006年02月15日 | お遊び♪

まず、みなさまに申し上げておきます

「このバトンは絶対に受け取らないで下さい!」

こんなの広まったらタイヘンだわい! まったく・・・・・( ̄∀ ̄*)

なんでこんな記事を書くことになったかは、コンにゃろコンちくしょーの記事をご覧下さい

それでは、不本意ながらおホモだちのmホモさん【自分勝手なホモの部屋】から頂いた「ほもバトン」
とっととやっちゃいますか。。。。。

かずホモさん、責任とってね・・・・・

 

 

ほんとはやりたくないんだよぉ~の「ほもバトン」

 

Q1・あなたのホモ歴を教えてください。

 

今日、いきなりホモになりました。

 

 

 

Q2・カレシにするならどんな男(ひと)が理想ですか?
   (有名人で言ったら?)                
 

 

ヒゲの濃い人。

 

有名人ならこの人。

 

 ビリー・ほも・ソーント・・・・ん?

 

 

 

Q3・あなたはハードですか?ソフトですか?

 

まずは、お試し「ソフト・ホモ」コースでお願いします♪

 

 

Q4・これからホモとして生きてゆくあたり、抱負を聞かせて下さい。

 

水野ホモ郎先生の「オレはホモじゃない!」という逆カミングアウトを断固否定し続けます。

 

 

Q5・次にバトンを渡す、おホモだちを紹介して下さい。

 

・・・・・・。

 

渡せるかッ! 

 

 

 

最後にみなさまへご忠告_____

これは史上最悪のバトンです  決して持ち帰らないで下さい(笑)

また、あくまでシャレの範囲で遊んでいますので
この件に関して真剣なお問い合わせはくれぐれもお止め下さい

こっちゃんは、今から裏山に行って、この汚れたバトンを埋めてきたいと思います
みなさま方におかれましては、絶対にポチ犬などを使って掘り起こさないようお願い申し上げます

また、最後までこのバトンを読んでしまった方々_____

アナタにはこの記事に棲みつく邪悪な『ホモ霊(ほもりょう)』が取り憑いてしまった可能性があります
いますぐ恐山のイタコさまに除霊いただくか、もしくは大枚はたいて細木数子先生に
今後の人生をズバリ鑑定してもらうことをオススメいたします

   「ズバリ、あなた大殺界ホモになるわよ!」

  ※尚、誤って「ほそがいかずのこ」に鑑定を受けてしまった場合
    こっちゃんは一切責任を負いませんのでご了承下さい。

 

そ、それとね・・・・

こっちゃんはホモじゃないんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!

あ~~~~~もう、汚らわしいッ!

 

あらっ!? くまたん家出しないでぇ~ッ!  お、追いかけなくっちゃ!


げすとぶっく 【18】 2006.02.14~2006.02.28

2006年02月14日 | げすぶ。


          
&



     こんにちは。こっちゃんです

              『げすぶ』更新です。【vol.18】になりましたね。
      みなさん、いつも応援ありがとうne

      さてさて・・・・
      今朝、大変なコトがおこってしまいました!
 
     最悪です!史上もっとも汚いバトンが生まれてしまったのです!
      その名もホモバトン・・・・・って、こら~っ!
      こんなのダレも受け取れないじゃないかっ!

      (怖いもの見たさのアナタはコチラをどーぞ 

      ホンモノです!かずろぐさんはホンモノのあほです。
      みなさん、伝染らないように気をつけて下さいね。
      このタイプの「あほワクチン」はまだ開発されていませんので.....。

 

      ま、そんなアホはほっといて、こっちゃんBLOGのコトですが、
      予算消化のため今現在、あちこち整備中です!(ってお役所かい!)

      この本家BLOGと繋がっている【別館】に関しましても、色々やっております。

      一応工事の進め方としましては、
      「こっちが飽きたらこっちをやる」という現場監督の方針に従いまして、
      かなりテキトーでズサンな勢いまかせの工事となっております (ま、マジ?)

      そのため、本家BLOGの記事更新も相変わらず滞りがちである上、
      「さっき見た画面と、今開いた画面が違う!」など
      様々な混乱を招く可能性も多々あろうかと思います。

      それでもみなさんは、まだまだこっちゃんを見捨てるワケでなく、
      また突き放すでもなく、足しげくココに通って来てくれてるのですが、
      そんな皆様のために、やっつけで【げすぶ】を更新いたしました。

      みなたま、本当にありがとうございます

      こんなローペースが定着しちゃってますが、今週は期待の試写会が1本ありますので、
      そちらに全力を注ぎたいと思います。

      そんなこんなで、記事のない日はまたココで遊んで行って下さいネ♪

      みなさまのところへは、またの~んびりモードでお邪魔していきまぁす
      

      どうぞ、これからもヨロシクねぇ~

 

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アサルト13 要塞警察 (2005)

2006年02月12日 | いかすMovie

こっちゃんポイント ★★★★

鑑賞環境  試写会 
上映時間 110分
製作国 アメリカ/フランス
公開情報 劇場公開
(角川ヘラルド・ピクチャーズ)
初公開年月

2006/02/18

ジャンル アクション/サスペンス

雪の舞う大晦日のデトロイト。潜入捜査の失敗によるトラウマからデスクワークに就いている元麻薬捜査官ローニック(イーサン・ホーク)は、老朽化のため年内で閉鎖予定の13分署で残務処理を行っていた。TVでは暗黒街の大物マリオ・ビショップ(ローレンス・フィッシュバーン)の逮捕が報道されている。そんな折、囚人護送中のバスから、吹雪で進めないので13分署に一時避難させてくれとの無線が舞い込む。バスに中には話題の大物ビショップの姿があった。一抹の不安を覚えつつ囚人たちを拘留するローニック。その不安は的中する。ビショップの命を狙って何者かが署内に侵入したのだ!

(goo映画より抜粋)

一応、興味は根こそぎ殺がない程度に感想文は抑えるつもりですけど(いつもそのつもりですが、時々ハメを外しすぎますので・・・)、この映画に関して言えば他の作品以上に予備知識が無ければ無いほど楽しめるはず。これはそういうパターンの映画です。
言うなれば、それくらいチョット他ではお目にかかれない設定のストーリーとなっておりました。

この映画の面白さは、何と言ってもこの大胆奇抜なシチュエーションと、予想不可能な展開に尽きると言っても過言ではないでしょう。

だからここから先は、

”そうは言われてもイマイチ興味が沸かないので興味を沸かせて欲しいと願う方”
もしくは”どんなに薦められようがもうこの映画を観ないと固く心に決めている方”
さらには”別にそんなのどーでもいいからアンタのアホ記事に付き合いますという方”

のみ、お入り頂く方が良いかと思います。

良いですか?ご了解頂けましたでしょうか?

 

さて・・・

 

ご了解頂きましたところで、それでは、おっぱじめましょう!

まず、この映画を観る前に、おともだちから、『これはジョン・カーペンター監督によるカルト映画のリメイクだよ』と聞いていましたので、実はその時点で【こっちゃん式 期待度わくわく測定器】の針がぴくっ!と幾分上昇しました。

おお!ジョン・カーペンター監督といえば、
あの有名な「イエスタディ・ワンスモア」や、「トップ・オブザ・ワールド」の名曲を世に送り出したカントク・・・・・

 

それはカーペンターズだろッ!(*o☆)\バキッ!

 

あ、またささやかな過ちを犯してしまいました。
上記のカーペンターズとは何の関係もございません。
(アホにつける薬をご存知の方いらっしゃいましたら教えて下さい)

ジョン・カーペンターといえば、「遊星からの物体X」「ハロウィン」「パラダイム」「光る眼」などの名作ホラーも数多く手がけながら「フィラデルフィア・エクスペリメント」「ニューヨーク1997」などのSFもこなすという、こっちゃん意外にお気に入りの監督さんなんです!

そんな彼が1976年に製作した日本未公開作品が、この映画のオリジナルにあたる「ジョン・カーペンターの要塞警察」らしいのですよ(かずろぐさん、コレであってる?)
どうやら、そのオリジナル版の評価は非常に高く、なんと「傑作」の呼び声まであるようですね。

そんな映画のリメイクを観終わった感想は・・・・・
「カルト色を上手く残しながら今風に仕上げた秀作!」ということでした。

とにかくそのストーリー展開の面白さに引き込まれます!

最大の魅力はこのハチャメチャ・シチュエーション!あり得ない状況にあります。
警察と囚人が手を組んで、警官相手にドンパチやっちゃう!』なんて。
まったくもって前代未聞ですよ!

新年最初の深夜、いきなりの襲撃!

閉鎖目前のクタビレた13分署は周りを取り囲まれ、外部とはまったく音信不通。窓から投げ込まれたレンガには「牢屋に入ってるビショップを差し出せ!」という謎の襲撃者たちからのメッセージが。

「いったい、外の連中は何者だ?ビショップの手下か?」と思えば、なんとビックリ同業者!
警官ですよ、警官。警官隊が警察署を襲撃しちゃってるんですッ!

いったい何が悲しくて警官が囚人欲しさに警察署を襲うのか?

本気の突撃モードで侵入してくる”特攻部隊”の容赦ない攻撃にやられ、あっという間に13分署の主戦力は死んじゃうし。残ったのはヘボっぽい連中ばかり。
昔の事件のトラウマに頭を悩ませる刑事や、老いぼれの警備員的警察官や、はたまたキャバレー嬢のような女刑事。
こんなんで太刀打ちできますかいな!

たまたま居合わせた精神科の女医を除けば、残りは囚人くらいしかいない状況。

やば!これって早くも絶対絶命ジャン!

根本的に迎え撃つ側は人手不足。このままじゃ皆殺しは目に見えてる。
「よ~し、こうなりゃ囚人どもと手を組んで、お外の警官と戦っちゃえ~!」
って、え”えぇぇぇぇっ!?「い、良いの牢屋から出しちゃって?( ̄∀ ̄;)」

「だって背に腹は変えられないだろ?」と言わんばかりの、こんなムチャクチャなお話ですわ。

とにかく朝まで持ちこたえなければッ!
その時、この13分署はまさに孤立無援の「要塞」となってしまったのでした。
お!ナルホロ~、それで「要塞警察」かぁ。意味が分かってスッキリじゃ (´∀`A フー

しかしながら、こんな”即席迎撃部隊”がそう簡単に上手くまとまるワケがないんだわさ。そりゃそーだよねぇ、モトモト囚人と警官なんだから。
どこまで信用出来るんだ?って言うのが最初から最後まで付きまとうわけです。

これって結構ハラハラものですよ。あくまで、署内の全員は、自分達が生き残るための「一時休戦状態」でしかないのですよ。そして自分が生き残るためだけに戦うワケです。だから仲間が死んでも悲しまない。そんなヒマない。それくらい必死なんです。

脱出を図れば失敗、必死に応戦するもジワジワと追い込まれる。ドンドン減っていく仲間達・・・・・。頭を撃ち抜かれたり、目玉を刺されたり、殺しの描写もアッサリと残酷です。
死ぬと思わなかった人が予想に反して死んじゃったり、逃げ出す囚人まで出ちゃったり、寝返るヤツまで現れたりで、映画はこの先の展開がまったく予測不可能な状態にまっしぐら。

こうなったらいつ誰が死んでもおかしくない!そんな雰囲気を実に上手く演出しますねぇ。これはなかなか巧みな作りですよ~。

それにしてもこの映画、音がやたら良いことにビックリ!

色んな銃撃戦を映画で観てきたけど、こんなにズシン!と腹にくる銃声は、そうめったにないですよ。
サラウンドもガンガン回るし、爆発音だってなかなかのド迫力だったりします。

この音響はなかなか楽しいですヨ♪ぜひ設備の良い映画館での鑑賞をオススメします(ってミニシアター系なのかな?これは・・・・札幌では1館のみの上映ですし)

今回イーサン・ホークは警官役、ローレンス・フィッシュバーンは大物犯罪者に扮します。ガブリエル・バーンも結構ワルな役なのですが、その汚れっぷりは徹底していますねぇ。自分の身を守るためなら殺しはヘッチャラな悪い男です。とにかく、ローレンスとガブリエルの悪役は、どちらもピッタリでよ。


ところで、ガブリエルおじさん、ちょっとシワ増えた・・・かな?

あ!あとこんな人も出てました。ジョン・レグイザモ
バズ・ラーマン「ロミ&ジュリ」「ムーランルージュ」でのヘンなキャラが記憶に残ってましたが、この映画でもなかなかクセのあるところを魅せてくれましたね。こっちゃん的には結構好きな俳優さんです。

さてさて。

もしこの映画を劇場等で観る機会がありましたら、そのときは「この先どーなる?」っていう感じの不安定感を存分に楽しんで下さい。

残念ながらラストは、ちょっとこっちゃんの好みから微妙にハズレてしまいましたが、こういう雰囲気の映画には「十分アリ」 的な締めくくりではあったと思います。トータル的には満足しましたよ♪

ジョン・カーペンター自身のオリジナル脚本をもとに、フランスの若き鬼才ジャン=フランソワ・リシェと、ハリウッド・アクションの金字「交渉人」を手掛けた脚本家ジェームズ・デモナコが再び世に送り出したこの作品。
根底にあるストーリーの面白さが光る一品です。

あらためて「アクション映画は派手なVFXだけに頼ってはダメ!ストーリーだって大切なのだ!」と気付かせてくれる作品でもありました。

ラリった風のイーサン・ホークの語りから始まるオープニングでは思わず息を呑んでしまいます。
不安定なカメラ、やたら吠える犬、そして腹の奥で響くような銃声・・・・・。

のっけから強烈なインパクトを植えつけられてしまいます。

この導入部分だけで、きっと多くの人が惹き込まれたに違いありません。
(隣に座った女性は口をぽか~んと空けてまスた)

最近の新作洋画のTVスポットは、あまりにもイメージを狂わされるものが多いので、そんなモノにお金をかけるくらいならこの部分をそのまま予告編として流して欲しいですね。
その方がよっぽどお客さんが入ると思いますよ。

《2006.08.15記事一部改訂》

【作品】アサルト13 要塞警察

 


色ボケ・・・・じゃなかった【色バトン】

2006年02月10日 | お遊び♪

みなさん、おげんこですか?

こっちゃんはおげんこです v(。・ω・。)ィェィ♪

最近、なんだか試写会のレビューくらいしか書いてませんが
・・・・と言っても軽々しいギャグの連発ばかりでレビューにすらなっていない状態のこっちゃんは、
ついにくまたんにまで呆れられてしまう今日このごろです オットォ!(・o・ノ)ノ

こっちゃん、もぅ感想書くの止めなさい!」と言われてしまうところまで転落してしまいました

これもひとえに皆様方のせいでございます ←お前のせぃじゃ!(*o☆)\バキッ!

かと言って、「今後レビューを最低限に抑えようか?」などとは考えもしないのですが、
なんとなく気分で今日は、とりあえずバトンを消化しておこうかなと思います

「映画のれびゅー新着は無いのか?」と、わざわざ訪ねてくださったみなさまには、
「ハイ、ありません!」とここでキッパリ申し上げさせて頂きます

一応、今晩試写会がありますので、その感想を明日にでもUP出来たらバンバンザイと
そんなテキトーな感覚でやっている怠けモノのこっちゃんなのでした

 

それじゃあ、ぐだぐだ言ってばかりいないで、とっとと参りましょうかねー( ̄∀ ̄*)

今回このバトンは、おともだちのmiyuさんから頂きました♪
ついでにm52387177さんはんなさんかずろぐさんありばばさんからも同時に受け取りたいと思います!

 

  でございます♪

 

Q1・自分を色に例えると?

 

   例えるもなにも  です

   

   部分的に  だったりします

 

 

Q2・自分を動物に例えると?

 

   例えるもなにも はじめから  ですが・・・・なにか?( ̄∀ ̄*)
                      

   ※一部マスコミで「ぬいぐるみジャン!」という報道がされましたが
     その件に関しまして、実のところ確証は得られておりません
 

 

 

Q3・自分を好きなキャラに例えると?(マンガ、映画なんでも可)

 

   例えるっていっても、こっちゃんはこっちゃんなので所詮こっちゃんでしかないのですが
   そこをあえて言うなら『天使キャラ』でしょうか?
   ん?誰ですか?「堕天使」だなんて言ってるのは?(*`◇´*)/コラーッ!

 

   ←この衣装で過去何度か映画にエキストラ出演しています
          「ベルリンこっちゃん天使の詩」「シティ・オブ・こちゃエンジェル
          「こちゃスタンティン」etc...
                   最新作は深キョン(深川キョン子です!深田恭子さんではありません)
           と共演した「こっちゃん天使」です

           ちなみに衣装は自作で、使いまわしです

 

 

Q4・自分を食べ物に例えると?

   おやおや?なんだか「色」とは関係のない方向へ行ってませんか?(*・д・)(・д・`*)ネー
   これは意外な展開ですが・・・・

 

   そうですねぇ~ 

 

 

   

 

   あえて言うなら・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

     ← コレかな?

 

 

Q5・自分を飲み物に例えると?

 

   (○ ̄ ~  ̄○;)ウーン..... 

 

 

 

   ・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

    コレだと思う。
                ビールと見せかけておきながら違うんかい!みたいな・・・
                パンチ力のないアルコール度数がイメージピッタリかも (*_ _)。o○
                ホンモノには成れないのね~

                色的にもOKでしょ、mくん? (〃 ̄ω ̄〃ゞ エヘヘ

 

 

Q6・自分を花に例えると?

   

   花?

 

 

   

   花ねぇ・・・・・

 

 

 

 

 

   (○ ̄ ~  ̄○;)ウーン

 

 

 

 

 

 

    う・・・・・・(○ ̄ ~  ̄○;)ウーン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   ドラゴン桜。   

    みたいな。

    でも、こっちゃんは阿部ちゃんじゃなくてオチこぼれの生徒の方だよ~( ̄∀ ̄*)

   そういえば、サボテンの花だなんて誰か「ひとつ屋根の下」みたいなコト言ってましたね(笑)
   そーゆー人には、アンタは財津和夫かいッ!とツッコンでおいてと・・・・

   ハイ!お・や・く・そ・くッ!o(*^▽^*)oあはっ♪

 

 

Q7・次にまわす5人を色に例えると?

 

   え? もうまわす人なんかいやしませんてば・・・・
   こうなったら、あの団体の力を借りるしかありますまい(。・ε・。)ムー

   ススキノのゲイ・バー『めぞん・ど・こっちゃん』の売れっ子サンたちに回しちゃいます!

 

   ホモダ晴郎ちゃん(color=ピンク)
      ウケねらいで「自分はホモじゃない」と言い張るお茶目なオッサン
      最後にはいつも「いや~ホモって本当に良いですねぇ」で〆ます

   ホモキン・フェニックス(color=ブラック)
      黒ずくめで外タレのカラオケ熱唱!でも、(・o・ノ)コレですねん♪

   マイケル・ゲイ(color=赤)
      火薬が大好きな危ないゲイ男。車をひっくり返すのも三度の飯より好きです♡
      人生そのものがVFXみたいなオトコオンナです

   エリック・ハナ(color=メイド色)
      ホテル従業員の松たか子風のコスプレに夢中です
      最近すっかり有頂天になってます♪

   おオスギ漣(color=グレーゾーン)
      普通のサラーリーマンの顔をもつ真面目イメージのオカマ
      夜の稼業はバイトです  普段は「大杉」と名乗ってるらしいです 
      ちなみに弟もオカマです(カミングアウト済)

 

(くどいようですが実在の人物とは何の関係もございません。もちろん映画界とも無関係です。全員純粋に女性になりたいと思う中年男性ばかりです。お間違えのないようご注意下さい。)

 

   もし、この5人の売れっ子ちゃんの他に、危険な橋を渡りたい方がいましたら
   是非バトンをどーぞ。誰も止めません( ̄∀ ̄*)

 

   そんじゃねー

 

 

 


リトル・ランナー (2004)

2006年02月08日 | いかすMovie

こっちゃんポイント ★★★★

鑑賞環境  試写会 
上映時間 98分
製作国 カナダ
公開情報 劇場公開
(ギャガ・コミュニケーションズ)
初公開年月 2006/03/04
ジャンル ドラマ/コメディ/スポーツ

1953年、カナダ。カトリックの私立学校に通うラルフ(アダム・ブッチャー)は、戦争で父を亡くし、母親(エマ・ウォーカー)も病気で入院している。学校では、校則破りの常連として校長から目をつけられていた。ある日、ラルフの母が昏睡に陥った。看護婦のアリス(ジェニファー・ティリー)は、「奇跡でも起こらない限り目覚めない」と、ラルフに辛い真実を告げるが、同じ頃、クロスカントリー部に召喚されたラルフは、ボストン・マラソンで優勝する奇跡を起こせば、最愛の母が目覚めると信じ、走り始める。

(goo映画より抜粋)

 

ちょっと泣いちゃった。。。えへ。

これは14歳の小さな男の子が、大きな”奇跡”を信じてボストン・マラソンに出場するお話

実はカナダ映画なんですねぇ。勝手にイギリスの映画だと信じていました。
それはきっとこの邦題のせいですね。『リトル・ランナー』って・・・。

「リトル・ダンサー」の二番煎じかよ!ヾ(ーー )ォィ

実はそういう意味で考えると今回意外な発見が。

この日に、この映画の試写会をした理由の裏には、実はとっても奥深い意味が隠されていたのです。え?何って・・・?

だって今回の試写会、「静岡茶プレゼンツ」でしたから。
おお、そーか!お茶だけに「二番煎じ」とな!
やまだクン!座布団ぜんぶ取っちゃいなさい!
ついでにコイツに帰ってもらいなさぁーい!
v(。・ω・。)ィェィ♪

 

ま、そんなわけで。

チラシにも堂々と「Little Runner」なんて書かれたら、そりゃ原題だと思っちゃうでしょ?ところが本当の原題は『Saint Ralph』だし。全然違うんだもん。

よってgoogleで”Little Runner”でイメージ検索するとワケワカラン画像の雨アラレになるのでご注意下さい。

というわけで、この原題からも安易に想像がつくかも知れませんが、この物語の主人公ラルフ少年はカトリック学校に通う男の子です。ところがコレが見た目と違って結構、問題児。

構内でタバコは吸うわ、異性に対する好奇心をむき出しにするわで、事あるごとに神父さま(校長)のいるお部屋へ呼ばれてしまう常連さん。

「学校の”敷地内”でタバコを吸うとは何事か!」とお咎(とが)めを受ければ、「(ベンチに座ってたから)足は地面についていなかった。(だから敷地内ではない)」などと減らず口を叩く始末。こりゃ怒られても怒られても当然。そして本人は全然懲りない。まったくコマッタちゃんなんです。

でもね、そんな彼にはチョット可愛そうな日常があったりするの。それは大好きなママが重い病気で入院していること。

なんの病気かはハッキリとは知りませんが(たしか映画の中でも言わなかったと思うけど、髪を短く刈られているあたり脳の手術をしているのではないだろうか?)病床につく母親のために、綺麗なバンダナをプレゼントしてあげたりもするラルフは、実はとっても良い子だったりします。純粋に母親を愛し、そして病気の全快を祈る健気な少年なのですよ。

しかし、残酷にも運命はそんな彼に「辛い現実」を突きつけます。

まっ、ママが昏睡状態に・・・Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン!

しかも病院側からは「お母さんは”奇跡”でも起きなければ目覚めない」と、まだ14歳の彼に絶望的な言葉を投げつけます。

父親も亡くしてしまっているラルフ少年。
この上ママまで居なくなってしまえば、彼は孤児になり施設送りになってしまうかもしれません。

そんなある日のこと。彼は半ば不本意ながらクロスカントリーのお誘いを受け、ダラダラと走り始めることになってしまいます。しかしそこで耳にした元ボストンマラソンの覇者だというヒバート神父の言葉が、ラルフの心を捉えることに。「君たちがボストンマラソンで優勝したら”奇跡”だよ」と。

きせき?いま”奇跡”って言った?
ってなワケで、ここで母親が目覚める”奇跡”と、ボストンマラソン優勝の”奇跡”がラルフ少年の中で重なり一致するのでした。

どうやらラルフ少年の中では、【ボストンマラソン優勝=母ちゃん目覚める】という事になってしまったようです。

おお!君はなんという単純な精神回路の持ち主か!
もしかして単細胞?本当に細胞が1個しかないのか?

その発想に、「コレって如何なものか?」と思いますが、まぁ子供らしいって言えば子供らしいです。それでもこの映画を観ていると、真っ直ぐ過ぎるラルフ少年の姿にジワジワと、そして確実に心を奪わてくるんですねぇ。

そこから彼の”奇跡”に向けての挑戦が始まります。初めはマトモに走っても1.5、6kmくらいでもぅヘトヘト。それでも彼は諦めず独自で編み出したトンチンカンな練習法で一人きりのトレーニングを続けます。やがて、ついに見かねたヒバート神父がトレーニングのお手伝い。

さあ、ラルフ少年はボストン・マラソンに出場し、そして優勝することができるのでしょうか?

ここからがお楽しみです。

とにかく、ボストン・マラソンが始まってからは、もう手をギューッと握りしめながら観てしまいますよ。まるで”身内”のような気持ちで彼を必死に見守っちゃうんです。

がんばれ、がんばれ、がんばれ・・・。

映画は98分の上映時間。比較的短いです。テンポが良くとにかく明快な作りですよ。
とっても分かり易い展開もオススメ。
明るいところはスカッ!とコミカルに描き、落とすところはシッカリしっとり落す。
そんな映画ですね。

思春期に深刻な現実を突きつけられた彼は、決して暗くふさぎこみメソメソ泣いてばかりはいません。「恋」も同時進行だったりしますから。(笑)ここは結構コミカルなところ。思春期ゆえの悲劇、「プール事件」とか。もう苦笑しちゃいます。

ところでこの話、「事実に基づく」お話じゃないようです。なんか実話っぽいのですが。公式HPにもチラシにも、どこにもそれらしい文句は見つかりませんでした。

だから多分違うんですね。

4回のオーディションを経て500人の中から選ばれ、撮影初日にスタッフを泣かせるホドの演技をしたというアダム・ブッチャー君。彼の演技、なかなか良いですよ。

彼の澄んだ青い目はどこまでも青く、
そして真っ直ぐ”奇跡”を追い続ける。

・・・そんな姿に素直に惹き込まれます。

 

そして迎える結末。

実はちょっとだけ意外な結末が訪れます。
それは観てのお楽しみ。

 

個人的には、あの結末だからこそ余計に良かったようにも思えます。
好きなタイプのエンディングですよ。

こういう映画を観ると、本当に”奇跡”というものを信じたくなってしまいます。

”奇跡”って本当に起こるのでしょうか?本当はどこにも無いものなのかもしれません。行き着く場所にあるものは”奇跡”なんかではなく”必然”だけかも・・・。ただ、ひとつ言えるのは、「それを信じ求めて走る人」だけが、その場所に辿りつけるのかもしれませんね。

つまり”奇跡”とは夢を信じた人のゴール地点なのだと。

だとしたらやはり、このラルフ君のように「そこに辿りつきたいと願うこと」そして「走り続けること」が何より大切な事なのではないでしょうか?

美しいラルフ少年の目は、語りかけてくれます。

それと、これはほとんどどーでも良いことなのですが、言いたいので言います。
実はこの映画、カナダ映画だけあって、まぁず知らない人ばかりのオンパレードだったのですが、そんな中で一人だけ知っていた女優さんがいらっしゃいました。

このひと。

あのウォシャオスキー兄弟の作品「バウンド」に主演していたジェニファー・ティリー

あらためて思いましたが、このひとってクセモノ役者ですよね。どんな映画もどこかエロちっくなカンジにもって行ってしまう、ある意味エロ・マジシャンみたいな人のような気がします。

まあ、この映画ではそんな「バウンド」みたいな大変なコトは起こらなかったのですが、この彼女のナース姿はもはやコスプレにしか見えず、なんか他に本職を持ってそうな雰囲気がプンプンでした。

 

それでは、この映画につきまして最期に一言。

先生。”ロープのぼり”まで注意するのは、いかがなものか、と。(笑)

《2006.08.06記事一部改訂》

 

【作品】リトル・ランナー

 

 

 


ウォーク・ザ・ライン/君につづく道 (2005)

2006年02月07日 | しびれるMovie

こっちゃんポイント ★★★★★

鑑賞環境  試写会 
上映時間 136分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (FOX)
初公開年月 2006/02/18
ジャンル ドラマ/音楽/伝記
映倫 PG-12

最愛の兄を事故で亡くしたジョニーは、周りに溶け込めない孤独な少年だった。そんな彼の心の拠り所は、ラジオからいつも流れてくるジューン・カーター(リーズ・ウィザースプーン)の歌声。成長したジョニー(ホアキン・フェニックス)は空軍を除隊後、初恋の女性ヴィヴィアン(ジニファー・グッドウィン)と結婚するが、さらに音楽への夢を募らせていく。彼は軍隊時代の自作曲でオーディションに合格、プロのミュージシャンの道を歩むようになるが妻との諍いは絶えず、ジューン・カーターと共演したのを機に、彼女に心引かれていく。

(goo映画より抜粋)

おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお尾尾尾尾ぉ~。
こ、これはスゴイ!スゴいぞぉぉぉぉっ!

目の前の大きなスクリーンですら収まりきらないホドのオーラを放つこの男は、いったい誰だ?
見た目には明らかにホアキン・フェニックス。しかし、この映画のアナタっって・・・
完全に誰かが乗り移ってマスよ!そう。”誰か”があなたの中に入り込んでますってば。

その”誰か”は、間違いなくあのジョニー・キャッシュ本人に違いありません。この映画の撮影中、ジョニーの魂は、ホアキンの体に降りてきたのですね。

そういう意味でこの映画は、正真正銘ジョニー・現金(←キャッシュと言えッ!)のオンステージ・ムービーなのでありますっ!
はっ!( ̄^ ̄ゞ ケイレイ!

これは噂どおりの素晴らしい作品です。

実は鑑賞にあたり、ちょっと事前情報をチェックしてみました。

こんな感じで。

調査報告①
どうやらホアキンが生歌を歌ったらしい。

調査報告②
しかもリーズがこれまた生歌を歌ってるらしい。

調査報告③
そんでもって二人ともアカデミー賞の主演賞(男優、女優のそれぞれ)にノミネートされたらしい。

調査報告④
つまりこれは”音楽モノ”らしい。

調査報告⑤
そういえば昨日【札幌雪まつり】が始まったらしい。 ←これは関係ないだろ!

 

・・・とまぁ、こんな具合です。

これだけ情報があれば、、もうカンペキ。この映画を観るには十分すぎます。

え?「ジョニー・キャッシュの過去のナンバーを全部チェックしなくて良いのか?」って。

アータ、いったい何曲あると思ってるんですか!

この人、アメリカとヨーロッパだけで1,500曲を470のアルバムでレコーディングしちゃってるんですよッ!バケモノですよ、バケモノ。人間業じゃぁありませんてば。ヘタに全部聴いてからこの映画を観ようなんて考えようものなら、いったい鑑賞はいつになるやら。こっちゃんなんて、この人の名前しか知りませんでしたから。
そんなんでいーんです!

でもね、それくらいの方が、逆に楽しめるっていうのはアルかもしれません。ホアキン・フェニックスは確かにスゴイ成りきりようなのですが、別に顔の骨を削ったわけでも、目の玉を取り替えたワケでもありませんからね。

実物の写真とジックリ比べたりしたら、そりゃ違和感も出てくるってモンです。

ハッキリ言っちゃえば、顔はそんなに似てません。でもそれはジューン・カーターを演ずるリーズ・ウィザースプーンも同じこと。

なのに、何故?ってカンジなんですよ。
何故に本人に見えるの?ってコトなのよ。

この映画で観るホアキンはホアキンじゃない。そしてまたリーズもリーズじゃないんです。そうは見えないの。これがとっても不思議。何故かしら、本モノの『ジョニー・キャッシュ』と『ジューン・カーター』という人の姿で、いつしか彼ら自身の生き様を見せ付けられているような錯覚に陥ります。

こ、っこ、っこ、・・・・・コケッコー! コケェッ!コケッ!
こ、こ、こ、こ、これが「真の演技」というものなのかぁーーーーッ?!

役に入りきるにもホドがある。
「役者がやってる演技」というコトを完全に忘れさせる・・・ほんと、そんなカンジです。

これはもう「成りきり」なんて生易しいものじゃなく「憑依」です、「憑依」!心霊現象です!ラップ現象です!エクトプラズムです!金縛りです!呪怨です!輪廻です!優香です!

まるでホアキン・フェニックスの体を借りて、本物のジョニー・キャッシュが歌声を発しているかのよう。

ところが!ところがですよ。こっからが大事です。この映画はホアキン・フェニックスばかりに気をとられてはイケません!ここにももう一人霊に取り憑かれたイタコ的患者サマがいらっしゃいます。


それがリーズ・ウィザースプーン。
もう目がイっちゃってるのがお分かりでしょうか?
ハッキリ言ってこの人スゴイです!ホアキンもスゴイけど、この映画では彼にヒケをとらないほどスゴいんです。

まず彼女の1曲目を聴いて腰を抜かしました!

何という歌唱力!何という声の張り!そして何という美しい響き・・・

アップテンポの陽気なナンバーのハズなのに、楽しいという感覚を通り越し、感動を覚えます。この人、こんなに歌上手かったの知りませんでした。そして知らぬ間に、なんと堂々とした女優さんになっていたのでしょうか。これには驚きを隠せません。

そんなメインキャストに引っ張られ、映画は淡々とミュージシャンの人生を描いて行きます。今さら目新しくもないような典型的なアメリカンなロックミュージシャンのパターン。そんな人生劇場が延々と語られるわけです。

ところが、それが全然つまらなくない。それどころか目が釘付けになってしまいます。音楽の魔力でしょうか?実に魅せます。話の流れもとっても分かり易く、その分感情も入れやすい。しかも編集もなかなか上手かったりしますからね。だから退屈しないんですね。

少年の頃、最愛の兄を事故で亡くしてしまったジョニー。父親とは確執が生まれ、やがて空軍に入隊。その後、セールスマンに転向したりもするが、ある日レコーディングスタジオで耳にした新鮮な音楽に心を惹かれ自動車修理工の仲間2人とミュージシャンを目指す。

オープニングとともに聞こえ始める音楽・・・。小気味良いリズムにのって手拍子、足拍子、床を叩く囚人達。そうです、ここは刑務所の中。前奏が流れているというのにジョニーはまだステージに立ってはいません。いったいドコに?彼は受刑者達の木工作業場で電動ノコギリの歯を見つめているのでした。

最期まで観ていると、このシーンの持つ意味の重みがズッシ~ン!と心に伝わります。

「ああ。そういうコトか。」、と。
ジョニー心境の揺れが手に取るように分かる秀逸な作り。
思わず拍手を贈りたくなる映画です。

素晴らしい!ほんと素晴らしい!

映画で使われるセリフも、厳選に厳選を重ねたと思われるほど素晴らしい。

彼がレコーディング会社のオーディションで言われた一言。

「オマエがいま唄ったゴスペルはもう他のヤツが繰り返し唄ってる。
 その一曲でオマエという人間が全部分かる歌を唄え。」

・・・みたいな。

これ観終わった後も心に残るセリフでしたねー。

とにかくこの映画 観始めたら最後、ホアキンとリーズの歌に心を持っていかれっ放し
気持ちの良い音楽に、体は自然と指や足でリズムを刻みはじめ、
感激で目には涙がうっすら滲んでくるような、そんな映画です。

もっとアップテンポにしたいんだが、自然とああなる。

そんな風に語るジョニー・キャッシュ。
彼のミドルテンポのロック・ナンバーを、ホアキン・フェニックスの声を通して酔いしれることが出来る一品でもありました。

実際のジョニーとジューンのデュエット曲が、この映画のエンドクレジットで流れていますが、リーズの声に関してはカンペキに聴こえるほど似ていました。ただホアキンの声は実際よりチョット太いですね。これ、聴くと分かりますよ。

号泣まではしないまでも、「良い映画を観れた。」という満足感には浸れます。

ちょっとウルッときましたね。

《2006.08.06記事一部改訂》

 

【作品】ウォーク・ザ・ライン/君につづく道

 


こっちゃんの近況&今週の試写会

2006年02月06日 | だいあり

ひゃっほほほほ~♪Ψ( ̄∀ ̄)Ψ

マイッタでござる
週末はまたまた大雪・・・・っていうか猛吹雪だったでござるよ

雪かき、雪はね、雪投げに明け暮れるウィークエンド

誰かこの雪欲しい人いませんかぁ?(*`◇´*)/・・・っていないか

見て分かりますか?
跳ね除けた雪がついに道路標識まで届きました!

やッほー!ですよ
なんだかやまびこが返って来そうです♪
これってもぅ家の一階の軒先の高さなんですよねぇ
人力でこの高さまで積み上げるワケです

かなりしんどいです(´∀`A フー

まぁ、これでもまだ良い方なんでしょうけど
もっと悲惨なお宅は他にもいっぱいあるでしょうから

雪国のみなさん、ご苦労さまです

ちょっとさすがに精神的に耐え切れなくなったので
思わず夏の風景をひっぱり出してみました

すると・・・・
おおっ!道が広い!車がすれ違える!

こんな当たり前のコトに驚きます

 

それが今や・・・

これ、同じ方向を撮ったんですよ
今朝の様子です
随分カンジがちがいますよねぇ
奥手の内科の看板の形なんかで分かるかな?

車はもはやすれ違うこともできません
それどころか人が歩いているとかわすことすらできません
つまりこの道幅は車ちょうど一台分くらいなんです

でも意外に雪山が低いじゃんって思うあなたは甘いですよ
道路の高さがもう変ってますからね

住宅地は除雪が良くないので、通り過ぎる車がドンドン踏み固めちゃうんです
だからこの道路って既に自家用車の車高の半分以上くらいの高さなんですよ~
だって右手の茶色い壁のお宅、これ中二階の窓ですからねぇ

<(`^´)>エッヘン!・・・って、威張ってる場合じゃなかった

あ~でも、とにかくそろそろ勘弁して頂きたいのねぇ
て、まだ2月かあ
まだまだ降りそうです ←コラコラ笑えないヨォ~

 

まあ、ボヤいてばかりいても仕方ないので・・・・・
今週の映画の試写会予定をご報告です!

『ウォーク・ザ・ライン 君につづく道 
 今晩、鑑賞予定です

悩んだ末(本当はそんなに悩まなかった←強がり!)コレに決まりです!
ホアキン氏の生歌が楽しみですぅ~♪

『リトル・ランナー』 
 明日7日(火)鑑賞予定です

『優勝すればママは目覚める』このキャッチコピーに釣られて応募しました
なんだか、こっちゃん向きの予感
泣けたらいいなぁ

今回4通応募して1通当たり(ペア券です
こっちゃんの場合、だいたいこんな確立です
コレって良いのか?悪いのか?(○ ̄ ~  ̄○;)ウーン

『アサルト13要塞警察』 
 10日(金)鑑賞予定です

問題はコレですよ.....

え?なに?「要塞警察」って?????(*・д・)(・д・`*)ネー
「洋裁警察」なら、夜なべで内職する警察官のお話しかもしれませんが
この場合は「要塞」らしいんですよ
ワケワカラン(*_ _)。o○

しかし、気になるこのキャストに釣られて応募しました
だってイーサン・ホークにローレンス・フィッシュバーンですよ
更にはガブリエル・バーン様のお顔まで見えてますッ!
意外とこういうのが面白いことだってありますから
今になってチョット期待はしてるのですが・・・

なんと4通応募で3通当たってしまいました  オットォ!(・o・ノ)ノ そんなに人気ないのか?

 


というわけで、今週はこんな映画の記事がUPされると思います

今週の成果は催される札幌試写会で応募の8件中、5件が当たったので
結局のところ、まあまあ確立は良かったってコトでしょうねぇ
贅沢させてもらってます、ハイ 

今一番のお願いは、来週試写予定の『県庁の星』が絶対観たい!ってこと

こちらはかなり力入れて応募しました!
「本気」と書いて「マジ」と読めるほど一生懸命応募しました!(なんじゃそれ?)
ハガキに魂込めました!(笑)
ダメ押しで今日もうちょっと応募しておきますけど・・・・どーかなぁ?
あ~っ、でも観たいのねぇ~ッ!

だから....おねがい×∞

 

ところで日時が重なってしまった招待状ですが・・・・・
コチラはちゃんと知り合いの方にお譲りしましたヨ♪

もらってくれた人に感謝ですアリガトねっ!

 

 

PM3:20追記。。。

こんな記事をUPした今日の昼下がり....なんとなんと、なななんと!

 

 

 

 

 

 

きゃ~~~~~~ッ!当たった~~~~ッ!

フジTV系と小学館系の両方に応募してやっと1通GETです~!

あぁ、オーマイゴッド!神様ありがちょー!
まだまだ雪はね頑張りますッ!←ゲンキンなヤツ...

そんなワケで来週15日楽しんできまース♪
もう、来週はコレだけでいいわぁ~
お腹いっぱい


きっとお友達のみんなが「運」をくれたのね

感謝しつつお昼寝しよっと。。。。

 


PROMISE (2005)

2006年02月03日 | ふつーMovie

こっちゃんポイント ★★★

鑑賞環境  試写会 
上映時間 124分
製作国 中国/日本/韓国
公開情報 劇場公開 (ワーナー)
初公開年月 2006/02/11
ジャンル 歴史劇/アクション/ロマンス

生きる術さえも持たず、空腹に震える幼い少女・傾城(セシリア・チャン)の前に、運命を司る美しき神“満神”が現れた。「この世のすべての男からの寵愛と、不自由ない生活を約束しましょう。その代わり、お前は決して真実の愛を得ることはできない。それでもいいですか?」と問う満神に傾城は答えた、「それでもいい」と。やがて彼女は王妃となった。その頃、無敵を誇る大将軍・光明(真田広之)が、俊足の昆崙(チャン・ドンゴン)を自分の奴隷としていた。そして反乱の企てから王を救おうと、光明と昆崙は城へと向かうのだが…。

(goo映画より抜粋)

 

「プロミス」といえば・・・

 

     「プロミス」といえば・・・

 

「プロミスといえばぁ・・・
 

やっぱり井上和香だね!

コラッ!落書きすなッ!(*o☆)\バキッ!

 

というわけで、これは中国映画。
日本の真田広之と韓国のチャン・ドンゴンが出ていても、「紛れもない中国じゃ!」と言い張るほど強引な中国映画です。

観る前はてっきり「中国うん千年の歴史に裏打ちされた大作」と思っておりましたが、実はそう思って観るとかなり腰を抜かす映画だと分かりました。全然違います。

てか、これって結構ファンタジーやん!

女神さまがお空にプカプカ浮いてたり、人が水面をピチョピチョと歩いたり。
あらま、不思議なコトが次々と。
まぁ、そんなところが素敵です。これって、とっても綺麗なイメージですよ。

この映画の監督は、『さらば、わが愛/覇王別姫』でカンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞した巨匠、チェン・カイコーとにかく映像の出来がなかなかGOOD!です。結構ウットリしちゃう映像ですよ。いや、映像っていうよりはもはや絵画だね。動く絵画。恐ろしいホド綺麗な艶というものがスクリーン上からヒシヒシと感じ取れます。

この色遣いはちょっとソコらへんの人に出来るモノじゃありません。目に突き刺さるような赤・白・黒が自然の山々や野原の緑、そして青い空色と交差して行くシーンはもうため息が出てしまいます。
今回、
やはり美しさに舌を巻いたチャン・イーモゥの『LOVERS』にも引けをとらないホドの感激を覚えました。ストーリーそっちのけで、ボヘ~っとこの画だけ観てても良いんじゃないかって思うほど。それくらい映像に関しては美しい。

そして、この映画で一番注目したのは真田広之。彼がどれほど中国映画でイケてるか?というコト。昨年から今年にかけ、今まで以上に日本俳優を外国映画で観る機会が増えている今日このごろ。役所サン、桃井サンをハリウッドのロブ・マーシャル作品で観て、「ロブまぁシャレ?」って言ったり、健さんをやっぱり中国のチャン・イーモゥ映画で観て「チャン良い、もうッ!」って言ったりで、楽しいですよねホント。(お前だけじゃ)そして今度は真田サンですよ。チェン・カイコーで「チェン最高ーっ!」です。(もう止めなさいッ!)

冗談はともかくこの真田広之サマ。チョビヒゲが凛々し過ぎます!こんなにチョビヒゲが似合うのは、「PROMISE」の真田広之か?
おそ松くんのイヤミか?というくらい。
 

 思わずシェ~!

いやいや。マジメな話、真田さんて本当に上手いですよね。今回はわずか3,000人の軍勢で、20,000人の敵をアッサリやっつけちゃうキレものの大将軍の役なんですけど、今まで戦さばかりで愛を知らなかった男が、ずぶずぶとフォーリン・ラブしちゃうカンジを実に良く演じてくれておりました。どの国の映画に出てもこの人は良いんです。

その一方で驚いたのがチャン・ドンゴン。いきなり奴隷モードで登場ッ!しかも、最後まで奴隷のまんま。登場するやいなや、のっけから空に放り投げられた肉に向かって 大ジャンプするくらいですからね。もう、めちゃめちゃお腹空いてる役なんです。身なりもボロボロだし目だけがやたらギラギラ。これは見るに忍びないお姿です。でもちゃんと美味しいトコは持っていきましたけどね。

ところでこの映画のドンゴン氏。やたら走るのが速い。馬はおろか、猛進する牛の大群を追い抜き、切り立った壁もなんのその。人を背負った状態で横にそのまま駆け抜けて行く。思わず「オマエは未来少年コナンか!」とツッコミたくなってしまいます。「俊足」ってこういうコト?いえいえ。これは明らかにやりすぎです!

真田広之大将軍が、彼の背中に乗ってひとっ走りしてもらった時、きっと「今までオレが乗っていた馬は駄馬だったのか?」と頭を抱えたに違いありません。これは例えですが、仮にもしこっちゃんが急いでるときに目の前のタクシー乗り場にチャン・ドンゴンがいたら、迷わず「彼」を拾いますよ。こんなに速いなら初乗り1,000円だって安いもの。とにかくそれくらい速かったってコトです。

そこに持ってきて眩しいほど魅力的な敵キャラをご紹介。男が見てもおおおおおおっ!ってなくらいの美男子ニコラス・ツェーです。

こ、この美しさはいったいなんでしょう?この世のモノとは思えませぬ。「韓流と華流の区別もつかず、良い男なら誰彼問わず喰らいつくオバさま」でなくても惚れさせるほどの端正なお顔立ちにビックリ、ウットリ。

武田真治を意識したかのような髪型の彼は、物悲しさを胸に秘めた冷酷な公爵役にピッタリざます!
もちろん、ツェーという名前の通り、かなり強ぇーッ!(*o☆)\バキッ!(本日二度目)

で、この3人の争いの渦中に身を置き、美人光線をふりまきつつ男どもを虜にするのがセシリア・チャン。王妃の役です。さぁ、これで役者が揃いました。とくとご覧あれ、悲恋話!ってなモンです。

余計なコトはともかく、中国映画にそれほど抵抗がなければ この映画はソコソコ楽しめるハズ。イケメンがご希望なら、セシリア・チャンとニコラス・ツェーの二人目当てでもOKでしょう。

それにしてもまぁ、中国映画はとにかくたくましい。

どんな映画でもヤルときは徹底的にヤル。それがハチャメチャVFXだろうが、見透かされたワイヤーアクションだろうが一向におかまいなし。大胆なカメラワークでグィグィ魅せる。そこがまた良いんです。

あり得ない”疾走シーン”に笑うも良し。美しい画像にうっとりするも良し。悲しい恋物語に涙するも良し。
そういう意味では、この映画はまだまだ楽しめるうちでしょう。

《2006.08.06記事一部改訂》

 

【作品】PROMISE

 


どうしよ?(*_ _)。o○

2006年02月01日 | だいあり

来週の試写会チケットが届きはじめました

おお
3映画ゲット!・・・・・はいいけども、これって全部6日じゃん!

映画は3つ、体は一つ

うぅ~ん悩ましい

『ナイト・オブ・ザ・スカイ』は、フランスのトップガンと呼ばれてる映画

『ウォーク・ザ・ライン』はホアキンの演技に大注目

『サイレン』はちょっとソソられるサイコスリラー

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

どれも観たい

嬉しいのにスカッと喜べないし

 

しばらく寝込みそうだなぁ