こっちゃんポイント
鑑賞環境
★★
試写会
上映時間 120分 製作国 アメリカ 公開情報 劇場公開 (FOX) 初公開年月 2005/09/03 ジャンル コメディ/犯罪
映画業界での成功を果たしたチリ(ジョン・トラボルタ)だが、業界に嫌気がさした彼は、かつての稼業に戻ろうと思い始めていた。そんなとき、インディーズ・レーベルを立ち上げている古くからの友人トミーから、映画業界を描いた企画があると話を持ちかけられる。なんでも、売り出したい歌手がいるのだとか。だが、肝心のトミーはロシアのマフィアに殺されてしまう。しかし彼の言っていた新人リンダ(クリスティーナ・ミリアン)のパフォーマンスを見たチリは、その才能に惚れ、彼女をスターにしてみせると決意。早速、リンダのマネージャーに名乗り出るのだが…。(goo映画より抜粋)
トラさん映画の新作です!今回はヒロインにユマさんをお迎えして・・・・・。おおっと!まるで寅さんのような紹介をしてしまいました。そっちの寅さんじゃあないんだよっ!トラボルタさまです。
見どころはふんだんにあり。でもイマイチつまらない感覚漂うこの映画。何だか懐かしいような不思議な感覚。この映画の設定、どこかで聞いたことあるな・・・・。随分前に観た憶えが・・・・・。ん?チリ・パーマー?益々聞いたコトあるな・・・。と、思ったら、なんとあの「ゲット・ショーティ」の続編だったのね。その一言で全てが納得!あれも正しくこんな映画でした。そして、今回もその主役はトラボルタなのですね。相方にはユマ・サーマン、そしてそこへハーヴェイ・カイテルが絡んで・・・・と何とも「パルプ・フィクション」ちっくなノリが売りらしいですね。
監督はあの「交渉人」(真下正義じゃないよ)とか、「ミニミニ大作戦」でヒットを飛ばしたF・ゲイリー・グレイですが、あんな歯切れの良さを期待するとまるっきりの肩透かしを喰らっちゃう感じです。オープニングは永遠の名曲「宇宙のファンタジー」が流れ、さっそうと黒ベンツを運転するトラボルタの姿に「おお!」と思わされ、突然目の前でいきなり友人の殺人劇が起こっちゃったりしますが、その後の展開ときたら、あっちでむにゅむにゅ。こっちでこちょこちょってな感じの流れなんですね~。前作同様、コメディタッチのサクセスストーリーで、油断してるとたま~にわき腹をくすぐられる感じの笑いで責めてきたりもします。
今回は、映画界で名を上げたチリ・パーマーが、新人の女の子を発掘し、インディーズレーベルの社長イーディ(ユマ・サーマン)と組んで、彼女をスターに押し上げよう!なんてお話なのです。元ギャングというだけあって、どんな事態にもタジログことなく、クールに対処するトラボルタがカッコいいですね。その言葉使いや立ち回りが実に巧く、向けられた銃口を相手に自然に下ろさせる。まったくお見事!お見事!
でもね、これ明らかに演出不足の感じがあるんですよね~。そこが狙いなのかも知れないけど。わざとB級風味に仕上げたみたいなトコが見え隠れ。コレだけ個々のキャラクターに個性を持たせときながら、勿体無い感じがあって歯がゆいのですが、監督がそーしたかったならしょうがないモンなぁ。そうは言いながらも、そんな展開のまま、それでも次に何かが起こりそうな気がして最後まで観てしまったんだから、ある意味監督の狙いにハマっちゃったのかもネ。
この映画、とにかく俳優に目が行っちゃう。面白かったのは、エアロスミスのスティーブン・タイラーがまるっきり本人の役で登場!映画の中でライヴステージまでやってくれたって事。あの迫力ある歌声はまだまだ健在!シビレました~♪いいぞ!リヴ・タイラーのお父ちゃんっ!(映画の中でもリヴの名前出してたネ)あの顔って大きなスクリーンで見るとホント迫力あります。特にお口が・・・・・(笑)
残念だったのは、期待ほどユマ・サーマンが綺麗ではなかったし、一番の見ものと言われていた、ユマとトラの(お!なんか双子の兄弟みたいな名前)ダンスシーンも「パルプ・フィクション」ほどハジけてはいなかった。やっぱ、黒髪オカッパ頭のユマじゃなきゃイヤ、イヤ(泣)ハーヴェイのコ汚い感じももうすっかり見慣れてしまって、あまりインパクトなかったな~。四六時中電話ばっかしてて忙しそうだったヨ。
思わぬ収穫だったのは、新人歌姫役のクリスティーナ・ミリアン。この人は知らなかったな~。結構売れてるんですね。確かに歌は上手いもん!いかにもアメリカ好みのボーカルなんでしょうね~♪今後、彼女のアルバムとかチェックしてみようかな?
さてさて、面白くもあり、面白くもなく・・・・薦めていいやら、悪いやら(笑)それでも、映画ネタや、ミュージシャンの名前などが実名でピュンピュン飛び交うし、そんな雰囲気が楽しいっちゃあ楽しいんですケド。BGMもなかなか、こっちゃん好みでしたし♪ただ一つ。今頃になって、ユマのオフィスにあったゲッターロボのフィギアの存在が気になります・・・・・・。あれは何だったんだろ?
《2006.07.22記事一部改訂》
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