こっちゃんと映画をみまちょ♪

レビューと呼ぶほど中身なし。しかし中身が無いのも中身のウチよのぅ。・・・なんちって。

スーパーマン リターンズ (2006)

2006年08月21日 | いかすMovie

こっちゃんポイント ★★★★

鑑賞環境  映画館(マイカル小樽)
上映時間 154分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (ワーナー)
初公開年月 2006/08/19
ジャンル SF/アクション/アドベンチャー

地球から忽然と姿を消したスーパーマンことクラーク・ケント(ブランドン・ラウス)は、自分の居場所を求めて宇宙の果てまで旅をしていた。しかしクリプトン星の消滅を確認し、自分の故郷は地球しかないと悟った彼は、5年ぶりに“故郷”へ戻ってくる。だが彼を待ち受けていたのは、あまりに厳しい現実。永遠の恋人ロイス(ケイト・ボスワース)は婚約、幼い息子まで産んでいた。宿敵のレックス・ルーサー(ケヴィン・スペイシー)もまんまと刑務所を抜け出し、全人類を標的にした破壊計画を着々と進めており…。

 

 (goo映画より抜粋)

この作品の為に、頭を丸めて撮影に臨んだケヴィン・スペイシー。
「別に剃る前もそんなに違わない。」と本人はコメントしていたけど、
まったくもってそのとーり。
だから今回の役作り度は、それほど高く感じない。 しかし、ヅラ・ネタは豊富。

さすが手を変え ヅラを変え悪事を働いてきた 天下のレックス・ルーサー役だけあります。

フサフサだったり、ロンゲだったりのヅラ・ファッションで登場とか。
子供に”遺産の分け前”としてヅラを手渡し、「ぎゃー!」とか。
「ハゲ」だの「ハゲる」だのイジられるとか。
船の中の見事なヅラ・コレクションにも楽しませてもらいました。


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さて。この「スーパーマン リターンズ」。
映画シリーズとしては、過去4作品があるのですね。
最後の「4」が1987年公開だから、
実に19年ぶりにファンのもとに”リターンズ(ご帰還)”したことになります。

私事を言わせて頂けば、実は過去4作品すべて観ていないという この邪道ぶり。
なのに今回、さも往年のファンのごとく前売り券を購入し、劇場へ足を運んでいるふととき者。
いわゆる、カンペキな”もぐり”であり、救い難い”ミーハー”なのでございます。

でも楽しめた。(笑) 

この映画は初心者にも優しい作りでした。
回想シーンもチラホラ入れてくれてますしね。(もちろんすべて作り直し)
そりゃ20年近くも経ってりゃねえ。
新しい層も開拓にかからなきゃってことですか、ね?

シリーズ「3」「4」は”観る価値もない駄作”との評価が一般的なようですが、
この5作目・・・いや新シリーズ第一弾にあたる「リターンズ」は、
きっとそんな評価は下らないと思います。

前作に悶々としたまま19年を過ごしたファンの期待にも、それなりに応えるでしょう。

あまりに長い構想期間のうちに、ことごとく監督が降板。
最終的にはブライアン・シンガーによって完成を迎えたこの作品ですが、
過去の汚点である”駄作”を無視し、「2」の続きを描いたという点が最大ポイント。
きっと成功の理由はここにあると思います。
(て、駄作を観ないで勝手に言ってますが)

きっとこの選択こそがブライアン・シンガーが取ったスーパーマンへのオマージュの形であり、
シリーズ全体の仕切りなおしの決意であったような気もします。
さすが「X-MAN ファイナル・ディシジョン」を蹴り倒してまで望んだ作品。
その気合の入れようはハンパじゃないと感じました。

もう映画タイトルは、「スーパーマン リベンジ」でも良いのでは?
と思えるほどの気迫を感じるシーンも多々ありますよ。

とにかく こっちゃんも、コレで晴れて”スーパーマン・ファン”です。
今まで”すっぱマン”しか知りませんでしたが、そんな自分はもう卒業。

う、嬉ちぃ~ん。(つд⊂)コッチャン カンゲキー!

それにしても、この圧倒的なVFX映像、度肝を抜かれますね!

翼のないジャンボジェット機の墜落、その救助のシーンの一部始終は、
もう瞬きできないほど惹き込まれてしまいます!

なんという見事なスピード感!そして目を疑うリアル感!

目の前ではとんでもないパニック・シーンが次々と起こっているにも関わらず、
それがすべて現実のドキュメント映像に見えてしまうほどのクオリティを保ちます。

この映画はアクション・シーンで一気に目が覚める映画ですね。(あ、こっちゃんは寝てませんよ)
もしウッカリ観ている間に寝ちゃっても、映画がちゃんと起こしてくれるでしょう。(だから寝てませんてば)


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初心者にとっては、ストーリー的に弱冠タルく感じる部分もあることはあったのですが、
これはきっと勉強不足のせいでしょう。
これが正当な「スーパーマン」のノリなんだと思います。
だから、この映画を観に行く前にせめて「1」くらいは、できれば「2」も
事前にチェックしてから鑑賞に臨む方が正解なのでしょうね。本当は。

そういえば、この映画を観終わった夜。地上波放送で「1」をやってました。
当然、観ましたよ。

すると、おお!分かる、分かる。(笑)

「リターンズ」の中で使われていたセリフのいくつかは、この「1」に引っ掛けたものだったのですね。
そういう深みがあったのか・・・。
しかもオープニング・テーマが流れるところまで、そっくりに作られているのに思わず感動。

あ。アカン!完全に観る順番 間違えてるがな。(*ノωノ) イヤン

「スーパーマン」はアメリカの代表的なヒーロー。
伝説のこのヒーローを生み出したアメリカ自身は、
もう何十年も前から本気でその登場を願い、空を見上げてる国のように思えます。
もしかしたら、あの悲惨な9.11テロだって、彼がいれば防げたかもしれません。

しかし今となってはスーパーマンは一人じゃ足りませんよね、きっと。
世界は同時に悲鳴を上げているのですから。
現実は空想をあざ笑うかのごとく、確実に深く病んで行っています。

こうなると、「実はスーパーマンは五つ子ちゃんだった。」というエピソードも欲しくなります。

ところでスーパーマン・・・

あんた、病院代 踏み倒しちゃアカンがな。(* ̄◎ ̄*)

 

【作品】スーパーマン リターンズ 【クラーク・ケント/スーパーマン】
ブランドン・ラウス
【監督/製作/原案】
ブライアン・シンガー
【レックス・ルーサー】ケヴィン・スペイシー
【過去シリーズ】スーパーマンⅠ&Ⅱ 【ロイス・レイン】ケイト・ボスワース