こっちゃんと映画をみまちょ♪

レビューと呼ぶほど中身なし。しかし中身が無いのも中身のウチよのぅ。・・・なんちって。

銀のエンゼル (2004)

2006年03月31日 | ふつーMovie

こっちゃんポイント ★★★

鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 110分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (メディア・スーツ=
 プログレッシブ ピクチャーズ)
初公開年月 2004/12/18
ジャンル ドラマ

北海道の田舎町。国道沿いにあるコンビニエンス・ストアのオーナー、北島昇一(小日向文世)は、妻で店長の佐和子(浅田美代子)に店もひとり娘の教育も任せ、気ままな毎日を送っていた。しかしそんなある日のこと、佐和子が突然の交通事故に遭い、全治3ヶ月の重傷を負って入院してしまう。妻の代わりに深夜のコンビニ勤務に就く羽目になった昇一の毎日は、がらりと変わってしまう。おまけに、最近会話が途切れがちだった娘の由希(佐藤めぐみ)と、向き合わなくてはならないのだ。夜のコンビニに広がる、未知の世界・・・。

(goo映画より抜粋)

あ~寒みぃ~なチクショウ!

頼んでもいないのに毎年決まって訪れる冬。ここ北海道の冬の厳しさはハンパじゃありません。たとえこの土地で何年過ごしたとしても、その”寒さ”がやって来るたび「今年もいよいよか」と、誰もが身構えてしまうのでしょう。

この「銀のエンゼル」の素晴らしいところは、「北海道の寒さ」というものがヒシヒシと実感できるところ。それもそのはず。寒さの厳しい道東の斜里町清里町美幌町で本当の冬に撮影が敢行されたというのですからね。

そりゃ寒いわ。(笑)

 

はぁぁあぁーッ!マイっちゃうなぁ冬はよぉ~
そんなコンビニ配送のトラック運ちゃん、大泉洋のボヤきから始まるこの映画。さすが北海道の鈴井貴之作品だけあって、実に北海道らしい映画でしたねぇ。

もうすぐ白いものが一面を多い尽くそうとするこの季節。あたりでは「雪虫(ゆきむし)」が飛び交い、間もなくやってくる”冬の訪れ”を告げます。そして峠では電光掲示板が「路面凍結」の注意を呼びかける・・・。

この映画「銀のエンゼル」は、どこか呑気な北海道で営業するコンビニ『ローソン』を舞台に、さほど事件らしい事件も起こらず、むしろ淡々と語られるお話。

「銀のエンゼル」とは、そう。あの森永チョコボールの「それ」です。

このお話は、まずオーナーの奥さんが霊柩車と衝突事故を起こし入院。高校受験を控えた娘は「北海道を出て東京の大学へ行く」と言い出す。どこか気の弱いオーナーは、仕方なく夜勤に入っちゃう・・・とまぁ、こんな程度の話。
これって”事件”というよりは、一家族の日常の中のなかで十分起こり得る”出来事”と言った方が良いのかもしれませんね。
そんな「周りから見れば小さく」もあり、「当の本人にしてみれば大きく」もある”日常の出来事”の中で、みんな色々な「銀のエンゼル」を心のどこかで探してるんだよと語りかけてくるようなお話でした。

映画を全て観終わるまでは、「いったい話はドコへ向かってるの?」という気持ちになってしまいますが、とにかく深夜のコンビニには様々な珍客も来るわけで、これがなかなか妙な感じで楽しめるワケです。

何~か事件が起こりそう。・・・でも起こらない。最初から最後までそんなコトの繰り返しなのですが、それでもただスぅ~ッと観せられちゃうような、不思議な空気を持った映画ですね。

この「銀のエンゼル」は、何ともまぁその辺でバリバリ営業してるコンビニエンスストアの『ローソン』が撮影に使われ、そこに荷物を配送をするトラックもなんと『ホンモノのローソン便仕様』のまま登場するのがとてもヨロシイ感じです。もちろん店員さんの制服だってそのままです。考えましたね。コレってとっても親近感沸きますモンね。一気に映画との距離感が縮まります。

しかも、ホッとする話に「まちのホッとステーション」をぶつけてきたあたり、なかなかシャレが効いてますね。

ま、このヘンは良いとして。

・・・・でもね。
あんな大泉洋みたいなドライバーはいませんよ!(笑)

店のオーナーの娘に恋心を抱き、トラックの屋根の上にのぼっては、彼女の部屋に向かって叫ぶ。そして深夜にも関わらず、ギター片手に自作の歌を披露。なんやねん!「ゆきむしの歌」って(笑)歌い出しが「しろ~い~はねぇ~♪」だって。(笑)まぁ、付近に民家は無いのでご近所迷惑にはならなかったようですが・・・。(´∀`A フー

でもって、オマケにそのまま屋根から落下し、頭から血を流したまま配送再開。
店にいたオーナーを「夜勤では見ない顔=新人バイト」と勝手に決めつけ、コキ使う。こんな人絶対いませんてば!

え?なんでそんなコト言えるかって?

だってこっちゃんローソンの配送してたことあるから。(笑)えぇ、ホントです。

経験上言わせてもらえれば、この人きっとかなりの高確率でクビになります。そんなアータ、お店のオーナー様に一配送員がこんな態度を取っちゃえば、すぐに本部にクレームが飛び、彼の配送会社の上司が速攻で呼び出されるでしょうね。

しかも彼、配送すっぽかしてトンでもないとこ行ってるしね。でも、コレはちょっと良い話だから許す。(笑)なんったって大泉だかんね。

・・・ムチャなあんちゃんですね、もう( ̄∀ ̄*)


 

あと、この映画には絶対出てくるような気がしたあり得ないオリジナルアイテム。栄養ドリンク剤「熊エナジー」に、夕張メロン農家の品種改良の大革命の傑作という「コーヒーメロン」。う~ん、ぜひ食してみたい。

って、あるかっ!そんなの┌(`Д´)ノ)゜∀゜ )ピシッ!たく、もう。でも、「バナナを暖めてください」という男は、広い北海道のどこかに一人くらいはいるかもしれない・・・。

そんなことはともかく。
この「銀のエンゼル」では、是非小日向文世さんを観て欲しいですね。

絵に描いたような”ひとの良い”人。とっても好印象ですねぇ。ホント小日向さんならではの”味”が出てました。この話の中でも、「町のために」とみんなに頼まれてコンビニ経営を始めたという設定ですからね。そんな風に周囲に気を使ってばかりで、娘と向き合うことすら出来なかった不器用で弱気なパパ役が何ともピッタリです。

こんなオーナーさんや店長さん、いかにも居そうですよ。
っていうか本当にいました、いました。

この映画のローソン・オーナーを勤める小日向文世さんは、田舎の店らしく人当たりがとても良く優しい人です。ラストの娘を目の前にしながらもポロポロ涙を流すシーンは特に良いですねぇ。あれは何度観ても胸が詰まります。とにかくこの映画では小日向さんが飛び抜けて良いんですよ。ここまで来ると「小日向さんの映画」と言っても良いでしょうね。

「北海道(ここ)にはまだまだ”いいひと”がいて、みんな色んなトコで頑張ってるんだ。」何だかそんな気持ちが湧いてきて、ちょっとホッとした気分にもなりました。
現実はもっと非情だったり、容赦なかったりしますけど、それでも素直に人を信じたくなります。

あ、そうそう。最後に登場した「ポルシェ」にも楽しませて頂きました。(笑)
そっちのポルシェだったのね・・・。

この「銀のエンゼル」には、出演者も意外に知った顔が登場してました。西島秀俊、浅田美代子、山口もえ、輪島功一etc....

 娘役で佐藤めぐみちゃんも出てますよ。最近はCMやTV番組なんかでも良く観ますけど、本格的な演技はまだまだこれから”お勉強”といったところでしょうか。

それに加えて鈴井貴之監督だけあって、北海道ではお馴染みの↓こんな方々もやっぱり登場。
                   

   それ +  大泉洋ですからね。

濃いっちゃあ濃いです。全員、所々映画に馴染みきらない感じがまたグッド!

トラックの荷台で、ワンちゃん一匹相手に弾き語りライヴ。
「ライク・ア・ゆきむし」を披露する大泉洋・・・。

アンタは北海道が誇る本物のアホや! これからもそんな調子で頑張って下さい。(笑)
こっちゃんも同じアホとして応援してますからね。 

ところで・・・「オニギリ暖メマスカ?」は北海道では必ずといってイイほど聞く言葉。
これって、他の地方では言わないことなのですか? (。・ω・。)ホント?

だとしたら最後の由希ちゃんのシーンは妙に納得です。

 

《2006.08.15記事一部改訂》

【作品】銀のエンゼル

 


ちょっとしたコトなのですが。

2006年03月30日 | あてんしょんぷりーず

こんにちわ。こっちゃんです。

ほんのささやかなコトなのですが、昨日作った「おともだちリンク」のページ。

この記事のタイトルの上の方にも入口を作りました。


人気映画・TVBLOG  

こんな感じで。

 

「ランキングバナー」「TOPページバナー」「げすとぶっくバナー」「おともだちリンクバナー」の順に並んでますね。

今回、この「おともだちリンク」をクリックすると、別画面で開くようにしてみました。
ページの中身は昨日と一緒です。
尚、この記事の下にも同じようなリンクページへの入口がありますので、
都合の良い方を選んでお使い下さい。

一応サイドバーの広告も、まだしばらく残しておきますので、
そちらから入られてももちろん結構ですよ。

 

そんなこんなで、今日はチョット他を回ってきますので映画の感想をUPできませんが、
明日は何かUPしたいなと思ってます。

それじゃあ、またね~♪

 


寝ずの番 (2006)

2006年03月29日 | しびれるMovie
こっちゃんポイント ★★★★★
鑑賞環境  試写会 
上映時間 110分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (角川ヘラルド・ピクチャーズ)
初公開年月 2006/04/08
ジャンル

コメディ/ドラマ

映倫

R-15

上方落語界の稀代の噺家・笑満亭橋鶴(長門裕之)が、今まさに臨終のときを迎えようとしていた。見守る弟子たち。なんとか師匠のいまわの願いを叶えようと、耳を近づけ聞き取ったのは「そ○が見たい」との言葉。一同驚きつつも、おとうと弟子・橋太(中井貴一)の嫁・茂子(木村佳乃)を説得。茂子は師匠をまたぎ、そそをお見せした。が、師匠は言った。「わしはそとが見たいと言うたんや……」。そしてご臨終。通夜には師匠ゆかりの人々がわんさわんさと集まり、想い出話は尽きることがないのだった。

(goo映画より抜粋)

さあさ。楽しく寝ずの番や!
え?”寝ずの番”ってお通夜でしょ? 楽しくってアンタ方そりゃ・・・。( ̄∀ ̄*)

とにかくね、「師匠のあの逝きを祝しまして!(≧∇≦)/□☆□\(≧∇≦ )カンパーイ!!
ってくらいですから、この映画のノリはとんでもありませんよ。

でもこれ、めちゃめちゃ面白いデス!(>∀<)
でも、「お子ちゃま」は観ちゃダメね。
これはエッチな、えっちなお話ですからね。

そういうわけでこの映画のお通夜に出席・・・じゃなかった、試写会に行ってきました。当然のごとくバリバリR-15指定がかかっちゃっておりマス。(笑)

 

これ、映画館での上映が終了した後もTV放送は無理でしょう。音声だけでもヤバいもの。(笑)のっけから下ネタの連発です。オトコの「あそこ」や、女性の「あんなトコ」を表現する単語が、容赦なしにポンポンと飛び出してきますからね。

しかも「ところ変れば」と、その地方その地方の、地元ならではの”呼称”の違いまでもご丁寧に教えてくれるというこの親切さ!(笑)ありえません。

ところがコレ、さほどいやらしさを感じないんですね。何故か明るくカラッと笑えちゃう。それどころかね・・・こっちゃん、所々 泣かされてしまいましたよ

え?「笑いすぎて泣いたのか、悲しくて泣いたのか。どっち?」って?
両方です!<(`^´)>キッパリ!

なんたって、これは「人情喜劇」
しかも、最高のキャストがお膳立てされたなかなかのエンターテイメントでもあります。

もしかしたら観終わった後はちょっと頭がクラクラするかもしれません。
こっちゃんは、ちょっと真っ直ぐ歩けませんでした。(笑)でもね、久々に観終わった後に拍手を贈りたくなるような作品を観ましたねぇ。そんな気分。

さて、そういうこの映画なんですが、この作品を撮ったのはマキノ雅彦という監督。え?「まさ彦」?
どっかで聞き覚えのある「まさひこ」だと思ったら、チラシを観て納得。
そーです、あの「まさひこ」です!

そうそう。俳優の津川雅彦さんなんですね。

日本映画界の元祖と言われてる祖父マキノ省三、そして叔父のマキノ雅弘氏の名を継いで、”三代目マキノ”としてご襲名されたそうで。

そして今回、この映画で「初メガホン」なんですって。しかし「初」と言えどもその作品の出来栄えは・・・・。


さ、さすが!なかなか人を楽しませるツボを心得てらっしゃいます
。 

何よりこの映画、キャスティングが良いですねぇ!

このお話が、「いやらしい」 雰囲気を醸し出さないのは、このキャスティングの妙とも言えるトコロ。
中井貴一さんしかり、木村佳乃さんしかりです。歯切れが良く、明るくカラッとしてる。そんなイメージの役者さんを、しっかり話のメインにぶつけてきてくれました。

(中井さんは初めから想定されていた役者さんなんだそうです)

しかも出る人、出る人芸達者な俳優さんばかりで、これまたこっちゃんのツボ。観ていて本当に楽しかったなぁ。蛭子(えびす)能収さんの使い方なんかも上手いですね~。これで何の問題もないと思いますよ(笑)

お兄さんの長門裕之さんはもちろんOK!師匠のカンロク十分。死人としても申し分ありません(笑)あ、今回は津川家の娘さん(上画像左から4番目)もご出演です。奥さんの朝丘雪路さんに似てますねぇ。高岡早紀さんもチョット意外な役どころで楽しめましたし、岸辺一徳さん笹野高史さんはもうさすがですね。

それでも、この映画で 何よりも一番目を引くのは中井貴一さんの演技に他なりません!
とてもじゃないですが、素人のこっちゃんがダメ出しする余地などドコにもありませんでした。 

天才ですよ、この人。上手すぎますっ!

通夜の席で”泣き”のシーンがあるんですが、あの涙がまるでこっちゃんの頭の上にポタポタと垂れてくるかのような感覚。。。。。スクリーンと客席の距離感など一気に超えて引き込まれてしまうような演技に、思わずもらい泣きをしてしまいました。

あそこまでのドタバタ空気を一気にホロリに変えちゃうっていうのは、もう只者じゃないですよ。ハンパな芝居じゃ出来ません。長門サン、岸辺サン、笹野サンらのベテラン演技派に囲まれながらも、あれだけ魅せる演技を披露出来るとは圧巻です!

映画「寝ずの番」を観るならば、ぜひ中井貴一っつあんを一番に観て欲しいですね。

そもそも、このお話はロウソクの火を絶やさんようにと、通夜の席でそれこそ”寝ずの番”をするって話なのですが、亡くなったのは上方落語の師匠、それを偲(しの)ぶのが出来の悪い弟子であり息子であり、その家族でありというとこがミソでございましてね。

お通夜の主役は紛れもない”故人”。しかし見方を変えれば”本人抜きの一大イベント”でもあるわけです。

最も不謹慎な言い方をすれば、親しい仲間が集い、故人を肴(さかな)に夜通し酒を飲むのですから、これほど楽しいこともそうそう無いでしょうね。

なんと、この話。盛り上がったその席は、ついに故人の強制参加による”死人(しびと)のカンカン踊り”にまでエスカレートしてしまいます!

これが死ぬホド面白い!

こんな映画を観て、「こらっ!故人に敬意を払えっ!」
「なんというバチあたりな!」「祟られるぞ!」という声も上がるかもしれませんが、この映画は死んだ人間をバカにして、ただ笑いの為にコケにしているだけの話ではありません。

なんかね、観てるうちに「あ、コレいいなぁ」って思えてきちゃうんです。

本来、お通夜は故人との別れであり、当然ながら「もう会えないね。悲しいね。」という気持ちも湧いてくるモンです。 ていうか、そういう気持ちの方がメインでしょうね。
でも、”故人”の側から見てみた時に果たして本当に「ただ湿っぽく自分の死をひたすら 悲んで送って欲しい」などと願っているのでしょうか?その答えがこの映画にはあるように思えました。
 
もちろん、苦しんで辛い別れになってしまうこともありますけど、「往生」といえる別れもあるわけですからね。その「往生」した人たちにとって、自分の人生の周りを共に過ごした人たちが、バカバカしい昔話や嬉しかった時の思い出を目の前で楽しそうに一晩中語り明かしてくれるなんていうのは、もしかしてこれほど嬉しい見送られ方もないのかもしれません。
 
もちろんそれでも確かに、タブーっちゃぁタブーな話です。
実際、この「寝ずの番」は「他でやろうとして一度映画化に失敗してる。」とカントクの津川・・・いやマキノさんがTVでおっしゃってましたね。それも何となく分かります。でもとうとう出来ちゃったんですね(笑)
 
iconicon この原作は中島らも氏の同名短編集に入ってる「寝ずの番」 icon三部作。興味があればコチラを読まれるのが良いかと思います。心の準備が出来るかもしれません(笑)
 
『抱腹絶倒の傑作短編9本立て!最新笑説集。希代の名咄家橋鶴が最期までオチをつけてオッチんだ。通夜は酔った者勝ちの無礼講。今宵は笑って過ごしやしょう。【寝ずの番】三部作他、らもテイスト満喫の9篇 』 (日販MARC より)
 
むふふ。こっちゃんもすっかり読みたくなりました( ̄∀ ̄*)
 
さて、こっちゃんは基本的に下ネタに頼る笑いが嫌いでした。どの作品がとは言いませんけど、特に下品な行為とギャグに終始するだけの(特にハリウッド系)下ネタが苦手な傾向があるようです。
 
 
でも、そんなこっちゃんもこの映画は楽しめましたね~♪
何故だか上手くは言えませんが、きっと「下品も”品”のうち」と笑って言わせるようなそんな空気がどこかに感じられたからかもしれません。
これもまた”日本でしか出来ない話”でしょうね。間違っても海外リメイクの心配はなさそうです(笑) 
きっと底にある「人の情」というものまでメチャメチャには崩されてはいなかったので、ソコが良かったのでしょうね。
 
カンカン踊り、歌合戦、電車ゴッコで、明け方までクタクタになるほど故人との別れを楽しむ。
自分もそんな風に見送ってもらいたいものです。


《2006.08.15記事一部改訂》

【作品】寝ずの番

 


運命を分けたザイル (2003)

2006年03月27日 | しびれるMovie
こっちゃんポイント ★★★★★
メディア 映画
上映時間 107分
製作国 イギリス
公開情報 劇場公開 (アスミック・エース)
初公開年月 2005/02/11
ジャンル ドキュメンタリー/ドラマ/アドベンチャー

1985年、若き登山家ジョー(ブレンダン・マッキー)とサイモン(ニコラス・アーロン)は、標高6600mというアンデス山脈シウラ・グランデ峰の西壁登頂に見事成功した。前人未踏の偉業を成し遂げた2人だが、自然の猛威には勝てず、下山途中に遭難。足を滑らせたジョーは不運にも片足を骨折した。死に直結する雪山でのケガに、サイモンは危険を承知でザイルを互いの体に結びつけ下山を再開するが、視界を失ったジョーは氷の絶壁で宙づりになってしまう。身動きの取れなくなった2人、このままでは共に命を落とすことになる。運命の決断を迫られたサイモンは…。

(goo映画より抜粋)

「雪」食ったことありますか?こっちゃんはあります。
って、いきなり何を聞いてるんでしょ?ヾ(・ω・o) ォィォィ

ビックリしたのですが、この映画のオフィシャルサイトを開いてみたら、TOPページで、元F1ドライバーの片山右京さんがこの映画に対してコメントしていました。

思わず「なんでアンタがやねん!」とツッコもうとしたのですが、良く見ると肩書きがなんと!「登山家」になっているではあーりませんか?!

∑(゜Д゜ノ)ノ エェッ?そーだったの? 
知らんかった...。 F1降りて山登ってたとは、ね。

さらに突き進んで調べてみると、こんなページ にも辿りついたので、興味のあるかたは読んでみて下さい。

そんなわけで、前々からお友達の間で「高評価」を耳にしていたこの映画なのですが、「いつか観よう。いつか観よう。」と固く心に誓いつつも、とうとう今の今まで観ずに来てしまいました。

え?「それは何故」かって?

アンデス山脈シウラの頂上は険しくて辛いのです。そうカンタンに登れましぇん。そーアンデス(そうなんです)・・・って、またダジャレ?( ̄∀ ̄*)

どーか、こっちゃんをこのままそっとしておいて下さい。(笑)

さてさて。もうすぐ4月というこの時期にこの作品を観たのには理由があります。北海道に住む者がこの映画を真冬に観るのはあまりにもキツイと本能的に悟ったからです。だってこっち(札幌)の冬なんて、ヘタしたら自分の家の前で雪かき中に遭難しそうになりますからね。シャレにも何もなったモンじゃないですよ。だからこの時期にコイツ(この映画)をやっつけて”冬将軍さよーなり~”ってワケです。

で、この映画ってやっぱり”実話”だったんですね。
とてもじゃないけどスゴイ話ですヨ。

要は、二人の山男が、「娘さん良く聞ぃ~けよ♪」と言わんばかりに前人未到のお山の頂上をめざすというお話なんですが、話は登る辛さよりも、”下山の恐怖”にスポットを当てています。

遭難の80%は下山途中におこる
この映画の主人公が語る通り、山は下りるときが一番怖いらしいのです。当然ながらナメてはいけないのですね。

実際、この2人もあっさり”死に目”に合います。

そもそも、山になど登ったことのない人にとっては、”登山”そのものが理解しがたい行為ではあるでしょう。

何が悲しくて、険しく切り立った崖や岩を乗り越えてまで、山のてっぺんまで登らなければならないのか?もっと信じられないのは、そんなに苦労して登った山を今度は降りるってコトですよ。

この辺の感覚がとても理解し難くないですか?こっちゃんだけですか?

そんなこっちゃんがこの映画を観たところで何の意味があるのか?
そして、無謀な挑戦に挑み続けるこの男たちに、果たして共感を得ることが出来るのか?
たしかに疑問ではありました。。。

そして観た結果。

登山家になろうと思いました! ・・・・・ってウソ、ウソ( ̄∀ ̄*)

そんなこと絶対思いません!

無理、無理。絶対ムリ~~~ッ!(つД`)・゜・゜。

 だいたい、こっちゃんの知ってる山登りなんてのは、田舎にあった小さな山の”登山遠足”くらいですからね。せいぜい半日もあれば頂上まで登って降りるコトができる程度の山ですよ。

途中、湧き水を飲んだり、拾った木の枝で前を歩く野郎のお尻をツンツン突っついたり(笑)そんな風にキャッキャッと言いながら登って降りるんです。まったく「御気楽」を画に描いたような登山です。

少なくてもこの映画、そんな風に本格的な山登りを知らない人が観ちゃうと「登山家でなくて良かった。」と思わせるだけの勢いはあるんでしょうね。ましてや今から登山を始めようとしていた人なんかがコレを観れば、せっかく用意した道具類を慌ててリサイクルショップに売りに行っちゃうのかもしれません。

オラには無理だっぺ。こんなこと。」そう言うに決まってます。

もちろん、ベテラン登山家さんだってこの映画を観れば、過去の”ドキッと体験”や”ひやっと体験”を思い出し、思わず変な汗をかきつつフンドシの紐を締めなおすくらいの気持ちにはなるのでしょう。

そんなワケで、こっちゃんにとっても、この映画のインパクトは強烈でした!

 とにかく、この映画で語られる「下山の恐怖」は一見の価値どころか、自分もまるで一緒にもがき苦しむかのような感覚に近いものがあります。

だってね。信じられないですよ。片足を骨折したまま、ほとんどテッペンから一人で下山するなんて!

「これ、ホントに実話なの?」って聞きたくなります。
そりゃあ”伝説”にもなるってモンです。

分かっちゃいるけどガッツ伝説とは大違い。
お構いナシに  バシッ!

あのぉ~、知らなかったんですけど、こんな山の登り方があったんですね?テントを張らずに登って行くっていう方法が。寝るときは雪の中で寝る。たしかに荷物の負担はそれだけ軽くなるのでしょうけど。これまで観てきた”登山映画”はテントを張ってドンドン登って行くってものばかりだったので、これがまず新鮮でした。

この映画、冒頭からこの偉大な登山を成し遂げたジョーとサイモン本人の語りから始まるだけあって、初めから「二人は生き延びたんだ」と分かるのですが、それでも場面場面でハラハラしてしまいますね。
それどころか「どうか助けてチョンマゲ。」と祈る気持ちにまでなってしまいました。

ジョーの骨折により「死」を肌で感じてしまった二人
何とか二人で助かる道を考えながらもとうとう窮地に陥り、苦渋の決断でザイルを切ったサイモン。

後々サイモンのとった行動は非難されてしまったとのことですが、当然ながらあの時ザイルを切らなければ二人とも生きては帰れなかったでしょう。まさにあの”決断”こそが「運命を分けた」のですね。

生き延びたいのではない。一人で死にたくないだけだった」と語るジョーのセリフはあまりに生々しく、心に焼きつきます。

しかしこの映画によって何よりも思い知ったのは、「ハンパな根性と体力では、山は登れない」ということでした。。。

《2006.08.15記事一部改訂》

【作品】運命を分けたザイル

 


げすとぶっく 【21】 2006.03.26~2006.04.08

2006年03月26日 | げすぶ。
 
 


          
&

《春の号》


     こんにちは。こっちゃんです

              『げすぶ』更新です。【vol.21】です。
      ちょっと更新遅くなりました。

      みなさん、いつも応援ありがとうne

      さて....

             【試写会へ行こう!】カテゴリーを作ってみたりもしてますが、
      最近、ちょっと当選率が落ちてますな~。

      春だからかな?

      みなさん、お出かけしたくなる季節ですもんね~。

      こっちゃんも少しお散歩でもしてみようかな。
      ここ【札幌】にも、ようやく春を感じることができるようになりました。
      ほんとチョットずつですけど。。。
でも嬉しいな♪

      みなさんも「春」のお便り、この【げすぶ】に書き込んで下さいね。
      あ、念のため言っておきますけど「春」と「ホモ」は違いますので。

      「ホモ・ブログ」にはなりたくなーい!



      あ、それから、この本家BLOGと繋がっている【別館】のはチョットボチボチやっております。
      宜しければそちらもどうぞ。

 から入れます。

      

      今後もみなさまのところへは「の~んびりモード」でお邪魔致します   
      
どーぞ、これからもヨロシクお願いいたしますネ

      また気が向いたら、BLOGランキングでも応援して下さいネ♪

      

注:はじめて【げすとぶっく】にお越し頂いた方はコチラもどーぞ。

 

 

     心で伝える匠の技 本物の味
     その土地で採れた、その土地でしか味わえない味を産地直送でお届けします。


ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR (2004)

2006年03月25日 | むむむMovie
こっちゃんポイント ★★
鑑賞環境  試写会 
上映時間 115分
製作国 ロシア
公開情報 劇場公開 (FOX)
初公開年月 2006/04/01
ジャンル ファンタジー/サスペンス/ホラー
映倫 PG-12

特殊な超能力を持つ“異種”に生まれついた人間は、能力に目覚めた時に、光につくか闇につくかを自分で選ぶ。そして光の戦士は“ナイト・ウォッチ”として闇の異種の行動を監視し、闇の戦士は“デイ・ウォッチ”として光の異種を監視するのだ。予知能力を持つアントンは、光の戦士として危険な任務を行っていた。そんなある日、伝説の「災いを招く乙女」と思われる女性を発見する。魔女のオリガを相棒にしたアントンは、彼女の身辺を探るのだが・・・。

(goo映画より抜粋)

 

内藤サンも「うわっ!」と驚くという噂の新作、「内藤・うわっち!」を観てきました( ̄∀ ̄*)

し、しかしっ!
久々に「自分の肌に合わない映画を観てしまった」というカンジでございます。

これは、ロシアから届けられたとってもダークなファンタジ~。これまでのロシア映画の常識を打ち破った、文字通り”型破り”の映画というだけあって、その宣伝は凄まじいモノがありますね。日本でも公式HPはモチロンのこと、こんなサイトこんなサイトまで既に出来上がっていたりして、その加熱ぶりにはビックリでございます。

モチロン本国ロシアにおいては、更に熱の入ったプロモーション効果も手伝ってか大反響を呼んだらしく、その動員数は「半月で」600万人!600人じゃないですよ。600「万人」です!(笑)若者を中心に一種の”社会現象”にまで至ったというのですから、尋常ではありませんねぇ。

そんなコノ映画ですが、なんだかな~。まずストーリーが好きじゃありません。編集もこっちゃん向きじゃないんだと思います。

「予告編」はとっても良く出来ていましたね。スピード感があって。この映画にはあれ以上の予告編はいらないでしょうねぇ。今思えば、正直「あれにはヤラレタ!」と唸ってしまいますもの。決して「騙し」という意味ではありませんヨ。あの中の映像は本物です。言いたいのは映像の見せ方そのものが上手いってコト。ある意味「本編」よりも心得てるんじゃないでしょうか?

本編で良かったのは、惜しげもなくのっけから
  こんなモノや、こんなモノがバンバン登場するところ。「これがロシアのニューウエーブだぜぃ!」という作り手の意気込みをヒシヒシと感じます。

でもね・・・・でも。

どこか、固いんですよ、まだまだ。これじゃあダメなんです。こっちゃん的にはノレません。何といっても作り全体が暗い上に、そこに乗っかるセリフのひとつひとつもピンとこないんですよね~。笑えるセリフも一つもなかった。・・・って、なんでもカンでも「笑い」を求めるこっちゃんの体質が、もはやヘンタイの域に達してるとは思うのですけど。えぇ。ソレはソレで認めますよ。 <(`^´)>エッヘン ←威張るトコ違う・・・

もっとも、この映画がロシアでヒットしたのは分かります。色々調べて知ったのですが、この映画が公開されるまでロシアで公開された映画の最高興収は2460万ドル。ソコに持ってきてこの映画。封切りわずか半月で2,600万ドル(約30億円)に達したっていうのですからね。気温も映画も冷えきっているようなこの国でこんな映画が公開されれば、そりゃ若者ならずとも熱狂するのでしょうねぇ。

当然ながらDVDレンタル店なんかでロシア映画を探すのすら困難な土地に住むこっちゃんにとって、ロシア風味にどっぷり浸かるなんていうのはコレが初体験。観るまで「何が飛び出すか?」と期待と不安に胸ふくらませておったワケです。

でね、観てみたらね・・・・Ψ( ̄∀ ̄)Ψ

これは、なかなか派手ながらもカルトな臭いプンプンでわないですか!「B級」ではありません。「カルト」です。何よりモヤ~~~ッとしたヌケの悪いビスタサイズの映像が、その全てを物語っているようでもあります。このタイプの映画がお好きな人にとっては、ある意味ヨダレものかもしれませんね。でも音響は思ってたよりも良かったなぁ。

この映画の見どころは、宣伝にもあるように何と言ってもその”斬新な映像”にあるわけですが、ロシアの「国産VFX」と呼ばれるそのレベルは、こっちゃんが想像していたモノよりも遥かに上を行ってました。

技術レベルは決して低くないですよ。っていうかスゴイですね。日本のVFXよりもヘタしたら上かもしれません。とっても”自然な感じ”があり”インパクト大”です!違和感あったのは「バス前転」のシーンくらいかな。それ以外は概(おおむ)ねOKですね。進んできてるんですね~ロシアも。

何より面白いなと感じたのは、字幕。どうやらこの映画は、”英語字幕付き”で公開されるようです。タテに日本語字幕。下付きに英語字幕といった具合で。

この英語字幕がなかなか凝ってましてね。プールの中で流れる鼻血のシーンにあわせて文字も赤くなったり(さらに水に溶けるようにフワ~ッと消える)、文字の出る位置も左端だったり中央だったり。コミック漫画なんかの”ふきだし”のように飛び出したりと実に多彩。

これって、はじめからフィルムとして作られてるってコトですよね?マニアックですね~。手が込んでます。たぶんタランティーノはこの辺の感覚を絶賛したのではないでしょうか?なんか、そんな気がします。あ、ちなみに日本語字幕は”普通”でした。(笑)

ただ映画の中で話される言葉は、本国の言葉(たぶんそうだと思う)と英語がゴチャ混ぜだったんですが、英語のシーンでも同じ言葉が字幕で流れるのはチョット不思議な感じでしたけど。。。

この映画のモトとなったのは、ロシアの人気作家ルキヤネンコ,セルゲイという方の同名ファンタジー小説。実はコレ三部作らしいです。(四部作という噂もあるようですが)続編は「Day Watch」、そのまた続編に「Dusk Watch」が用意されていて、本国では2004年の夏、既にこの「Night Watch」が公開され大ヒット!今現在は、続編が公開されていてそちらもヒット中らしいですね。ちなみに原作者は、この「Night Watch」の共同脚本も手掛けてるんですね。

たぶん予告編を観て「え?コレってホラー?」って思っちゃった人も多いと思いますけど、実際は「ダークファンタジー」という括りで問題ないと思います。ホラーと呼ぶには質感が違いますものね。怖がらせる類の映画じゃありませんから。でも「血」は結構あちこちで登場します。豚の血を飲んだりするシーンなんかもありましたからね。
オエッ!ですよねー(>ω<)極端に血に弱い方は注意です!

とにかく、さすがロシア映画ってだけあって、出てくる人出てくる人、見事に知りませんでした。(笑)こっちゃんにしてみたら、「もしかして映画まるごとエキストラ?」状態に映ったんですけど、聞けばこの主役の男の人、ロシア国内ではヒッパリダコだそうで。

し、失礼ッ!スミマセン、ほんと。
こっちゃん、アナタが主役であるということにしばらく自信が持てませんでした。
「いつ主役が出るのかな?」と思ったら、なんと初めから出てたんですね。

チラシには”「マトリックス」を凌ぐ”なんて大っきく書いてありましたけど、「斬新な映像=マトリックス」、「意外なオチ=シックスセンス」という方程式が最初に使われたのは一体どの作品からなんでしょうかねぇ。そういう意味では今回もこれは単なる客寄せフレーズに感じてしまいました。

やっぱりもっと違った目で観た方がズーット楽しめる映画だと思います。

そうは言っても「オラ、どうしても何かと比べたいんだ」と言うアナタには、「マトリックス」よりは「ブレイド」を引き合いに出す方がまだ幾分マシとでも言っておきましょうか。ヴァンパイアが登場するというのもありますけど、なんかこっちの方がトーンが近いような気がするのですけど、どーでしょうねぇ?

ま、ここらへんは人それぞれ違うのだと思いますが、いずれにせよタランティーノや、ダニー・ボイルまでもが絶賛したのは間違いない事実のようですね。

この映画は、ロシア映画界において十分な「映像革命」であったと言っていいのでしょう。もちろん随所にハリウッドやその他の国の映画を思わせるシーンはあったのですけど、これを全部「今のロシアでやり遂げた」というそのスゴサは認めます。ただ、ストーリーと演出がなぁ。。。。(*_ _)。o○ やっぱしダメ...

ラストは心境的に意味不明な状態に陥りました ( ̄∀ ̄*) エ?ソークルノ?ッテカンジ
何とも、こっちゃんはロシア人の考えるコトは結局分からなかったという結論のまま「続編」へ持ち越しとなってしまいました。

あ!ちなみにこの映画のオフィシャルサイトでのプロモーションはチョット話題になりました。
それは「映画の全編を2分半で観れる予告編」。オモロイなぁ。
興味があれば、コチラもドーゾ♪・・・って、早くて意味分からんっっっ!(*`◇´*)/

そんなワケで、「オレは(ワタシは)カルト好き!」または「珍しいモノ好き」、もしくは「ロシア万歳!」な方にはオススメしてもいーでしょー。

ただ、こっちゃんには向いてません。

(あ!ちなみにこれ→「くもQ」というニックネームまでついてます)

 

《2006.08.15記事一部改訂》

【作品】ナイト・ウォッチ

 


【試写会へ行こう!】カテゴリー作っちゃった♪

2006年03月23日 | 試写会に燃えた日々

今度はこれ、行きます♪

☆とりあえず、明日の夕方に「ナイト・ウォッチ」です。

   

   ナイト・ウォッチ オフィシャルサイト

   なんじゃコレなカンジですが・・・。なんかホラーっぽいな・・・( ̄∀ ̄*)
   「ロシアNo.1大ヒット」・・・それって本当にスゴイのか?

 


☆そして、週明け月曜日に「寝ずの番」。

    

   【寝ずの番 オフィシャルサイト】

   思わず予告編で吹き出してしまいました(>∀<)
   アホかいなっ!

 


《その他 現在応募中...》

 ◆タイフーン
 ◆プロデューサーズ
 ◆連理の枝
 ◆Vフォー・ヴェンデッタ

《これから応募予定...》

 ●トム・ヤム・クン
 ●大統領のカウントダウン
 ●日本沈没

    

   また、ハガキ書こっっっ! φ(`д´)カキカキ.....

 

 その他の試写会記事はコチラからドーゾ
  
 

 

        


オーバー・ザ・レインボー (2002)

2006年03月22日 | ふつーMovie

こっちゃんポイント ★★★

鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 109分
製作国 韓国
公開情報 劇場公開 (タキコーポレーション)
初公開年月 2004/11/06
ジャンル ロマンス/ドラマ/ファンタジー

お天気キャスターのイ・ジンス(イ・ジョンジェ)は、雨の夜に交通事故に遭う。しばらくして職場復帰した彼は、自分の状態に不安を抱く。逆光で顔の見えない女性の幻覚がフラッシュバックしたり、ここ数年の記憶の一部が抜け落ちていたり。さらに、部屋の電話に身に覚えのない女性からのメッセージが入っていたり…。


(goo映画より抜粋)

 

イ・ジョンジェの映画を観ました。

好きですね~、この人

特別演技がズバ抜けて上手いって感じるわけでもないんですけど、この人を取り巻く空気が好きです。

でも、どんな映画を観ても無意識のうちに「イルマーレ icon」のイメージを彼に追っているような気がしますね。

こっちゃんにとっては「永遠のイルマーレ」かもしれません。・・・って、ナンノコッチャ( ̄ε ̄ )  

「オズの魔法使い」の名曲オーバー・ザ・レインボー(虹の彼方に)で始まるこの映画。

雨の夜の街。ジンスイ・ジョンジェ)はバス停の近くに停めた車の中で誰かを待っています。やがて車を走らせた彼は交差点でトラックと交通事故を・・・。

これが、この映画のオープニング。

ちょっとヒヤッとするスタートです。

しかし、幸いにも大きなケガはなかったものの頭を打ってしまい、”部分記憶障害”になってしまった彼。「昔観た」はずの映画を忘れていたり、大切な友人の恋人の「死」すら記憶から飛んでしまい、その友人に「彼女とは上手く行ってるのか?」などと聞いてしまうのでした。

そして時折り夢で見る「幻の女性」の姿。・・・彼女は誰なのか?
自分の中で大切な「何か」が消えてしまっていることに気が付きます。

病院の医師は”IMRジレンマ”と診断。
いわゆる、「夢などで忘れてはならない大切な幻覚を取り戻そうとしている」ということらしいのですね。

そこで、彼は大学時代に同じ部活だった女友達ヨニチャン・ジニョン)と自分の記憶を辿り始めるのですが・・・。

 この映画のお話は、記憶を取り戻そうと過去に遡ろうとする現在と、大学時代の当時を交互に行ったり来たりしながらゆっくりと進んで行きます。

ジンスが「虹」と呼んでいた大切な女性はいったい誰?というのが何と言ってもこの映画の最大の疑問であり、そして見どころなんですねー。

大学のサークルでの思い出を一つずつ手繰り寄せながら、次第に心を寄せ合って行くジンスとヨニ。

初めは「友人のお手伝い」程度の感覚だったヨニのその心境は段々切ないものに変って行きます。何故なら彼女はジンスのことを好きになってしまったから。そしてジンスもまた・・・・。 

 「愛は雨と一緒に来るそうよ。」というヨニ。

そんな言葉をなぞるかのように、兵役へ向かうジンスが列車を飛び降り、彼自身が愛した「虹」のモトへ走ったのもまた雨の中でした。

この映画では、お天気お兄さんのイ・ジョンジェ雨に唄えばをバックに楽しそうにびしょ濡れで踊るシーンが観れますよ♪これは”プチ貴重”な映像ですね。
ヨニに「天気予報は未来の事なんだから、もっと明るく伝えたら?」って言われて番組中でパフォーマンスするって設定です。

ショートカットで天真爛漫なヒロイン役ヨニを演じるチャン・ジニョンが良いですね。彼女はこの映画で初めて観ました。まるで本映画のポイントとなるフリージアの花のような明るい女性です。

この人って、モトはロングヘアーがトレードマークだったらしいですね。この映画ではチョットだけそんな彼女がみれますけど、ほとんどがショートカットでした。

なんと彼女、芸能界的にはちょっとお騒がせだったらしく、この映画の製作後、無免許の上に飲酒状態で運転してしまい、警察のご厄介になってしまったとのコト。少しの反省期間に入られてからその後復帰されたようですが...あらら。( ̄∀ ̄*)

ただ女優として見れば、こっちゃんはこの人の他の作品は観たことがありませんが、本作品の中ではイ・ジョンジェととっても良く釣り合っている印象を持ちましたよ。

この映画はあまりバカ騒ぎせず、後半にかけてシットリとした展開で楽しませてくれます。そこが良いですね。

二人は「過去」を探しながら、知らず知らずのうちに「未来」へと向かって歩いていたというお話です。ちょっとジミなお話ですが、その脚本は十分「練りに練った」という感じがありました。

いかにも女の子が好きそうな「おとぎ話」のような恋物語にも感じますけど、こっちゃんにはなかなか好印象の残る映画でありましたよ。

ジンスにとって何故、彼女が「虹」だったのでしょうか?

その理由はラストで明かされます。彼女が座る窓際にちゃんと答えがあったんですね。(*´ー`*)

 

《2006.08.15記事一部改訂》

【作品】オーバー・ザ・レインボー

 


絶対恐怖 Pray プレイ (2005)

2006年03月20日 | むむむMovie

こっちゃんポイント ★★

鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 77分
製作国 日本
公開情報 劇場公開
(日本出版販売株式会社=
スローラーナー)
初公開年月 2005/10/15
ジャンル ホラー

身代金目当てに少女を誘拐したミツル(玉山鉄二)とマキ(水川あさみ)だったが、少女はすでに死んでいた……。

(Yahoo!ムービーより抜粋)

「絶対恐怖 Pray プレイ」って。す、すごいタイトルだな・・・Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン!

本日のチョイスはこれ。「絶対恐怖」シリーズの”第一弾”と銘打って公開されたらしいこの映画です。
「絶対」ったら「絶対」なんだろうなっっっ!(*`◇´*)/おぅ!上等だ!受けて立つぜぇ~ッ!
そんな風に鼻息をふんがふんがと荒くして劇場に足を運んだ人も、さぞや多かったのではないのでしょうか?

この「絶対恐怖」という言葉は、ホラー作品の宣伝においてはかなり挑戦的ですよね。

もっとも、世間はもう「絶対」とか「確実」という言葉を、さほど信じてはいないのでしょうけど。
だってねぇ。今までこんな言葉に良いだけ騙されてきましたもんネ。だというのに今またこんな風に「絶対恐怖!絶対だから。いやマジ、マジ!」なんて言われてしまえば、「もしかして本当?」なんて期待しちゃうこっちゃんも、こっちゃんなのですが。。。

そんなワケでこのホラーを観ないわけにはまいりませぬ。DVDでの鑑賞です。
怖がりこっちゃん、またしても性懲りもなくホラーを観てしまいました!(>ω<)

それにしても玉山鉄二サン、最近良く見ますネ。人気もうなぎ上りのようです。

タマテツ、タマテツぅぅぅん~♪(*´ー`*)なぁんて日頃からLOVE LOVEモードで名前を呼んじゃってるアナタ様からは、「トーゼンじゃない!バッカぁぁぁぁん♡」とお叱りを受けちゃいそうですが。

またしても気のせいでしょうか?

ほーんと、TVドラマでも、CMでも気が付けばチョコチョコ目にしますもんね。
そりゃあ何てったって”モテ顔”ですもんね、彼。トーゼンと言えばトーゼンですね。
離婚弁護士事務所では優柔不断だったようですけど、野球は熱いし、タオルの洗濯も上手そうで(笑)
・・・だからTVの話ね。
何だか彼の薦める目薬なら、ホント目がスッキリしそーに思えちゃいますから不思議ですよネェ。

この映画では「逆境ナイン」のバカ一直線な演技とは大違いの彼が見れますよ。
そして本作品では至ってシリアスなのでした。
まぁ、”ただ暗い”ちゅー見方もありますが・・・( ̄ε ̄ )  

さて、そんな「絶対恐怖」シリーズ第一弾。
恐らく観終わった人のほとんどが「別に”絶対的”に怖かねーヨ」とアッサリ言っちゃったのではないでしょうか?
おおよそ察しはつきます。

かといって、もちろん「ほのぼの」も出来ませんけど。。。
(〃 ̄ω ̄〃ゞ
だってこれは、ジャンル的には確実にホラー。

つまり「怖がらせてナンボやねん!」の方向でOKなのだと思います。

ところが。ところがですよッ!この映画では、肝心のクライマックスでの展開が「恐怖」とはおおよそかけ離れた方向へ向かって進んで行ってしまうではないですかっ!

あれっ?コレって言ってた「絶対的な恐怖」とはチョット違うんじゃない?
まぁ、何を持ってして「絶対的な恐怖」と言うか?ってコトもありますけどね。


夜の「廃校」ちゅーのは確かにコワイけど・・・

例えばですけど、今年公開されたハリウッドホラーの第一弾「悪魔の棲む家」。
アレなんかは、こっちゃん的にはモロ「絶対恐怖」のツボでした。

来るな、来るな~!と思ってると、いきなり背後から「ワッ!」ってきますからね!(つд⊂)キャー

ビクビクして観てるこっちの期待にちゃ~んと応えてくれる、そんな映画でございました。ジワジワ、ドカーン!ジワジワ、ドカーン!の連続です。そして散々いいだけ脅かしまくった挙句、結局主人公が逃げ出してそれで終わりっていうのもまた良かった。何の解決もしてないってトコがミソ。

ただ「怖い」だけの映画だもんね。それ以上は特別何も無いの。

この感覚がむしろ良くって(○ ̄ ~  ̄○;)ウーン、これこそ、真のホラーだわ!
とまぁ、そー思うワケですよ。

おっと!ここで言いたいのは、この「プレイ play」その恐怖感覚が足りないということではありませんヨ。恐怖シーンはちゃ~んとありましたから。結構不気味で怖い演出も随所に施されてましたしね。「プレイ play」は「プレイ play」でちゃんとそれなりには楽しめるんです。

この映画を作った佐藤祐市カントクは、何とTVドラマを中心に活躍されてきた監督さんなんですね。知りませんでした。「ウォーター・ボーイズ」や「大奥(2003年)」など幅広く手がけてらっしゃいます。

ココ最近では映画「シムソンズ」の監督もされてたようで。益々興味が湧きました。コチラも評判がヨロシイ映画のようなので、非常に気になっていたんですよー。

さて、そんな監督さんのこの作品なのですが。。。

お話は、「一晩で5000万円という大金を手にするにはお金持ちの子供を誘拐するしかない。」と思い立ち、本当に小学生の女の子を誘拐しちゃった二人のカップルが主人公です。

ところが、「いざ身代金ご請求」と親に電話をしてみたら「ウチの子は1年前に死にました...」と言われてしまう。「じゃあ、今誘拐してきたこの子は誰?」・・・と思って振り返れば、眠ってるハズの女の子の姿が消えているし!

何故?なぜ?何が起こってるの?大人でも眠ってしまうほどの量の”眠剤”を飲ませたハズなのに?しかも「誘拐した女の子は、もう死んでいる」だって?誘拐犯の二人はドンドン混乱し、精神状況はドツボにハマってゆく・・・とまぁこんな話。始まって早々のハラハラドキドキモードで、非常に急な展開ではあります。

夜の廃校を舞台に恐怖の深みにハマって行くのは、ホラーとしてはなかなか良いカンジ。とにかく暗いシーンが多くて、恐怖心を盛り上げてくれます。

現れたかと思えばまた突然姿を消す女の子と、数々の不可解な現象。不気味なトイレ。ふと背後に感じる人の気配・・・。

女の子は幽霊なのか?それとも違うのか?

話は終盤近くまで、ホラーとサスペンスの間にひかれたスレスレの境界線を綱渡りするかのように進んで行きます。

そして、この映画を「あ!やっぱホラーだった」と決定づけるのはクライマックス。
そこでようやく、ミツル(玉山鉄二)が何度となく襲われていたフラッシュバックの意味が紐解かれてゆくのです。

ところが、ここでちょっと演出が変ってくるんですね。それまで脅し一辺倒できていた展開から、いわゆるホラーなのに悲しい感じに路線が変更されちゃうんです。

あれっ?コレって・・・。

そうそう。韓国ホラーなんかで良く観るあのパターンじゃあ?

あらまっ?「絶対恐怖」がウリじゃなかったの?何よりこれがこの映画に対して一番戸惑った理由でもありました。

この映画は「絶対~」なんて言われなきゃ、そこそこ単純に楽しめるホラーだったかもしれません。そういう意味ではもしかして、「宣伝的につけられたフレーズ」の下敷きになってしまった可哀想な映画なのかもしれませんね。

まぁ、それでもこの脚本は内容的には随分欲張りすぎ。
幽霊、殺人、自殺、陰謀、裏切り、兄妹愛、親子愛を盛り込んだ、サスペンス、ミステリー的心霊現象みたいな。自分で言ってても、何が何だかその意味が分からなくなるほどのテンコ盛り状態です( ̄∀ ̄*)

その要素があまりに多すぎて、最終的にうまく繋ぎ切れなかった感は否めませんねぇ。
ヤリ杉っちゃーヤリ杉また逆に物足りないっちゃー物足りない映画でした。
ま、こういうのもたまには悪くはないんですけど・・・ね。

ただ、ラストの女の子のシーン。。。
あれだけはこっちゃん的には「台無し」の「ぶち壊し」でした。最悪のエンディングです。
だって、あまりに不自然ですよ。ワザとらし過ぎます!

こっちゃんは、あの一言で結局この映画が何を言いたかったのか、全然分からなくなってしまいました。

前半結構楽しめただけに残念です。

《2006.08.15記事一部改訂》

【作品】絶対恐怖 Pray プレイ

 


ファイヤーウォール (2006)

2006年03月18日 | いかすMovie

こっちゃんポイント ★★★★

鑑賞環境  試写会 
上映時間 106分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (ワーナー)
初公開年月 2006/04/01
ジャンル サスペンス/アクション

ジャック・スタンフィールド(ハリソン・フォード)は銀行のセキュリティーシステムの専門家。彼のデザインした盗難防止用コンピューターシステムは業界最高の性能を誇っていた。しかし、彼の個人情報に目をつけた強盗グループが、彼の家族を人質にとって、自分のつくり出したシステムを自ら破り、1億ドルを盗むよう脅迫してくる。

(goo映画より抜粋)

ハリソン・フォード 63歳...( ̄∀ ̄*)

今年の7月13日には、64歳かぁ 。(2006.03.18現在 Yahoo!ムービー調べ)


これが普通の会社員なら、ボチボチ定年
老後の心配をしなければならない年頃です。(”年頃”って言うか?)
電卓はたいて退職金や年金の計算をし、その後の”生きがい”探しをぼや~っと考えていても当然です!

それがどーでしょ?この作品での彼の暴れっぷりは?
もしかして「団塊の世代をナメるな」って言うつもりなんですか?(って日本のオッサンかいっ!)

前半こそおとなしいものの、終盤ではまるで何かに取り憑かれたがごとく「アクション」「アクション」また「アクション」!「階段落ち」はするわ、激しい取っ組み合いの殴り合いをするわで、観ているコチラを色んな意味でハラハラさせてくれます。

ああぁぁぁあっっっ!そんなに暴れたら骨折れちゃうよぉぉぉっ!骨密度落ちてるんだから。」

きっと誰もがそんな不安を抱えながら、このシーンを観るのでしょう。
そういう意味でハラハラしっぱなしです。

何を隠そう、ハリソン・フォードはそれなりに好きな俳優。彼の映画で一番好きなのはなんてたって「逃亡者」。あれはハリソン君のキャラがとってもピッタリな映画でした。
執拗に追い回すトミー・リー・ジョーンズから走って、飛んで、泳いでと逃げまくるそのお姿に、「おお、アクション俳優魂むき出しやんけ。」と感動すら覚えました。

そんな彼のアクション俳優生命が終わったのかな?と感じてしまったのが「6デイズ/7ナイツ」。もぅヨレヨレやん!思わず映画館のスクリーンから目を背けたくなってしまいましたもん。

「あぁ、やっぱこの人も歳を取るんだ~。(って当たりまえだけど)」
正直、そんな風に思ってしまった瞬間でもありました。

そんなハリソン君の新作ですから、実はなるべく期待はしてないようにしてたんです。
何だか過剰な期待は可哀想にも思えちゃって。そろそろいたわってあげないと・・・なんてね。

今回は、そんな過保護な思いで鑑賞に臨みました。それだけに今回の彼の踏ん張りようにはビックリです!

もちろん、若手バリバリの第一線アクション俳優なんかと比較しちゃ気の毒ですけど、今のハリソン君的に見れば、これは完全なオーバー・ロード!レッドゾーンに足を踏み入れてしまった演技にも感じてしまいます。

果たしてこの先、彼の「老後」に”後遺症”を持ち越さないものか?
ふと、そんなコトが心配になってしまいました。

一体、何が彼をこれほどまでに焚き付けてしまったのでしょう?

こっちゃんの想像はこうです。
ま、いつものようにほとんど妄想ですが。

恐らく、今回この話のオファーを受けたハリソン君は、 リチャード・ロンクレイン監督からこう言われたのではないでしょうか?(以降、ホントくだらないので読まなくて結構です)


「まぁまぁ。ハリソンさん
 この映画はそんなに頑張って頂かなくて結構ッスよ。
 生身のアクションなんてね、さほど重要じゃないんッスよ、最近は。
 そんなのテキトーにチョチョイと誤魔化しちゃってもらってOKッスから。
 いやいや、ホント。ダメなとこはCGでバンバン!こっちでカバーしますんで。
 最悪カットするか、あとは編集に回しマスから。

 正直、ハリソンさんのお怪我がないかと、それだけ心配なんスよ。
 もしその”御老体”になにかあったら・・・ねぇ。」
 

・・・恐らくそんなやり取りがあったのかも?( ̄∀ ̄*)

だったら当然、ハリソン君はこう来るわな。

 
にが”御老体”だぁぁぁぁぁ?ハァッ・・・みたいな。

そりゃ熱くなるさ、ハリソン君だって。
これが予定以上に頑張ってしまった原因かと。

その真偽のほどはさておいて、とっとと本題に入りますが、とにかくこの映画ではアクション俳優としてのハリソン・フォードに久々に出会えます。

お題はタイトルにもあるよに、コンピューターをはじめとした”セキュリティ”なのですが、それはあくまでひとつの素材にしか過ぎません。

大体こっちゃんは、あのハリソン君に対して”コンピューターにツヨイ”イメージが沸かないですからね。
全編を通して太い指でパチパチとキーボードを叩く姿には、さすがに違和感を感じてしまったわけですよ。

この映画でハリソン君は大手銀行のコンピューター・セキュリティのエキスパート。不法に銀行口座に侵入してくるような「ならず者」どもを、軽~く払いのける腕前を持っています。

そんなスゴ腕のはずの彼自身のIDがいとも簡単に盗まれてしまい、情報は筒抜けに。お粗末な話です。
いきなり、やってもいないギャンブルの負債を負わされたり、家族や個人の安全すらままなら無い状況に陥るのでした。

いやあ、非常に分かりやすい展開ですねぇ。

初めはビジネスの話を持ちかけるフリをして近寄ってきたビル・コックス(ポール・ベタニー)の態度が豹変する頃には、「ハリソン家」は一世一代の大ピンチ!

さぁさぁ、どーする?どーなるオレ?

 

この続きはライフカードで.....

  コラッ!ナンデヤネン┌(`Д´)ノ)゜∀゜ )ピシッ!

 

は、ハイ。すぐに続けます。

いやあ、悪役のポール・ベタニー良いですネェ。彼って、いかにも冷たそーな悪人顔ですもんね。

この映画では犯人グループの非情なリーダー役なんですが、どんな時もとにかく落ち着きはらって行動するクールな感じです。この映画の犯人役にはピッタリですわ。

でもね、よーく見ると意外にもハリソン君の方がさらに悪人顔だと気が付くからビックリ!

こちらの方が強面顔では上手(うわて)です。

そーいえば後々振り返ってみると、この映画では犯人と同じくらい人を殺してしまってました。わおっ!

もっとも「家族をまもらなアカン!」という事情はあるせよ、他にも「上司を突き飛ばす」わ、「忠実な部下をクビにする」わ、「気弱な男性社員に言い掛かりをつける」わと、社内でも大暴れです。

この映画は上映時間が106分なので、決して長くはないハズなのですが、不思議と長く感じますね。退屈なんじゃないんですよ。楽しんでるのに長く感じる。

何でだろ?と考えて、その意味が分かりました。

一家の拘束状態が長いんじゃっ!

だってね、もうこの映画の内容において、その80%~90%が”犯人”に家族が軟禁状態におかれてるワケですからね。言うなれば、はじまって早々、即ピンチですよ。で、事件が解決した途端終わる(笑)

だからコノ映画を観てると、息苦しい状態がズーーーット続くわけです。

そういう意味では内容濃いですよぉ。(笑)

それでも、ハリソン君の映画なので、みなさん安易に「結末」は想像がつくでしょうけどね。
えぇ。今アナタが思ってるとーりの結末がやってくると思います。( ̄∀ ̄*)

ま、それも踏まえてせいぜい楽しんで下さいませ。

もちろん、おデートカッポーにも十分オススメできる映画です。

さて、この映画の見どころとしましては、ハリソン君の捨て身のアクションの他にもちゃんとあります。

それは、小道具の使い方。まぁ、コジツケっちゃーコジツケなんでしょうが、出てくる小物の使い方が実にそつがない感じですね。ラジコン自動車。i-Pod。犬の首輪。ケータイ写メ.....などなど。最後の”つるはし”はチョット無理矢理な感じがしましたけどね。(笑)

とにかくまだまだ元気なハリソン・フォードを見れて、こっちゃんはチョット嬉しくなりましたヨ。
これからもぜひ現役バリバリでお願いしますね♪

え?今回で、もー辞めたいって?またまたご冗談を。(笑)

 

《2006.08.15記事一部改訂-ポイント訂正》

【作品】ファイヤーウォール

 


サウンド・オブ・サンダー (2004)

2006年03月17日 | ふつーMovie

こっちゃんポイント ★★★

鑑賞環境  試写会 
上映時間 102分
製作国 アメリカ/ドイツ
公開情報 劇場公開 (松竹)
初公開年月 2006/03/25
ジャンル SF/パニック

近未来、人類はついにタイムトラベルの技術を手に入れた。シカゴの旅行代理店タイム・サファリ社は高額所得者を対象に、タイムマシンを使った白亜紀恐竜ハンティングツアーを売りにしていた。ある夜、ツアー参加者を招いたパーティーにタイムマシンの開発者ソニア・ランド博士が乱入、ツアーの危険性を指摘する。ツアーの引率者ライヤー博士は彼女から真相を聞きだすが、危惧する事態はほどなく現実のものとなってしまう。

(goo映画より抜粋)

 

うわっ!コテコテのB級映画やんっっっ!
コレを観はじめてすぐそう思いましたねぇ。

なんともチープなVFX。イマイチ”華”のない俳優人。特別、あっ!っと「驚かない」展開(笑)
こんな映画を、今この時点で「試写会」として観ているのが不思議な気分にすらなってしまいます。

かといって楽しめないワケでもないというのが、この映画の不思議なトコロ。

何ともまぁ。「激オモロイ」とは言えないけども、ちょっと素敵なB級感漂うコノ映画。
そもそも”B級”とは何でしょ?ちょっと辞書を引いてみます。すると・・・・

ビー‐きゅう【B級】 :「Bクラス」に同じ。とあります。じゃ、「Bクラス」って何?と更に進むと・・・


さぁさ、アトラクションの始まりだじぇ~ッ!

ビー‐クラス【B class】:第二位の等級。B級。二流「用例:―のホテル」 とあるではないですか!

ほほぉ。「二流」ですか。
こっちゃんはのっけからこの映画を「二流」「二流」と言ってしまったのですね。

こうやって検めてみると「お前ごときが 一映画作品に対して二流などと言い切れるのか?」なんて言われそうでチョト怖いかも?でも、これはあくまで、こっちゃんの中だけの感覚です。世間一般的に言ってるのではありませんからね。

もちろん、中にはコノ映画をみて「わほぉぅ!」と熱狂する方もいらっしゃるでしょうから、
これ以上はあまり”B級”って口にしないでおこうと思います。

”B級、B級”ってねッ!

おっと、思わず声が大きくなってしまいました( ̄∀ ̄*)すんまソン(確信犯やん!)


お?もぅ着いたのけ?早いやんけ。

それにしても、全編を通してどこか漂うこのレトロ感は何なんでしょう?

2055年という、今より50年ほども先の未来を、キッチリVFXを使って描いているのにこの古っぽいカンジです。まぁ、もっともVFXと言っても、コレはほとんどフィルム合成時代の「特撮」とでも言いたくなるよな代物でしたけどヾ(´ε`*)ゝ エヘヘ

タイムトリップ・システムで過去に行き、そこでのちょっとした「過ち」によって未来が大きく変るというこの題材。「何をいまさら」感がプンプンですね。

ところが、この映画にはちゃんと「原作」があったんです。
ちょっとだけ興味が沸いたので色々検索してみました。

すると・・・。著者はレイ・ブラッドベリというSF作家。その彼の執筆作品に太陽の黄金(きん)の林檎というのがあって、その中の短編作品「サウンド・オブ・サンダー(”雷のような音”、もしくは”いかづちの音”)」が、この映画の原作にあたるらしいのです。

太陽の黄金(きん)の林檎なんと、この著書は1953年に出版されたんですって!今から50年以上も前じゃないですかっ。おおお、ナルホロ。「古っぽさ」の秘密はココにありましたか。

恐らく出版当時は、さぞや斬新なテーマのお話だったのでしょうねぇ。そして、今日までのタイムスリップ系作品に多大な影響を与えた作品のような気もします。

おほほっ!そう知るとちょっと楽しくなってきましたよっ♪(>∀<)


皆の衆、オラにつづくのじゃッ!

この映画のお話としましては、タイムトラベルが可能となった未来のシカゴが舞台です。

このトラベルの仕方が、ちょっとだけ他で見てきたものと違ってます。
俗に言う「タイムマシン」でみよよよよょょょょ~~~~んん!って過去や未来に行くというようなカンジではございません。そうそう。ドラえもんなんかとは違うんです。

じゃ、どういう風に?つまりはこうです。
過去に繋がるトンネルがすぅーっっっっと出来て、その中の通路を歩いて人が渡って行くというカンジなんですよ。行き先は「過去」のみです。


あのぅ。やっぱこの服ウザいんですけど...

まぁね、みなさん一応「私服」ではなくて、ハッタリ風の防護服(上図参照)なんかで行っちゃったりするんですが、果たしてこれにどれほどの意味があるのかは不明です。

で、このタイムトラベルシステムを所有する会社というのが、結構お金儲けにしか興味がない感じでしてね。
アホな話でこんなたいそうな発明を「恐竜狩りツアー」にしか使ってないんですな。


目の前で「がお~っ!」ってなモンです。

6500万年前へのタイムトラベル・ツアーにスリルを求めてご参加のお金持ち中年たちは熱狂します!

しかし、ここで問題が・・・・。

実はこのツアーには「タイムトラベルの心得」なるものが、色々あるのですね。
「過去の物を持ち帰ってはいけない」「過去の物に触れてはいけない」などなど。
とにかく「どんな小さなコトでも変えてしまうと未来に影響が出るから」というのがその理由です。

んじゃ、恐竜を殺して良いわけないジャン!と、普通はここでなるワケですが、それは大丈夫なんです(笑)

何故ならば、火山の噴火で死滅する直前の恐竜をハントしに行くのですから。「放っておいても5分後には死ぬ」という理屈です。つまりツアー客を変えても、何度も何度も同じ時間・同じ場所に行くんですね。だから殺されちゃう恐竜もいつも同じ。
あらら、なんだか恐竜サン、気の毒ですねぇ・・・・(´・ω・`)

ところがそんな「安全なスリル満点ツアー」。
”リスクはマザーコンピューターで計算済み”のハズなのですが、やがて予期せぬ変化が起こり「現在」に大きな影響を与え始める・・・というわけです。

わずか1.3gの○○○が原因でね。

話としては何度も言うように、さほど斬新ではありませんし、未来のシカゴの風景やアクションシーンのVFXもまるでオモチャのようですが、タイムマシン系SFが好きな人ならソコソコ楽しめると思います。

「タイムライン」や「タイムマシン」なんて映画がありましたが、こっちゃんは少なくてもアチラよりは楽しめましたヨ。

俳優的には、あまり”華”がないと申し上げましたが、一応有名どころでは、エドワード・バーンズベン・キングズレーが出てます。

好きですよ。エドワード・バーンズ。声が。
(って声だけかいっ!)
ベン・キングズレーはロマン・ポランスキー版の「オリバー・ツイスト」の怪演が記憶に新しいところでもありますしね。今回は、口元のビミョーなオヒゲが気になってしょうがなかったんですけど(笑)

あと、ヒロインと呼べるよな女優は今回いなかったですねぇ。こっちゃんにとっては名前も顔も憶えのない女優さんのオンパレードでした。ココらへんをキャスティングで工夫してくれれば、もっとこっちゃん向きになったでしょうに。
(自分中心かいっ!)

  

・・・予算が足りなかったのかな?( ̄∀ ̄*)

あ。怒られちった。( ̄ー ̄;)フッ

まぁ、映画全体の事をコメントするなら、こんな話も暇つぶしには良いんじゃないでしょうか?・・・そんな印象です。1800円払う価値があるかどうかの判断は観た方それぞれにお任せするとして、「観た時間を返せ!」とまではならないハズ

それにしても、ピーター・ハイアムズ監督は、あえて今この時代にSF巨匠の名作を取り上げ、観客に「恐ろしい未来を見た!」と言わせたかったのかもしれませんが、これを新作と観るには如何せん原作が古すぎます。
結果的には「とうの過去に見てしまった未来を、今さらまた見せられた!」という感じが拭い切れません。

もし仮に、この映画が興行収入的に大成功を収めるならモチロンそれはそれで良いのですが、もし失敗作というレッテルを貼られてしまったとしても、決して「過去に戻って作り直そう」とは考えないで欲しいものです。

「現在」がタイヘンなことになっちゃいますからね。

あ、呉々も言っておきますけど、こっちゃんはそれなりに楽しんだんですからね。
え?そうは聞こえませんか?

まっ!心外ですねっ( ̄∀ ̄*)ほほほ~♪

《2006.08.15記事一部改訂》

【作品】サウンド・オブ・サンダー


ナイスの森 The First Contact (2004)

2006年03月16日 | いかすMovie

こっちゃんポイント ★★★★

鑑賞環境  オンライン試写会 
上映時間 150分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (ファントム・フィルム)
初公開年月 2006/03/25
ジャンル コメディ

女の子にモテたい一心でギターを練習する兄マサル(浅野忠信)と、無理やり聞かされている弟マサオ(アンドリュー・アルフィエリ)。熱心に弾いているのに無関心な弟の態度に腹を立てたマサルは、マサオと口喧嘩を始め……(『GUITAR BROTHER EX+1』より)

 

(Yahoo!ムービーより抜粋)

 

どーも目覚めが悪い。。。きっと昨日の夜、この映画を観たからに違いない。(*_ _)。o○

「茶の味」という映画がありましたが・・・ね。

恐らく何人もの人が「よ~分からん」と口にしたであろう、あの映画。
この「ナイスの森」はどうやら3人のカントクさんのユニットによって出来上がった作品のようなのですが、その3人とも何らかのカタチで「茶の味」に関わった方々らしいですね。

具体的に言うならば、石井克人監督はモロ「茶の味」の監督ですし、ANIKI監督は同映画の音楽監督を努めたとのコト。三木俊一郎監督に至っては、出演者でもありました。しかも一人三役で。

つまりこの「ナイスの森」は正真正銘「茶の味」の再来とも言える映画なのですね。
普通ではない理由(わけ)がおのずと分かります。

 え?感想ですか? ( ̄∀ ̄*)う~ん・・・・。

シュールですねぇ。今回もありえん、あり得んってカンジで。(笑)

この感覚を何とご説明申し上げて良いやら。「茶の味」のシュール感に、さらにインパクトをプラスしたというか・・・。まるでミミの穴から手を入れられて、脳みそをグチャグチャ掻き回されたカンジがする映画です。

とにかく「なんじゃコレ?」のオンパレード。

この感覚を全部マトモに付き合ってたら、きっと「廃人」になってしまうのでしょうね。だからホドホドで良いのだと思います。えぇ。

これといって他に例えようも無いので、どうしても「茶の味」を引き合いに出してしまうのですが、前作とは違い今回の「ナイスの森」では完全なオムニバス形式を取っていますね。
しかも「A面」「B面」があり、その間に約3分の「休憩」時間までが存在するというのですから笑っちゃいますし、タイトルも一話一話シッカリついてます。

これは劇中登場するタケフミ(加瀬亮)とノッチ(西門えりか)の仲を取り持つレコードになぞらえた作りなんでしょうか。

まぁ、良いとしましょう。この感覚は。

しかしながら一番驚くのは、こんな映画が150分もあるってことですよ!
2時間半ですよッ!2時間30分っっっ!

 

ひ、必要なのか?こんなナンセンスな感覚の映画に・・・・?

そうは思っても、確かに”長さ”は感じさせないんですが。まぁそれだけ楽しめたってコトなんでしょうか?ナンダカンダ言っても結果的には面白かったんですね。

正直、最初の笑えない漫才を観た途端、「これって1時間もモタナイかも?」って不安になっちゃいましたけど。オンライン試写を思わず止めようと思ったくらいですモン。

でも、寺島進はじめ、浅野忠信アンドリューモテナイ三兄弟(ギター・ブラザー)が繰り返し登場するあたりで盛り返しましたネ。この田中兄弟が良いんですよ。実に濃いファミリーです。

なんでこの中にカタコトで話すガイジンのガキがいるのか?とも思いますが、そんなトコをツッコむくらいなら、もっと他にもいっぱいツッコむとこがありますからね。キリないですよ、ホント。だってそんな映画なんだから。

 「どんな妙な場面に出くわしても決して深く考えない。そしてツッコまない。
きっとそれが、この映画と上手に付き合う秘訣です。

こっちゃん的に一番強烈なインパクトがあったのは、やっぱ「部活」ですかね。

こんな部活あっても絶対入りません!
「入部しろ」と誘われてもお断りです。

「(乳首の長さが左右違うので)恥ずかしい 」とモジモジする南ちゃん(志賀廣太郎:左画像の中央のオッサン)に「ぜぇんぜぇんだいじょーぶ。むしろソレが良い。」などと褒めちぎるバイト・コーチのマサル(浅野忠信
オッサンのお尻の下の「何か」をぎゅーーーーっと絞ると、何と乳首からはジュースが出たり、牛乳が出たり。それをたった一人の部員がバトミントンラケットで打ちまくる。

え?何っ?一体、何が起こってるの?(゜Д゜;≡;゜Д゜)

しかもこの部活、どうやら非常にキケンを伴うらしく、途中で”吸血(キューケツ)”が入っちゃうコトもあるらしい。

えっ?今回はかなり深く「入っちゃった」って?ソレってタイヘンなの?Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン!

 ←こんな感じ。かなり深い(?)

で、その処置に当たった保健の先生がまたまた・・・・・
   ←こんな感じで。(笑)

ねっ、ワケワカランでしょ?(* ̄◎ ̄*) これ実際に映画を観ても意味分からないと思います、きっと(笑)

でもいーんですよ、それで。理解しようなんて考えてはいけません。
少なくてもこの地球上では起こり得ないお話しの雨アラレですからね。
当の作り手だって理解させようとは思っていないでしょう。

笑いの世界は色々あれど、コノ映画はとにかくどこまでもバカバカしくて、後になってジワジワと込み上げてくる感じが非常にヨロシ。全般的にミョ~~~~な”間”が流れています。

ただ正直、全部のエピソードが好きとは言い難いのも事実。

中には本気で笑えない話もあったりしますが、そんな時はトイレに立ったり、ちょっと外にでて休憩をとって席に戻るなんていうのもアリかと思います。
え?ホントですよ。少し涼しい風に当たりながらでも観ないと、身がもたないかもしれませんからね。

おっと!大事なコトが。そういえば、この映画に池脇千鶴さんが出てましたね。

こっちゃんは、池脇さんといえば「ジョゼと虎と魚たち」だったりするんですけどね。良かったですもんね、あの演技。 彼女の将来性を観た思いがしました。

で、なに?

ここに来て、いきなり方向性変わったんですか?(笑)

まあ、これはこれで良いですよ。はい。アリ、アリ。
そういえば放送終了したTVドラマ「時効警察」にも犯人役なんかで登場してましたもんね。こっちゃん的には割りと好きな女優さんですから、基本的には何やっても全然OKです。

とにかくこの映画。こっちゃんのお友達には一切オススメいたしません
観たい方は自己責任で勝手にドーゾ♪というタイプの映画ですしね。端から「興行収入TOP」なんて狙っていない身勝手ワガママこそがむしろ、この映画最大の魅力ですから。これもまた、「観客を選ぶ映画」なのだと思います。

あ、でも「合コン・ピクニックって何だ?」という方は観た方がいいですよ(笑)

こっちゃんがこの映画を嫌いになれないのは、何と言っても好きなキャストがいっぱい出てるというのが一番の理由かな。

とにかくねぇ、寺島進サンが好きなのよ~♪あの「温泉旅館一人ピンポン」なんてもぅサイコー!
だって、あんなに楽しそうに。(笑)

うほッ!おもしれーっ!続く。つづくぅ~~~~っっっ!」だなんて、可愛い杉マスッ!(´ω`*)ノシ
母さーん!スイカ食べて良い?」てのもありましたね。一体あれは何のお稽古だったんでしょう?かなり極めてましたけど(笑)

あと他にも、浅野忠信の「キャプテン・ハーロック」の主題歌(ですよね?あれ)の弾き語りもオッカシかったなぁ。
全部歌いきってるし。(笑)そりゃこの映画、150分にもなるわ。

ただ今回は、グロテスクな生物系ネタ(エイリアンをもっとキモくした感じ)が結構多かった。あれはチョットひくなぁ。

食欲なくなりますってばっっっっっ!((((>ω<))))
もしかしたら食事前に観るとダイエット効果があるかも?・・・なんてね。この映画、ある意味お腹いっぱいにもなるし。

さあて、そろそろマトメますけど、「茶の味」がお好きな方ならそれなりに楽しめると思いますけど、今回は心温まるエピソードは残念ながらありませんでした。「茶の味」はおじいさんのパラパラ絵日記とかあったもんね。あれ、良かったよね。和久井映見の語りもな~んかホノボノしてたし。ここが「茶の味」と決定的に違うトコですね。

ただそれでも、結論を言えば好きな映画ではあります。
「劇場まで行くか?」と聞かれれば、ぶるんぶるんと首を横に振りますけどね。(笑)

はい。そんなカンジです。(* ̄◎ ̄*)

観ると、食欲減退、翌日の目覚めが悪くなること必至の映画かもしれません。

個人的には、自分の頭の中を見た感覚に陥りました。・・・て、あれっ?( ̄∀ ̄*)

 


そういえば「茶の味」と言えばやっぱりこの子ですよねぇ。
今回もキッチリ出てましたよ♪

《2006.08.15記事一部改訂》

【作品】ナイスの森 The First Contact

 


SPIRIT (2006)

2006年03月15日 | いかすMovie

こっちゃんポイント ★★★★

鑑賞環境

試写会
上映時間 103分
製作国 香港/アメリカ
公開情報 劇場公開 (ワーナー)
初公開年月 2006/03/18
ジャンル アクション/格闘技

病弱だった少年は、やがて成長し天津一の格闘家となるが、その傲慢さゆえに恨みを買い、家族に向けられた凶刃によって悲劇のどん底に落ちていく。いくつもの苦悩と、数知れない戦いの果てに、彼を待受けていたのは歴史に残る大舞台。史上初の異種格闘技戦だった。全世界から集まった屈強な男たち。会場に渦巻く興奮と野望。しかし、彼の胸にある思いは、勝者の栄光を掴むこととはまったく無縁の、静かにたぎる情熱だった…。 

(goo映画より抜粋)

スピリット  [spirit] : 

   1  

精神。魂。
「フロンティア-―」「ファイティング-―」


   2  

強い酒。ジン・ウオツカなど。

   3小学館の週刊誌。
           

・・・まぁ、そんな意味らしいですね。 ガッハガハガハ(・∀・)ガッハガハガハ

そーゆーワケでこの映画の試写会です。
ジェット・リーの”技”と”オデコ”が光り輝く、なかなかの一品でございました。

北斗の拳」にはじまって、「チャンピオン」そしてこの「SPIRIT スピリット」と、こっちゃん「格闘モノはあまり観ない」といいつつも、気が付けば最近そんなモノばかり観てるじゃあーりませんか!
しかもそれぞれにキッチリ楽しんでたりします。

あぁ、もぅ自分が良く分からない。。。(つД`)・゜・゜。ハラホロヒレハレ...

そんなワケでこの映画も楽しんじゃったのです。

これは正に、「ジェット・リーの、ジェット・リーによる、ジェット・リーのための映画」。当然ながら彼抜きでは語れません。

おそらくこの映画は、日本側と、製作された香港(アメリカ合作のようですが)側での「見方」は大分違うのではないでしょうか?タイトルだって原題と邦題ではまるで違いますし。「SPIRIT」はあくまで日本の中だけのタイトルなんですネ。

そんなコトにも象徴されるように、この映画を見れば、日本人としてはなかなかスッキリしない感情にもなったりします。恐らくその昔には本当にこんな人がいたのであろうという、イヤ~~~な日本人の姿も描き出されていましたね。

この映画の魅力は何だろう?と考えてみると、何と言ってもジェット・リーは日本でも人気のある俳優さんですから、純粋に彼の演技に心打たれるために足を運ぶ人も多いのでしょうネ。
でも今回こっちゃんは、完全に中村獅童さん目当てモードでこの試写会に臨みました。

でね。これがなかなか良かったのよぉ~ッ!(ノ´▽`)ノオオオオッ♪

彼が出なければ、この映画の中の”日本人”は最初から最後までズタボロのイメージのままでしたよ。
ホント救われた思いです。

 

さてさて。そんなこの映画は、中国に実在した格闘家のお話。
いわゆる「事実に基づいた...」ってやつですよ。

その格闘家の名前はフォ・ユァンジア

え?フォ・・・・?( ̄∀ ̄*)

今、「フォ」って言った?

ムムッ、それってもしかして・・・・(¬д¬。) ジーーーッ

 

 

 
ワッショーーーイ!ってやっぱり!

来ると思ったでしょ?「女性の」恋人が出来ちゃったコノお方が。

ちょっとアンタ!ゲイじゃなかったのッ?!
「いやぁ、あれは(げい)ですから」・・・ナンチャッテ v(。・ω・。)ィェィ。

おあとがヨロシーよーで m(_ _"m)ペコリ

 

まぁアホはこの辺にして、レイザーラモンHGは出ないまでも、実際観るまでは正直もっとあり得ない展開を見せる映画かと勝手に思ってたんですけどね。(特に深い意味はありません)でもコレは違いました。わりと「正統派」な格闘映画だったですね。もっとも、異種格闘ではありますけど。

展開も掴みやすく出来てますし、この手の映画がよほどキライでなければ誰でも難なく入り込めると思いますよ。

”天津一”になる!

そのことだけに囚われ、武術を磨いてきた男が突然突き当たる残酷な壁。

彼の傲慢な態度は他人の恨みを買い、自分が何よりも大切にしていた「家族」に死が降りかかってくるのでした。長年鍛え上げた”力”で「一番」を世間に知らしめた途端、彼の人生はどん底まで堕ちてしまうのです。

ボロボロになり、放浪するフォ・ユァンジア。

そんな彼を救ったのは、流れ着いた農村での暮らしでした。目の不自由な娘と村民らの生活に彼は救われます。
風を感じ、田植えに学ぶ。そして季節を越えて行く。

苗は間隔を開けて植える

この言葉の意味から、他人への関わり方を学ぶのが良いですね。早く植えるコトだけが決して良いこととは限らないわけです。

やがて再び希望を取り戻し、天津へ舞い戻る男。

武術の極意は「技」ではなく「精神」そのものだと気が付きます。その種類は違っても、真の”武”を極めることによって行き着くところは結局、「自分との戦い」なのでございました。

もっとも「自分との戦い」とは言っても、自分を自分で殴るコントのような人はいませんから、これは「己の精神と向き合う」というような意味ですよ。

え?知ってるって?ハイハイ(笑)とにかく、そのことを悟った彼の顔つきはもはや全然別人。すっかり依然と変っていたのが強く印象に残ります。

そんな彼がやがて立つ最後の大舞台。これこそがこの映画最大の見せ場です!
それは1910年9月に上海で実際に開催された史上初の異種格闘技戦とのコト。ジェット vs 獅童の最高にエキサイティングな構図がクライマックスにちゃんと用意されています。

獅童さんの構えがこれまたカッコ良いんですよぇ。 実にサマになってます。

さすがぁ!(´ω`*)ノシ

ただ残念なことに、二人が試合前に茶を酌み交わし語り合うシーンでは、獅童さんの声が編集されていたように見えました。(気のせいでしょうか?一応、本人の声ではあるようですが口の動きに合ってなかったような・・・。)
やっぱ、「PROMISE」の真田さんのようには行かなかったんでしょうかね~。

それにしても、ジェット・リーは本当に良い役者だな~と思いますね。

こっちゃんも衝撃の映画「ダニー・ザ・ドッグ」以降、彼の存在をさすがに気にするようになりました。もちろんその以前から知っている俳優さんではありましたけどね。ぶっちゃけ、それほど注目はしてなかったです。

今回もまた「演技」という点で、シッカリキッチリ見せてくれましたよ。

ホント、彼だから出来上がった映画のようにも思います。

最後まで”格闘家”として舞台に立った男の生き様を見せ付けられた思いがしました。
あなたは格闘技で泣いたことがありますか?」と一般庶民を無理矢理あおるTV-CMはどうかと思いますけど確かに壮絶な結末ですね、これは。

いや~、お見事でした!

見せ場の作り方や、そこまで持っていくのがとても上手な映画ですね。そう感じました。また、視覚的にも色々工夫されていて楽める映画でもありましたよ。

しかしまぁ、どんな状況でも「やれぇぇぇっ!トドメを刺せェェェェッ!」と叫び続けたミスター・三田

わたしゃ、アンタのトドメを刺してあげたいよ、
ったく。


紛れもなく”日本の恥”です。

《2006.08.15記事一部改訂》

【作品】SPIRIT


げすとぶっく 【20】 2006.03.14~2006.03.26

2006年03月14日 | げすぶ。
 


          
&




     こんにちは。こっちゃんです

              『げすぶ』更新です。【vol.20】です。
      ついにここまで来ました。

      みなさん、いつも応援ありがとうne

      さてさて今日はホワイトデーですね。
      みなさんチャントお返しするのかな? 

      3月は決算期ということで、何かと慌しい方もいらっしゃるでしょー。
      またそんなコトは関係ないよというニートの方もいるでしょー。
      あるいは、仕事そっちのけでペンギンを誘拐するため北海道に来るかたもいるでしょー。
      はたまた日頃からアホの相手で疲れた心を軽井沢で洗い流すかたもいるでしょー。
      もちろん、試写会応募にせっせと精を出し、毎夜日記更新に努める方もいるでしょー。

      どんな方でも、み~んなこの「げすぶ」で引き受けます♪    

      同時にあらためて日頃、当ブログにお越し頂いてますみなさまに
      心より感謝を申し上げます!
ありがちょネ

      そして、これからも是非応援して頂けましたら幸いです
      また気が向いたら、BLOGランキングでも応援して下さいネ♪ 

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