こっちゃんと映画をみまちょ♪

レビューと呼ぶほど中身なし。しかし中身が無いのも中身のウチよのぅ。・・・なんちって。

七人のマッハ!!!!!!! (2004)

2005年11月30日 | ふつーMovie
こっちゃんポイント ★★★
鑑賞環境  試写会 
上映時間 95分
製作国 タイ
公開情報 劇場公開 (ギャガ・コミュニケーションズ)
初公開年月 2005/12/03
ジャンル アクション
映倫 PG-12

デュー(ダン・チューボン)は国家特殊部隊に所属し、麻薬売買を取り締まる刑事。部隊長リーダムロンとともに、麻薬王ヤン将軍を逮捕するため組織への潜入に成功する。だが逮捕寸前にして正体を見破られてしまった。壮絶な大追跡の末、将軍を逮捕はしたものの隊長が命を落としまう。失意の日々を過ごすデューを見かねた妹ニュイは、兄を励まそうとトップ・アスリートの一団との地方慰問に誘う。穏やかな田園風景の中、傷ついた心を癒すデューだったが、その頃復讐に燃える麻薬組織は村を包囲していた…。(goo映画より抜粋)

 

CG隆盛の時流に逆らうかのごとく、高度で危険極まりないスタントに挑んだ「マッハ!」に続いてタイ映画界が放つアクション巨編「七人のマッハ!」には、なんと!CGが使用されていた!・・・あららっ?

でも宣伝通りアクションは『生身』でしたよ、今回も。えぇ。確かにスゴイアクションですとも、これは。しかし、まぁ。なんてタフなお国なんでしょうかねぇこれでは真似しようったってマネできません。これなら誰も真似しようとしないでしょう。おっかないもん。

走るトレーラーからの転落ッ!
しかも轢かれる寸前の着地ッ!
マトモに脳天にヒットするムエタイ技ッ!
投げ飛ばされ柱に顔から当たるッ!

と、まぁこんな危にゃいシーンの連続です。
更には、地面でもがくその頭上めがけてトラックがジャンピング!
スレスレのところでかわすだなんて・・・あわわ。

これが生身の人間を使用しての撮影だと思えば思うほど恐ろしくなります。

CGを使用しません!ワイヤーアクションを使用しません!スタント吹替えを使用しません!という2003年製作のタイ映画「マッハ!」から早1年。前作で武術指導だったパンナー・リットグライが、今度は監督として「マッハ!」の名がついたこの映画を作りました。今度は7人のヒーローを迎えての登場です。

しかもヒーローたちが身につける持ち技は「ムエタイ」のみならず、「テコンドー」「体操」「サッカー」「ラグビー」「セパタクロー」「器械体操」というムチャクチャな組み合わせ。こんなんで悪い奴らをやっつけろー!って言うんだからそりゃ可笑しな話でございます。おまけにこの方々たちはタイ全土から集められた本物の金メダル級アスリート達だというからお笑い・・・・いやいや、驚きです!

ストーリーは至ってシンプル。いかにもタイ風。

あのね、どーしてもこの主役がだんだん織田裕二に見えてきちゃうんだけど。適度に色黒な感じがね。しかもやたら熱血だし。

「事件は会議室でおこってるんじゃないっ!タイで起きてるんだっ!」

なんちゃって。

ともかく この映画は今回も”CG/吹替えスタントなし”のアクションに集中した出来上がり。劇中登場する数々の「?」シーンなどに気を取られてはいけません。「おや?パソコンの画面がハメコミみたい」とか、「え?何してるの?声紋分析って?」などと、そんな事どーだって良いんです。話の流れ、流れですから!

まるで95分のスタント番組を見ている感覚にもなっちゃうのですが、派手さでは完全に「マッハ!」を凌ぎます。アクションもそうですが、火薬の量も断然増えてますからね~。その勢いと来たら、撮影のために約3ヶ月もかけて作ったと言われる村をまるごと吹き飛ばすほどの力の入れようですモン。そらスゴイです~。

ただ、こっちゃんは映画としてならば「マッハ!」の方が好きです。
一番の理由はこの映画の「暗さ」。派手だけど暗い。「マッハ!」より暗いんです。村人が殺されるシーンは所々残酷で、腕がちぎれかかったり、死人の顔もアップになったりします。女・子供までもが狙われ、時には投げられたり撃たれたりするシーンもありました。派手で暗い映画というのも面白いかもしれませんが、やはりタイには根アカなアクションが似合うような気がします。

それでも撮影現場はノリノリで楽しそうな雰囲気♪エンドクレジットでメイキングとしてそんな風景を見せてくれます。観ている最中、アクション俳優のケガを心配しちゃうシーンの連続ですが、コレだけのアクションをやっておきながら、重傷、死亡一切ナシというのはさすがにスゴイですね。初めにこのコトを知っておくと結構安心して観れます。

最近のアクション映画の多くは、ビックリ・アクションシーンがふんだんに盛り込まれているにも関わらず、その割りにハラハラしないのも事実です。その原因はCGの多用によるため。撮影不可能なシーンまでもアッサリ実現できるCGの力は確かにスゴイですが、「そうと分かりきったニセ物」では人の心はハラハラしない」ということ。

「CGあり!スタント吹替え当たり前」の軟派なハリウッド・アクションに対する挑戦。
それがこの映画のテーマだったようにも思えます。

そう言えば、この映画の製作にプラッチャヤー・ピンゲーオなる人の名前がありました。
そんな彼の名前が、何故かしらブラッカイマーに読めてしまうこっちゃんなのでした。

《2006.08.03記事一部改訂》

 

【作品】七人のマッハ!

 

マッハ ! プレミアム・エディション

ジェネオン エンタテインメント

ここまでやってくれるとスカッ!としますネぇ

 

卒業旅行~ニホンから来ました~

ポニーキャニオン

関係ないけど織田裕二!こんなところで捨て身の熱演!


春の雪 (2005)

2005年11月29日 | ふつーMovie
こっちゃんポイント ★★★
鑑賞環境  映画館
上映時間 150分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (東宝)
初公開年月 2005/10/29
ジャンル ドラマ/ロマンス

幼い頃、名門華族の綾倉家へ預けられた松枝清顕(妻夫木聡)は、綾倉家の令嬢、聡子(竹内結子)とともに育った。時が経ち、清顕は久しぶりに聡子に再会するが、聡子への恋心を素直に表せずにいた。やがて聡子に宮家との縁談が持ち上がるが、清顕は目を背けたまま。清顕が聡子への愛を自覚したのは、正式な婚約発表の後だった。天皇の勅許が降りた婚姻と知りながら、清顕は聡子に求愛し、聡子もまた、その愛を受け入れていく…。(goo映画より抜粋)

 

ミッチーがちょっとしか出てこない。何故だ・・・?

予告編では、もっといっぱい出てきそうなニオイをぷんぷんさせておきながら、本当にちょっとのご出演。せめて、自分の部屋に竹内結子を招き入れた時、「ボクの可愛いベイベぇ~♡」と言いながら、彼女をギューッとして欲しかった。そんなのもナシに、彼は画面から消えてしまうのでした・・・。およよ。

あのね。あのね。「だめだよぉ~、もっと早く気持ち伝えなきゃ~。」なんて欽ちゃんが言ったかどーかは知りませんが(言ってない)、これは完全に反則の恋愛パターンです。いいだけ好きじゃない素振りを見せながら、その娘の縁談が決まった途端「やっぱり待った!」という展開。イケません。キヨさま、オイタが過ぎます。

当然ながら、宮家にドロを引っ掛けるよなこの行為が、到底許されるわけがないのでございます。

・・・などと、色々考えながら各々観ていただくと、結構楽しめる映画です。

原作は、文豪、三島由紀夫の遺作となった「豊饒の海シリーズ」の第1作、「春の雪。宇多田ヒカルの「ア~ア~♪」って言うあの主題歌と一緒に流れる予告編でこの映画を知っている方も多いでしょうが、実にあの通りの映画でした。悪い意味ではないですよ。展開は非常にスムーズですねぇ。大正ロマンとも言える上流階級の生活なんかもチラホラ垣間見え、そこそこ楽しめました。

と、言いながらも一方では、自分の愛に気付いた時、その愛を守り抜こうと「どんな罰でも受けます!」と言った妻夫木クンの言葉は確かにカッコイイのですが、そこで涙できるほど感情移入を出来ない自分がいます。

早い話がこれは、不器用な恋愛表現しかできず、自分の気持ちを早くに伝えられなかった男と、そんな彼にずーっと子供の頃から恋心を抱いていた女性の悲劇ですね。「結ばれない恋にこそ美学がある」という考えも分からなくもないですが、そういう視点では、話の結びとして「蝉しぐれ」の方がよっぽど美しさを感じさせます。「20年も人を想いつづける」というあちらに比べれば、コチラの二人は感情まかせに行動しちゃってますものね。

聡子からは「キヨさまは子供よ。」と言われ、親友からは「松枝、お前はガキだ。」と言われてしまった清顕の恋は、確かにお子ちゃま思考。これを「純愛」で片付けるには難アリの感じもしてきます。

それでも楽しめたのは、やはり行定カントクの演出のお陰。二人の密会のシーンなどの映像イメージでは、絵に収めたいほどの美しい魅力が炸裂します。こっちゃんは、彼の撮り方がけっこう好きです。

ただ、キャスティングなんですが・・・

これは妻夫木クンと竹内結子でなくても良かったような。ダメって言い切れもしないのですが、何かスッキリしない感じが残ります。清サマの子供頃の役だったオトコの子が、妙に安藤政信に似てたのだから、彼でも良かったかも(なーんちゃって)

竹内結子は好きな女優さんですが、この映画では期待ほど綺麗には見えなかったのが残念です。
こっちゃん的には清サマの祖母役だった岸田今日子の腰の据わった演技や、綾倉家侍女役の大楠道代のちょっと怖い演技の方で楽しみました。

ミッチーの役は宮家の王子。「オージサマが王子様を演じる」というトコが、この映画一番のミソ・・・だったの?でも出番が少なすぎて肩透かしでした。

ラストに流れる宇多田の主題歌が妙に浮いて聞こえました。

歌は良いとしても、この映画の主題歌にはミスマッチすぎるでしょう?

《2006.08.03記事一部改訂》

 

【作品】春の雪

 

Be My Last(DVD付)
宇多田ヒカル, Utada Hikaru
東芝EMI

「ア~♪ア~♪」 amazonでCHECK!
春の雪

新潮社

原作もCHECK!

メゾン・ド・ヒミコ (2005)

2005年11月28日 | めっちゃ好きMovie

こっちゃんポイント ★★★★★
      (銅犬賞受賞)

鑑賞環境  映画館
上映時間 131分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (アスミック・エース)
初公開年月 2005/08/27
ジャンル ドラマ

わけあって借金を抱えてしまい、昼はしがない会社の事務員、夜はコンビニのバイトをして働く24歳の沙織(柴咲コウ)は、いっそ風俗ででも働こうかと思い悩んでいる。身近に気になる男性もいるが、ままならず。そんなある雨の日、彼女のもとに若くて美しい男が訪ねてくる。青年の名はは岸本春彦(オダギリ・ジョー)。春彦は、沙織の父が癌で余命幾ばくもないと言い、父の経営する老人ホームを手伝わないかと誘う。沙織の父・照雄(田中泯)は幼い沙織と母親を捨て、ゲイバー「卑弥呼」の二代目を継ぎ、そして今は神奈川県の海岸近くにゲイのための老人ホームを作ったというのだ。そして春彦は、父の恋人だった。父を憎み、その存在さえも否定してきた沙織だが、破格の日給と遺産をちらつかされ、老人ホームの手伝いに行くことを決意する。翌日曜の朝、沙織はおそるおそる老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」の門をくぐる。プチ・ホテルを改装した洒落た建物には、個性的な住人ばかりが暮らしていた。(goo映画より抜粋)

 

とっても不思議な映画を観て来ました。そして、そんな映画に癒されました。

この映画には、我々と同じ空の下に暮らす人々でありながら、「我々とは違った日常」とも言える生活でのぬくもりというものがシッカリと描かれていました。ゲイのための老人ホーム・・・それが「メゾン・ド・ヒミコ」です。

それにしても・・・
ゲイの話でありながら、なんという心地良さなのでしょう!男性が男性に恋愛感情を持つと言うこの世界。ある意味自然ではないこのテーマをモチーフにしながら、決して汚くなりすぎず、しかも心温まる方向へもって行くこの監督、犬童一心。只者ではありませんね。これは間違いなく「ジョゼと虎と魚たち」に続く名作とも言えるでしょう。

過去に観たゲイ・ホモの話と言えば、「真夜中の弥次さん喜多さん」。これはスゴかった(笑)色んな意味で、強烈な映画でした。あと、「アタックナンバー・ハーフ」とか(笑)パッと頭に浮かぶものと言えばそんな映画だったりするのですが、どちらもお笑い系に近い感覚。ゲイの姿を面白可笑しくハチャメチャな視点から捉えた映画だったりします。ところが、この「メゾン・ド・ヒミコ」は一味も二味も違う。この手の映画では、まったく予期しなかった爽やか感動系なのでした。

一歩間違えれば、タダ下品でつまらなくもなってしまいそうなこのお題。そんな珍味素材を実に美味く料理してくれたって感じですね。たしかに、化粧したりドレスを着たりするオトコなんてビジュアル的にはキツイです。それでもこの映画は、とにかく黙って流れに身を委ねて観ているだけで、どんどん心地良くなってくるから不思議です。こんな感覚はチョット他では味わえません。

ある日突然カミングアウトし、母と娘を捨ててゲイバーの二代目ママになってしまった父。そんな父親を許せる訳もなく「憎しみ」に近い感情すら持つ娘。久しぶりに会った父を見る娘の目は、まるで汚い物を見るようです。こんな二人の心が父の恋人である若い男性や周囲のゲイたちを交えて、繊細かつ丁寧に描かれていきます。

犬童監督という人は、自分の作品を愛して愛して育て作り上げてゆくような、そんな人ですね。この映画も作品愛に溢れた作品でした。何気なく切り取られた街並みの風景、電車、空・・・・。そんなものにまで愛情を注ぎ込んでいるかのような作り込み方です。

とにかく、トータルで観てもキャストの使い方が非常に上手い!「無駄使いは一切無し!」という気持ち良さがありますね。

何より柴咲コウが良いです。本作品では、ほとんどスッピンで登場する彼女。しかめっ面でブスい感じがとっても素敵♡耳の聞こえないヒロインだったTVドラマ「オレンジデイズ」よりも、足の不自由だった女性だった映画「セカチュー」よりも、一番「彼女らしい」姿です。そんな意味で、この映画では彼女の魅力が堪能出来ます。

そしてオダギリ・ジョー。困った時にはすぐに胸元からライフカードを取り出しそうな彼ですが、この映画では実に自然に映ります。彼のゲイ風(芸風)には何の違和感もありません。決してオネェ言葉を使うワケではないのですが、その空気にしっかりとハマっている感じ。今後、彼を見るたびゲイに思えちゃうのでは?と心配になるほどです。今思えば、「SHINOBIの彼ですら、実はゲイではなかったのか?」と思えちゃうほど。それくらい自然だったですね。

そして、この映画に厚味を加える存在感を放っていたのが、卑弥呼(沙織のパパ)役の田中泯。『たそがれ清兵衛』で、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞と新人賞等をダブル受賞したという彼。さすがに上手いですね~。その仕草、話し方(もちろん顔や声はオトコなのですが)に至るまでスッカリ自分の物にしてました。

西島秀俊も良かったな。彼は、柴咲コウが勤める塗装会社の若い専務役。こういう方が向いてると思います。色事にしまりがなく、どこかシャキッとしてない感じがピッタリでした。

そういえば、この映画に出演しているゲイの役の方々。あの中には本当にゲイの人もいたのだとか。幅広く雑誌などでも公募し、オーディションで選ばれたそうです。普通のドラマなどで知られた脇役の方をキャスティングすると、観る側が「あ!あの人だ!」とワンクッション置いてしまい、そこでリアリティが無くなるというコトを考えていたらしく、なるべく知られていない顔を選んだそうです。そこまで考えてるんですね。お見事です。

映画のとしては、穏やかな流れの中に、突然差し込まれるダイタンなシーンのインパクトが強烈でしたねえ。いきなり飛び出す「ピキピキピッキ~♪」あたりからこの映画は俄然面白くなってきます。そしてまたゆる~い展開に戻り、まったりした頃に登場する 懐メロディスコのダンスシーンなんかも最高!「星降る街角」や「また逢う日まで」なんかが流れるダンスホールで、大勢が踊りを合わせて踊るんです。何だか不思議な幸せ感を味えました。

とにかく、思いつくまま書いてきましたが、この映画に関しては、とてもとても良さをここで全部語りきることは出来ませんまた言葉に頼ると、非常に表現しにくい映画だったと今改めて感じています。

イベント的大型映画と並んで上映され、その傍らで静かに反響を呼んでいたこの映画。一時は大型シネコンでも上映されていましたが、札幌ではとうとう先週で上映終了となってしまいました。最後はシアターKINO(キノ)という小さな映画館での上映でした。

シアターKINOは他の映画館に比較してあきらかに小スペースながらも、上品で繊細な画質と音響の整った映画館です。そこで観たこの「メゾン・ド・ヒミコ」は何とも余計に感慨深いモノがありましたね。

初めはゲイの世界そのものに嫌悪感を持っていた沙織が、やがて「彼ら」と向き合い、人間として語り合い始める。

彼らに向けられる世間の差別的視線の中で、それでも「ゲイ」であることを否定できない彼らの聖域「メゾン・ド・ヒミコ」。そこで彼女はゆっくりと心を開いて行くのです。飛び交う台詞はダイタンで刺激的でもあり、時にドキ!っとさせられたりもしますが、これはなかなか見どころの多い映画ですよ。

この映画を観たところで、ゲイになろうとは決して思わないけど、彼らの「気持ち」は分かる・・・・そんな映画です。

「メゾン・ド・ヒミコ」は、なんだか暖かくて気持ちの良い揺りかごのような場所でした。

《2006.08.03記事一部改訂》

 

【作品】メゾン・ド・ヒミコ

 

『メゾン・ド・ヒミコ』オフィシャル・ブック

キネマ旬報社

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メゾン・ド・ヒミコ
サントラ, 細野晴臣
ワーナーミュージック・ジャパン

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ジョゼと虎と魚たち(通常版)

角川エンタテインメント

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げすとぶっく 【14】

2005年11月28日 | げすぶ。

     こんにちは。こっちゃんです

       チョット『げすぶ』モデルチェンジしてみました。
      ていうか、あちこちマイナーチェンジ工事中です。

              この『げすぶ』もとうとう【vol.14】になってしまいました。
      みなさん、お忙しい中いっぱい遊びに来てくれてるからですねッ♪
      本当にありがとうne

      さて、世間をお騒がせしている(?)マックスも、どうやら逃走先の
      広島から戻ってきたようです。
      こっちゃん的にはとってもイヤ~な予感がしてるんですよ。

      何故って?

      だって今年も終わりだっていうのに、奴がこのまま黙っているわけも無いと
      思うのです。

      「マックスって誰やねん?」思う人もいるかもしれませんが、
      そもそも空想っていうか、かずろぐさんの妄想の中から生まれた産物でして、
      正直な所こっちゃんにもその正体がつかめていないんです。

                         かずろぐさんって誰?という方はコチラ

      現場の優秀なレポーターのみなさん! ぜひ、奴の真相を暴いて下さい。
      
今分かっているのは、マックスの好物がデヴォン青木人形だってコトくらいです・・・
      求む!最新情報!

 


 

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げすとぶっく 【13】 2005.11.28~2005.12.10

2005年11月28日 | げすぶ。

 


 掲 示 板 

  もうすぐ師走ッついに【13ページ目】です!

最近の出来事・・・・・

最近、新作を観る機会に恵まれております。
でも、お陰で何かと忙しいどすえ。

と言いつつも、DVDレンタルなどの手を緩めず、
そちらはそちらで観てたりもするのですが・・・

それにしても、よくもまあこう良い映画がポンポンと出来るものですなぁ。

・・・などと、相変わらず感動し易い毎日を送っております。

 

そういえば先日、かずろぐさんのマックス
チョットした事故でオホーツク方面へ流れていってしまいました。
もし
見かけた方がいましたら、このブログまでご一報下さい
只今、皆様の目撃情報を集めております。

って、集めてるだけなんですが・・・・

 

そんなワケで、またこれからもヨロシクお願いいたしますネ♪
・・・って、またまたどんなワケだ?


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げすとぶっく 【12】 2005.11.14~2005.11.28

2005年11月28日 | げすぶ。
 

 


 掲 示 板 

  いえいっ!ついに【12ページ目】です!
ここまで来ちゃいましたか~♪
ビックリ クリクリ くりっくり!でございます。

最近の出来事・・・・・

小柳トム・クルーズさんと、ドン・タコス・ファニングちゃん主演の
『宇宙戦争』をDVDで観ました♪

何度見ても怖いものは怖い!
すーぱーうーはーがビリビリ言っておりました

今になって思えば、どこのどなたか分からぬ宇宙人よりも
目の千葉真一・・・あ、違っ。
目の血走ったティム・ロビンスの方がよっぽど怖い映画ですね。

そんなワケで、またこれからもヨロシクお願いいたしますネ♪
・・・ってどんなワケだ?


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【めにゅう】にもどる


ミート・ザ・ペアレンツ2 (2004)

2005年11月25日 | ふつーMovie
こっちゃんポイント ★★★
鑑賞環境  試写会 
上映時間 115分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (アスミック・エース)
初公開年月 2005/11/26
ジャンル コメディ

ゲイロード・フォッカー(ベン・スティラー)、通称“グレッグ”の元に、とうとうその日がやって来た。恋人・パム(テリー・ポロ)の一家と共に、マイアミにある彼の実家で週末を過ごすのだ。娘を溺愛しているパムの父、ジャック(ロバート・デ・ニーロ)は元CIA。やっとの思いでパムとの結婚を認められたグレッグは、この対面に気が気ではない。ジャックには両親は弁護士と医師だと言ってあるが、実のところ、父(ダスティン・ホフマン)は専業主夫、母はセックス・セラピスト(バーブラ・ストレイザンド)という、かなり変わった両親なのだ…。(goo映画より抜粋)

 

結婚とは、かように大変なモノであると、この映画は教えてくれます・・・・ホンマかいな。

恋してしまった彼女のお父様が、万が一にでもCIAの秘密のお仕事に携わるようなお方だったら?そりゃもう、今後の生活は針のムシロに寝るコトを約束されたようなモンです。「人間ウソ発見機」と呼ばれるような人間に、毎日心の奥を見透かされ、挙句に本当に発見器にかけられて、その後も「お前を見張ってるぞ」なんて脅されちゃう。気が気じゃありませんよねぇ。

そんな題材を、面白おかしく映画にしたのが前作「ミート・ザ・ペアレンツ」でした。

何度もクスッと笑っちゃいましたね。やっぱり流れとして【1】を観てからの鑑賞がオススメです。前作のテーマは、「娘の父と娘の恋人の対決」を描いた作品でしたが、今回は「花嫁の父と花婿一家の対決」とでもいうような流れに展開して行きます。

今回のこの映画、「実の息子に『"ゲイ"ロード』なんて名前をつける親の顔を見てやる」とばかりに、例のジャック・バーンズ(ロバート・デ・ニーロ)一家は、フォッカーの実家を訪ねるのでありました。

なんと、フォッカー家のパパにダスティン・ホフマン。さらにママにはバーブラ・ストレイザンドという豪華キャストが待ち構える実家にビックリ!こんな実家なら一度でいいから行ってみたいものです。

それにしても、この映画はもう個性と個性のぶつかりあいですねぇ。予想通りタダでは済まないお話が炸裂。思いっきりそこかしこで火花が飛び散るワケですよ。ある意味、デ・ニーロとダスティン・ホフマンなのに、お互いそんなことして大丈夫?って言っちゃうほどのハチャメチャ演技っぷりが一番の見どころでもあるんです~。

前作では、予期せぬ不幸な出来事の連発で、一時は島流し寸前(?)にまで陥ったゲイロード・フォッカー(ベン・スティラー)でしたが、今回もまたまたヒヤ汗の連続。数々の幸運に恵まれたのは最初だけ。またまた、お義父サマに殺されるかもしれない危機に見舞われてしまうのでした(涙)

赤ん坊の英才教育ブチ壊し
全員揃った席で、童貞喪失物語の公表
更には隠し子問題・・・

とにかく小ネタが多い映画で、何処が可笑しかったなんて言っちゃうと、それこそがネタバレでブチ壊しになっちゃう。

そのネタの数の多さは、完全に【1】をも凌ぎます。ギャグの量で攻め、笑わせまくるタイプの映画ですね。そのネタの多さときたら、あまりに多くて全部に気がつくのは無理なんじゃないか?ってカンジすらします。

ふと気がつけば、相当おっかしいコトを各キャラが実にサラッと言ってたりやってたりするんですもの。

実際、この映画を観てると、観客みんなが一斉に笑っちゃうようなトコもあるんですが、結構、個人個人バラバラに笑ってたりもして。なんだか、「自分にハマるネタのとこで笑って下さって結構です」って言われてるみたいな映画でした。好き嫌いもあるでしょうが、【1】がソコソコ面白かった人には、絶対ウケる作品だと思いますよ。

この映画で、こっちゃんは又しても変なトコがツボにきてしまいました。それはあの、デニ郎パパのブルジョワ気分なキャンピングカー。 あれ、乗ってみたぁ~いッ!バス1台丸ごとキャンピングカー仕様に仕立てちゃってますから(笑)これはもうホテルかよっ!ってノリなんです。しかも『ベッドの下の秘密』には腰を抜かしますね。ふふふ。いかにも・・・・らしいってカンジです。運転手のコトを『機長』と呼ばせるデニ郎パパが、何だか可愛く見えてしまいました(笑)

次へ進むさてさて、映画監督であり、プロデューサーであり、脚本家であり、歌手であり、女優であるような大物バーブラ・ストレイザンドをセックスセラピストにしちゃうこの映画自体ももスゴイんですけど、ダスティン・ホフマンの自然なバカっぷりにも大いに拍手を贈りたいですね。あの方、今後これで良いんじゃないですか?(笑)ダメ?
もう、お腹も出てきたことですし、そんなのも良いんじゃないかな・・・・と

 えへへ。

あと、この映画で、唯一ちとショックだったのは、花嫁役(前作では恋人だった)テリー・ポロがすっかり老けてしまっていたこと。明らかに化粧の量が違います!
これって、役作りじゃない・・・・よね?

思えば、前作から5年の月日が経っていたのですから、当然といえば当然ですが。

さて、堅物パパの「信頼の輪」にフォッカー一家は無事入れるのでしょうか?
そして、二人は無事結婚へとゴールインできるのでしょうか?

「信頼の輪っていったい誰のためのモノ?」っていうのがテーマみたいでしたね。

今回もデ・ニーロのパパ役から目が離せません。

《2006.08.03記事一部改訂》

 

【作品】ミート・ザ・ペアレンツ2

ミート・ザ・ペアレンツ

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

【パート2】を観る前にぜひドーゾ♪

あらしのよるに (2005)

2005年11月22日 | めっちゃ好きMovie

こっちゃんポイント ★★★★★
(いかしたアニメ大賞) 

鑑賞環境  試写会 
上映時間 107分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (東宝)
初公開年月 2005/12/10
ジャンル ファンタジー/ドラマ

ある嵐の夜に、仲間とはぐれたヤギのメイ(声:成宮寛貴)は、壊れた山小屋で雨風をしのいでいた。するとそこへ、同じように嵐から逃れてきた“仲間”が現れる。姿も匂いもわからない中、心細さから言葉を交わすうちに意気投合する2匹。やがて彼らは再会を約束して別れるが、翌日待ち合わせの場所に現れたのは、なんとメイたちの天敵であるオオカミのガブ(声:中村獅童)だった! (goo映画より抜粋)

 

「ともだちなのに ____おいしそう。」

こんなクスッときてしまうようなフレーズが、実はとっても切ない切ないお話になっていきます。アニメなんですが、この映画で3度ばかり目頭ピークを迎えてしまいました。こういうのヨワイです。泣いちゃいます。

「わたしたちホント似た者通しですね」「そうでやんすね」恐ろしい雷から逃げ込んだ嵐の夜の小屋の中で、ヤギのメイとオオカミのガブの二匹はそんなお話をします。
「もしかして顔までそっくりだったりして(笑)」
互いの顔も見れないほど暗いその小屋で、二匹はすっかり意気投合!
あろうことか「おともだち」になってしまうのです。

顔も見えぬまま、「あした一緒にお昼ご飯を食べませんか?」と、この小屋の前で待ち合わせまでしてしまう二匹。「もしかしたらお互いの顔も分からなかったりして」と、決めた合言葉が「あらしのよるに」だったんですね。

でも再会してビックリ!普通で言ったら二匹はエサとそれを食べる関係の間柄!ところが何よりも「友情を大切にする」が信条のオオカミ ガブは、ここであらためて二匹の友情を結ぶのでした(笑)って、あはは。あり得ないんですけど。

物語は意外にも、弱肉強食の動物界の厳しさを教えてくれるショッキングな映像から始まります。メイのお母さんがオオカミに襲われ、食べられてしまう悲しいシーンです。続いて嵐の場面でしょ。会場のちいさなお子さんの中には怖がって泣き出してしまう子もいたほどです。

正直、「この先大丈夫かな?」とチョット不安にもなっちゃうんですが、これは物語を作るのにとても重要な場面なんですね。だって、これこそが自然な形なんです。残酷なんですが自然なんです。だからこそ余計に、メイとガブの二匹の「友情」が素晴らしく思えるんですね。

山道を楽しそうに話しながら歩く二匹。ガブの前にはエサ・・・・いやいや、「ともだち」のメイがお尻を振り振り歩いて行きます。美味しそう・・・いやいや、「可愛らしい」そのお尻は、ほんのり光り輝いちゃったりして見えてきます(笑)でも、ガブは食欲・・・・いや(だから違うって!)「友情」を胸に必死にこらえるんですねぇ。

せっかく持ってきたお弁当をウッカリ谷底へ落しちゃって、ガブのお腹はペコペコ。でも頑張ってガブは耐えます。「ごはんはあるって言えばココにあるんだよなぁ」なんて思いつつも、耐えます。「ともだちだから耳のひとつくらいなら食べても怒んないか・・・」と迷いつつも必死に耐えるんです(笑)

これって映画「マダガスカル」で、ライオン君が友達の顔がみ~んなお肉に見えるってあのイメージを思い出させますね。でもコチラの「あらしのよるに」の方が数段切ない感じが出てます。

あたらしい大切なおともだち。でもお互い「群れ」で生活する動物。口が裂けても仲間にこんなこと言えません。ヤギ連中に「オオカミと友達になった」なんて言ったら「ワシらみんな食われるぞ!」って引いちゃうだろうし、オオカミ軍団で「ヤギの友達出来た」なんて言っちゃったら「お前だけズルいぞ!オレにも食わせろ」ってなりかねない(笑)。そこで二匹は「ひみつのともだち」の誓いを立てるんですが、ここからが切なくて悲しくなっちゃうワケですよ。

次へ進む

「ふかふか谷」や「そよそよ峠」なんて可愛らしい名前のついた地を舞台に、身投げあり、駆け落ちあり、八甲田山ありで・・・・・。何度も何度も涙が込み上げてきます。雪山の穴の中で、ガブのお腹が鳴っちゃうシーンはホント悲しいです。ガブも泣きます。メイも泣きます。こっちゃんも泣きます。

何処までも切なく悲しくなって行くこの物語に、手のひらをギューッ!っと握り締めながら見守るしかありませんでした。どーか皆さんもこの二匹の幸せを一緒に見守ってあげて下さい。最後まで友情を守り通そうとする姿を応援してあげて下さい・・・・。

オリジナルの絵本シリーズ六巻に、あらたに「最終章」のエピソードが加わりこの映画は幕を閉じます。終わる頃には、きっと皆さんを感動の渦へと巻き込んでくれるでしょう。こっちゃんは完璧に渦に巻き込まれました。今もまだ巻き込まれたまんまです。

さぁ、こんなお話が、とっても美しいアニメーションで展開して行くこの映画。懐かしいような、それでいて色鮮やかな絵です。どこか「まんが にほんむかしばなし」のようなアニメなんですねぇ。特に「家政婦は見た!」の市原悦子おばちゃんの声を聞くシーンなんかは、まさにそんな雰囲気ですよッ!

まるで水彩絵の具で描いた絵が動いているような。絵本がそのまま映画になったようなイメージなんですねぇ。これはデ○ズニーや度リーム和ークスなどのグラフィックアニメとは一味も二味も違います。実に心に響く優しい絵でした。動きも非常にユニークでコミカルな部分と、シリアス風にシットリ持って行く部分がホド良くブレンドされた感じ。このあたりのサジ加減は本当にお見事。もう拍手!拍手!です。

声優も豪華絢爛。ヤギのメイに人気若手俳優の成宮寛貴。このメイにはちょっと大人っぽかったけど、良い声ですね。オオカミのガブには「いま、会いにゆきます」の中村獅童。上手いです!こんな声が出せる人とは思いませんでした。ハッキリ言って別人のよう。「オイラもでやんす」なんて話し方をついついマネしたくなっちゃうくらい、声にインパクトを持ってますね。もしかしたら、声優だけで食べていけるんじゃないでしょうか?(笑)

あと、他にも先ほど言った市原悦子や、早見優、林家正蔵、板東英二、カバちゃんなんかも声で登場してきます。竹内力なんか、そのまんまジャン!この人は絶対ドスを効かせると思ってました。オオカミのボスの役なんですが、だんだんオオカミの顔があの方本人に見えてきちゃいます(笑)

この映画はもちろん小さなお子さんとも安心して一緒に見れます。もし怖がって泣いちゃっても、優しく抱きしめてあげながら最後まで見せてあげて下さい。

観終わる頃にはきっと大人であるアナタと一緒に大満足していることと思います。


「それでも ずっと ずっと いっしょでやんす」

人の「友情」なんてものが希薄に感じるこの時代に向けて、
ガブの真っ直ぐな叫び声が何度も何度もコダマしていました。

《2006.08.03記事一部改訂》

 

【作品】あらしのよるに

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イン・ハー・シューズ (2005)

2005年11月21日 | いかすMovie

こっちゃんポイント ★★★★

鑑賞環境  映画館
上映時間 131分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (FOX)
初公開年月 2005/11/12
ジャンル ドラマ/コメディ

弁護士のローズ(トニ・コレット)は、義理の母親に家を追い出された妹、マギー(キャメロン・ディアス)を仕方なく自宅に居候させるが、当のマギーは、仕事も決まらず勝手し放題。挙げ句、家を追い出されてしまう。行き場を失ったマギーは、亡くなったと聞かされていた祖母エマを頼りに、フロリダへ向かう。孫娘の突然の訪問に喜ぶのもつかの間、マギーの奔放さに辟易したエマは、彼女を老人たちの施設で働かせることに。そこでマギーは、新たな自分を発見していく・・・。(goo映画より抜粋)

 

キャメロン・ディアスの映画の中ではダントツに気持ちの良い映画ではあ~りませんか!

でも、あのペットホテルで過剰な量のシャンプー液をワンちゃんに浴びせかけ 泡だらけにしてしまう彼女を見たとき、「いかにも私生活でやってそう・・・」と思いってしまいました。ま、そんな意味も込めまして、彼女の魅力が良く出ていた映画ですね。

物語は姉ローズと妹マギーの幸せ探しストーリー。二人の姿が、全編に渡って対照的に描かれながら組み立てられています。その性格対比のコントラスト感が抜き出た感じでとても良いんですね。映画にはありがちな設定かとも思いますが、キャメロン・ディアスとトニ・コレット、二人のカラーによって実に良いトコに収まりました。

「靴のサイズ24.5cm、DNA、子供時代の悲しい思い出」それ意外に共通点などないというチグハグ姉妹。社会的には弁護士である姉ローズの方がまっとうだとも言えますが、非常に幸薄い感じ。スタイルにも自身は無く、綿のパンティを履く彼女。やっと出来た恋人を「こんな幸せは滅多にやってこない」と、ベッドでコッソリ写真におさめるホドのジミっぷりなのです。

一方、ルックスでは遥かに上を行く妹マギー。彼女「自慢はカ・ラ・ダ♪」というだけあり抜群のスタイル。しかし、無職、無資格、無収入という「三つのナッシング」を合わせ技でもつ女性だったりします。その上、妙に手癖が悪い。姉の買い揃えた靴を片っ端から勝手に履くわ、人のお金をくすね取るわ、挙句の果てには姉の○○までかすめ獲っちゃって・・・・。そういえば、ペットショップからワンちゃんまで持ち逃げしてましたね(笑)まぁ、逃げたのは結果的かもしれませんが。

とにかくこれだけ正反対な二人。姉妹と言えどもこんな二人が上手く行くのか?というのが一つの見どころだったりします。普通なら行くワケありませんネ。こっちゃんだってこんな妹だったらゴメンです。実際マギーは、とうとうキレてしまった姉に家を追い出されてしまうのでした。そしてその後、死んだものと思っていた祖母を訪ね、たどり着いたフロリダでの出来事が彼女を変えてゆきます。

優しいおばあちゃんと出会えたの喜びも一段落し、不本意ながら老人施設で働くことになってしまったマギーの心境が変化してゆく様子が良いんですね。彼女「難読症」だったんです。スラスラ字が読めない。ここに来る前に受けたMTVのオーディションもそのせいで落ちてしまってますから。しかしそんな彼女に「構わんよ。わたしは聞くのが遅い。」そう言って詩集を開かせる元教授の老人。確かにこのあたりからウルッ!と来てしまいます。

目の見えぬその老人が、たどたどしく文字を追うマギーの声に心を傾け聞き入る。見えないはずの彼の眼は、何か素敵なものを見つけたかのように嬉しそうに「空」を見つめます。このシーン良いですね。じ~んとくるんです。「Aクラス!君は頭が良い!」そう言われた時のマギーの嬉しそうな顔ときたら。話はココからが本番です。

30歳を目前にしながらも、自分に本当に合う靴が見つけられなかったマギー。そんな彼女を優しく取り囲む老い先残り少ない人たち。オールシーズン開放的な雰囲気のこの街で出会う様々な人たちが、彼女の心をゆっくり、ゆっくりと変えてゆくのです。その心境の描き方が実にスマートで無理がない。手探りで人生を歩いてゆくマギーの姿を演じるキャメロン・ディアスに今までの出演作に無い魅力を感じました。持って行きかたが上手いですね、この監督。

この映画で、更に良いのは姉役のトニ・コレット。さすが演技派という感じ!彼女を初めて意識したのは「シックス・センス」でハーレイ・ジョエル・オスメント君の母親役をやっているのを観た時でした。そのあまりに力強くて自然な演技に「役者だなあ」と感心したものです。この映画で彼女はアカデミー賞助演女優賞にノミネートされていますね。そんな彼女がこの映画でも魅せてくれます。キャメロンがこれだけ光ったのも、ある意味トニがそれだけ良かったからなんでしょうね~。この映画で彼女、益々好きになりました。

フロリダでの姉との再会。初めて知った母親の死の真相。そこであらためて知る姉ローズの思いやり。正反対に見えてもやはり姉妹です。深いところではちゃんと繋がっていましたね。昔のアルバムを眺める二人は本当に楽しそう。良かった、良かった。

次へ進む

若かりし頃の祖母が履き、式を挙げたウェディングシューズ。その靴をまた母が履き、そして今、姉が履く。やがてこの靴をマギーが履く日もいつかきっと来るのでしょう。

どちらかと言えば女性向の映画のようですが、男が観ても十分心地良い作品。ラストでのマギーの姉へ向けての『最高のプレゼント』にまたまたウルッときちゃいます。

かかとの高いハイヒールが履ける女性がちょっと羨ましくなる映画です。

《2006.08.03記事一部改訂

 

【作品】イン・ハー・シューズ

 

イン・ハー・シューズ

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小説でもジックリとどうぞ♪
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ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

元気いっぱいのキャメロンが観れます
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ポニーキャニオン

トニ・コレットが実に良いです!

親切なクムジャさん (2005)

2005年11月18日 | いかすMovie

こっちゃんポイント ★★★★

鑑賞環境 

映画館 
上映時間 114分
製作国 韓国
公開情報 劇場公開 (東芝エンタテインメント)
初公開年月 2005/11/12
ジャンル サスペンス/ドラマ
映倫 R-15

天使のような美貌と残忍な手口で世間を騒然とさせた幼児誘拐事件の犯人クムジャ(イ・ヨンエ)は、服役中、誰に対しても優しい微笑を絶やさなかったことから「親切なクムジャさん」と呼ばれるようになる。13年間の服役を終えて出所した彼女は、自分を陥れたペク先生(チェ・ミンシク)に復讐するため、かつての囚人仲間に協力を依頼する。ペク先生により引き離された娘と再会を果たし、ついに彼を手中にいれた彼女だったが、本当の復讐はそこからが始まりだった……。 (goo映画より)

 

人の恨みとは、これほどまでに大きく、また持続できるものなのでしょうか?

この映画を観て、全身に悪寒が走ってしまいました。大好きなイ・ヨンエと、こんな映画で再会することになるとは、正直ビックリなのでございます。あの「ラスト・プレゼント」で最後まで愛する夫の心配をする優しい彼女は一体どこへ行ってしまったのでしょうか?

R-15の意味が良く分かりました。これは実に怖い。13年間もの間、刑務所の中で一日たりとも復讐心を忘れなかった女の物語です。自分を陥れた男を絶対に許さなかったイ・クムジャ。しかし、その表情は穏やかで、周囲の囚人たちからは「親切なクムジャさん」と呼ばれるほど。服役中の人々に数々の親切を振舞ってきたのです。

しかし、全ては「復讐」のため。出所後、再会した刑務所仲間から「作戦開始?」と聞かれるが、クムジャの中で「作戦は13年前から始まっていた」のです。彼女にとっては全てがそのための道具。数々の「親切」も計画のうちだったというから驚きです。そんな女の復讐劇が、彼女の出所直後から描かれて行くのでした。言うなれば、これは韓国版「キル・ビルとも言える様な映画です!もっとも「標的はただ一人」ですが。

復讐のヒロインを演じるのはイ・ヨンエ。しかし、その変貌振りにはビックリ仰天!ずーっと清純派韓国女優として応援してきたファンにとっては、これはかなりのショッキング映像です。この映画の中の彼女から飛び出すのは「早く死んでね」などという、あってはならないセリフ。彼女が一生口にしてはイケないお言葉です。しかも、あのソフトな声で優しく言われると逆に怖いデスからっ!

これはもう、過去のイメージ脱却と言うよりは「悪霊が憑依したのですか?」訪ねたくなる変身振り。こっちゃんはこれだけで失神しそうになりました。「ファン限定でR-15なのか?」と思ったほどです。

さて内容に戻りますが、この映画の主人公:イ・クムジャは、目には真っ赤なアイシャドウを塗りたくり、黒いイコートに身をつつんで赤いヒールで街を歩く。会う人会う人に「ずいぶん変ったな」と言われるほど。「標的」の男にまで「クムジャ。そのアイシャドウは何なんだ?」と言われてしまいます。水玉のワンピースを着るような逮捕前の彼女とはまるで外観が違っているのでした。まさに、これが彼女の復讐スタイル。実にインパクト強烈です。彼女が手に持つ「なんじゃこれ?」の形の銃が妙にサマになります。

しかし驚くべきは、この話の展開。こういう形で話が流れ、こんな形で復讐がなされるとは思いもしませんでした。これはちょっと、今まで観た映画の中では記憶にない持って行きようですね。ハッキリ言ってこのシチュエーションは怖すぎます!これなら体が半部腐ったゾンビなんかがウジャウジャ出てきて、人間の頭をカプッと食べちゃうようなホラーの方がよっぽど笑って観れるというものです。

「復讐」なんていうものはそもそもマニュアルなどのない世界。でも、これは正しい「復讐」の形なのでしょうか?もっとも罰を下される男は、復讐を受けても当然のコトをしては来ました。同情の余地などありませんが・・・・。この映画は、良い悪いではなく、生身の人間の心の奥から湧き上がる「恨み」「憎しみ」という感情の恐ろしさを描いた映画でもあったのだと思います。

韓国では、刑務所から出所すると、まず豆腐を食べる慣わしがあるそうです。真っ白な豆腐を食べて身を清めるというものらしいですね。別な韓国映画「オアシス」でもそうでした。出所したソル・ギョングが手づかみで一丁平らげる印象的なシーンがありました。しかし、クムジャは顔見知りの伝道師から手渡された豆腐を食べずに払いよけます。

「わたしは、あと一人殺すつもりよ・・・」

「恨みを晴らすまでは改心など出来はしない」という彼女の心境によるものです。

映画「親切なクムジャさん」は、残酷なシーンの直接的な視覚映像を最小限に留めてはいるものの、感覚では十分痛みを味わえる映画です。あらゆる意味で見どころは満載なのですが、これまたオススメしにくい作品でもあります。正直、R-18でも良いくらいに思えました。

こんな映画ですが、マジメに観ようとする傍らで脇をくすぐられるように、所々に降り掛けられたコミカルなティストが飛び出して来てはクスッとさせられ、余計に困惑してしまいます。そして残酷なストーリーも決して手を抜かず、独特な映像感覚で進んで行くのです。ゆっくりジワジワと。まるで「ご馳走を最後まで取っておいて楽しむ」かのごとく・・・・です。ああ、コワ!

余談ですが、この映画には、韓国スター二人がこれまた実に意外な登場をします。一人が「大統領の理髪師」のソン・ガンホ。イ・ヨンエとは「JSA」でも一緒でしたが、信じられないほどのチョイ役です!そしてもう一人が、「春の日は過ぎ行く」のユ・ジテ。彼も、イ・ヨンエとはこの作品で再度共演ということなのでしょうが、これまた「共演」と呼べるかどうか迷うほどのチョ・チョイ役。(大事な役どころではあるんですけどネ・・・) もし、これからこの映画を観ちゃう韓国映画好きさんがいましたら、この二人がどこで出るかというのも楽しみの一つかもしれません。

こっちゃんは、「この映画が好きか?」と聞かれると、実はちょっと返事に困ってしまいます。何よりイ・ヨンエにはこんな役をやって欲しくはなかったというのが正直なところです。でも、そんな風に世間が思う彼女だからこそ、この映画の「天使の美貌を持つ悪魔」の役にピッタリだったのかもしれません。

逮捕され、マスコミの前に身をさらしたマスク姿の彼女に、「大韓航空機 爆破事件」の金賢姫(キム・ヒョンヒ)の姿を見た思いがしました。

これはこれで映画として楽しめるのですが、イ・ヨンエには次作からきっちり清純派に戻って欲しいですね。

復讐を果たし全てが終わった後、豆腐のように真っ白いケーキにかぶりつくクムジャさんが印象的で、帰りにコンビニでケーキを買って帰りました

《2006.08.03記事一部改訂》

 

【作品】親切なクムジャさん

親切なクムジャさん SYMPATHY FOR LADY VENGEANCE

角川書店

小説
ラスト・プレゼント

キングレコード

イ・ヨンエ主演の涙の映画
オールド・ボーイ プレミアム・エディション

ジェネオン エンタテインメント

衝撃の復讐三部作第2弾!
復讐者に憐れみを デラックス版

ジェネオン エンタテインメント

復讐 第一弾・・・

今日はちょっとお出かけ・・・

2005年11月17日 | だいあり

ちょっと隣町まで行ってきマース♪

それにしても、寒いですね~。

雪が積もってなければいいなぁ

みなさん、お体気をつけてね。

 


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同じ月を見ている (2005)

2005年11月16日 | ふつーMovie
こっちゃんポイント ★★★
鑑賞環境  試写会(映画館) 
上映時間 106分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (東映)
初公開年月 2005/11/19
ジャンル ドラマ/青春

幼なじみのエミ(黒木メイサ)の心臓病を治したい一心で、医者の道を歩む鉄矢(窪塚洋介)。恋人同士の二人のもとに、ある知らせが届く。もう一人の幼なじみのドン(エディソン・チャン)が、刑務所を脱走したというのだ。人の心を絵に描き出し、その人を癒してしまう不思議な力を持つドン。誰よりも純粋な心を持つドンに、大切なエミを取られてしまうのではないか・・・。そんな不安と暗い思い出を抱える鉄矢、そして二人の間で心が揺らぐエミの前に、ドンが7年ぶりに現れる。 (goo映画より抜粋)

 

エディソン・チャン、日本映画に出演してくれてありがとー!ずーっとアナタばかり観てました!(笑)

お騒がせの一件からようやく復帰を遂げた窪塚洋介の第一弾がこの映画です。数あるシナリオ候補から窪塚自身が選び抜いたというだけあり、まさにこれは窪塚のための映画とも言える内容でした。つまり良くも悪くも「彼」のカラーが色濃くスクリーンに飛び散る作品だったという印象です。

こっちゃんが何故かしら苦手意識を持つ俳優に、この窪塚クンがいたりします。演技に何処かしら「ヤンチャ」なイメージがあって、時としてそんな部分に不快感を感じたりすることがあったからかもしれません。ただ、そんな彼のテイストが上手に生かされたなぁと感じる作品も全く無いわけではなく、「GO」なんかは正にそんな感じで楽しめました。

さて今回の窪塚クンは、恋人の心臓病を治そうと信念を持つ研修医の青年の役。しかしその裏には友に対する屈折した心理があったりします。原作が熱い漫画家、土田世紀の作品ということもあり、実に激しい気性が見え隠れする人物です。そして、その幼なじみであり心優しい青年の役に、香港スターのエディソン・チャンがキャスティングされるという、なんとも大胆で嬉しいサービスありの映画でした。さらに、生まれつき心臓を患うヒロインには沖縄でスカウトされ芸能界に入ったという黒木メイサがあてがわれています。「JJ」のモデルとしても活躍しているというだけあって、きっちり華を添えてくれましたネ。

こんな3人の関係、友情や愛情、そして苦悩や葛藤を中心にドラマが展開して行きますが。これはかなりの「大味」感覚。観ていると「え?ここで?」とか「おいおい、そこ順番がちがうだろ!」「今そんなコトしてていいのか?」などと口を出したくなる衝動に襲われてしまいます。例えば・・・(ネタ完全にバレてますので興味のあるかただけ反転ドラッグでご覧下さい。まだこの映画をご覧になっていない方は読まないことをオススメします→)

火事で燃え盛る火薬倉庫。中には少年が!早く助けなきゃいけない状況そっちのけで三人は火事場の前で再会。そこで感傷に浸ってしまいます。チョット待って!中では少年が苦しんでます!

「もしかして見捨てるの?」と思いきや、その後でゆっくりと火に飛び込んで行くドン。そしてそれを追う鉄矢。もっと早く行かなきゃダメでしょッ!

そして中で倒れた少年を見つけ、その場で心臓マッサージ開始・・・・て。え?ちょっと待って!早く出ないと火薬で吹っ飛んじゃいます!既にあちこちでドッカン!ドッカン!言ってますから!これはほんの一部ですが、こんなテイストがあちらこちらに満載。

そういえば、幼い頃から日本で暮らしていたドンが大人になってもカタコトの日本語だったのも気になります。(←ここまで内緒モード)
言うなれば、題材はメチャメチャ面白いけど作りが荒いカンジが出てしまったようにも感じました。

それも窪塚クンが好きならまぁ許せるという感も、無きにしもあらずなんですが、そうではないこっちゃんは、ちょっとだけ置いてけぼり。まるで『復帰第一弾テレビドラマ』を映画館で観てしまったような感じです。そういう意味では「新作映画を劇場で観る」という満足感からは少し遠い気持ちになってしまいました。

音楽なども「冬ソナ」の担当をされたという方らしく、いかにもそれに準じた作りで、若干大袈裟な演出が残念。

ただ、「そんなの気にならないよ」という人なら、この映画には十分のめり込んで行けると思います。こっちゃんも、何だかんだ良いながらも楽しみました。とっても張りのある作品ですね。チラシにあるような「号泣のラストシーン」はオーバーかもしれませんが、泣いている方も確かに数名いらっしゃいました。(こっちゃんは泣けませんでしたけど)

この映画での何よりの収穫は、日本映画で、エディソン・チャンを観れたことです。彼の俳優としての資質は素晴らしいですね。窪塚クンの半分も台詞が無かったのに、この存在感!眼を見ているだけで引き込まれるようなオーラをこの映画でも放っていました。ただ、華流スターをこんなこ汚い使い方をして良いの?とコチラが心配になるほどの役どころ。幼い頃に父母を亡くした不幸な境遇の青年とは言え、ほとんどがボロボロの服での登場です。アジア外交の不安な要素になるのでは?と、いらぬ心配までしてしまいましたが、そんな役を進んで買って出たエディソン・チャンに拍手を贈りたい気持ちで一杯です。

あと俳優では、目つきの悪さが板についてきたヤクザ役の山本太郎と、いつも妙な面白さを醸し出す美容クリニックの先生役の松尾スズキも良かったですね。この二人は結構お気に入りのキャラになりました。

さて、この映画にはドンの持つ「念力」というキーワードが登場します。そして彼の描く「絵」が至る所で登場します。この不思議な能力と絵が物語のスパイスともなり、またラストに繋がっても行くのです。ここら辺はちょっとしたファンタジーですね。この感じは嫌いじゃないですヨ。

そんなこんなで、とっても良かった部分と、ガクッときちゃった部分の混在する映画でもありました。モヤモヤしたモノも残りましたが、トータルでは「好き」と言ったとこです。

それぞれ別なところにいても、見上げるのは同じ月。

でも、互いの心に映る形まで同じだったのでしょうか?

和室にこもり、全身全霊を自らの絵にぶつけるエディソン・チャンの激しい演技に鳥肌が立ちました。

《2006.08.03記事一部改訂》

 

【作品】同じ月を見ている

 

同じ月を見ている 1 (1)

小学館

原作

GO

東映

窪塚クンの秀作

インファナル・アフェア II 無間序曲

ポニーキャニオン

エディソン・チャン主演


砂と霧の家 (2003)

2005年11月15日 | いかすMovie
こっちゃんポイント ★★★★
鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 126分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (ギャガ=ヒューマックス)
初公開年月 2004/11/06
ジャンル ドラマ

亡き父が残した海辺の一軒家に住んでいるキャシー・ニコロ(ジェニファー・コネリー)。結婚生活に失敗し、夫に去られた彼女は、仕事もなく一人失意の日々を送っている。遠くに住んでいる母には、そのことを言えず、「幸せにしている」と電話で嘘をつくキャシー 。そんなとき彼女は、たった数万円程度の税金未払いから、家を差し押さえられてしまうことになってしまう。後に、それが行政の手違いであったことが判明するが、すでに家は他人の手に渡っていた。(作品資料より抜粋)

 

観終わった後、実に複雑な心境に襲われてしまう 重い重い映画。

意外にもこの映画を、心温まるホームドラマとして鑑賞にのぞんだ方が他には多かったと聞きます。何故?と思いましたが、どうやら公開当時のこの映画のキャッチ・コピーに謎が秘密があったようですね。

【失って、初めて気付いた。求めていたのは家(ハウス)ではなく家庭(ホーム)だったと・・・。】

これでは間違えても無理はないか?

しかし、このポスターの色使いの暗さは とてもとてもそんな映画ではないことをにわかに感じさせます。 観終わった感想は心温まるどころか想像以上に悲惨な話。キツイです。

一軒の家を巡って起こる争いと悲劇。

一人は離婚によるショックから立ち直れないアメリカ人女性
そして、もう一方は亡命したイラン人の家族

この映画の悩ましいところは、観いていると
正直どちらに感情移入にしてよいものか迷ってしまう点。

事の発端と言えば、キャシーが郵便物を見なかったがために、持ち家の差し押さえに至ってしまったのが原因。そして、競売でその家を手に入れたイラン人は、転売目的であったがためにお金にこだわってしまった。結果として、それがこんな風に事態を悪化させてしまったのです。
とは言え、『行政上の誤りによる被害者』という点では、双方同じでどちらにも同情の余地があるし・・・・・。とまぁ、色々考えさせられてしまうのですネ。

この物語の主人公、家を追われた者も、また家を手に入れた者もどちらも弱かった。
だからこそ、この家にすがるしかなかったのですね。

しかし、気がついたときには歯車はすっかり狂ってしまっていました。
もう後戻りは出来ない。

これは余談ですが、自分にも実家があり そこでは今でも父と母が元気で暮らしています。
その家は当時大工であった父が自分の腕ひとつで建てたという家。
何十年もの風雪に耐え 今でも傾きもせずに建っています。
例えば、例えばですよ、どんな事情にせよ父がその家を手放すことになったら・・・・・。
父は果たしてその時どう思うのだろう?そんな事をふと考えてみました。

こっちゃんには持ち家がありませんから、父の心境で考えてみたわけです。

父が初めて一人立ちして建てた家。当時、決して豊かとは言えなかったその生活とは釣りあわぬほど大きな借金を作り、母と汗水流しながらこの家を守ってきたと聞きました。それを聞けば父がこの家をそう簡単に手放すわけがないのは想像に難くありません。

もしこの映画のような状況に陥ったら、ショック状態になってしまうかもしれませんね。『家』というもの。そこには、アカの他人などが到底理解出来ない心理が同居しているのですね

そんな視点で観ちゃうと、この映画は実にがく~んときます。人事ではなく、かなりの勢いで深刻な映画になってきます。映画を既にご覧になった方々の中には、やり切れない想いだけが残ってしまった方も多かったのではないでしょうか?

この映画の結末をもってしては、「彼女も違った頼み方があるだろ?」とか、「ハゲ親父も意地の張りすぎ!」などと、そんなコトを言っても仕方の無いこと。
どちらもただ、幸せになりたかっただけなんですもの。
「普通」の暮らしを望む「普通」の人でしかなかったように見えます。

しかし、時として「普通」というものが牙をむく。そして悲劇が生まれる。
世の中にはこういう「普通」の人同士が、
己の幸せを求めて傷つけあってしまうことが意外と多いのかも知れません。

この映画の場合、それぞれの暮らしが家を巡って交差し 争いになってしまっただけなのだ、と。

片や「父の想いを人に手渡すことなど出来ない」アメリカ人。
片や「ここを出たら行き場などない」イラン人。

互いが求める家がたまたま同じ家だっただけ。
こっちゃんは、最後までどちらが悪いと言えませんでした。

「この家はあなたの家ですか?」最初と最後に登場するこのシーン。
その問いに対してのキャシーの答えに、虚しさの全てが押し込まれていました。
重いです。

心に深く突き刺さるという表現がピッタリの映画でした 。後を引きます。

《2006.08.01記事一部改訂》

 

【作品】砂と霧の家  

砂と霧の家 特別版

ジェネオン エンタテインメント

どどーん!と来ます

げすとぶっく【11】 2005.11.02~2005.11.14

2005年11月14日 | げすぶ。

 


 掲 示 板 

  わおっ!ついに【11ページ目】です!

引越しもやっと落ち着きました。

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こんな こっちゃんをそれでも見捨てずに可愛がって頂いて本当に感謝デスッ!
また、これからもヨロシクお願いいたしますネ♪

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【めにゅう】にもどる


大停電の夜に (2005)

2005年11月11日 | ふつーMovie

こっちゃんポイント ★★★

鑑賞環境  試写会 
上映時間 132分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (アスミック・エース)
初公開年月 2005/11/19
ジャンル ドラマ/ロマンス

12月24日クリスマスイヴ。天体望遠鏡で夜空を見上げていた少年は、病院の屋上から飛び降りようとしている女性を発見する。同じ頃、病院の一室では死期の迫った父が息子に最期の告白をしていた。それは死んだ母が、実は生きているという報せだった。恋人たちが行き交う表参道では、若い女性が電話に出ない相手にメッセージを残す。電話の相手は不倫関係の上司だった。それぞれの事情を抱えた人々が聖なる夜を迎えようとしていたとき、街から光が消え、すべてが暗闇に沈んだ。「午後5時過ぎ、首都圏全域が停電に見舞われました……」 (goo映画より抜粋)

 

停電___それは一種の”あきらめ”にも似た心境

日頃から慣れ親しんだ「電気」
目には見えなくても、現実として「光」や「ぬくもり」を与えてくれる
それがもしも、クリスマス・イヴの夜に突然途切れてしまったら?

当たり前のようにやってくる”いつもの夜”ではない
しかし、それは普段縛られている「日常」からの開放でもある
煌びやかなネオンの光も、人々の騒がしい流れもない夜
静かな、そして静かな

堕ちてきそうな星空にそっと耳を傾けてみるとどこからか聞こえてくるあの音色

聞こえませんか?トナカイたちの鈴の音が
聞こえませんか?サンタクロースの足音が
聞こえませんか?空から幸せが降る音が・・・

シャン シャン シャン シャン・・・

クリスマス・イヴにチョットした事件発生です。

でもこれは犯罪ではなくて、神様(GOD)の落し物のせいで起こった東京の大停電のこと。
この映画は大都会東京の空の下、
色んな想いでイヴの夜を迎えようとしていた人たちの姿を
拾い集めるように描いて行く映画です。

昔の恋を忘れることが出来ないジャズ・バーのマスター(豊川悦司)
それを見守りながらキャンドルに火をともす女性(田畑智子)

仕事で左遷を受け妻と不倫相手の女性の間で揺れ悩む男(田口トモロヲ)
静かな「想い」を胸にしまいこむ主婦(原田知世)

自らの手で潰してしまった愛を取り戻そうと足を洗うヤクザ(吉川晃司)
結婚に幸せを感じ新しい生活を生きる女(寺島しのぶ)

若き日の秘密を夫に打ち明ける老婦人(淡島千景)
それを聞き戸惑う夫(宇津井健)

道ならぬ恋すら失ってしまった女性客(井川遥)
閉じ込められたエレベーターの中で上海の恋人を想うホテルマン(阿部力)

星を眺める天体観測少年(本郷奏多)
明日乳房を失ってしまう悲しみの人気モデル(香椎由宇)

真っ暗な東京の中で人間模様が星となり静かに輝きだします。
やがてそれらの星は、ひとつの星座を形作るかのように
”線”で結ばれて行くのでした。

愛を得る者、失う者。待ち続ける者、確かめ合う者。
ここに集まる様々な愛。
決して明るくはないけれど柔らかなキャンドルの光の向こうに、
12人の愛のカタチが映し出されて行きます。

「クリスマスは二人でこの映画を観ようね♡」と想っているカップルに
とてもオススメのこの映画。
キャストの面々も個性的でいて、好感が持てる人方ばかりです。
楽しめますよ。

静かなドラマを語ってくれる人たちの話に、
そっと耳を傾けるように観入ってしまう映画です。

この映画で大好きになったシーンが、ひとつあります。
それはオープニングの地球の姿。
青い地球に宇宙からシンシンと雪が降りそそぐシーンがあるのですが、
これがもう最高にロマンチック

宇宙から雪が降るだなんて、とっても素敵です。
ファンタジーを感じさせますね。

監督は「東京タワー」の源孝志。

Blendyコーヒーの詰め替えパックをビンに移す原田知世のシーンは観客へのサービスでしょうか?
やっぱりスポンサーへの気配りでしょうか?思わず口元が緩みます。
あ、エンドクレジットの「カメヤマローソク提供」にも、
軽くプッ!ときましたけど。(笑) 

さて、今年のクリスマス・イヴは明かりを消して過ごしてみようかな?

もし今年のイヴの夜に大停電がおこったら・・・
それはサンタクロースからみんなへのプレゼントかもしれません

メリークリスマス・・・

《2006.08.01記事一部改訂》

 

【作品】大停電の夜に

大停電の夜に オリジナル・サウンドトラック
菊地成孔
イーストワークスエンタテインメント

ジャジーな雰囲気が素敵でした

 

 

大停電の夜に

講談社

この小説はローソクでなく明るいところで読んで下さい。目を悪くします。

東京タワー プレミアム・エディション

バップ

こちらは停電しておりません。ご安心下さい。