こっちゃんと映画をみまちょ♪

レビューと呼ぶほど中身なし。しかし中身が無いのも中身のウチよのぅ。・・・なんちって。

札幌試写会日記~近況~【5月/第5週+6月/第1週】

2006年05月31日 | 試写会に燃えた日々

 

▽5月29日(月)札幌厚生年金会館/開映18:30~【主催:小学館】

【日本沈没】ネット1件応募1件当選(ペア券)

 
オフィシャルサイト

先週ちょっとお知らせしましたけど、これ当選しました。
今週の月曜に沈没してきましたよ。感想は後日UPします 

 


▽5月31日(水)共済ホール/開映18:30~【主催:HTB】

【トリック-劇場版2-】ハガキ3通応募:1通当選

 
オフィシャルサイト

おお!当たった!・・・と思ったら、この日はチョット予定が

知り合いの方に行ってもらうことにしました。・・・残念!

 


▽今週、外れてしまった試写会 (つД`)・゜・゜。

●タイヨウのうた(北海道ウォーカー:2通応募)
●花よりもなほ(TSUTAYA ONLINE:ネット応募1件)
●バルトの楽園(HTB:2通応募)
●初恋(UHB:3通応募)

来ました!またしても惨敗の波に呑まれてしまいました!
何だか1週おきに波がやってきますね。まいったなぁ
そんなワケで、例によって今週の集計をしてみます。

当選分に使用したハガキは3枚で、落選分のハガキは7枚。他はネット応募です。
合計10枚で 総ハガキ代は500円

ネットも含めて今回の当選は2通でした。

当選のうち、1通はペア券ですから、500円を3で割ります。
すると・・・映画1本1人当たり、約166円で観れるコトになりました♪

こうして考えると悪くはないですね。
当選”ゼロ”は、ここのところ無いですもんね。
あ、でも来週は応募中の試写会が1件もないので、久々にのんびりの週になりそうです。

空いた時間で身辺整理を少しやりたいな(*´ー`*)

 


▽現在応募中 v(。・ω・。)ィェィ♪
-試写会-
●MI:Ⅲ(S-woman、講談社イブニング、講談社マガジンSP)
●ゲド戦記(アサヒ飲料)
●カーズ(北海道ウォーカー、講談社、TVh)
●着信アリFinal(角川、STV)
●初恋(TVh)
●デスノート(STV)

-劇場鑑賞券-
●M:I:Ⅲ(ミッション・イン・ポッシブル3)(ペア)応募中~♪
●初恋(USEN)

付け忘れてなければこんなカンジです

 


▽希望を胸に、今後応募する試写会(予定) φ(`д´)カキカキ...

検討中....

 


▽今週の反省会 Ψ( ̄∀ ̄)Ψ

というワケで、こんにちわ。こっちゃんです。今週の試写会はこんな感じになりました。

さて。

気合が足りませんね、気合が(笑)外れて当然です。

相変わらず、当たる方は当たっているのでしょうから、
これはこっちゃんの気合負けだと思います。
ただ弱冠、競争率が激化してきてるようにも思います。
それとも今までは「ビギナーズ・ラック」だったのでしょうか?
真相は分かりませんが。

時間差投稿なども、相変わらずやってみてるのですが、
どうもシックリきませんね、結果が。
それと一件あたりの応募枚数が、最近減ってましたので
この辺も当たりが低い原因と思われます。

やっぱり試写会応募には「愛と根気とハガキが必要」のようですね。
とにかく頑張りましょう。

ネット応募も増やして行こうと思います。

みなさんのところはいかがですか?それではまた来週~


 

 その他の試写会記事はコチラからドーゾ
     

  


嫌われ松子の一生 (2006)

2006年05月30日 | いかすMovie

こっちゃんポイント ★★★★

鑑賞環境  映画館 
上映時間 130分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (東宝)
初公開年月 2006/05/27
ジャンル コメディ/ドラマ/ロマンス
映倫 PG-12

昭和22年。福岡県でひとりの女の子が誕生した。お姫様のような人生を夢見る彼女の名は川尻松子(中谷美紀)。教師になり爽やかな同僚とイイ感じになるも、セクハラ教師のせいで辞職に追いやられる。ここから、松子の転落人生が坂を転がり落ちるがごとく、始まっていく。愛を求める松子の前にはさまざまな男が現れるが、彼女の選択はことごとく不幸へと繋がってしまうのだった。53歳、河川敷で死体となって発見された彼女の生涯を探る甥が見たものは?

(goo映画より抜粋)

めくるめく転落人生。
この映画の中で、荒川良々との出会いが一番ハッピーに見えたこと。
それが一番悲しい...。(つд⊂)

松子おばさん、あなたの人生っていったい....。

この映画は、”松子”という一人の女性が、死体で見つかったところからはじまります。

コメディ話にはまるで似つかわしくない切り出しですが、話が進むにつれ、とんでもなくバカバカしいキャストが、次から次へと飛び出してくるので、まるで質(たち)の悪い見世物小屋に迷い込んでしまったかのような気分に。

しかし、「下妻物語」中島哲也監督だからといって、ロリ深キョン&レディース・アンナのようなギャグ・ワールドを期待すると、これは少々面食らうことになるかもしれません。

この物語は、どこまでも不幸で、そして可哀想。そうです、これは可哀想なお話なんです。

ここに、川尻松子という女性の一生を記した”編年期”というか、”年代記”というか、まぁそんなものがあります。ご紹介させて頂きます。

【川尻松子のクロニクル】(劇場チラシ裏より抜粋)

昭和22年 0歳  川尻家の長女として福岡県に生まれる。
昭和30年 7歳  幸せを夢見る明るい子供時代を過ごす。
昭和46年 23歳 担任を務める中学校で窃盗事件。教師を辞職。

昭和46年 23歳 作家志望の八女川と同棲。暴力にあう。
昭和46年 23歳 八女川、踏み切り自殺。
昭和47年 24歳 八女川の友人、岡野と不倫。妻にばれて破局
昭和48年 25歳 中洲のソープ嬢になり、店のトップに。

昭和49年 26歳 同棲中のヒモ、小野寺に裏切られ殺害。自殺未遂。
昭和49年 26歳 上京。理容店の島津と同棲中に逮捕される。
昭和49年~    刑務所に服役。8年後に出所。

昭和58年 36歳 教え子、ヤクザの龍と再会。同棲。
昭和59年 36歳 龍、逮捕され刑務所へ。
昭和63年 40歳 出所した龍と再会。龍、再び逮捕され服役。

平成元年~    一人暮らしの引きこもり生活。
平成13年 53歳 荒川の河川敷にて、死体で発見される。

これが「嫌われ松子」こと、川尻松子の一生です。

何なのでしょうか?一生って。
何なのでしょうか?人の人生って。

一人の女性が生まれてから死ぬまでの53年間が、十五行で書き記されています。たった十五行です。
この中には、枯れるほど流した涙や、激しく揺れ動く感情があるはずなのに、そんなものが全て、たった十五行の言葉の中に押し込められているのです。悲しいですね。これを自分に置き換えると、ゾッとします。

所詮、人生なんて”こんなもの”なのか?とも思えてきます。

しかし、これは山田宗樹氏原作の小説の映画化。あくまでもフィクションです。

嫌われ松子の一生(上) 嫌われ松子の一生(下)

まるで、絵に描いたような転落人生。そして妙に現実味を感じてしまう彼女の”終焉(しゅうえん)”に辿り着いたとき、「これって、実話では?」と思った方は、意外と多かったのではないでしょうか?

映画よりも残酷な日常が当たり前、ドラマよりも衝撃的な真実を目の当たりにする現代においては、この「嫌われ松子の一生」のような不幸話には、むしろリアリティを感じてしまうのでしょうね。

しかし、そんな救いようのない不幸話すら、どこか可笑しく仕立てあげる。それが、この中島哲也監督らしいところなのかな、と感じました。

あり得なくも、目を引くキャストたちをズラリと並べ、縦横無尽に松子の前後を行き交わせる。彼女の前をただ通り過ぎる者もいれば、立ち止まる者もいる。そんな彼女のドラマを、時にドラマ風に、時にコメディ風に、そしてミュージカル調になったかと思えば、今度はファンタジー風のシーンに....

まるでCMカットを立て続けに観ているような、そして延々と”松子プロモーション・ビデオ”を観ているような。それを観ている間、頭の中をグニャグニャと糖蜜棒で掻き回されているカンジ。これって何だか、気持ち良い様な、悪い様な...。

あ( ̄∀ ̄*)。何を言いたいか分かりますか?あくまでイメージのお話です。

たぶん、この映画に「下妻物語」のような”お笑い度”を期待した人は、ガッカリするでしょうね。これは、アプローチが完全に違います。確かに、出てくるキャラはドギツクて、ワンダフル・ワールドなのですが、根底に流れ続けるストーリーが暗い

何度も言いますが、「これは不幸で可哀想なオハナシ」なのです。それを、明るい方向へ描いた異次元エンターテイメントみたいな映画とでも言いましょうか。
だから、この「嫌われ松子の一生」は、そのヘンの感覚で満足できる人のための”キワモノ寄り映画”のような気がします。

嫌われ松子の一生」というこのタイトルは、確かに興味をそそりますが、見る限り”松子”は、決してヒドくて嫌な女性ではありません。それはこの映画を観ながら、彼女の人生を一緒になぞってみれば分かるコトです。

ただ純粋に愛を求め、そしてその愛に満たされたいと願っただけの女性、それが松子という女性でした。
殴られても蹴られても、愛した男をかばい続け、金を貢ぐ。
ふと気がつけば、家族の死に目にも遭えず、刑務所送り。

「”不幸”って何? じゃあ、”幸せ”って何?」

面白いはずのこの映画を観終わって、最後に残ったのは「ただ楽しい」という感想よりも、松子のそんな問いかけだったような気がしました。ただ、後味はそれほど悪くはありません。ここが上手いところですね。

心のもう一方では、ちゃんと”暖かいもの”も残してくれましたよ。

この映画の主役:松子を演じるのは中谷美紀。これが結構な”体当たり演技”です!

美しい中谷。可愛い中谷。唄う中谷。踊る中谷。”ひょっとこ顔”の中谷。妖艶な中谷。
そしてボロボロに変わり果てた中谷.....
おおっ!これぞまさしく、中谷ナデシコ七変化ッ! ヾ(ーー ) ナンジャソレ?

・・・とにかく、ファンの方は必見です、ハイ。

そんなこの映画「嫌われ松子の一生」で、一番笑えたのは、
片平なぎさの『○○サスペンス劇場』。
なんと、本人がこのシーンのために、そのまま”本人役”で登場。
コレにはビックリ!(◎o◎)

「なぜいつも断崖絶壁?」「なぜ白衣姿のまま?」

そんな疑問を解決する間もなく、オトコは彼女に追い詰められる。

ああっ(つД`)・゜・゜。かなピー!

 

《2006.08.17記事一部改訂》

 

トランスポーター2 (2005) 『クルマ・ヴァージョン』 裏感想

2006年05月26日 | しびれるMovie

契約厳守。名前は聞かない。依頼品は開けない――運び屋フランク・マーティン(ジェイソン・ステイサム)はこの3つのルールの下、高額な報酬と引き換えにワケありの依頼品であろうが正確に目的地まで運ぶプロ中のプロ。引退を決意した彼は例外的な依頼を引き受けた。それは金持ち一家の7歳になる息子・ジャックの送迎だ。いつも寡黙なフランクだったが、次第にふたりの間に愛情が生まれる。しかし、予想外の罠が仕掛けられていた…。

 

(goo映画より抜粋)

こっちゃんポイント ★★★★★ 

 

いや、同じ映画で、感想文を2個別々にUPするのは初めてです。当たり前か。普通やらないよね?こんなこと。でもね、こんな記事でも書いておかないと、あまりの思い込みと思い入れで、本来の感想文がグチャグチャになってしまいそうだったので、それでこの部分だけ別に作ったんです。

「トランスポーター」シリーズといえば、クルマ・アクションが”ウリ”だったりしますが、今回はそのクルマたちにのみ、スポットを当ててみたいと思います。ハイ”のみ”の記事です。(笑)

本来の感想文はこちらです。 


(Photo : Audi A8 6.0Quattro)

実は、今回「トランスポーター2」でメインに活躍するクルマは、ドイツ車の「アウディ A8 6.0クワトロ」(画像上)。

今はあまりそんなイメージはないかもしれませんが、アウディと言えばその昔、「メルセデス・ベンツを買えないオッサンが乗る車」なんて言われていたコトが一部ではあったようで。こっちゃんの周辺でも、まるで”メルセデスの格落ちメーカー”のように思われていたものです。
無理もないですね。実際、その頃良く見たアウディなんて、ほんとショボくて日本車とさほど変らないような箱型クルマでしかなかったですから。こっちゃんだって、そんなクルマ欲しくもならなかったのが正直な感想です。

それがまったく。随分と変ったものです。

ここ最近のアウディって、ホント魅力的。「死ぬまでに一度はステアリングを握ってみたい」って思えるようなマシンが、続々と発表されています。デザインだってグッと良くなりましたし。いまや、こんなのだってあるんですよ!(画像↓をご覧あれ)


(Photo : Audi R8※このクルマは「トランスポーター2」には登場しません

これはコンセプトカーらしいですが、こんなのまで市販予定だというからビックリです!
それにしても、なんという美しいデザインでしょう。乗り難そうなカンジがたまりません!まさか、これほどスポーティ&スタイリッシュな車なんて、一生アウディから発売されないと思ってましたもんね。(ちょっとだけ現行の”ニッサン・フェアレディZ”みたいですが)

ま、そんな映画に関係無いクルマのコトは置いといて、「トランスポーター2」に話を戻します。 

先ほども言いましたが、今回この映画のメイン・カーは「アウディ A8 6.0クワトロ」。現在のアウディ・ラインナップの最高峰に君臨するクルマ。クワトロとは四駆のことです。
オープニングの駐車場シーンから既に、ジェイソン・ステイサムが乗っているクルマがコレなんですね。外見はまぁ普通の(といっても、その顔はかなり厳ついですが)セダンにも見えます。中々気品のある高級感も漂いますね。


(Photo : アウディA8 6.0クワトロ)

ところが、蓋を開ければこれがトンでもない代物でして。
スペックを見ると腰を抜かすかもしれませんよ、アータ。これはもう、ただのセダンではありません。

排気量は「6.0」の名前通り、6ℓクラス(5998cc)
最高出力は450ps/6200rpm、最大トルクは59.1kg-m/4000rpm。

その他、詳細はコチラ

こんなスペックを誇るV型12気筒エンジンを心臓に持つこの車。しかもそのV型エンジン・レイアウトが独特です。構造的には、V6エンジンを挟角15度でふたつV字型に並べた”W型”と言われる極めて特異なスタイルを採用しています。かなりマニアックですねぇ。
この方式は、”エンジン自体を軽量コンパクトに仕上げられ、またエンジン長を短くできるゆえに、クランクシャフトの剛性を確保しやすく振動面でも有利になる”というメリットをもたらすらしいです。ほほぅー、なるほど。

ま、何が何だか分からない人もいるでしょうが、早い話「バケモノ車」です。スポーツカーの心臓を持つセダンとでも言いましょうか。「いったい、こんな性能をどんな状況で必要とするのか?」・・・そう思う方もいるでしょう。そんな方にはこうお答えします。

「”トランスポーター2”の撮影に必要です!」と。(笑)


(Photo : アウディA8 6.0クワトロ with ジェイソン・ステイサム+子役)

ちなみにこれ、日本でも買えるのですが、新車価格で1,480万円!
「おおっ!安い!1500円切ってるジャン!」と言ってしまったア・ナ・タ。これこれ!
”万円”ですよ、”万円っ”!スーパーでお買い物してるんじゃないんですから。
コレじゃあチョット、「今すぐ最寄のアウディ販売店へ急げ!」とはなりませんよね。田舎だったら小さな家が一軒建つお金ですよ(笑)オープニングで、ジェイソン・ステイサムが、悪ガキどもに「新車だ。傷つけるな。」と言うのも、そりゃ分かります。


(Photo : アウディA8 6.0クワトロ)

これは現在調査中なのですが、もしかしたら、この映画のA8は、豪華仕様の「L6.0クワトロ」の方かもしれません。だとしたら、お値段は更にUPします。こちらは1660万円(税込)でございます。もし、この点ご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えて下さい。

...知ってどーする?ってハナシですが。

映画「トランスポーター2」は、そんなこの車がメインとなり、エンジンを高回転でブン回しながらそこら中走り回るワケですから、そりゃぁクルマ好きにはたまりませんよ!
予告編にもありましたけど、あのビルからビルへの大ジャンプ・シーンなんて、現実では、まずお目にかかれませんからね。(当たり前じゃ!)見応えありますよ。”着地”なんてメッチャクチャかっこ良いのです。クルマにもジェイソンにもシビレちゃうってカンジですっ!


(Photo : アウディA8 6.0クワトロ)

ま、一つ難癖つけるなら、このクルマ、重すぎる!ってことでしょうか。アルミフレームを使用していながら、車重は楽々2tを超えてますからね。2tてアンタ、RV車じゃないんだから。ねぇ。これはもう本来、そんなに簡単に飛んだりハネたり出来るってホド、身軽なクルマじゃないわけですよ。

例えば日本車で言うと、ホンダの現行ステップワゴンの最上グレードあたりが1630kgですから、あれより丁度400kgも重い。400kgですよ!伊集院光が二人以上乗れますよ。
もっとも、エンジンはステップワゴンの2.5倍の排気量を持ち、馬力だって3倍近いですから、「重いから遅い」なんてバカな話にはなりませんけどね。いくら”身重”と言ったって、このクルマのエンジン・データで察するに、フル加速なんてしたら、きっと息苦しいほどシートに貼り付けになるのでしょうね。いや~、体感してみたいものです。

でも、こっちゃんはやっぱり軽い方が好きですね。軽くなきゃスポーツじゃない。ま、本来、A8はスポーツカーじゃないですから、無理もないんですがね。

しかし!しかしですよ!
この映画の後半で、そんなこっちゃんのハートを鷲づかみにするステキな車が出てくるのですよ。それが、コレ。


(Photo : ランボルギーニ ムルシエラゴ・ロードスター

これ、クルマ・キャストでの”ゲスト出演”扱いらしいです。(笑)アホですね、もぅ。

その昔、スーパーカー時代を生き抜いてきたオッチャンたちなら、誰もが「カウンタック」というクルマの名前を知っているでしょう?この「ムルシエラゴ・ロードスター」は、そのランボルギーニ社の血を現在も受け継いできている、文字通り”平成時代のスーパーカー”です。

現在、ランボルギーニ社はアウディの傘下となっていますが、どうやらそのお陰で、今回の「トランスポーター2」への出演(?)が決定したようですね。
コレは凄いことですよ!だって、走ってるトコ見れるんですから!初めて見ました、走ってるとこ。飾っておくクルマだとばかり思ってましたから(笑)


(Photo : ランボルギーニ・ムルシエラゴ・ロードスター)

”重量配分はフロント42%・リヤ58%、ランボルギーニ製V型12気筒60度エンジンで、排気量は6.2Lをミッドマウントする。これは7,500rpmで最高出力580馬力を発生する”(goo自動車より抜粋)最高速度は、約320km/hらしいですよ。ああっ。もぅ、気が狂いそうです!(笑)

その他、詳細はコチラ

全長4580mmという、このクルマのサイズは、現行のトヨタ・ソアラの4515mmに近いですね。

※このクルマは「トランスポーター2」には登場しません

その差6.5㎝しか長くありませんからね。ただ「ムルシエラゴ・ロードスター」は全幅が2045mmもあります。さすが外車。これはソアラより22㎝も大きいことになります。全高1135 mは、ソアラのそれより22㎝低いですから、要するにこのクルマはソアラより「幅が広くて低い」そんなクルマだということですね。

※このクルマは「トランスポーター2」には登場しません

ちなみにこのサイズを、日本のスーパーカー ホンダNSX-R(現行型)と比較してみますと、「ムルシエラゴ・ロードスター」の方が全長で15cm長く、全幅で23.5cm幅広く、車高で2.5cm低いことになります。NSX-Rだって全高1160mmのかなり低いクルマだというのに、なんと、それよりも「ムルシエラゴ・ロードスター」の方が低いというのは驚きです。
このクルマの車高がいかに低いかお分かり頂けましたでしょうか?スポーツカーは低いに限りますね。しかも、バランス重視のミッドシップレイアウト・スタイルは、こっちゃんのツボにジャストミートです!


(Photo : ランボルギーニ・ムルシエラゴ・ロードスター)

さて、こちらのお値段は少々お高いですよ。税込み、3268万6500円です!
・・・って、少々じゃないですね(笑)こうなると、”普通の人”は、まず買えません。(もっとも”A8”だってそうですけど)

このクルマに関しては、もう、「運転したい」なんて言いません。「シートに座れるだけで良い!」(笑)
お願いです。一度座らせて下さい。スリスリしたいんです。


(Photo : ランボルギーニ・ムルシエラゴ・ロードスター)

さあ。「アホはいい加減にしなさい」と言われる前に止めておきますが、こんなクルマがビュンビュン目の前を走り、激しいカーアクションをするこの映画「トランスポーター2」!そりゃ楽し~ですよぉ♪

ストーリーは前作同様、ラストに近づくにつれ、ドンドンあさって方向へ飛んで行っちゃうような展開なのですが、そんなのこの際、どーだって良いのです!このクルマを観に行って下さい!(笑)そして仰け反って下さい。
目の前でハラハラ・カーチェイス展開になるたび、「おおっ!税込1480万円!」「ああっ!税込3268万6500円!」と唸りながら見ると、きっと楽しさ倍増です。そして最後には、口から泡を吹きながら失神して下さい。(笑)

ちなみに、悪党どもは分かりやすく「ハマー」なんぞに乗ってましたが、こちらはあまり興味なし。(笑)

そんなコトも含めて「トランスポーター2」は、とにかく、クルマ好きには面白い映画なのです。

 

《2006.08.17記事一部改訂》

【作品】トランスポーター2

 


トランスポーター2 (2005)

2006年05月26日 | しびれるMovie

こっちゃんポイント ★★★★★

鑑賞環境  試写会 
上映時間 88分
製作国 フランス/アメリカ
公開情報 劇場公開 (アスミック・エース)
初公開年月 2006/06/03
ジャンル アクション/サスペンス

契約厳守。名前は聞かない。依頼品は開けない――運び屋フランク・マーティン(ジェイソン・ステイサム)はこの3つのルールの下、高額な報酬と引き換えにワケありの依頼品であろうが正確に目的地まで運ぶプロ中のプロ。引退を決意した彼は例外的な依頼を引き受けた。それは金持ち一家の7歳になる息子・ジャックの送迎だ。いつも寡黙なフランクだったが、次第にふたりの間に愛情が生まれる。しかし、予想外の罠が仕掛けられていた…。

 

 

(goo映画より抜粋)

「ちわぁ~ッス。生身の子供をお届けに参りましたぁ~っ!」

バケネコヤマトの宅・急・便♪

運送業にも色々あるもので。えぇ。

そんなわけでリュック・ベッソンのバカ・アクションに賭ける熱い想いが、スクリーンから溢れていました。

「バカヤロー!もっと、おバカに情熱を注がんかいッ!」
そうスクリーンの裏側で叫んでいるかのようです。しかと受け止めました。

しかし、これまた素晴らしい”バカさ加減”ですね。こっちゃんにとって、これ以上のご馳走はありません。今回は、口から泡を吹き失神しそうになるのを必死にこらえつつの鑑賞となりました。そして、この記事も二日掛かりで完成です。(アホやん)

ハッキリ言って、「映画に限りなくリアリティを追求します」って方は、この「トランスポーター2」は止めておいた方が良いですね。もっとも、そんな方はこの映画を観る以前に、前作の「トランスポーター」でシラケてしまったのでしょうけど。あのね、あのね。こんな映画で、その内容を一々ツッコンでたら、体なんてもちませんよ。頭カラッポで楽しんでくださいよ。

この「トランスポーター」シリーズは、その名の通り、”運び屋”のフランク(ジェイソン・ステイサム)が主人公のお話です。これがねぇ、またヤバいモノばかり運ぶ仕事なんです。

一作目ではオープニングで、”銀行強盗を所定の場所まで運ぶ”って仕事から話がスタートしましたが、その次に受けた仕事で、あろうことか、彼は面倒に巻き込まれてしまいます。

    1. 契約厳守。
    2. 名前は聞かない。
    3. 依頼品は開けない。

この3つのルールは、”彼自身が決めた、彼を守るためのルール”でした。しかし、その3番目のルールを自ら破ってしまったのです。積荷を開けてしまったら、中には喜多嶋舞(きたじままい)に似た中国女がいてビックリ!そこからドンドン雲行きの怪しい展開になって、そしたらBMWが吹き飛んで、仕舞いには人身売買も絡んできて...という、もぅメチャメチャなお話でしたけど、憶えてますか?

今回の続編「トランスポーター2」を一言で言うならば、この「1」の展開をさらにメチャクチャにしてしまったというノリの映画。観終わった頃には、頭がクラクラしてきます。

今回もまた、オープニングから飛ばす、飛ばす!ってカンジでして。88分という短い時間に、”詰め込めるだけ詰め込んだ”というような、企画モノのテンコ盛り弁当のような映画ですからね。良っくもまぁ、「こんなコト次から次へと思いつくなぁ」と、甚(はなは)だ感心してしまいます。

この「トランスポーター2」は、別に「1」を観てなくても内容は掴めるでしょうし、例え前作の内容を忘れていたとしても、そこそこ楽しめるとは思いますが、できればもう一度、「1」を観てから映画館に行くことをオススメします。そうすると”お楽しみ指数”がグゥ~~~ンとアップしますよ!

リュックってこういう話を書くの得意みたいですね。「Taxi」シリーズもそうでしたけど。前のストーリーやキャラクターを、上手く使って続編に繋ぐ、みたいなトコがありますもんね。悪く言っちゃえば、自分のネタを「自分でパクったり、モジったり」、そんなコトを平気でする人ですもんね。(笑)

だから当然、今回もオープニングからもぅニンマリですよ。

「1」とそっくりな駐車場のオープニング・シーン。仕事の依頼人を所定の契約の時間まで待つ、というこのシーンもそっくり。でも、そんなシーンを、一つ、二つ必ずヒネって見せてくれる。ここがまたタマラない。
他にも「オイル・ネタ」とか、またありましたね。「つるっ!あれっ?」ていうアレです。(笑)

それと、この人、この人!
やっぱ、このオッチャン↓が出てくる面白さっていうのも、「1」を観ていた方がより分かりやすいと思います。

やっぱり、「トランスポーター」って言うからには、このオッチャン出さなければなりません。出なかったら、つまらないでしょ?この”ひょうひょうとしたカンジが実に良いですねぇ。コチラも「1」よりパワーアップしてます。あ、ちなみにこの人、これでも警部ですからね。(笑)

前作では、BMW735にはじまり、メルセデス・ベンツ、おんぼろルノー、大型トレーラーまで転がしまくったフランクですが、今回はアウディA8 6.0クワトロというクルマが彼のメイン・カーです。これがとっても丈夫でね。ボディ、ガラスに至るまで完全防弾。少々のことでは傷つきません。
暗号式のエンジンは前作のBMW譲り。ただし今回のアウディはオートマ仕様です。しかし走りは熱いですよー!エンジン唸りまくりです。ゾクゾクしちゃうよな高回転のエンジン音に、頭のてっぺんまでどっぷりと浸れます。

このカーチェイスは、今回も凄いですね!飛んだり、ハネたり。予想通り、もう絶対あり得ない世界なんですけど。でも、これはアイデアの洪水です。クルマ・ネタだけでここまで思いつく頭は、やっぱスゴイですよ。しかも、そのアイデアを映像化するこの手腕には、ホント恐れ入りました。ルイ・レテリエ監督に拍手です!

あの「ビルからビルへひとっ飛び!そして着地!」のシーン。ここ、マジで気に入りました。あんなカッコ良いシーン今まで観たことないですよ。最高です!工事中のポールをパカン!パカン!て倒しながらスライド~~~っ!際どいところでギリギリストップ!てのがもうたまらんもん!あそこだけ何度も観たいくらいです。

それにしても、今回の悪役は、ほーんと憎ったらしいですよ。許せないよアイツら。血も涙も無いような奴らです。ほんと、ヒドイなあれは。お陰で話はとっても盛り上がりましたけど。

特にあの女。最悪です。久々に生理的に受け付けない”悪女”を見ました。この人、ケイト・ナタというスーパー・モデルなんですって?・・・知らんなぁ。音楽もやってるって?・・・聴いたことないなぁ。結局、誰やねん!ってカンジです。あ、でも本当に有名な人らしいですよ。ゴスペル唄うんですって。レニ・クラ(レニー・クラヴィッツ)とも繋がりがあるそうですから。ほー、スゴイじゃないですか。

でも、彼女のこの役はそーとーキテますよ。本人も自分で言ってましたが完全に「イカレ」ちゃってます。下着姿でウロつき回り、人を殺すことに快感を覚える。こんな女、好きになれと言う方がムズカシイちゅーねん!過去、リュックが作り出したどの女キャラよりも狂気に満ちてますね。

しかも、この女と一緒にいるオトコ。「オマエますます誰やねん!」です。ナンやの?あの剣道?誰かのレビューで読んだけど、剣道やる人見たら絶対怒るな、アレ。ホント”カッコだけ剣道”で、もはや剣道じゃありません。「とぉーッ!」じゃないから、「とぉー!」じゃ。(笑)ほんと、もぅ疲れるなぁ。ま、それも楽しみのうちですか(笑)

これ、”運び屋裏稼業”の話だけに、「クルマONLYの話か?」と思っちゃう人がいるかもしれません。でも、そうじゃありませんからね。クルマ・ネタで釣っといて、実は別な展開が待ってますという、半ば”騙し”のような展開が待ってます。

前作でもいつの間にか、”人身売買ネタ”になってたりしましたが、今回の「トランスポーター2」も、気が付くと”ウィルス・ネタ”に摩り替わっています。そのウィルスにしても、題材としての扱いに関してはかなり大雑把(おおざっぱ)で、解決も驚くほど安易。話のメインはダイ・ハードな格闘ネタになってたりしますからね。また、ここが良いのですよ。(笑) 


  ↑ ほとんどターミネーターです。

この映画は、リュック・ベッソンの”お遊び次元”的脚本が素。その内容は、とにかく果てしなくバカバカしいものです。そんな脚本に乗っかって、前作同様、今年33歳の若手監督ルイ・レテリエが、(たぶん)全力を注ぎ込んだであろうこの作品。向かう先はただ一つ!バカまっしぐら。(笑)

もちろん、この映画はリュック・ベッソンの会社「ヨーロッパ・コープ」で編集されています。

前作でのインタビューで、「編集は最初から気合を入れてやった。でも会社の2階にいるリュックからはかなり厳しいチェックが入ったんだ。次回はカンペキを目指す!」なんて言っていたルイ監督でしたが、今回も頑張りましたね!続編として大いに盛り上がりましたよ。こっちゃん的には、彼の素晴らしい才能と努力を褒め称えたい気分です。ぐっじょぶネ♪

クルマ好きには、「もっとカーアクションがたっぷり欲しい!」って思うのは正直なトコですが、その場面場面で差し込まれるカーアクションの内容の密度は非常に濃いので、これが意外に満足します。”ジェイソン頭”のスタントさん、今回もご苦労様でした。ハラハラしながら、思いっきり笑わせて頂きましたよ。

しかも今回は、地上のみならず、水上、空中、そしてまた水中という具合に、その舞台も様々で飽きさせませんものね。ジェットスキーでバスを追っかけるなんていうネタは他の映画でも観ましたが、最後に女の人が手を振ってるのを見たときに、思わず吹きだしてしまいましたヨ。

それと、不器用に子供に接するジェイソンも新鮮で楽しめましたね。

さてと、今回の試写会は自動車ディーラーのアウディが協賛でした。いや~、こんな映画なら協賛するよな~。クルマが本当にカッコ良く見えますもんね。この映画のせいで”中年ローリング族”が増えないコトを祈ります。

それと、今回この映画に登場するクルマのことを、もっといっぱい書きたかったのですが、それを書くと”この映画の感想”とは随分かけ離れて行きそうなので、今回、”『クルマ・ヴァージョン』の裏感想”を別に書きました。

もし興味があれば、↓ここからどうぞ♪
     
(クルマに興味が無い方にとっては、かなりキツイ記事です)

とにかく、音楽もかなり良かったですし(担当は前作と違うのですが、いかにも「トランスポーター」らしいノリでした)、ノリノリの映画でした。

前作の「トランスポーター」ファンなら、「2」はその3倍は楽しめるはずです。

《2006.08.17記事一部改訂》

【作品】トランスポーター2

 


夢駆ける馬ドリーマー (2005)

2006年05月24日 | いかすMovie

こっちゃんポイント ★★★★

鑑賞環境  試写会 
上映時間 106分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (アスミック・エース)
初公開年月 2006/05/27
ジャンル ドラマ/ファミリー/スポーツ

牧場経営とトレーナーを生業としているベン(カート・ラッセル)は、娘のケール(ダコタ・ファニング)とともに馬の調教へと出かけた。彼が担当している馬の一頭がソーニャドール。走る姿を見て、ケールは一目でその牝馬を気に入ってしまった。しかしレース当日、ベンはソーニャの異変に気づく。オーナー(デイヴィッド・モース)に出走をやめるよう進言するが却下され、結果ソーニャはレースで足を骨折。オーナー安楽死を命じるが、ベンはギャラと引き換えにソーニャを引き取ることにするのだった。

 


(goo映画より抜粋)

「ドリーマー」という馬がいつ出るか、いつ出るかと思っていたら、最後まで出なかったとお嘆きのアナタ。

あ~勘違い。

そんな名前の馬は、このブリーダーズ・カップでは走ってませんでしたね。
これは奇跡の復活を遂げた競走馬「ソーニャドール」のお話なんです。

あ、ソーニャの?ドールで、てか。
(翻訳:”あ、そうなのですか?どうりで、おかしいと思ったんです”の意)

「ソーニャドール」とは、スペイン語で”夢見る人”いわゆる”ドリーマー”という意味だそうで。
つまりこの映画のタイトル「夢駆ける馬ドリーマー」はそこからきているわけですね。

あ、これこれ!勝手に”ズ”を付けないで下さい。そんな、「ソーニャドールズ」って。女性ユニットじゃないんですから。「ソーニャドール」は一頭だけ。優しい目をしたお馬さんなんですよ。誇り高き牝馬(ひんば:メス馬のこと)なんです。

この映画は、コンディション不良にも関わらず、心無いオーナーによってレースに出走させられ、そして骨折してしまったある競走馬を”家族として迎え入れた”人たちと、その馬の”奇跡の復活”の物語。

これが、なかなか泣かせます。

しかも、こんな素敵な話が実話だというから 尚さら泣かせるわあ。

話が美味すぎるよ」と思いつつも、もしこんな”奇跡”が自分の目の前で起こったのなら、どんなに興奮するでしょう?きっとこっちゃんも、ソーニャに抱きつき、彼女(馬ですが)と一緒に、感動の涙をいっぱい流すに違いありません。その後、ムツゴロウさんのように、「よーし、よーし」なんて撫でてあげたりしてね。

とにかく こっちゃん、動物ものヨワイんどすえ。

あの~、ところでみなさんは、「馬券」って買ったことがある?
要するに「競馬をしたことありますか?」ということなんだけど。

お笑い系グラビアアイドル若槻千夏ですら、競馬のことを語り始める昨今。側から見る限り、もはや競馬には”ドロ臭いギャンブル”のようなイメージなど、ドコにもありませんね。
競馬場の階段に座り、赤鉛筆を耳に挟め、ワンカップ片手に競馬新聞を見るオッサンよりも、女の子の方が「キャッキャッ」と喜んでやってイメージの方が、すんなり頭に浮かんでくるってモンです。

この「夢駆ける馬ドリーマー」は、そんな競馬の裏方というか、それを生産者側から見た話なのですが、これが結構ドラマです。

馬を「道具」「モノ」としか扱わないオーナー。こんなヒドイ奴が、まず登場。「骨折して走れなくなったのだから、さっさと”安楽死”させろ」と言う。そんなやり方に反発し、解雇されてしまう調教師パパ。馬を愛し過ぎる心優しさのため、ビジネスと割り切れない。そんなパパの牧場は破産寸前。今までだって、土地を切り売りして何とかやってきた状態です。パパは夢を信じて、またまた頑張るのでした~~~。

ま、こんなカンジでしょうか?・・・またしても、テキトーですが。

ソーニャの怪我が治るにつれ、深まってゆく家族の絆は、見ていてなんとも微笑ましいですね。何より”馬バカ”とも言えるこの家族の関係が、とても自然に移ります。これは、まさしくGood キャスティング!のお陰ですね。

特にパパのカート・ラッセルのそのまた父親(ようするにダコちゃんの祖父)に、クリス・クリストファーソンを持ってきたところ。オオッ!この違和感のなさときたら!見事ですね。これによって、いかにも頑固そうな親子だというのが、見ただけで分かります。顔も、めちゃ似てるジャン。

妻役のエリザベス・シューも、出番はダコちゃんより少ないものの、ひとたびスクリーンに映れば、その存在感は十分。この母親からダコちゃんが産まれても、全然おかしくありませんね。時折りダコちゃんの顔に、エリザベス・シューの面影を見るような思いがしました。

そのダコちゃんこと、ダコタ・ファニングは、今年で12歳になりましたね。そろそろ大人に近づいてきました。そんな”お年頃”です。
多分ね、彼女目当てでこの映画に足を運んでも、きっと損した気分にはなりませんよ。ダコちゃんは、まだまだとっても可愛らしかったです。そして、過剰に走らず、ごく自然に抑えた演技も、すごく好感が持てました。

そう言えば、パパ役のカート・ラッセルは、先日観た「ポセイドン」にもバリバリ出てましたが、こっちゃん的には、断然こちらのカート・ラッセルの方が好きですね。彼の場合、これからは、アクション映画でないほうが、むしろ良いように思います。顔にシブ味が出てきてますしね。今後は、こんなパパ役なんかで、ジックリ感動させて欲しいものです。

とにかく、こういう風に心得たキャスティングをしてくれる映画っていうのは、本当に安心して観ることが出来ます。違和感なく、すぅ~っと自然に映画の中に入って行けますモンね。

あ、デイヴィッド・モースの悪者っぷりなんかも、中々良いですよ。このオヒゲ(↑画像左前)が、これまた良いんじゃないでしょうか。て、微妙?

さて、観る前から結末の見えているこの映画ですが、そんな分かりきった結末の映画で、予想通り感動するなんていうのも、これまた素敵なことかもしれません。

物語は予想以上に淡々と進む感じですが、それでもツボはシッカリと押さえます。
なかなか良いですよ。分かっていても楽しめます。しかも、台詞にも、中々気が利いてます。コーヒーなんかを使ったジョーク混じりの会話なんかが、とても気に入りましたヨ♪(これは見たら分かります)

あ、後半で、馬券を買ったり、オッズ(配当倍率)のコトなんかもちょっと出てきますから、競馬を知っていると尚、楽しめるというとこでしょうか。もちろん、知らなくてもどうというコトはありません。

小さな名優ダコタ・ファニングちゃん。この映画では小さな”馬主”になっちゃいましたね。(笑)
ちょぴり大人になりましたけど、まだ「生意気さ」が表に見えてこないのが良いです。

誰もがあきらめたレースの復活。
自分を家族として暖かく迎えてくれた一家の期待に応えるがごとく、
ブリーダーズ・カップの舞台に立つ「ソーニャドール」。

ゴールを切ったとき、こっちゃんの隣のオバチャンはいきなり拍手・・・えっ?

「あなた馬券買ってたの?」と、思わず聞きたくなりました。

 

《2006.08.17記事一部改訂》

【作品】夢駆ける馬ドリーマー

 


ポセイドン (2006)

2006年05月23日 | ふつーMovie

こっちゃんポイント ★★★

鑑賞環境  試写会 
上映時間 98分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (ワーナー)
初公開年月 2006/06/03
ジャンル パニック/アドベンチャー/サスペンス

大みそかの夜。北大西洋を航海中の豪華客船ポセイドン号ではパーティーが始まっていた。同等クラスでは世界最高の客船のひとつであるポセイドン号は、高さが20階を超え、客室800、パッセンジャー・デッキ13を備える。今夜、乗客の多くは新年を迎えるために着飾り、壮麗なダンスホールに集っている。その頃、ブリッジでは一等航海士が異変を感じとっていた。水平線を調べていた彼は、それ“ローグ・ウェーブ(異常波浪)”を見たのだ。50メートル近くありそうな巨大な波が船に向かってくる。彼は致命的な打撃をかわそうと必死に舵をとるが、すでに遅すぎた。そして衝突。とてつもない波に襲われた船は激しく揺れ、まもなく完全に転覆する…。

 

(goo映画より抜粋)

  子 : 「お父さん、見て、見て!向こうから新年の波がやってくるよッ!」 
  父 : 「バカタレ!あれは津波じゃ!

そんな微笑ましい会話が、親子の間で、転覆寸前に交わされたとか、交わされないとか。

これ、知ってる人も多いかもしれませんが、実はこの映画「ポセイドン」には”モト”があります。”パニック映画の金字塔”と言われているコチラの「ポセイドン・アドベンチャー」のリメイク作品なんです!

このオリジナル映画は、1973年に公開された古ぅ~~~い作品。で、面白いことに、この「ポセイドン・アドベンチャー」には何と1979年に続編まで誕生していて、その名もなんと!「ポセイドンアドベンチャー2」!そのまんまヤン。(笑)エライ駄作らしいですね。ここの【解説】を読んで、思わず爆笑してしまいました。

で、さらにこのオリジナルを、昨年リメイクしてるって知ってましたか?それがこちら。

おぉぉぉっ!船がヨコになってますねー。コレってTVものなんですか?(誰か知ってる?)キャストを見たら、ルトガー・ハウアーとかも出てるんですね。へぇ~、知らなかったな~。結構、お金かけてるらしいですよ。 

まぁ、色々とこんな過去の作品がある中、いよいよ今年、あの「エアフォース・ワン」「パーフェクト・ストーム」ウォルフガング・ペーターゼン監督によって、新たにリメイクされたってワケですね。
なぁんてね。さも、全部観たかのように言っておりますが、実はこっちゃん、今回の「ポセイドン」しか観てませんの。テキトーでございましょ?いつもこんな調子でスンマソン。

さてと...。それじゃあこの新作のお話に参りますが、この映画「ポセイドン」は船が逆さまになって沈むパニック話でございます。

高級マンション?それともリゾートホテル?そんな風貌の豪華客船「ポセイドン号」は、新年をこの海の上で迎えようとする4000人以上のリッチな客たちをいっぱい乗せ、北大西洋を航海中でございました。ところが、新年のカウントダウン直後、不幸にもその”浮かぶリゾート”はあり得ないホドの高波を真横から喰らい、そして横倒しに!更にはそのまま、まるっきり180度回転し、船底を上にした状態で、プカプカと浮かんでしまいます。

船は逆さまでは浮いていられない!船が沈む前に外に出なければッ!と、まぁこんな話です。

そりゃもうタイヘンですよ、アータ!だって、船が逆さまになるってコトは、船の中も逆さまになるってコトですからネ。知ってました?(笑)

今回は、あえてこんなオチャラケ・ムードで感想を書いてますが、正直言うと、これは結構笑えない描き方だったりします。あっとゆー間にその辺”死体の山”ですからね。手がもげたり、足がチョン切れたりって描写ではないんですけど、ソコらじゅうでみんな白目むいてるからね。結構、怖いです。

何千人も乗せた大型客船が、一瞬にして逆さまになるとどうなるか?
この映画は、まるで何かに取り憑かれたかのように、その部分を描き続けます。

当然ながら、今まで上に見ていた天井は床になる。出入口のドアは天井にくっ付いて見える。今まで動かなかったものが動き出す。支えられていた物が落ちてくる。隙間から浸水してきた水は、ジワジワと足モトに迫り、あちこちでショートした電気の配線が、その水に電流を走らせる。みんなビビビと感電死。爆発音とともに火災がおこり、通路は火の通り道になる。みんな一瞬にして肺を焼き、真っ黒クロスケになって焼死する....。

あ、パニクる暇もないわ....。( ̄∀ ̄*)結構ヒドイでしょ?これが全部映像となって、目の前に現れるわけです。

この映画「ポセイドン」。一言で言うならば、キャストはB級感に抑えながらも、その破壊シーンには全力を注いだ作品というトコでしょうか?とにかく、派手です。完全にやりたい放題です。

そういえば、偶然にも日本では今、「LIMIT OF LOVE 海猿」が涙を誘っている最中ですが、たぶんこちらの映画で泣く人はそれほどいないと思います。でも、泣けない分ハラハラしっぱなしになるかもしれません。

これはタイヘン意外なコトだったのですが、この映画の上映時間はなんと、たった98分。短いと思いませんか?だってオリジナルだって117分あるんですよ。リメイクの方が長いっていうのは結構聞きますけど、この映画「ポセイドン」に関しては、まったくその逆ですからね。実は、コレには理由があります。

その理由とは....ドラマ部分が薄いから。
「全然無い」とは言いませんが、ドラマ的に見れば、これは完全に”超薄味”です。まるで、取ってつけたようなドラマのみが存在し、あとはひたすらパニクるシーンの連続というようにも感じました。

この辺を、どう取るかですよね?「お、割り切ったね」と誉めるか、「端折りすぎじゃ!」とケナすか。こっちゃんは、ちょっと物足りなかったですねぇ。もっとも、「パニクりながら泣きたい」というこの感覚が、もはやビョーキなのでしょうが。

でも、「なんで船を沈める話で3時間もかかるんじゃ?」という「タイタニック」への当てつけのようでもあり、「そんな長電話で引っ張るから2時間近くなるんじゃ!」という「LIMIT OF LOVE 海猿」へのイヤミでもあるようで、そんなコトを想像しているうちに、ちょっと苦笑してしまったんです。ま、実際には、そんなのは無関係でしょうけど。

とにかく、映画が始まって早々に、船が転覆。高波が発生した理由すら、映画の中では語られはしない。そして、そこから生存を賭けて船底を目指す、数名の死闘がひたすら描かれて行きます。
コトが終わると意外にあっさり幕をひくという作りも、この作品ならではなのでしょうか?。余韻もへったくれもありませんが(笑)この映画を観終わった時、「映画を観た」と言うよりも、何だかテーマ・パークで、98分のアトラクションを体感したような気分になって会場を後にしましたね。

「パニック映画だもん、コレ意外何をやれってよ?」
もしかして、ウォルフガング・ペーターゼン監督は、心の中でこんなことを呟(つぶや)きながら、この映画を撮っていたのかもしれません。過去の彼の作品と比べてみても、より一層、ドラマ性を省いたように思えるのですが。

まぁ、今回は、この点がドラマ好きのこっちゃんのハート♡に今ひとつヒットしなかった理由になったのですが、コレに関しては全く逆の意見の人もいるでしょうね。「パニック部分意外は必要ない!」「ラブ、うざい!」というタイプの人には、むしろ、この作品はウケると思います。まぁ、「LIMIT OF LOVE 海猿」あたりで感動して泣いちゃった人には、チョット物足りないかも?といったトコロでしょうか?

この映画「ポセイドン」は、パニック映画として決して”やりすぎ”とは思いませんが、念のため、お子さんにはお見せにならない方が良いと申し上げておきます。(これ、指定かかってましたっけ?)とにかく、夢に出てきそうな死に顔の人とか一杯いますからね。気の弱い子なら、夜泣きしますよ。あと、作品の性格ゆえ、感情的にも結構残酷なシーンもありますから。

大人の人なら、問題ないとは思いますケド。(多少、ヒクかもしれませんが...)

良かったトコも言っておきましょう。

この映画で一番気に入ったのは、あのオープニング。巨大な船体を、空中遊泳するかのような視線でなめ回す様に一周する撮影シーン。あれはやっぱり、映画館でのみ味わえる醍醐味でしょうね。船の巨大さが、圧倒的な迫力で目に飛び込んできます。

もちろん、大波による転覆シーンも、そりゃあ凄まじいったらないですよ!この映画では、それこそが最大の見せ場なのですが、そんなシーンなんかは始まって早々、惜しげもなく目の当たりに曝(さら)されるコトとなります。

しかし、オリジナルを知る人にとって、このリメイク作は認められないような気もするのですが、それは思い過ごしでしょうか?先ほども申し上げた通り、そのオリジナルは観ていないのですが、何だかこの作品からは、「パニック映画の金字塔」と言うほどのオーラを感じませんでした。”VFX当たり前”の現代では、ごく普通の出来だと思います。

ま、そんなことを言いながら、実は結構ハラハラしたんです。(笑)

結果的には、「パニックモノとして、十分、楽しめる映画」ということですね。

 

《2006.08.17記事一部改訂》

【作品】ポセイドン

 


札幌試写会日記~近況~【5月/第4週】

2006年05月22日 | 試写会に燃えた日々

 


▽5月22日(月)共済ホール/開映18:30~【主催:講談社ヤングマガジン編集部】

【ポセイドン】ハガキ1通応募:1通当選(ペア券)

 
オフィシャルサイト

やた!(>∀<)

当たりましたー!今日、思いっきり沈没してきたいと思います~♪ 

 


▽5月24日(水)共済ホール/開映18:30~【主催:HBC北海道放送】

【トランスポーター2】ハガキ2通応募:1通当選

 
オフィシャルサイト

これ、ウレシ~ッ!(=´▽`=)ノ

こっちゃんも運んでもらおーかな?(笑)

 


▽今週、外れてしまった試写会 (つД`)・゜・゜。

●夢駆ける馬ドリーマー(ウォーカープラス:ネットのみ1件応募)
●ポセイドン(イブニング:1通応募)
●ポセイドン(北海道ウォーカー:1通応募)
●トランスポーター2(FLYING POSTMAN PRESS:ネットのみ1件応募)

今回は適度なハズレっぷりです(笑)

先週はハズレすぎました。非常に痛い週でした。
そんなワケで、例によって今週の集計をしてみます。

当選分に使用したハガキは3枚で、落選分のハガキは2枚。他はネット応募です。
合計5枚で 総ハガキ代は250円
その結果、当選は2通でした。

当選のうち、1通はペア券ですから、250円を3で割ります。
すると・・・映画1本1人当たり、約83円で観れるコトになりました♪

OK!OK!o(*^▽^*)o

先週からみると、今週はとても良い週に思えます。

 


▽現在応募中の試写会 v(。・ω・。)ィェィ♪
 
●タイヨウのうた(北海道ウォーカー)
●MI:Ⅲ(S-woman)
●花よりもなほ(TSUTAYA ONLINE)
●ゲド戦記(アサヒ飲料)
●バルトの楽園(HTB)
●トリック2(HTB)
●初恋(UHB)
●カーズ(北海道ウォーカー、講談社)


-劇場鑑賞券-
●M:I:Ⅲ(ミッション・イン・ポッシブル3)(ペア)応募中~♪
●初恋(USEN)

付け忘れてなければこんなカンジです

 


▽希望を胸に、今後応募する試写会(予定) φ(`д´)カキカキ...

●デスノート(STV)
●M:I:Ⅲ(マガジンSP)
●不撓不屈(北海道新聞社)

 


▽今週の反省会 Ψ( ̄∀ ̄)Ψ

というワケで、こんにちわ。こっちゃんです。今週の試写会はこんな感じになりました。

さて。

なんで、松子の前売り券が映画館で売ってないんだ~~~~ッ!・・・ということは置いておいて(笑)、
今週は2本当たったので、まずまずです。

先日、映画館で「ダ・ヴィンチ・コード」を観て、そちらですっかり楽しめたので、
なんだかそんな余韻が一週間続いてもいいな~なんて思ってたのですが、
例の「ポセイドン」が、早いもので今週試写会だったのですね。

この映画は結局「UHB」さん主催の試写会には応募せず、初めに応募した3枚に望みを託しました。
すると、見事一通当選!その試写会に今晩行ってきます♪

そんなワケで今週は2本も観れることとなって、本当に嬉しいですね。
「本当は週1本のペースが丁度良い」と前回申し上げましたが、当たったものは行ってきます(笑)
また忙しくなりそうです。

それと、こんなのも当たりました!これ来週分なのですが。

 「日本沈没」(ペア券)※詳細はまた来週書きます

今週から来週にかけて、何だか激しい映画が続きますね。
偶然にも、そのうち2本が沈没する話です(笑)

このコーナーを始めるようになって、みなさんのところからは、「当たる」「当たらない」の便りを頂いてますが、
どうやら札幌って”当たりやすい”地域のようですね。
だって、こっちゃんはクジ運ない方なんですよ・・・信じないかもしれませんが。
たまに会場でクジ引き大会なんてあったりするんですが、そんなのにはまず当たった例がない。
なのに、試写会自体にはこんなに当たってる。
恵まれた地方なんですね、きっと。
そんな地方で、ギリギリのラッキーさでいつも当たっているように感じます。

「なんだか、思うように当たらない」という方も、ぜひ頑張って下さい。
送っていればきっとそのうち当たります。
「何処かの誰か」が当選しているのは事実ですからね。
いつか自分がその中に選ばれても、決しておかしくありませんよね。

だからどーか、みなさんも、頑張って下さいネ


 

 その他の試写会記事はコチラからドーゾ
     

  


ダ・ヴィンチ・コード (2006)

2006年05月22日 | しびれるMovie

こっちゃんポイント ★★★★★

鑑賞環境  映画館
上映時間 150分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (SPE)
初公開年月 2006/05/20
ジャンル ミステリー/サスペンス

閉館後のルーヴル美術館。ダ・ヴィンチの有名な素描「ウィトルウィウス的人体図」を模して横たわる、館長の死体が発見された。死体の周りに残された、不可解な暗号。その暗号の中には、その夜、彼が会う約束をしていたハーヴァード大学教授ラングドン(トム・ハンクス)の名前が含まれていた。殺人の容疑者として現場に連れて来られたラングドンだったが、館長の孫娘で暗号解読官のソフィー(オドレイ・トトゥ)に助け出される。暗号の謎をときはじめるふたり。しかしそれは、歴史的真実を覆す謎解きのはじまりに過ぎなかった…。

 

(goo映画より抜粋)

この感想を書く前に、はじめにお断りしておきますが、こっちゃんはキリスト教信者ではありません。
そしてこの感想文は、原作を読まずに映画として鑑賞したものです。

もちろんキリスト教そのものに対して「どうだ」「こうだ」という趣旨のものではなく、単なる映画としての感想ですので、その点を十分ご理解頂き、お付き合い下さいますようお願い申し上げます。
特に”オプス・デイのみなさま、宜しくお願い致します。

さぁて!話題の映画がいよいよ、公開!

全世界で5000万部とも、6000万部とも言われるほど売り上げたという、文字通り”世界的ベストセラー小説”を映画として完成させたこの「ダ・ヴィンチ・コード」。日本でもなんと!863ものスクリーンで同時公開され、その公開日はあちこちの映画館で”満席”状態になったそうで。

賛否両論多々あれど、いずれにしてもこれはもう、2006年の上半期において最高の話題作と言って良いのではないでしょうか。

「読む前に観るか?」「観る前に読むか?」
そんなコトを悩みつつ、ついに公開日まできてしまい、結局「読む前に観てしまった」こっちゃんでしたが、それはある意味、正解にも思いました。

世間の何処かでは、「難解である」、「原作を読まない人は理解できない」、「カンヌで不評」、「冷めた反応」など、様々な酷評が公開直前から出回り、正直こっちゃんも随分と構えたカンジでの鑑賞となったのですが、いざ観てみると、その酷評のどれもが、こっちゃんには当てはまらないモノでした。

結論から言わせて頂けば、これは、けっこう面白い映画ですよッ!

ルーブル美術館の館長の死にはじまって、「神であるイエス・キリストには、実は妻がいて、二人の間には娘がもうけられた」という”衝撃の仮説”に至るまでを、あのレオナルド・ダ・ヴィンチの名画「最後の晩餐(ばんさん)」から謎解くというこの映画。
「アポロ13」、「身代金」などでお馴染みのロン・ハワード監督のお陰で、とても面白い作品になった!という印象を受けました。

何と言っても、このロン・ハワード監督の演出の仕方は、実に心地良いものがあります。”程よい”んですよね、盛り上げ感が。こっちゃんはこの監督の撮り方が大好きです。予想どおり、物語は”謎解き”に終始するのですが、その見せ方がとても上手いなと感じさせるだけのものがありました。

当然ながら、この映画「ダ・ヴィンチ・コード」には、キリスト教を背景とした数多くの”薀蓄(うんちく)”が盛り込まれています。しかし、この映画の持って行きかたの上手さのお陰で、ちゃんと観てさえいれば、観客自身が”迷宮入りの脱出不能状態”になるコトはありません。この映画の主役であるトム・ハンクスの後を付いて行けば、きちんと”出口”までエスコートしてもらえる作りとなっているのです。

恐らく、ここで語られる”薀蓄”など、原作の中で語られる何分の一程度のモノなのでしょうね?既に発売されている【上巻・下巻】、または【上・中・下巻の文庫本】のボリュームを2時間30分のドラマで全て語れるわけもないでしょうから、その辺は原作を読んでいなくても安易に想像がつきます。

もっとも、この映画の中で語られる”謎解き”だけにしても、こっちゃんは「全てを心の底から理解致しました」とは行きませんでしたから、そんなヤツが原作などを読んだら、きっと頭の中が大洪水を起こすに違いありません。こっちゃんなどの場合は、原作を読む前に、あらかじめ”ノアの箱舟”を作って、頭の中に入れておく方が良いでしょうね。

ま、そんなことなども踏まえて、その上であえて言わせてもらえば、とにかくこれ、一本の映画として観れば、十分なボリューム感があり、また、かなり楽しめる出来と言えます。ちょっぴり小難しい”薀蓄”だって、なんの、なんの。ちゃんと”素材”になって生きています。例え、それらが全部は理解できなくても、十分にハラハラ出来るってわけです。

あ、これは、どちらかと言えばハラハラ感よりワクワク感覚ですね。そう、そう。
「次はどうなるんだろ?」っていう、そんな「ワクワク」に近い感じです。

とにかく、一つ謎が解けるたびに、主人公たちが”次はどこへ行くべきか?”というのが良く分かる。
何より、ここが”分かり易さ”の一番の理由だと思います。

宗教的に「正しい」「間違い」などの観点があることを、はなから全く度外視して言わせて頂きますが、キリスト教という宗教を第三者的に覗き見る者にとって、「これは、本当に面白い」映画です。観始めたら最後、「とにかく”謎”を解かなきゃ帰れない!」って気にさせられますからね。

恐らく、今の今までキリスト教にまったく興味を示さなかった人も、「この映画や原作によって新たに興味を持つ」という現象が、あちこちで起きるのではないでしょうか?そして、レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画にも、同じように注目が集まりそうです。

”神”をめぐって繰り返される殺人。ルーブル美術館の館長を初め、映画では何人かの人が殺されてしまいますが、その殺人について、視覚的にはそれほど衝撃的ではありません。それに関しては、ミステリーとして必要十分な描き方に抑えられています。

しかし、多くの人が衝撃を受けるのは、あのポール・ベタニー演じるシラスの、”一人SM”ではないでしょうか?あんな信仰が本当にあるのですか?「苦痛は善だ。」というその姿に、思わず顔を歪めてしまいました。”信仰”というものの幅広さと、奥深さを、一気に思い知らされた気分です。

それにしても、登場人物が曲者(クセモノ)だらけのこの映画。他にジャン・レノや、イアン・マッケランなども登場します。なかなか、この映画にふさわしいキャストです。このキャストあってのこの映画という感じもありました。

この映画「ダ・ヴィンチ・コード」では、宗教象徴学のトム・ハンクス教授に館長殺人の容疑がかかり、ジャン・レノ警部に追われながら「ダイング・メッセージの謎を解く」という展開になるのですが、このスタイルがとてもスリリング。気に入りました。そして、二転三転する展開があまりにも面白くてねー。お陰で、後半はもう誰も信用できなくなってしまいましたよ(笑)

そんなこの映画は、こっちゃんにとって、極上のミステリーとなったわけです。

そういえば、この映画の公開日の夜に、TVで映画「ダ・ヴィンチ・コード」の宣伝番組をやってましたね。あれ、観た人多かったのかな?初日、レイト・ショーに行っちゃった人は観れなかったんでしょうね。
こっちゃんは真昼間に本編を観て、まだ「興奮冷めやらぬ」ってカンジだったので、このTV番組も食い入るように観てしまいました。こちらがまた、結構面白くてねー。

映画でも触れていた「最後の晩餐」、「モナ・リザ」の謎を、更に突っ込んで分析。3D-CGや、コンピューター解析などを駆使し、その謎に迫る!という、非常に興味深い内容のものでした。
特に、”上に塗られたニスが変色している”という「モナ・リザ」の、描かれた当時の色彩を再現する”という試みは、最高に面白かったですね。背景の空が「本当はあんなに美しい青だった」のだと、はじめて知りました。

「モナ・リザ」は誰なのか?

タイトル通り、「リザ婦人」、それとも「ダ・ヴィンチ自身の理想の女性」?はたまた「自画像」説や、「イエス・キリストとマグダラのマリアを合成した肖像」説など、様々な憶測がある中、多くの人に愛され続けてきたこの名画は、”肖像画”ではなく、”宗教画”であるとも考えられているそうですね。
ほんと、今ここで、ダ・ヴィンチ本人をゲストで呼んで、彼の話を聞きたい!と思わせるような内容ばかりで、とても楽しめました。そして、最新の技術の進歩にあらためて感心した次第です。

もし、彼がこの世に生きていたら、いったいどんな言葉が彼の口から飛び出すのでしょうか?
あの番組を観ながらそう思う人は、きっと多かったのでしょうね。

謎が謎を呼び、そしてその新たな謎がまた次の謎に繋がってゆく....。
いったい、この謎が完全に解かれる日が来るのでしょうか?

「聖書も神も、”ひと”が作り上げたもの。」
まるで、今まさに「聖書を書き直せ」と言わんがばかりに、新たな説を掲げるこの映画。
もちろん、そんなこの映画だって、同じように”ひと”が作ったものです。

映画ひとつで語り尽くせるほど、どの宗教は浅くもないはずですし、書物一冊だけで書き記せるほど薄っぺらくはないはず。この映画「ダ・ヴィンチ・コード」は、あくまで「宗教を題材としたミステリー」とした上で、楽しめる作品なのだな、と感じました。

それでも宗教は受け継がれて行くのですから、ね。

ついには「神への冒涜(ぼうとく)」「観てはいけない映画」という声まで上がる中、とうとう全世界一斉公開。
国民の80%以上がカトリック教徒というフィリピンのマニラ市では、全映画館に「上映禁止」の通達を出したそうですね。これに反して上映した映画館の経営者は処罰を受けるという....、それほど強くこの映画を拒否する国まで出てしまいました。

さて、既にこの映画を観たみなさんは、どう感じたのでしょうか?
その感想は、原作を読んだ、読まない
また個人の宗教観などでも、きっと大きく左右されるのだと思います。 

個人的には原作を読まずに映画を観る方が楽しめると思いますね。

だって、”原作を超える映画なし”でしょ?

 

《2006.08.17記事一部改訂》

【作品】ダ・ヴィンチ・コード

 


応募で大切なこと【こっちゃん10ヶ条】

2006年05月19日 | 試写会に燃えた日々

試写会応募で、こっちゃんが特に注意していることがあります。

【こっちゃん10ヶ条】

  1. 試写会募集の情報を確実にキャッチする。
  2. ハガキは20枚ずつ(1,000円分ですね)購入する。
  3. ハガキは2、3枚書いたら手を休め、そしてまた空いた時間で2、3枚という具合に書く。
  4. ハガキを書いたら、すぐに応募メモと、試写会カレンダーに記入する。
  5. 同じ主催者へ同じ日に2通出す時は、同じポストに投函しない。または投函日をズラす。
  6. 当選、ハズレが確定したら、すぐに応募メモにチェックを入れる。
  7. 当たったら喜ぶ。(一応、主催者さんのいると思われる方へ向かって一礼)
  8. ハズレてもクヨクヨしない。(なるべく、主催者さんを恨まない)
  9. 熱くなりすぎない。(八つ当たりしない。自分の応募数上限を守る)
  10. まったく興味の沸かない映画は応募しない。

とまぁ、こんなトコでしょうか?それぞれをチョットご説明します。

 

1.に関しては、コチラのページで情報をキャッチしています。自分に有力なサイトに関しては、毎日必ず一度は訪れ、新着情報がないかチェックしています。

2.は、項目9.にも繋がるのですが、「止めたくなったら、いつでもサッ!と手を引ける」という、そんな楽ぅ~な気持ちでやりたいからです。一応、残り5枚になった時点で、また20枚買うかどうかを判断することにしてします。(今のところは迷わず買い足してますけど)

3.は、あまり一度に書きなぐるような状態では、ハガキの書き方が雑になるからです。そういうのは受け取り手にもシッカリ伝わるのだと、そう思っています。ただでさえ、字が汚いものですから....

4.は、以前、それぞれの記事に書いた通りです。なかなか面倒に感じるかもしれませんが、続ける秘訣は「習慣」にしてしまうことです。次に当てる為にも、続けることは結構重要なことです。

5.は自分なりの「ジンクス」といったところでしょうか。例えば、同じ映画ではなくても、たまたま同じ試写会主催者が、2本以上の試写会を同時に募集発表するケースがあります。そういうハガキを書く場合には、意識的に何箇所かのポストに別けて投函します。別に、これが”絶対有効”だと他人様には言えませんが、こっちゃんの場合、コレをやるようになって、当選が増えたような気がします。応募総数や、郵便事情から考えれば、同じポストに入れても担当者の手元まで2枚重なって届くわけもないのでしょうが、いわゆる「縁起をかつぐ」みたいなモノです。

6.7.8.は、この通りの意味です(笑)

9.は、とにかく、「ハズレたら仕方ない」と、割り切るというコトです。別にハズレたからといって、その映画をもう一生観れなくなるわけではないのですから。「絶対当てよう!」とハガキを10枚以上も書くようなことは、もうやってません(←前は確かにやってました えぇ。でも割りに合いませんから)

10.は、本当にどうでも良い映画のことです。「ちょっとイヤだけど気になる」程度の興味があれば、この範囲ではありません。試写会といっても交通費などを考えれば、試写会と言えども、「まるっきりタダ」とは言えませんからね。当たっても、はじめから観に行かないような試写会は応募しないことです。当たり前ですが...。

 

これは、考え方にもよりますが、試写会は一体週に何本観れば満足できるのか?ということで、その熱の入れ方も違ってくるのかもしれません。

こっちゃんの場合は、「週一本、試写会で観たいなぁ」というトコ。そんなペースでやってます。残りの6日はDVDで楽しむ。こんなペースが体力的にも良いようです。余裕があれば、1日くらい映画館で行くのも良いですね。映画館は試写会とはまた違った楽しみがあります。環境も整っていますし、新作のチラシなどもいっぱい手に入るので嬉しいですもんね。映画の基本は、やっぱり映画館ですからね。

なるべく、”試写会ボケ”しないように気をつけたいと思います(笑)

 

試写会が多いときは応募先をしぼりましょ  この記事  この先、只今執筆中...

 

 その他の試写会記事はコチラからドーゾ

   

 


げすとぶっく 【25】 2006.05.18~2006.06.07

2006年05月18日 | げすぶ。

春の終わりの超大作、ついに日本上陸!
【こっちゃんブラザーズ映画】が贈る、カルト的爆笑パニック。
これを観たら、あなたも間違いなく沈没します。。。

【STORY】
食通で知られる、小茶丸船雄:5才(こっちゃん)は大の丼物好き。彼は大型客船の船長さんだ。今日も、大切なお客さんと食材を乗せ、元気に海へと繰り出した。そんなある日のこと、甲板でゴロゴロとしながらコンビーフ缶を食べ、仕事をサボっていた小茶丸の前に、美しい女性が現れたのだった。彼女の名は熊子(くまたん)。出会ったばかりの二人は、船の先頭で”タイタニックごっこ”などをして遊んでいるうちに、すっかり恋人気分になったのだが、そのバチが当たり、二人の乗る船は沈没してしまうのだった・・・。
(Niku Niku映画より抜粋)

 


【解説】
構想10年、製作3日。あのロマンス映画の異端児こちゃ筒和幸が、再びメガホンを取った!
「ま、映画はコレしかないやろね。」そう記者会見で述べたこちゃ筒氏は、今回、特に気を遣ったのが、キャスティングだったという。
本作品には、愛くるしい笑顔に毒々しい発言がミスマッチなこっちゃんをはじめ、私生活でもその恋人とされる:くまたん、ロリコン業界のカリスマ:かぶろぐ氏、理想追求型愛犬家:ママさん、さすらいのロンリー薬剤師:mっくす氏、オン・ザ・マユゲ天然プログラマー:miyuぽんなど、そのどれもが別次元の第一線で活躍中の、にわか俳優ばかり。現場はやりたい放題で収拾がつかなかったという。

そんな中、完成したこの映画だが、先日行われたプレミアム試写会では、早くも評論家からの厳しいバッシングが飛び出した。それも当然。なんとこの映画、本編のオマケとして、エンドクレジット中で、エキストラを含めた出演者456名全員の”一発芸”などの持ちネタが、ノンストップで流れるというサプライズ。そのため、本編2時間のうち、エンドクレジットが1時間51分を占めるという異常な作りになってしまった。これでは、「オマケではなく、もはや”本編”ではないか?」「なんでそんなものを流す必要があるのか?」「母ちゃん、今日の晩ごはん、まだ?」など厳しい意見が出て当然だ。

これに対してこちゃ筒監督は、「今までにない作りや。驚くで。」と述べるに留まったが、確かに”驚く”ものの、これなら初めから9分の短編映画にして欲しかったと思うのは筆者だけだろうか?どうやら、こちゃ筒カントクの「最後まで席を立ったらアカンで!」という言葉は、空しく宙に浮くこととなりそうだ。同じクレジットが何度もエンドレスで流れるのを観ながら、虚しい気分を覚える人も多いだろう。そう感じた次第だ。ただ、個人的には中村田吾作さんの一発芸が非常にウケたことを追記しておく。
(キネマこちゃ報:梨こちゃ記者)

※ 公開初日、先着2名様にドンブリ携帯ストラップ、太っ腹プレゼント!

  


こんにちは。そんなワケでこっちゃんです

『げすぶ』更新【vol.25】です。みなさん、いつも応援ありがとうne


さて...だんだん、この「げすぶ」の方向性がオカシクなってきました(笑)
自分でもドコに着地させていいのか、もはや分かりません。
お付き合いして頂ける方だけで結構です。
くれぐれも、真剣に受け取られないようお願い申し上げます。

ちょっと先週は試写会に行き過ぎました。
お陰で生活ペースが乱れまくっています。
【別館】につきましても、ほとんど放置プレイ状態ですが、FC2のホームシアターブログはこれからも地味に続けます。

「楽天こっちゃん」は、やっぱり更新は”完全STOP”状態です。
BLOG本体の削除まではしておりませんが、表示内容はまったく以前のまま。(2006.04.06より更新しておりません)
今後BLOG本体を削除するかどうか検討中・・・といったとこです。

うさぎのしらたま近況につきましては、コチラの「くまたんBLOG」でご確認下さい。

そんなこっちゃんのBLOGですが、引き続き宜しくお願いいたします~

気が向いたら、BLOGランキングでも応援して下さい。
おかげ様で1位ですっ!(2006.05.18現在)
本当にみんな、いつもありがとうございます~♪

 

注 : はじめて【げすとぶっく】にお越し頂いた方はコチラもどーぞ。

 

※尚、この記事で紹介された映画作品『ぽせい丼』につきましては、丸きり空想の産物です。
  映画館、その他配給会社などへのお問い合わせは、くれぐれもお止めください

 


GOAL! ゴール! (2005)

2006年05月17日 | しびれるMovie

こっちゃんポイント ★★★★★

鑑賞環境  試写会
上映時間 118分
製作国 アメリカ/イギリス
公開情報 劇場公開 (東芝エンタテインメント)
初公開年月 2006/05/27
ジャンル ドラマ/スポーツ

サンティアゴ・ムネス(クノ・ベッカー)は、メキシコから米国へと一家で不法入国し、ロスに暮らす20歳の青年だった。昼は父と共に庭師として働き、夜もアルバイトをして、生計を立てていた。サンティアゴは、地元サッカーチームのスタープレイヤー。父親は、息子と事業を始めたがっているが、彼は密かにプロ選手を夢見て、貯金もしていた。ある日、試合後、一人の男がサンティアゴに近づいて来た。それは、元ニューカッスル・ユナイテッドの選手の、スカウトマン:グレン・フォイ(スティーヴン・ディレイン)だった。男は、彼にロンドンへ行き、プロテストを受けるよう、強く薦める。

 

(goo映画より抜粋)

「こんな映画、観る気はないよ」、というアナタ。そうです。そこのア・ナ・タです。
ちょっと待って!もしかしたらこれ、アナタのツボにくる映画かもしれませんよ。 

え?「わたス、さっかー好きちゃいまんねん。」ですって?

そりゃそれで、大いに結構コケッコー!
いや、だからね。 むしろ、そういう人にこそ観てもらいたい映画なんです。
何しろ、サッカー音痴のこっちゃんが言うんだから間違いないッ!うん。

それにしてもマイッタなぁ~!こんな映画が面白いなんてまったく予想外

おともだちも言ってたけど、「これ試写会じゃなければ観てなかったと思う。」
こっちゃんにとっても、そんな映画でしたから。・・・観るまではね。

ところがね、観てみて熱狂ですよ!しかもウルウルですよ。
思わず吠えてしまいそうになります。

 
おおおーっ!・・・てなもんで。( ̄∀ ̄*)

まずね、はじめに言っておきますけど、こっちゃんの場合、サッカーってそんなに熱狂できなかったんですよね。
なーんか乗り遅れちゃったっていうのもありますけど、あれって選手がいっぱいいるじゃないですか。当たり前だけど。顔なんか覚えてられないんですよ。こっちゃん覚えの悪いし。なっちゃって系のフィーリング系だし。だからこんなスポーツ観戦は向かないの。

あ、中田英寿くらいは知ってます。あと、小野伸二はバーモントカレー食べてる人ね?大黒 将志はダイハツのムーブに乗ってるんでしょ?どうです?ヒドイ知識でしょ?まぁ、ざっとこんな程度。

なんて言ってもね、野球より多い人数でプレーするスポーツだなんて、信じられないですよ。あ、そういう野球もそんな好きではないんですけど。とにかくね、スポーツ自体、そんな好きじゃないもんで。こっちゃんの中で、「スポーツ」と呼べるのは、「モーター・スポーツ」くらいなものでして。

これっていかがなモノでしょうね?(笑)

そんなこっちゃんが、迂闊(うかつ)にも入り込んでしまったのが、このサッカー映画「ゴール!」。
こう言っちゃなんですけど、その日のうちに続編が観たくなった映画って、ホント久しぶりですね。
これがレンタルDVDだったら、迷わずすぐに次の「ゴール!2」を借りてるところですよ!

・・・いやあ、恥ずかしいほど心が熱狂しましたね。
気がついたら、心の中でO(≧∇≦O)(O≧∇≦)Oキャーキャー言っちゃってましたから。 

 我ながら、アッパレなミーハーぶりです。(笑)

もっとも、”覚めた観方”をすれば、これは「ありきたりのサクセス・ストーリー」以外の何物でもないのでしょうが、なんと言ってもこの映画の好きなところは、単なるサッカー・スポ根映画だけに終わらせていない点ですね。

それは、「最後にはサッカー以外の悲惨な展開が待ってる」とかって意味じゃなくて、ね。ちゃんと、サッカーで成功を目指す姿を描きつつ、遠く離れた家で見守る家族や、周囲で暖かく包みこんでくれる恋人、そして才能を信じてくれた元名プレイヤーや、同じチームでプレイする選手達との繋がり、そういったドラマが、実に明瞭に描かれて行くという意味です。

これ、ホント良いですよ。楽しめます♪

話は至ってシンプル。とても、分かりやすい。

メキシコ生まれのサンティアゴは、子供の頃に家族に連れられ、不法に渡り住み着いたロスで、父と一緒に庭掃除に明け暮れる毎日。子供の頃からサッカー大好き少年だった彼は、いつもサッカーボールを追い続けていました。もちろん、大人になった今もです。

そんなある日、草サッカー(って言うの?)での彼のプレーが、たまたまロスを訪れていた、英国ニューカッスル・ユナイテッドの元名プレイヤーの目に留まるのでした。ここからサンティアゴの”サクセス物語”が始まります。

英国入り、入団テスト、挫折、練習、プロ入り、試合出場・・・。
まぁ、言葉で書けば、こんな面白みのない感じにはなりますが、この”素材”の”調理法”が実に上手い!
これなら、サッカー・ファンでなくとも全然OK。十分入り込めます。

極端な話、「ボールを足で蹴って、相手のゴールに入れるスポーツ」というコトくらい知っていれば、この映画を観る知識としては、もう十分。ルールなんて、詳しく知らなくても全然OKですよん。もちろん詳しく知ってれば、それに越したことはないですけど。
「ワールドカップって、どんなカップ?」というレベルで、全く問題ないと思います。

それよりとにかくね、何て言ってもこの映画で一番の見せどころは、”家族との絆”。こっちゃん的には、ここを観て欲しいです。安易に予想はついていても、その描き方に泣かされますからね。

「夢をみるな!」という父の反対を押し切って、はるばる英国に渡ったサンティアゴが、サッカーに打ち込む姿。その成功を心から願い、TVで応援する祖母と弟。そして、やがて頑固で自分の意見を聞き入れてくれないと思っていた父親の、本当の心を知ることに・・・。

この家族ドラマには、やっぱり目頭が熱くなってしまいます。

この辺の作り方を、「お約束だね」と言われてしまえばそれまでですが、それでも「ワザとらしく」見せず、むしろ心を熱く揺さぶるあたり、「お見事!」と言わざるを得ません。さらにドラマには、「心の葛藤」や「不安」、そして「誘惑」などのスパイスも盛り込まれ、一層この話を盛り上げます。あ、そういえば「イジメ」「八つ当たり」なんかもありました。(笑)

それと、コイツ(左の人)が、なかなかダメなやつでしてね(笑)↓基本的には良い人なんですけど。
このあたりも、また面白いとこです。

この映画「ゴール!」は、全三部作で完結する映画。
今回は、”STEP1 イングランド・プレミアリーグの誓い”という、サブタイトルがついています。

そして、「ゴール!2」では、主人公サンティアゴはレアル・マドリードに移籍。その「ゴール!2」は、今秋公開予定だそうで。正直、待ちきれない思いです!(おやおや、この前までサッカーなんて見向きもしなかったのに)

更に「ゴール!3」では、実際のドイツ・ワールドカップに舞台を移すという、興奮必至の展開が、もう既に設定されているようです。撮影も、その実際のワールド・カップで行われるという凄さ!気合入ってますねぇ。
ほんと、ワクワクしますねッ♪(=´▽`=)ノ ヒャホー!

とにかくね、ワールド・カップの日本代表も発表となったこの時期に、この映画は、絶好のタイミングで公開されると言えます。この映画を観て、新たにサッカーに気持ちが向く人も、多いのではないでしょうか?

ちなみに、この映画には、あのセレブなプレーヤーのベッカムをはじめ、ジダンラウールまでもが実名で登場。しかも、しっかりセリフありです!(笑)この辺も、かなり楽しめるトコでしょうね。

あと、このサンティアゴ・ムネス役のクノ・ベッカー、良いですね。笑顔の素敵な好青年です。この映画を観た人は、きっとみんなチームではなくて、サンティアゴのサポーターになっちゃうって感じかもしれませんね。

夢なんて無かった頃からボールを蹴り続けていた彼が、やがて、自分の才能を信じてくれた仲間や、自分の未来を応援してくれた家族、そして何万人もの大観衆の期待を背中に背負い、今まさに!ゴールめがけてシュートを・・・・。ああっ(つд⊂)

その瞬間、思わず叫びたくなった人も多かったのではないでしょうか?
エンドクレジットが流れると同時に、試写会の会場では、ドヨドヨと大きな反響が巻き起こりました。

あと、音楽についてもチョットだけ。

この映画のBGMは、あの有名なバンド、オアシスを中心に、イギリスの名ロックアーティスト多数による歌が使用されています。これが、また最高なんだな!ブリティッシュ・ロックなノリにシビレます!「Morning Glory」のかかった場面では、そのあまりのカッコ良さに鳥肌が立ってしまいました。この映画にピッタリのナンバーが、あっちでも、こっちでも、かかりまくりです!このサントラも、かなりの勢いで欲しくなりました♪

そんな、この映画。
単なる、歯切れの良いスポーツものと思いきや、意外や意外。
最後には泣かせどころもある映画です。 

《2006.08.17記事一部改訂》

【作品】GOAL! ゴール!

 


札幌試写会日記~近況~【5月/第3週】

2006年05月16日 | 試写会に燃えた日々

 


▽5月16日(火)ユナイテッドシネマ札幌/開映18:30~【主催:HTB北海道テレビ】

【GOAL! ゴール!】ハガキ3通応募:3通当選

 
オフィシャルサイト

さあ!いよいよワールドカップ!

日本代表メンバーも発表され、一層盛り上がりを見せるサッカーですが、
映画もなかなか熱そうです!(`・ω・´)☆キラリン 

 


▽今週、外れてしまった試写会 (つД`)・゜・゜。

●インサイド・マン(UHB:2通応募)
●トランスポーター2(北海道ウォーカー:1通応募)
●ダビンチ・コード(AIR-G他2社主催:2通応募)
●夢駆ける馬ドリーマー(STV:3通)
●嫌われ松子の一生(HBC:3通)

出ました!バチが当たりましたね(笑)見事なハズレっぷりです。
何故に「GOAL!」だけが3枚も当たったのでしょうか?

先週は当たりすぎましたもんね。あれって3週間分当たったってコトだったのかも?

とりあえず今週の集計を振り返ってみます。

当選分に使用したハガキは3枚で、落選分のハガキは11枚です。
合計14枚で 総ハガキ代は700円
今回、ハガキ分の当選は3通でした。
映画1本1人当たりを、約233円で観れるコトになりました♪

しかし、実際にはその3通は同じ映画ですので、1枚は人に譲り、残りをペア鑑賞に充てます。
結果的には700円でペア鑑賞って感じですから、映画一本一人350円てトコでしょうか?

(○ ̄ ~  ̄○;)ウーン...

先週からみると、大きくハズレてますので、ちょっとショッキングですが、
こうやって冷静にみると、結果的に”損”はしてないのですね。

でも、ハズレるたび「チクショーッ!」って言ってたら、くまたんに「もしかして映画全部、試写会で済まそうとしてない?全部はムリだから!」と言われてしまいました。

┌|∵|┘ハッ.....?

 


▽復活祈願!現在応募中の試写会 v(。・ω・。)ィェィ♪
 
●タイヨウのうた(北海道ウォーカー)
●夢駆ける馬ドリーマー(ウォーカープラス)
●日本沈没(小学館)
●ポセイドン(ヤングマガジン、イブニング、北海道ウォーカー)
●MI:Ⅲ(S-woman)
●トランスポーター2(FLYING POSTMAN PRESS、HBC)
●花よりもなほ(TSUTAYA ONLINE)
●カーズ(講談社)
●ゲド戦記(アサヒ飲料)
●バルトの楽園(HTB)
●トリック2(HTB)
●初恋(UHB)

-劇場鑑賞券-
●M:I:Ⅲ(ミッション・イン・ポッシブル3)(ペア)応募中~♪

付け忘れてなければこんなカンジです

 


▽希望を胸に、今後応募する試写会(予定) φ(`д´)カキカキ...

新規応募はいまのところナシ。現在応募中の試写会に、追加応募を検討中。。。


 


▽今週の反省会 Ψ( ̄∀ ̄)Ψ

というワケで、こんにちわ。こっちゃんです。今週の試写会はこんな感じになりました。

みなさん、喜んで下さい! めちゃめちゃハズレております!(笑)
人生なかなかキビシイのでございます。

中でも「嫌われ松子の一生」がハズレたのは残念!今週一番期待していた映画でした。
でも、よくよく考えてみれば、「嫌われ松子」も、「夢駆ける馬ドリーマー」も、「GOAL!」も、
全部16日(火曜日)だったので、全部当たっても当然ムダになってしまったのですが。
応募した時から、「この3つの中でどれか当たれば良いな」という気持ちだったのが、
なんとその通りになってしまいました。

それを見越してという部分もありますが、今週分は非常にハガキをケチりましたからね。
そのせいで当たらなかったのかもしれませんが、お陰でダメージも少なかったです(笑)
やっぱり、一通、二通じゃダメみたいですね、こっちゃんは。

そんなわけで、今週は「GOAL!」のみの鑑賞です。楽しんできたいと思います。
「松子」は、おとなしく映画館で観ようっと。

ハズレるときはハズレまくる。当たる時は当たりまくる。(。・ε・。)ムー

みなさんも、頑張ってみてね~

 その他の試写会記事はコチラからドーゾ
     

  


かもめ食堂 (2005)

2006年05月16日 | しびれるMovie

こっちゃんポイント ★★★★★

鑑賞環境  映画館
上映時間 102分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (メディアスーツ)
初公開年月 2006/03/11
ジャンル ドラマ/コメディ

フィンランド、ヘルシンキの街角でオープンした小さな食堂。主は日本人女性のサチエさん(小林聡美)。メインメニューはおにぎり。でもお客さんはなかなかやってきません。サチエさんは扉が押される日を待ちながら、食器を磨き続けます。ある日、ついに初めてのお客さんの青年トンミがやってきました。日本かぶれの彼に、「ガッチャマン」の歌詞を聞かれたサチエさんは出だししか思い出せません。続きが気になって仕方ないサチエさんは、カフェで見かけた日本人女性(片桐はいり)に声をかけるのでした。

 

(goo映画より抜粋)

これは、前にもチョットお話ししたことがありますが、札幌にはシアターKINO(キノ)という小さな映画館があります。たった2つしかないスクリーンですが、選りすぐりの、いわゆる”ミニシアター系”映画を、綿密に組み立てられたスケジュールで上映してくれるという、これがなんとも素敵な映画館でして。

その映画館では、「単なる接客」というよりは、むしろ至福の時間に招待してくれるなんて感覚に近い、そんな雰囲気があって、こっちゃんのお気に入りの映画館なんです。

そして、「マスター」と呼びたくなるような館長自らが、順番を待つお客さんに、気軽に、そして心地良いトーンで話しかけてきてくれます。「これで本当に採算が合うのかな?」と、こちらが心配しても、「その映画が良ければ上映します。」というような、映画に対する何かこう、頑(かたくな)なスタイルがあって、そこに惚れこみ何度も足を運ぶ人も多いのではないでしょうか?KINOは、変に客に媚びて興収目当てに走らず、まるで映画好きの家族が運営しているような映画館なんです。

本当に”札幌の財産”と呼びたくなるような映画館なのですよ。

更に余談ですが、このKINOでは、”赤い薔薇をお持ちの方、「親切なクムジャさん」お一人1000円”とか、”ピンクのお洋服を着てきたら、「ブロークン・フラワーズ」1000円”なんて、楽しい企画をやってくれるのが良くてね。
(もっとも、このシステムを利用したことはないんですけど)
でも、この「かもめ食堂」に関しては、”かもめ持参のかた1000円”とはならなかったようで、良かったです。
正直、安心しました。みんな、そんなの連れてきたら、大変なことになっちゃいますからね、館内が。(笑)

そんなこの映画館”シアターKINO”に、「かもめ食堂」のあの主役3人がいらしゃったそうで。上の写真はKINOの劇場の壁に書かれた、彼女たちの直筆サインです。左から片桐はいりさん、もたいまさこさん、小林聡美さんですね。(ちなみにKINOには、他にもいっぱい色んな俳優さんや、監督さんのサインが壁のあちこちに書かれています)ちなみに、この記事の【おはなし】のところに掲載した画像は、そのときの彼女たちの写真です。

そんなわけで本題に入りますが、このアットホームな雰囲気漂う劇場に、「かもめ食堂」は最高にピッタリの映画でした。

なんだかね、とってもゆったり出来る時間を過ごさせてもらった気持ちになれます。この映画を観て、「あ、いざとなったらフィンランドに行けば、アタシも何とかなるんじゃない?」なんて思っちゃった人も、中にはいたのではないでしょうか?とても良さそうな街ですね、ヘルシンキ。
こっちゃんも、まだ見ぬこの土地に何だか行ってみたくなりました。こんな街なら住んでみるのも良いかもしれません。そして、「かもめ食堂」を始めてみるなんてね。これ良いんじゃないですか?あ、”かもめ”が「パクリだろ!」って言われるんでしたら、「ザリガニ食堂」にしますけど。(笑)←映画を観た人、これで意味わかります?

そんなわけで、日本のどこかの片田舎にありそうな名前、「かもめ食堂」。
”レストラン”でも、”喫茶店”でもなく、”食堂”です。そこがまた良いトコ。

シャケの網焼き。ブタのしょうが焼き。そして、とんかつ....。
そのメニューだって、どこの食堂にでもありそうなものばかり。品数だって、そんなに多くはありません。
ただ、ひとつこの食堂が変っているのは、その店がなんとフィンランドのヘルシンキにあるということ。そして、メインメニューは”おにぎり”だということです。
そう、フィンランドのこの土地で、あえて日本食。あえて、おにぎりなんですね。

それにしても、この映画も良かったですね~。ここ最近ちょっと良い映画に当たりすぎです。
「観なければヨカッタ」なんて映画に、あまり出くわさなくなりました。これはとても嬉しいことです。

とくに、この映画「かもめ食堂」に関しては、その絶妙な「間」と「テンポ」によって、とても柔らかく、また暖かく、そして微笑ましい気分で終始いられるというか・・・・。う~ん、あまりうまく言えないな。

あ、映画の中で小林聡美さんが、プカプカとプールに浮いてるシーンがありましたけど、あれってとても気持ち良さそうでしたよね。そ、あんなカンジとでも言いましょうか?重力を忘れて水に浮いちゃってる感じ。(笑)とにかくね、そういうような心地良い映画なんです。

こういう作りの映画は、どの作品にもスリルとサスペンスを求めちゃうような、熱いタイプの若者にはあまりオススメしませんけど、もしかしたら「人生に必要なもの」がこの映画で見つかるかもしれませんよ。今までずーっと、心のどこかで探していた”何か”が、ここにあったような気がしてきます。

ただ、どちらかと言えば、これは こころの中でモヤモヤを抱える大人向けの映画なのかもしれません。

この映画の中のワンシーンでもたいまさこさんが、お店を経営する小林聡美さんに向かって、「やりたい事やれていいわねぇ」なんて言うシーンがあるんですが、その言葉に返した小林聡美さんの言葉は、とてもストレート。そして、なかなか深いと思わせるものがありました。

彼女が返した言葉。  それは

やりたくない事は、やらないだけです。

ああ、人生ってこれで良いんだな。」いや、「むしろ、これが良いんだな」、と。

こんなこと言っちゃうと、「おい、世の中そんな甘くないで!」なんて、”仕事村の仕事族”からの罵声も聞こえてきそうですが、そこはそれ。だってね、生き方は様々。人生も様々ですから。
”お金”にも、”時間”にも、はたまた”物質”にも縛られない・・・そんな土地で暮らすことだって、人間ヤル気になったら出来るわけですからね。会社勤めの”給料”で、せっせせっせと生計をたてるばかりが”人生”ではないハズです。

もっとも、100%完璧な「自由」を望んでしまうと、たぶん無人島行きになっちゃいますからね。(笑)
そうではなくて、今の考え方をチョットだけ変えて、せめてその半分でも自分を縛り付けるものを払い除けることが出来るのだったら、その時は、きっと今よりも素敵な笑顔で笑えるような気がしませんか?

この映画「かもめ食堂」の中の、女性三人はとても素敵です。色んなことを楽しんでいます。少々のことではクヨクヨせず、いつも希望を忘れない。ありのままを受け止め、人には優しく接する。人生を否定せず、そして過去にも囚われない。

必要以上に個人の過去を詮索したり、また周囲の目をやたらと気にしないのも良いですね。相手が話したいことだけを聞く、目のあった人には挨拶をする、というスタイルです。この映画のやりとりは、こういうトコロが基本になっているように感じました。ここがとても気に入りましたねぇ。

そんな三人の姿を描いたこの映画は、きっと多くの人の心を癒してくれる力をもっているのだと思います。雁字搦(がんじがら)めの日本人に、まるで水のように染みこんで来る映画ではないでしょうか?

OPENしてしばらくは、客が来なかった「かもめ食堂」。そのうち、日本カブレの青年が毎日コーヒーを飲みにやってくる。やがてシナモンロールの香りに釣られたご婦人がやってきて。で、それを見たチャールズ皇太子似の夫婦もやってきて(笑)そして、そのうち、もっと、もっと、たくさんの人たちが....。

ここなら、やれると思ったんです

そんなサチエさんの想いは、やがて暖かい拍手で現地の人たちに迎え入れられます。こういうのって、何だかこっちまで嬉しくなって、ちょっとウルッときちゃいますよ。

東京では3月から公開されたこの映画ですが、その東京で手放さなかったフィルムがようやく札幌に来ました。
首を長くして待ちに待ち、やっと5月13日から上映となったこの映画に、大勢の札幌の人たちが詰め掛けました。KINOではパイプ椅子を廊下に設置するほどの超満員。何しろ、こっちゃんも、くまたんも、前売り券を握り締め、この日をずーっと待ってましたからね。

そんなギュウギュウ詰めの上映でも、みんな場面場面でアハハと笑い、とても楽しそう♪
そして帰りには、みんなとても穏やかで、優しい顔になっていたように思います。

心が元気になる、そしてお腹の空く映画「かもめ食堂」。
「いらっしゃい!」が素敵なこの食堂に、一度行った人なら、きっとまた行ってみたくなります。
そのうち、みんな常連さんになっちゃうんでしょうね。

そんなこんなで、お腹がペコペコになったこっちゃんは、この映画の帰りにおにぎり屋さんで、おにぎりを3個食べて帰りました。(笑)

だって食べたくなったんだもの。(*´ー`*)

 

《2006.08.17記事一部改訂》

【作品】かもめ食堂

 


間宮兄弟 (2006)

2006年05月15日 | いかすMovie

こっちゃんポイント ★★★★

鑑賞環境  試写会 
上映時間 119分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (アスミック・エース)
初公開年月 2006/05/13
ジャンル コメディ/ドラマ

兄・明信(佐々木蔵之介)と弟・徹信(ドランクドラゴン:塚地武雅)の間宮兄弟は、マンションで2人暮らし。一緒にご飯を食べ、野球観戦で熱くなり、ビデオを観ては涙する。もういい大人の2人だけれど、仲の良さは子供の頃と全く同じ。いや、むしろ人生を共にしてきた太い絆の分だけ、さらに仲良くなっているかも。ある日、彼らは行きつけのレンタル屋さんの店員、直美ちゃん(沢尻エリカ)と、徹信の務める小学校の依子先生(常盤貴子)を誘ってカレーパーティーを開くことを決意。頑張って彼女たちに声をかけるのだった。

 

(goo映画より抜粋)

「何が、どうした」ってお話しじゃないんですけど、これは。
ただ、こんな兄弟がいるってお話です。
そして、とにかくユルい。(笑)

森田芳光という監督は、とても面白い人なのだ。と、この映画を観ながら思いましたね。
いや、映画の中の笑いのネタとか、そういうことじゃなくてね。
なんかこう、良い意味でも、また悪い意味でも期待を裏切るっていうか....そういう人なんだ、と。

そんな風に思ったんですよ。

良く良く考えてみたら、こっちゃんは過去記事で、森田監督の作品に対してメチャメチャ厳しい感想をぶつけていましたね。そう、ここで。(笑)読み返してみて、たかがこっちゃんごときが、こんな露骨なバッシング記事を書いて良いのか?と、今さら驚いてしまいました。┌|∵|┘ハッ .....そして反省。

いや~~~。
それにしても、観たときの感想を”素直に書き残す”というのは、何ともまぁ恐ろしい行為なのですねぇ
( ̄∀ ̄*)アハハ。

でもね、確かに「海猫」はヒドかった。そのころCMでメチャ人気のあった伊東美咲を主役にキャスティングしてしまったが為に、「彼女のCMを抱えた関係者サイドからの声が厳しく、作品が捻じ曲がった出来になってしまったのではないか?」なんて憶測まで飛び出したようですが、そんな憶測すらも妙に納得できてしまうほど、ヒドイ感想を持ってしまいました。

「模倣犯」に至っては、途中で気分が悪くなり、観るのを止めてしまったほどですしね。
だから、こっちゃんの中で森田監督は、「肌が合わない」、そんな監督のはずでした。

それが、この映画「間宮兄弟」に関しては、映画館でチラシを手にした時から妙に惹かれるものを感じてしまい、その後目にした予告編で一気にソソられてしまったのです。その時点では、コレがあの「海猫」の森田芳光監督の作品だとは意識もしませんでしたし、また想像すら出来ませんでした。

でも、今回この映画を観て、昨年から患っていた”森田アレルギー”が少し治癒の方向へ向かったわけでして。そこで更に気を良くして、また次の日、監督の過去の作品「(ハル)」を観たりもしてみてね。

いやぁ、そこでガツン!と来ましたねぇ。「あ~、映画って深いな」、と。どんな映画も観るまで分からない。どんな苦手な監督の作品にも、自分に合うものがあるかもしれないと。思い知ったわけです。

ちなみに機会があれば今度あらためて感想をUPしようかと思いますけど、「(ハル)」に関して言えば、こっちゃんポイント★★★★★くらいつけちゃう作品かもしれません。ほんと良かったんです。

ま、そんなコトばかり言ってても仕方ないので、この作品「間宮兄弟」のことをチョット書きはじめましょう。
この映画「間宮兄弟」はタイトルの通りのお話です。間宮兄弟の話なんですよ。(笑)ヾ(ーー )ォィ マンマヤン

いや、正確には話というよりも、”単なる日常”を切り抜いただけのような映画でした。ストーリーなんてあって無いようなもの。正直、「こんなことが映画になるのか?」と驚かれる方もいるのではないかと思うほどのストーリーです。

”ストーリー展開”と呼べるホド、展開するわけでなければ、決定的なオチがつくわけでもない。

それでもこの映画の中の”間宮兄弟”は、時に「泣き」、時に「笑い」、そして「慰め合い」、そして「ほのかな恋心を抱いたり」など、とても人間らしい感情の一面を分かりやすく、しかしどこか不思議に見せてくれます。これは、”兄弟愛を極めたカタチというか、いやむしろ超越したカンジというか....。

田舎を離れ、マンション暮らしをする二人。当然のごとく同棲生活。兄はビール、弟はコーヒー牛乳(ビン入り)を飲みながら、仲良く自宅のテレビで野球や映画を観る。野球は記録を取りながら、映画は一晩に何本も観るほどの熱心さ。・・・というか物好きさ。

部屋には弟が大好きな新幹線の模型が一定の角度を保ちキチッ!と配置され、壁には★☆マークのタミヤ模型のTシャツが掛けられている。寝室の収納にはTVゲームではなく、今どきのボードゲームがいっぱい。野球盤なんか、まるでそこにディスプレイされているかのように置かれていたりします。

これじゃ”間宮兄弟”じゃなくて、”マニア兄弟”だよ」そう来客に言われるのも無理はない。(笑)

まぁこの映画、観てもらえれば分かりますけど、これはまるで森田監督がキャラクター作りに命を掛けたかのような映画でして。その出来上がったキャラは、観ているだけで面白い。で、あり得ないトコが羨(うらや)ましかったりして。何だかヘンな空気に納得させられちゃうんです。あぁ、映画ってコレで良いんだな。こんなんで成立するんだな、と(笑)

この映画に出てくるキャストはそういう意味でとっても魅力に溢れた人たちばかり。背の高い兄(佐々木蔵之介)、ズングリムックリ型の弟(塚地武雅)をはじめとして、ロールスロイスを乗り回す田舎の母(中島みゆき)もこれまた良い感じ。「この親ならこの子ありだね」、なんて説得力があったりしてね(笑)
他に、いくら先生でもその髪は地味すぎるだろ?の葛原依子先生(常盤貴子)や、TSUTAYAらしきレンタルビデオショップの店員:本間直美ちゃん(沢尻エリカ)なんかがこの映画に華を添えてくれます。

この映画は、先週の金曜日(2006年5月12日)に「試写会」として観たのですが、東京ではなんと、その翌日13日から公開が始まるそうで。札幌の公開は5月27日だそうです。(全国でも、遅いトコでは2006年7月以降に公開されますので、観に行かれる予定の方は事前にちゃんとチェックしておいた方が良いと思います。)

実はそんな中、この映画の監督:森田芳光氏が来札(札幌に来て頂いたという意味です)されまして、鑑賞前に色々と興味深いお話を聞かせてくれました。
「映画の中で線香花火をみんなでするシーンがあります。そこで誰の花火が最後まで残るのか?そしてその花火を持っていた人のその時の心境ってどんなだろう?ってね。これが映画なんです。」
へぇ~ッ。なるほどですね。

この映画がツボにくる人、そうでない人、色々いるかと思いますが、実は家に帰って2~3日経ってから、ふと、またこの映画のことを思い出すと、また「間宮兄弟」に会いたくなってくるから不思議です。

ひとつ思ったのは、森田監督という人は、前作までの自分の路線と全く違った映画を作る人なのかもしれませんね。それは「過去にコダわらないコトへのコダわり」でもあるように感じます。常に、新しいもの、興味の沸いたコトを作品に取り入れる。この辺が、森田流なのでしょうね。
だから「前作がダメでも、今度はハマる」なんてコトが、平気で起こるのでしょう。もちろん、その逆もあるわけですけど。そういった意味では、これからもドンドン、みんなの期待を裏切り続ける監督さんなのかもしれません。

全てが爆笑!とは言いませんが、普通の生活の中にありそうな「ユルい笑い」や「ユルい幸せ」を拾い集める....そんな映画のようでもありました。

ちょっと好きな映画です~♪

 

《2006.08.17記事一部改訂》

【作品】間宮兄弟   
 

間宮兄弟

小学館

江國香織さん著の原作


タイヨウのうた (2006)

2006年05月12日 | しびれるMovie

こっちゃんポイント ★★★★★

鑑賞環境  試写会 
上映時間 119分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (松竹)
初公開年月 2006/06/17
ジャンル ロマンス

雨音薫(YUI)、16才。学校に行かず、夜になると駅前の広場で歌い続ける毎日。彼女は、太陽の光にあたれないXP(色素性乾皮症)という病気を抱えていた。昼と夜の逆転した孤独な毎日。彼女は歌うことでしか生きていることを実感できないのだ。そんな彼女の秘密の楽しみ、それは、彼女が眠りにつく明け方からサーフィンに向かう孝治(塚本高史)を部屋の窓から眺めることだった。太陽の下では決して出会う事のない二人だったが、運命は二人を引き寄せる…。

 


(goo映画より抜粋)

なんて泣かせるんでしょう...。.(つд⊂)ううっ

この物語の女の子は、 太陽の下で無邪気に遊ぶことも、お天気の良い空の下で大好きな人と手を繋ぎ仲良く歩くことも出来ない。生まれつきの”悲しい病気”を抱えた女の子だったのです。

これは 歌が大好きなそんな少女のお話です.....。

泣けます。とにかくあちこちで泣けます。
別に無理に泣けと言われてなんかいないのに、それでも泣けてきます。

たしかに、何も映画を観るたび泣く必要もないですし、またそんな映画ばかり探して観るのも一体いかがなものか?と思うのですが、それでもこんな作品に出会った時には、頭で考えるのではなく、”心”が先に泣き出します。本来、人間と言うのはそういう生き物なんですね。

映画「タイヨウのうた」は、そんなことを教えてくれる作品でした。

明け方、まだ街が目覚めるその前___。

自分の部屋の窓からちょっと離れたバス停を見つめる女の子。そこにはサーフボードを積んだスクーターと一緒に仲間を待つ高校生の男の子の姿がありました。女の子はまだ名前すら知らないその彼に密かな想いをよせ、そしてその男の子の姿を、いつまでもいつまでも ただじっと見続けます。

ところが、そのうちベンチに座った青年は、バス停の標識の影に隠れて見えなくなってしまう・・。

「あ・・・。」

一体なんということでしょう。これは女の子にとっては大問題。
女の子は大きさの限られたその部屋の窓から精一杯首を動かし、なんとか男の子の顔を見ようとするのですが、でも見えない。そのうち男の子の”早朝サーフィン”仲間がやってきて、彼は海へスクーターで走り去って行くのでした。

やがて女の子は、今日もひとりベッドへ入り、毛布に包まるように眠りにつくのです....。

こんなシーンが、セリフもなく淡々と映像だけで繋がれてゆくオープニング。

これを観ただけで、この映画がいかに良いか”予感”した人も多かったのではないでしょうか?
そして、小さなキャンドルに火を灯し、ギターで唄い始める彼女の歌が可愛らしいオープニング・タイトルに繋がっていくあたりで、早くもその”予感”はより確かなものへと成長してゆきます。

この「タイヨウのうた」は、2時間ほぼキッチリの映画ですが、その時間の使い方がとても上手いですね。別に間延びするわけでなければ、必要以上に詰め込むわけでもない。とにかく時間はゆったりと、そして時には緊迫感をもって迫ってきます。観終る頃にはスッカリこの映画の中へ惹きこまれてしまっていました。

こっちゃんにとっては、それくらい感情移入してしまった映画だったのです。

女の子の大好きなもの。
それは「うたを唄うコト」と「まだ名前も知らない男の子を窓からただ眺めるコト」。

昼夜が完全に逆転してしまった生活の中で、彼女は今日も人通りの少ない夜の駅前広場で歌い続けます。

映画の主人公:雨音(あまね)(YUI)は、治療法の見つからない難病を持つ女の子。
XP”と呼ばれるその病気は、日光に当たると、皮膚が色素沈着を起こして著しく乾燥し、角質化する疾患。皮膚癌を生じることもあるという劣性の遺伝病です。簡素化して言うならば、太陽の光を浴びると”死んでしまう”かもしれないという恐ろしい病気。しかしこれは、現実にこの世にある病気です。
太陽の下に出なければそれで良いかといえば、実はそうではない。その病気はいつかきっと発症し、その人の神経を蝕(むしば)んで行きます。そして結局は死に向かっていくという....。

わたしは人とは違う だからわたしは”恋”なんて出来ない

生まれ持ったその病気と16年間も闘いつづけ、やがて訪れるであろう”自分の悲しい未来”を予感しながら毎晩想いを込め、自作の歌を唄う女の子。そんな主人公を歌手のYUI(ゆい)が演じています。

まず、この女の子のキャラクターがとても可愛らしいのが、この映画最大の魅力。
いや、そうは言ってもこれは むしろ男ではなく”女性から見た可愛らしさ”なんだと思います。だから彼女を見ていると”恋心”というよりも、何だかクスクスッと笑みがこぼれ、微笑ましい気分にさせられてしまうんですね。

いつも邪魔するバス停を、ちょっとだけ(?)引きずって移動してみる。

路上ライブ中に見かけた彼を走って追いかけ、いきなり踏み切りで体当たり。
その後、一方的に意味不明な自己紹介を押し付ける。

ビデオカメラの中の”彼”を見ながら、夜 自分も同じ道を歩き、同じバス停のベンチに座ってみたりする。

こんなどこか少女漫画のような感覚の女の子を観ているうちに、いつしか”彼女”のことが好きになってゆきます。

たしかに、映画初主演のYUIや、唯一の女ともだち役の通山愛里ちゃんなど、演技だけを見れば「チョットそれは....」と言えなくもないのですが、それでもYUIに関してはさすがシンガー!と言わせるものがありました。良いですよ、彼女の歌。
この映画の主題歌「Good-bye days」は、彼女自身がこの映画の撮影を進行させながら同時に書き上げたものと聞きました。それだけに、この映画にピタリとハマっています。そしてこの映画のイメージに深く刻み込まれていました。

父親役:岸谷五朗さんや、母親役:麻木久仁子さんも必要なところでしっかりツボを押さえた流石の演技。相手役の塚本高史クンも歯切れ良く、中々の好演です。今回は”優等生ではない好青年”を上手に演じてくれていましたね。

更に、この映画の監督:小泉徳宏氏により、綿密に そして巧みに練られた構成と演出によりとても良い映画に仕上がっています。正直、普通の映画ではネックとなってくるような演技力を、ここまでカバーできる演出はスゴイ!いつの間にやら「あ、この演技はむしろ自然なカタチなんだ」とすら思わせてくれますからね。イッツ・マジックですよ。(笑)

何だか監督に興味が沸いちゃって「この小泉徳宏って方、いったい何者?」そう思って調べてみたんですが、この方なんとまだ25歳(2006.05.12現在)しかしあのROBOT映画部の所属なんですって!

高校在学中の課題で映像制作と出会い、大学進学と同時に自主映画の制作活動を開始。2001年、映画監督篠原哲雄氏のワークショップをきっかけとして、自主制作映画チームI’s film(アイズフィルム)を結成。その代表を務めながら、5本のショートフィルムを監督し、水戸短編映像祭をはじめとする国内外の数々の映画祭で入賞。篠崎誠監督が発案者となり、多数の有名監督が参加した『刑事まつり』でも、自身監督作である『行列のできる刑事』が高い評価を得、注目を集める。2006年劇場長編映画『タイヨウのうた』でデビュー。ROBOT映画部所属。(ROBOT MOTION PICTURE DIVISIONより抜粋)

【ROBOT映画部とは】94年岩井俊二監督の映画デビュー作品「Undo」「PICNIC」を皮切りに、「踊る大捜査線 THE MOVIE」「サトラレ」等 今や日本で最も有名な映画制作会社のひとつとして、多くの映画ファンそしてクリエイターを轢きつける会社。(Japan Design Netより抜粋)

へぇ~~~~ッ!なるほどですねー!スゴイですよ、この人。この映画で長編デビューっていうのに、何という安定感でしょうか!つまりソレは、こんな経歴から来ていたのですね!こういう人がドンドン出てくれれば、邦画の未来は決して暗くないのだと思います。
早速 こっちゃん的には、これからも目を離せない監督さんの一人になりました。

そんな監督によって生み出されたこの映画「タイヨウのうた」は、エンドロールに至るまで、その丁寧な作りが光る作品です。

 

ただこの映画でひとつ残念なことは、公開がまだまだ先ということ。一般公開は6月中旬以降です。こんな良い映画が勿体無い!気持ち的には明日にでも一般公開して欲しいくらいです。

実はこっちゃんは、この度 ある方の「ご好意」でお誘い頂き、この映画を観ることが出来ました。そんなこの映画がとても良かったりして、今ではその方に感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。

そういえば、先日感想に書いた「青いうた のど自慢 青春編」も同じ「~うた」の付くタイトルでしたが、こちらを観終わったときに心に残るものはまるで違います。この「タイヨウのうた」は、切なく悲し過ぎる話なのに 不思議と暖かく嬉しい気持ちにもなれる映画なのです。

そう遠くない未来にやってくる「死」を感じていたこの時に、主人公の女の子は「初めての恋」と「精一杯”死ぬまで生きる”という気持ち」を手にしました。

どうか悲しい結末にだけはならないで....

そう願いスクリーンに釘付けになった人もきっと多かったでしょう。こっちゃんもそうでした。
しかし”現実”は容赦なく彼女を迎えにきます。

”タイヨウに向かって伸びる花”  向日葵(ひまわり)。

いっぱいのその花に囲まれてタイヨウのもとへ帰って行った彼女。
タイヨウとはともだちになれなかったけど、今度生まれてきたら大好きなおとうさんやおかあさんと一緒に思いきりタイヨウの下で笑って欲しい。そして愛する恋人と美しい朝日を一緒に眺めて欲しい。

彼女が残してくれた切ない歌は、そんなこっちゃんの気持ちに答えてくれるような優しい歌でした。そして、その歌は”彼女がそこに生きていた証”であり、そして愛する人たちの”心の中にいつまでも残るもの”であると信じたいですね。

彼女がいなくなっても耳を傾ければホラ。あの歌が....。
”姿”は見えなくても”声”はこれからもみんなの側にいます。

この歌声を、もっともっと多くの人に届けたい。そんな気持ちになる映画です。

 

《2006.08.17記事一部改訂》

【作品】タイヨウのうた