こっちゃんと映画をみまちょ♪

レビューと呼ぶほど中身なし。しかし中身が無いのも中身のウチよのぅ。・・・なんちって。

ホテル・ルワンダ (2004)

2006年11月06日 | しびれるMovie

こっちゃんポイント ★★★★★

鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 122分
製作国 イギリス/イタリア/南アフリカ
公開情報 劇場公開 (メディア・スーツ=インターフィルム)
初公開年月 2006/01/14
ジャンル ドラマ/サスペンス/戦争

1994年、アフリカのルワンダ。そこでは長年続いていた民族間の争いがついに大虐殺にまで発展し、100日で100万人もの罪なき人々が惨殺されていた。世界中が黙殺したこの悲劇のなかで、ひとりのホテルマンが、殺される運命にあった1200人の命を救う。後に"アフリカのシンドラー"と呼ばれるようになった彼の名は、ポール・ルセサバギナ(ドン・チードル)。ルワンダにある高級ホテルの支配人を勤めていたポールは、行き場のない人々をホテルにかくまい、ホテルマンとして培った話術と機転を駆使して、彼らの命をたったひとりで守り抜く…。

(NTT-X store解説より抜粋)

同じ肌の色、同じ目の色の人の間で、大量虐殺があったという事実。
肌を切り裂けば、当然同じ色の血が流れる。

ポール・ルセサバギナ。

『愛する家族を守りたい』という強い思いから、1200人もの命を救った一人のホテル・マン。
彼の姿を通して、この映画はそこにあった恐怖を生々しく描きだす。

ネクタイが結べない・・・。
ドン・チードルのこのシーンだけで、どれだけ深いか。

家を焼かれ、殺戮から逃れ、絶望することすらできず、ただ身を寄せ合う難民たち。
そして、そんな人たちをかくまう彼もまた弱い。
彼はこの狂気の中、”人間”であることを決して忘れなかったひとりに過ぎなかったのでしょう。

この映画を観て泣きました。

しかし泣くことができるのは、今自分が生きているからこそ。
もし自分がこの場にいるような運命を持ち合わせていたならば、
泣くことすら出来ず、ゴキブリのように殺されていたのかもしれない。

殺すという事は、その人の涙すら奪ってしまう事。

これは凄い。

観終わったあと、声に詰まってしまう作品です。

 

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DEATH NOTE デスノート the Last name (2006)

2006年11月04日 | しびれるMovie

こっちゃんポイント ★★★★★

鑑賞環境  ワーナーマイカル小樽 
上映時間 140分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (ワーナー)
初公開年月 2006/11/03
ジャンル サスペンス/ホラー/犯罪

死神が地上に落とした“デスノート”を拾ったのは、天才的な頭脳を持つ大学生、夜神月(藤原竜也)だった。刑事局長を父に持ち、強い正義感に貫かれた月は、ノートを使って凶悪犯を粛清し、自らの手で理想の世界を創りあげようと決意する。人々の間でささやかれ始めた救世主「キラ」の存在。一方、一連の「キラ事件」を解明するためにICPO(インターポール)が送りこんできたもうひとりの天才、通称L(松山ケンイチ)。神がかり的な推理力でキラの正体に迫ろうとするLに対し、知略を尽くして捜査網から逃れようとする月。そして、2冊目のノートが舞い降りる…。

(goo映画より抜粋)

【2006.11.03:公開初日の鑑賞日記】

『※ネタバレする場合がございます』...と書いておりますが、ネタバレなしで参ります。

この映画に関しては、前編であんな終わり方をしてしまったため、
つづきがどうなってしまうか楽しみにされてる方が、さぞや多かったのでしょうね。
その事実を、この目でハッキリと見て来ました。

なにしろ、どんな話題作ですら一度も混むところを見たことのなかったこっちゃん行きつけの映画館が、
この映画に関してだけはブッチギリの大盛況!

ハッキリ言って、あの映画館であんなに人を観たのは初めてです!(笑)

よほどみなさん、この物語の結末がどうなってしまうか楽しみだったんですね。
「原作にないエンディング」
原作を既に読まれている方も、きっとそこを確かめたくてウズウズしていたはず。

もちろん、先週『後編』の公開にむけてTV放送された『前編』を観て、
そこで初めてこの映画のファンになった方も多いでしょう。
また、逆に「こんな話か」と冷めてしまった方も・・・。(*ノωノ) イヤン

原作が少年誌の漫画だけあって、ストーリーはとっても漫画漫画してるこの世界。

名前を書けば死ぬノート、死神、どこの国の?のFBI、そしてヾ(ーー )ォィォィの日本警察・・・
とまぁ「あり得ん、あり得ん」のテンコ盛りなのですが、そんな話に引き込まれちゃうのは、
「え?」「なに?」「それでどーするの?」の連続だからでしょうね。

単純なこっちゃんは、まんまとココに乗せられてしまうワケです。

まるでチェスの指し合いのような駆け引き。
部分的に「おや?」とは思うものの、この話の転がり具合はとにかく面白い。
そしてその勢いは『後編』で一気に加速したように思います。
今回はちょっとコミカルなシーンが少し多めに差し込まれていましたね。
場内からは笑いが出るほど。

これはこれでヨカッタですよ。

はっきり申し上げて『前編』で盛り上がっちゃった方なら、絶対この『後編』が気に入るはず。
そして前作がダメだったかたは、やはり今回もダメでしょう。

キラとLは最後どーなっちゃうの?

さぁ、どうなっちゃうんでしょうね。(笑) 衝撃の結末はご自分の目で確かめて下さい。
誰の名前が最後にそのノートに書かれるのかも・・・。

ただ一つだけ言わせてもらうのであれば、この結末はとても気に入りました!

最後の最後まで転がる転がる。
設定は少々複雑化してゆくので、もしかするとこのクライマックスで少し混乱するかもしれません。
時間軸も多少動きがあります。
それでも良く考えたなあと唸っちゃう脚本でしたね。

演出も巧みです。
ミサミサの意外な頑張りに感心し、キラの狂気に寒気を覚え、Lに涙する。
気がつけばそんな自分がおりました。

『後編』でLが好きになりました。そして最後はとても悲しい気持ちになりました。

この先は、時期をみて少しずつ追記していこうかな・・・と。

最近のテレビ局製作の映画は、
”フジ”よりも”日本”の名の入ったものの方が面白いと感じる今日この頃です。

 

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立喰師列伝 (2006)

2006年11月03日 | いかすMovie

こっちゃんポイント ★★★★

鑑賞環境 こっちゃんシアター
上映時間 104分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (東北新社=Production I.G)
初公開年月 2006/04/08
ジャンル コメディ

第二次世界大戦直後の闇市。バラックの立ち並ぶ焼け跡に、一軒の立ち食い蕎麦屋があった。そこに現れた長髪の男は、月見そばを注文し、『いい景色だ…』とつぶやく。これが彼のゴトの始まりであり、彼こそが伝説の立喰師"月見の銀二"なのだった。時は流れ、1960年代の、日米安保条約で揺れる永田町。連日のデモで騒然とする国会議事堂の近くにある蕎麦屋に、一人の美女が現れた。『ケツネ。…おそばで。あ、コロッケも欲しいなあ』と注文する彼女こそ、美貌を武器にゴトを働く"ケツネコロッケのお銀"なのだった…。

(NTT-X store解説より抜粋)

久々に自分を超えるアホに出会った喜びに満ち溢れております。

闇にまみれた底なしのアホを映画にしようなどと考えると、きっとこういうカタチになるのかもしれません。
しかしながら、どのような感性と脳味噌を持ち合わせれば、このような作品に辿り着くのかは、
皆目見当もつきませんね。
しかもこれが、日本のアニメ界と共にその歴史を築きあげてきた名士の作品などと聞けば、
頭の中は益々混乱へと突き進みます。

これぞ究極。・・・なのか?(笑)

少なくてもこれは、実写/アニメ問わず自分が過去お目にかかった作品とは、全く異次元に存在する作品。 
これってある意味、初体験?(笑)

刺激的にして、実は結構自分的にはストライクゾーンだったりするのです。
ただしこの映画、他人様には積極的にオススメはしません。

「くだらねぇ。たかが蕎麦じゃねぇーか!」

そうです。たかが蕎麦。 されど蕎麦。そこから始まる無茶話。
立喰師___立喰いのプロ、仕事師・・・って。

早い話、食い逃げ常習犯のコトだものねぇ。(笑)

映画は戦後の混沌とした日本のファーストフードの場を舞台に、
仕事師(ゴトシ)と呼ばれるヤツラが、華麗なるその仕事振りを発揮してゆく。
そんな姿を浮き彫りにして行きます。
立ち食い食堂で難癖をつけ、代金を払わずに立ち去っていく、要は無銭飲食の「プロ」たちの姿を、
様々なデッチアゲ昭和史文献をもとに、うん蓄たっぷりに紐解いてゆくという・・・。
言うなれば、ただそれだけの映画なのですよ。

よくぞ、こんなバカ映画を作ったものです!

主な登場人物は、月見の銀二 、ケツネコロッケのお銀、 哭きの犬丸、 ハンバーガーの哲、
中辛のサブ、牛丼の牛五郎、フランクフルトの辰 、冷やしタヌキの政
などなど。
自分的には、この名前だけでもうツボにきます。

あ、この映画の”冷やしタヌキの政”は、『ゲド戦記』でお馴染み。
あのスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーご本人です。
って一体、なにしてるんでしょうか、この人。(笑)

この映画って、爆笑か、まったく笑えないかのどちらかしかないのかも、と思ったりして。
少なくともこの映画の中に心地の良い安らぎ場所など存在しませんからね。
観る人によっては一部に極めて不快な場面も存在しますし。
だったら、とことんハマるか、とことんヒクかのどっちかですよ。
こんなバクチみたいな映画、そうそう他人様に薦められませんてば。

ところで、この映画を作った押井守監督のことをちょっとだけお話しておきます。
押井カントクと言えば、知るひとぞ知るアニメ界の鬼才クリエイター。
『攻殻機動隊』『イノセンス』を世に送り出した彼を、自称オタクならまず知らないことは無いでしょう。
ところが「アニメに興味などないがな。」と言う方にとっては「それ誰?」ってなもの。

そこで分かるように言います。
『うる星やつら』『ヤッターマン』『一発貫太くん』『科学忍者隊ガッチャマン』『オタスケマン』
『機動警察パトレイバー』などなど・・・。 こんなアニメを今まで手掛けてきた人です。
もうこうなると、日本アニメ界の神様みたいな人ですよ。

おっと!だからといって、この『立喰師列伝』を安易なノリで観る気になっちゃいけませんよ。
これは、そんな人が真面目な顔で作った”バカ映画”だってコト。

飛び出す昭和史にノスタルジーを臭わせつつも、よくよく見ればなんとデタラメもいいとこ。
そのすべてがあくまで笑いのネタ。
そしてそんなネタの数々を、実写写真からアニメーションを制作する”スーパーライヴメーション”
と呼ばれる新技法を駆使し、独特な艶を持つ異色空間によってまとめ上げるという、
まさにこれは前代未聞の未曾有映像感覚。
そして押井氏の盟友・川井憲次による昭和ちっくな楽曲が雰囲気を盛り上げます。

ここらへンをスーッと受け入れられるかどうかが、まず第一のカギになると思います。

他に似たモノがないので上手くは表現できないのですが、なんて言うか、ペラペラの写真の切抜きが
レトロな雰囲気の画面の中で踊ってる感じ。 写真の紙人形みたいな。
これって想像できますか?

いや~。個人的にはこれ好きですけどねぇ。 って、本当に強くお薦めは出来ないんですけど。
呉々も言いますが、普通の人は観ない方が無難。

しかーし!コレが好きで堪らない人も、またいるはず。あなたがキワモノならば決して止めはしません。(笑)

ま、百聞は一見にしかず、新聞は一軒に一部。 
自分がキワモノであると自負されてる皆々様、試しに観てみます?
もし観る気になったら、レンタル店では「アニメ」のコーナーに置いてあると思います。
(て、結局薦めてる

あ~、なんか自分の目指すバカバカしい世界に、新たな光が差し込んできたような気分。ヾ(´ε`*)ゝ エヘヘ
気のせいか清々しい。
天才の世界も、バカの世界も、”上には上がいる”っていうことが分かりました。

とにもかくにも、バカを真面目に淡々と語るこのナレーション。
絶妙な上手さです!

 

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子ぎつねヘレン (2005)

2006年11月02日 | ふつーMovie

こっちゃんポイント ★★★

鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 108分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (松竹)
初公開年月 2006/03/18
ジャンル ドラマ/ファミリー

少年・太一(深澤嵐)は、ある日、道端にうずくまる一匹の子ぎつねに出会った。カメラマンとして活躍する母親・律子(松雪泰子)によって、たったひとりで北海道の動物診療所に預けられた太一は、ひとりぼっちの子ぎつねに自分の姿を重ね合わせる。実は太一が預けられた動物診療所の獣医・矢島(大沢たかお)は、律子の恋人で、律子はひと足先に、太一を未来の父親に委ねたのだった。だが、口が悪くて不器用な矢島は、太一にどう接したらいいのか分からず、太一が子ぎつねを拾ってきたことに対しても思わず皮肉を言ってしまう。そんななか、その子ぎつねが、目も耳も不自由だとわかり…。

(NTT-X store解説より抜粋)

「助けてー!金子さーん!」そんな言葉を覚えるオウム。
その声にビクッ!と反応する警官の阿部サダヲが妙に面白かったりしてね。

細かすぎるリアクションなんだけど。(笑)

目が見えない、耳も聞こえない野性の子ぎつね。
道端で見つけたそんなキツネを、「まるでヘレン・ケラーだな。」と獣医の矢島は言います。

そこで、少年・太一に”ヘレン”と名付けられたその子供のキツネは、
飼われるためではなく、野生に帰るために動物診療所に保護されるのでした。
これはそんな一匹の子ぎつねと、一人の孤独な少年の物語です。

太一の母親は、言うなれば自分勝手。
写真家の彼女は、息子をほったらかしで長期滞在の仕事へ向かいます。
息子・太一のことを愛してはいるものの、実際にはほとんど自分中心の生活。
「自分が幸せならば、みんな幸せ。」そう考えるような母親です。

こんな母親の子供は可哀想なものですね。

ある日、そんな母親の愛情に渇きを覚えつつ一人淋しい日々を送っていた太一は、
親からはぐれてしまった子ぎつねと出会います。
それが”ヘレン”でした。

太一は、なんとかヘレンを元気にして、母ぎつねのモトへ帰してあげようとします。
そこには目の前の小さな命とダブらせる自分自身の姿があったのです。

この映画は、今年ちょっと話題になりましたね。

主演は子役の深澤嵐クン。身勝手なお母さん役に松雪泰子
無愛想ながら人の良い獣医を大沢たかおが演じています。

 photo:大沢たかお

監督を担当したのは「古畑任三郎」シリーズなどの河野圭太
そんな彼の今回の映画は、かなり子供寄り。
その辺は覚悟しておいた方が良いですね。
大人が観る分には”作りすぎ”のイメージがポンポン飛び出しますからね。

でも確かにあまりに子供っぽすぎて「ん?」と思っちゃう場面を含んではいますが、
ちょっとだけ視線を下げて観てみると、コレ意外に良いです。

例えばこの映画の中で、脳に障害をもっている子ぎつねヘレンが砂浜で暴れるシーンがあります。
まるで見えない”何か”と闘っているように、もがくヘレン。
「知りたいか?ヘレンがどんな世界で生きているかを・・・。」
そう言って少年・太一の目と耳を塞ぐ獣医・矢島。

太一は、光も音もないその世界には恐怖と不安しかないことを初めて知るのでした。
ここが、とても印象に残った場面。
「相手の苦しみを理解するためには、相手の気持ちになること。」 この大切さが分かります。

太一はヘレンに「水」「食べ物」などを触れさせて教えます。
獣医・矢島はそんな彼の姿を見て「サリバン君。」と呼びました。
そして、へレンが太一に最後に教わったのは「涙」でした。

太一は泣きます。 ヘレンも泣きます。

たくさんの綺麗な花々に囲まれた最後はとても悲しく、それでいて優しく暖かい名場面。
ヘレンは目が見えず、耳が聞こえませんでしたが、きっと太一の顔と声だけは届いていたのでしょう。

動物の命も、人の命も同じ重さだ、ということ。
そして、いつかは必ずそうした命との別れがやってくるということ。
確かに子供向け映画なのですが、この映画の中にはそんな大切なものがちゃんと入っていましたよ。

可愛い子ぎつねのシーンもいっぱい登場します。
でも、それを軸に辿り着こうとしているところは人間の持つ愛でした。

レミオロメンの主題歌「太陽の下」もヒットして話題になりましたね。
この歌は何度聴いてもジ~ンときます。

 

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デイジー (2006)

2006年11月01日 | ふつーMovie

こっちゃんポイント ★★★

鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 125分
製作国 韓国
公開情報 劇場公開 (東宝東和)
初公開年月 2006/05/27
ジャンル ロマンス/サスペンス/犯罪

ヘヨン(チョン・ジヒョン)は、"どこかで自分を見守りながら、デイジーの花を贈り続けてくれる男性"に恋をしていた。名前も顔もわからないその男性を、運命の恋人だと信じるヘヨン。そんなヘヨンの前に、ある日、ジョンウ(イ・ソンジェ)という男性が現れた。シャイなまなざしで自分を見つめるジョンウを、運命の恋人だと確信するヘヨン。だが、ジョンウの正体はインターポールの捜査官で、彼が追う暗殺者(チョン・ウソン)こそが、本当のデイジーの贈り主だったのだが…。

(NTT-X store解説より抜粋)

舞台はオランダ、俳優は韓国、監督は香港・・・って、なんじゃそりゃ!な感じですが、
そういう視点で観れば非常にオモロイ映画。

で、”オランダに住む韓国人の恋物語を、香港風味に仕上げた映画”かと思いきや、
なんと”香流(ふぁりゅー)”よりもバリバリ”韓流(はんりゅー)”のノリでした。


花の国オランダで話が展開するってだけで、あとは他の韓国映画とそんな違いません。
そうです。これはバリバリ韓国映画
だから韓流映画がお好きな方にとっては、またまたタマらないご馳走。

しかも主演は、ちょび髭イケメンのチョン・ウソン
彼のファンには特にお薦めかも、です。
あ、知ってました?チョン・ウソンの「ちょ」って、ちょびヒゲの「ちょ」なんですよ。
これ、皆さんに教えてあげて下さいネ。 きっと殴られますから。(笑)

今振り返ると、なんだかんだ言って、チョン・ウソンて『私の頭の中の消しゴム』が一番良かったです。
逆に一番痛かったのはやっぱり『トンケ』。 (何度も言うけど)あの高校生はちょっと無い。
”トンケ”っていうより”オッサンけ?”って感じだったもの。

で、この映画なんだけど、正直、もっと彼の魅力を引き出せたかもしれないのにと、
少々勿体ない気がしました。
本来、もっとイケてる人なのにね。 彼って髪切ちゃうと意外に普通の人なんだもの。
やっぱりロンゲっぽい方が似合ってる。 今回の映画でハッキリしましたね。

一方、もう一人の主役のチョン・ジヒョン
『猟奇的な彼女』や『僕の彼女を紹介します』での男勝りな口調が強く印象に残ってる彼女。

彼女もちょっと不完全燃焼っぽくない? どうもイマイチ魅力が出てないような。
後半、銃撃戦に巻き込まれちゃって、声出なくなってるし。
役としての狙い所は分かりますが、彼女ってやっぱり喋ってた方が良い女優さんなんだなと、
つくづくそんな風に思いました。

そしてこの映画の監督ですが、『インファナル・アフェア』シリーズの名三部作を監督した
あのアンドリュー・ラウ監督。
今や香港ノアールの旗手と呼ばれる彼・・・なんですが、そう聞くと益々「これってどうよ?」って言いたくなる感じ。
どーも痒いところに手の届かないような、そんな微妙さ。
個人的には、展開のモタつき感が終始漂い、125分の上映時間は長く感じるし。

結局、自分にとっては標準的な感激度に終わってしまいました。
これだけ良いキャストを揃えておきながら・・・です。
だって、演技派のイ・ソンジェまで出てますからね。
なのに、ですよ。

なんだかな~。
ちょっとアンドリュー・ラウ監督の最近の評価は、自分的には低いです。
『頭文字D(イニシャルD)』だって、もう完全に踏み外してましたからね。

彼、このまま壊れて行くのでしょうか? ううむ・・・。

ただストーリーとしては、全然悪くない。脚本は良いです。ほんと、切ないロマンスなんですよ。
犯罪がらみですけどね。

届け主不明のデイジー。目の前に現れた素敵な男性を花の贈り主だと思い込むその女性。
殺し屋、インターポールの捜査官、絵描きの女の三角模様。ここが見どころ。

”デイジー違いの人違い” 勘違いから生まれる恋もあるのねぇ・・・みたいな。

”男は想いがつのるたび花を贈る。女は優しさに対する接し方に迷うたび絵を贈る”
これだって、なかなか良いじゃないですか。
いや~つくづく勿体ない作品です。こんなにいい要素がありながら・・・。
ま、終わったことをクドクド言っても仕方ないのですが。

さて、この『デイジー』。 実はこんな興味深い話があります。
それはなんと!『デイジー アナザー・ヴァージョン』が存在するということ!

先に公開された『デイジー』は、インターナショナル・バージョンと呼ばれるもので、ヒロインであるヘヨン(チョン・ジヒョン)の視点から描かれたものになっています。

そして新たにお届けする『デイジー アナザー・バージョン』は韓国のみで公開された超プレミアバージョン。チョン・ウソン演じるパクウィからの視点で描かれたものです。

チョン・ウソンファンの皆様、見逃さないでくださいね。彼の魅力が全開ですよ!

 

【DAISY THEATER INFOより】

ほえっ?(・o・ノ)ノ

どうやらこれは、「エンディングだけ変えました」というのとは違うようですね。
編集を巧みに組みなおした感じなのでしょうか?・・・っていうか、なんです?
結構、余力あったんじゃないですか! だったら本編にもっと力を注いで下さいよ。(笑)

と、そんなこと言いながらもこっちゃんは、この『アナザー・ヴァージョン』が観たかったりします。(笑)
思うに、この話だったら絶対『アナザー・ヴァージョン』の組み立て方の方が良いのではないか、と。
ストーリー重視の視点としては、そっちの方が自然じゃないでしょうか?
ま、それも好き好きですかね、結局。(結構テキトー)
中には「ジヒョンちゃんメインで何故悪い!」っていう人も当然いらっしゃるでしょうし。

ところで・・・そのジヒョンちゃんの描く絵は、非常にびみょーだったような・・・。
これも ま、いっか。( ̄∀ ̄*)

そんなこんなで自分としては「悪くはないけど★★★★には至らない」という映画でした。

 

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