こっちゃんと映画をみまちょ♪

レビューと呼ぶほど中身なし。しかし中身が無いのも中身のウチよのぅ。・・・なんちって。

油断大敵 (2003)

2005年10月31日 | いかすMovie
こっちゃんポイント ★★★★
鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 110分
製作国 日本
公開情報 劇場公開
(ゼアリズエンタープライズ=ケングルーヴ)
初公開年月 2004/01/17
ジャンル コメディ/ドラマ

駐在所勤務から窃盗専門の刑事になって一年。真面目一筋の関川仁(役所広司)は、一人娘を男やもめで育てながら、捜査に駆けずる毎日を送っていた。ある日、だるま工場で盗難事件が発生。熟練のプロの手口だ。数日後、仁は娘の自転車を修理してくれた親切な男の鞄に事件現場で見たピラニアの餌缶を発見し、男を逮捕する。その男こそ伝説の大泥棒、“ネコ”こと猫田定吉(柄本明)だった。ネコは仁の人柄を気に入り、取調べの合間に泥棒稼業のイロハを伝授する。それがネコと仁の、長い追いかけっこの始まりだった…。 (goo映画より抜粋)

 

「おいっちに。おいっちに。おいっち、おいっち、おいっちに。」これ、ピンチ脱出のオマジナイだそうです。映画は、救急車の中でまだ幼い娘の美咲(菅野莉央)の手を握りながら、この言葉を繰り返す父・仁(役所広司)のシーンではじまります。

2年前、妻に先立たれ、「ヤモメの子育ては辛かろう」という周囲の言葉を身に染みて感じつつも、一生懸命娘を育てる良いパパなんです。彼の職業は刑事。でも刑事らしくない刑事なんですね。

取調べ中の泥棒に身の上を話し、逆に取り調べされちゃったり、そんな泥棒に「先日のお礼」を言っちゃったり。

役所サンは、この手の役はお手のものでしょう。適役というか、そのマンマというか、観ていてなんの不満も不安もありませんからね。

でもこの映画の見どころは、むしろ柄本明演ずるところの猫田定吉(通称:ネコ)の、顔をしかめちゃうほどのハマリっぷりにあると思います。あの眠たそうな怪しい目。どっからどー見ても「ドロボウ」そのものジャンねぇ。大変失礼かもしれませんが、普通のお仕事の人とはとても思えません。

最近観た柄本明といえば「容疑者 室井慎次」で、チョイ役ではありましたが田中麗奈ちゃんの勤める弁護士事務所所長で、くたびれ具合が良いカンジでした。

その前の作品で印象に残っているのは、「レイクサイド・マーダーケース」で、中学受験を控えた子を持つ父親の役。これまた怪しげなニオイをぷんぷんを放っておりました。

実際、こっちゃんは柄本サンが結構好きなんですが、彼の場合、出演作が多く、なかなか全部を観ることは出来ずにいるのが実際のトコなんです。この映画が作られた2003年に至っては、なんと5本もの映画に出演されているのですね!Yahoo!ムービーによるスゴイ体力!そして人気です。

そんな柄本明 本来の面白ろ可笑しさが光るのがこの作品。なかなか見どころ満載ですよ。他人の懐をかすめ生計を立てる泥棒ではあるものの、困っている他人の自転車を修理してあげたりするあたりが根っからのワルではないとも思わせ、感情移入させられちゃいます。ま、そのせいで逮捕されちゃうんですけど(笑)

いいですねー。体全体から滲み出るような可笑しさです。

 
映画の話としては、そんなネコこと猫田にドロボウ稼業のイロハを伝授を受けた関川仁が、やがて出所した猫田定吉と勝負するという流れ。そしてその中で、実にしっかりとした父子愛が描かれて行きます。

実は父・仁は、一度、再婚のチャンスに恵まれます。お相手は、娘を夕方預かってもらっている教会の牧子先生(夏川結衣)。「あぁ、この人ならきっと良い奥さんになるだろうなぁ」そう思いホッとした気分で見守るのもつかの間、なんと亡くなった母親想いの娘・美咲の決死のストライキにより、敢え無く断念せざるを得ませんでした。

 「ご飯だって作れる!お洗濯だって、お掃除だって出来るもん!」子役の菅野莉央ちゃんが熱演です!

ん?この子は・・・・?「ジョゼと虎と魚たち」で、ジョゼの子供の頃をやってた子です・・・よね?記憶に新しいトコでは「いぬのえいが」でパン屋さんの女の子をやってましたし、ミツカン「味ポン」や花王「ハミング」のCMにも出てる他、「仄暗い水の底から」なんてホラーなんかにも出てる娘です。

この歳にしてなかなかの演技派!しかも売れっ子だったのデスね!遅ればせながら、こっちゃんも今後注目したいと思いますッ。

さてさてこの映画、作品としてはそんなに派手な作りではありません。でも反面、意外なほど丁寧に作られている印象を受けました。例えば、最初の「おいっちに・・・」のおまじないが、その後に出るテーマ音楽に自然と繋がって行く流れや、夜道で牧子先生と美咲が歌う「もりのくまさん」が祭りの太鼓のリズムに変調していくあたり・・・・。見逃してしまいそうなこんな作りがとても楽しい気分にさせてくれます。

展開のテンポとしては非常にのんびりで、ところどころでクスッとくる程度の感じの作りではありますが、ラストで柄本明の涙を見るころには、きっと誰もがあったかい気持ちになっていると思います。そして最後にはまたまたクスッとくるオチでしめてくれたりもします。

ちょっとこれ、掘り出し物でしたね。

唯一気になったのはタイトルなんですが・・・。これ原作の方が良かったんじゃないかなぁ?捕まえるヤツ、逃げるヤツ」って方が。「油断大敵」ではピンと来ない映画でしたけど???それでも、こんなお話に実在のモデルがいたと言う事に更にビックリのこっちゃんなのでした。

刑事とドロボウ。互いの心をどんなに分かり合っても、所詮 別の世界の人間。決して握手はしないんです。

(2006.08.01記事一部改訂)

 

【作品】油断大敵

 

油断大敵

ビデオメーカー

役所サンと柄本サンの掛け合いが見もの!
捕まえるヤツ 逃げるヤツ―刑事(デカ)部屋事件簿

文藝春秋

こちらも要チェック!


特設:【菅野莉央ちゃん応援コーナー】

ジョゼと虎と魚たち(通常版)

角川エンタテインメント

名作!
仄暗い水の底から

バップ

こわ~い!でも観たあい!
いぬのえいが プレミアム・エディション

ジェネオン エンタテインメント

泣かせます。。。

My コレクションから....

2005年10月29日 | あてんしょんぷりーず

おはよーございますッ

札幌は今朝、とっても晴れてますヨ♪
・・・ってこの後、雷をともない雨になるそうなんですがあらら。

今日、明日は映画の感想をお休みします。

で、こんな写真を撮っちゃいました。

シアタールームのコレクション・サイドボードに展示中の一品です。
あ!映画とは関係ないんですけどゴメンなさい。

 


  ここで、【チョットお知らせ】 

ホームシアター関係の記事をここで合わせて紹介してましたが、
以下の理由で、今後別ブログにて進めて行きたいと思います。

  理由其の壱  どー考えてもこのブログ自体がゴチャゴチャになってしまうから。
  理由其の弐  そっち方面に興味のない人を混乱させてしまいそうだから。
  理由其の参  AV関連の内容は映画の分類に比べ
             遥かに膨れ上がる可能性があるためその方が整理しやすいから。
  理由其の四  なんとなく思いたったから。
  理由其の五  そんな気分だから。

以上、かなり深い理由を吟味した上で、先日既に立ちあげっちゃっております。
このブログで掲載させて頂いた内容は順次、そちらへ移行させていただくつもりですのでどうぞご了承下さい。
(掲載記事は削除は致しませんが、移行後、非表示扱いとなります。頂いたコメント等も多いためまた読みたいなどのご希望がありましたらゲストブック等でいつでもご連絡下さい。その都度、一定期間のみ表示させることも可能かと思います。)

新ブログのアクセスは、この記事を書いた時点で『ゼロ』ですが、
それがまた心地良いなどという錯覚に陥っております。

今後は己の満足の行くブログに仕上げたいと思っておりますので、
興味のある方はぜひお立ち寄り下さい。

また、お立ち寄りの際は、ここのブログよりは遥かにイメージが暗いという点を
十分ご理解、お覚悟頂いた上でおこし下さい。

まずはとり急ぎ、ご連絡まで

 

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トゥルー・ロマンス (1993)

2005年10月28日 | しびれるMovie

こっちゃんポイント

鑑賞環境 

★★★★★

こっちゃんシアター 

上映時間 121分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (松竹富士)
初公開年月 1994/01/
ジャンル ロマンス/犯罪

場所はデトロイト。コミック・ショップに働く青年クラレンス(クリスチャン・スレイター)は、誕生日プレゼントとして、店長の差し向けたコールガール、アラバマ(パトリシア・アークエット)と映画館で出会う。互いに一目 で恋に落ちた二人はさっそく結婚!!彼女の元ヒモの所に出向いたクラレンスでしたが、そこでヒモの男に殺されかけ、逆に男を殺害!! しかも彼女の衣装ケースと思って奪ってきたカバンには大量のコカインが・・・・・。(作品資料より抜粋)

 

タランティーノ映画にやたらめったらハマった時期があります

ギャング映画の「レザボア・ドッグス」ですっかり彼のファンになりました。そして、 お決まりのように、「パルプ・フィクション」「フォー・ルームス」「ジャッキー・ブラウン」と彼の作品を掘り出し観ていた時期に、やはりこの作品の存在も知りました。

しかし、他の映画と違うのは監督がタランティーノ自身ではなく、あの「トップ・ガン」のトニー・スコットだったということですね。

実は、コレには悲しい理由があるらしく、タランティーノがまだほとんど無名だった頃に「レザボア~」の製作資金調達のために、泣く泣く脚本を売ったのだとか・・・・。そんなイワクツキの映画なのです

しかしながら、その脚本の中身たるや、今観ても圧倒的なパワーを放つ素晴らしさ!歯切れの良いトニー・スコットの感性と融合し、とにかく面白い映画となりました!

皮肉にも、『タランティーノ自身が監督しなくて正解だった』と言えるかもしれないホドの出来栄えですっ! 彼ならもっと暴力シーンをエスカレートさせていたかもしれません。「キル・ビル」みたいにね。

お話の内容は、エルビス・プレスリーに惚れこみ・・・・というか完全にカブれ、彼の話で女をクドき千葉真一主演のカンフー映画(しかも3本立て)に誘うようなカン違い青年のクラレンスと、奇抜なファッションセンスを持ち(笑)本当の愛を求めて生きるコールガールのアラバマとの激しすぎるラブストーリー♡ってコトなんですが、その二人の恋はハチャメチャもいいとこ。 映画を観始めてから約12分で二人は恋に落ち、18分を迎える頃には「婚姻届け提出」ですから~(笑)

まさに「嵐のような恋」です!

しかも、出合ったばかりの二人の生活は、いきなりギャングに追われながらの逃亡劇に発展!(笑)仕舞いには超高級ホテルの一室で、ギャング・警官・ボディガード達三つ巴の銃撃戦に巻き込まれてしまう羽目に・・・・・ 。日常生活ではまずあり得ないであろう強烈な展開に、タランティーノの脚本力をしっかり感じ取ることが出来ます。

更にトニー・スコット監督のおかげで、タランティーノ映画には無い後味の良いラストがプラス!なんともお得な気分に浸れる作品だったりもします。バイオレンス映画には、あまりに不釣合いな可愛らしいテーマ曲が流れアラバマが語るラストシーン・・・・・。「You are so cool!!」の言葉が心地よい余韻となってエンドクレジットを迎えます。

そして、この映画で特筆すべきことは、やはりその豪華な俳優陣でしょう!年代のなせる技とでも言いましょうか、このキャストにはビックリです。

まず、クラレンスの父親に、デニス・ホッパー(最高に良いパパ役です)
アラバマのヒモ役に、ゲイリー・オールドマン(イカレ具合は「レオン」を超えるかも?)
さらにその手下に、サミュエル・L・ジャクソン(しかもアッと言う間にお亡くなりになります)
ギャングの相談役として、クリストファー・ウォーケン(役にピッタリ!コワイです)
おまけに他人の家に居候するヤク中の男に、なんとあのブラッド・ピット様です!

スゴイ映画ですね~。クリスチャン・スレイターが主演で、ブラッド・ピットがチョイ役だなんて(笑)この構図がスゴイです!今思えば冷や汗ものですね。

そういえば「トップ・ガン」でトム・クルーズのライバル役を演じた、ヴァル・キルマーまで出てました。そう聞いて観てもほとんどの人が「え?どこに?」と思うでしょうね。この映画で彼は、金色の服を着て度々登場するエルビスの亡霊(?)の役だったのです。

そんなこんなで、キャスト面でも十分楽しめるこの映画。「真実のロマンス」というそのタイトルからは想像も出来ないようなバイオレンス・ドラマがスクリーンの中で展開します! 乱暴なシーンが多く、小さなお子様にはオススメ出来ない映画なのですが、暴力だけではない「楽しさ」も感じ取ることが出来ます。

《2006.07.28記事一部改訂》

 

【作品】トゥルー・ロマンス

 

トゥルー・ロマンス

アミューズソフトエンタテインメント

これは面白いデスよ♪

レザボア・ドッグス

ジェネオン エンタテインメント

『トゥルー・ロマンス』の脚本を売って製作!制作費はなんと、わずか3万ドル!

パルプ・フィクション

アミューズソフトエンタテインメント

タランティーノ映画の最高傑作との声も高い作品!トラボルタの復活作でもあります

ジャッキー・ブラウン

アミューズソフトエンタテインメント

タランティーノ映画のファンになったら是非観ておきたい一作!

キル・ビル Vol.1 & 2 ツインパック

ユニバーサル・ピクチャーズ / ジェネオン エンタテインメント

タランティーノ映画の終着駅?まだ観ていない方はココをチェック

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トニー・スコット監督の名作が豪華仕様・低価格で蘇りました!


終わった~♪ひゃほー!(^o^)/

2005年10月27日 | だいあり

いやいや。

なんとか本日、以前のお部屋も管理会社に引渡しました。
(時間に余裕を持って引越しと同時に引渡しはしませんでしたの)

これでぜ~んぶ終わったモンねー。
ホッとしましたヨ。

で、これ新しいお部屋。

こっちも、何とか片付きましたよぉ
さっそく新しいシアタールームで音響のチェックも始めてます。

今までと違って、余計な家具を極力入れなかったので
音が良く回り込んできます。

むふふ

気になってる方もいるかと思いますが、
中央にある、シワシワの『ユー・ガット・メール』はポスターじゃありましぇん。
レジャーシートです(笑)

なんでそんなもの持ってるかって?

こっちゃん家には結構こんな不思議なモノがあったりするんですよ。
何故かしらねぇ。

で、これ。 スクリーンを下ろした状態も公開。

どーです!画像暗いでしょ?(笑)

わざとやってます。
全貌はこの後明らかにしてゆきましょう。
手持ちのAV機器もご紹介致しますよ。
たいして自慢できるレベルじゃないんですけど・・・・・

そんなこんなで、また楽しくやって行きまする。

みなさん、どーかヨロシクねー

また、仲良くしてね

 


よ~し、また出直しがんばるじょーっ!

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Jam Films S(エス) (2004)

2005年10月26日 | ふつーMovie

こっちゃんポイント

鑑賞環境

★★★

こっちゃんシアター 

上映時間 118分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (ファントム・フィルム)
初公開年月 2005/01/15
ジャンル ドラマ/サスペンス/SF

ささやかなスリルを味わうその男、いったい何者?(『Tuesday』)
謎の女に遭遇した殺し屋が、最後に願った奇跡。(『HEAVEN SENT』)
白いブラウスが似合う美しい客に魅せられたクリーニング店主の欲望。(『ブラウス』)
朝が来なくなった世界に、再び夜明けは訪れるのか?(『NEW HORIZON』)
7年前の、あの出来事、幼なじみのアイツに確かめなくちゃ…。(『すべり台』)
アイデンティティもパーソナリティも揺らぐ街で…。(『α』)
緊急事態発生。普通のサラリーマンが、日本を救う英雄になる!?(『スーツ -suit-』) 
【goo映画より抜粋】

 

ショート・ショートなオムニバスドラマが好きだったりします。何本かあるうち全部ではなくても1本くらい好きな作品が見つかったりしますし、途中で用事が出来ても区切りがつけ易かったりするなんてトコも好きだったりします。トイレに立つのも苦になりませんもんね。

そんなオムニバス映画で、日本の代表格とも言えるこのシリーズの第三弾がこれ。ってこれでシリーズ最後なんでしょうか?「このシリーズの集大成」なんて言っちゃってますけど。勿体無い気もしますね。お引越しも片付いてきて、久しぶりの記事UPはこの作品でイってみたいと思います。なんとまぁ、今回は7本ものエピソードで楽しませてくれるこの映画。ショートフィルムズが好きな人にはたまらない出来栄えとなっております。

7本もの作品をたった一つの感想で括ることも出来ないとは思いますが、前作の『Jam Films 2』よりは遥かに面白い感じ。それでもやっぱり一番好きなのは一作目の『Jam Films』なんですけどね。

今回の7作品の監督は、一作目のカントクさんたちにより選ばれた新進気鋭のクリエイター達とのコトで、その期待も高まるってモンです。さてさて、その出来栄えは・・・・?

【Tuesday】というあやしげな感覚の映画で始まるこの『Jam Films S』は、一人の男のマンションでの昼下がりの行動を追って行くだけの話からスタート。画面は暗めでまったりとした空気が漂います。食器を洗い几帳面に食器棚へ納めた7階の一室の男はエレベーターで階下へ。買い物にでも行くのかと思いきや、なんと3階で降り、とある女性の一室に・・・・・。この男は何者?ストーカーなのか?何故この部屋の鍵を持っているんだ?もしかしてマンションの管理人?にしても明らかに不法侵入だよね、これっ!盗人ではないけども部屋をあちこち物色してるし。あらら、そんなこんなで女性の秘密まで知ってしまったこの男の正体は・・・・。

Jam Films S(エス)続く第2話は【HEAVEN SENT】温かくもちょっと切ないお話です。藤井隆と結婚ホヤホヤの乙葉ちゃんが悪魔役。バリバリのヤンキー風メイクで登場します。どこぞのバラエティ番組用かと思えるようなそんなメイクも悪魔ならアリ?そんな彼女の前に横たわる4人の死体と、一人の重傷の男(遠藤憲一)。彼女は血だらけの男に願いを3つ叶えると言います。死を目前にした男が願ったのは何と意外な事でした・・・・。

そして第3話【ブラウス】。腕の良い手洗いクリーニングの店主(大杉漣)とそこへ毎回白いブラウスだけを持ってくる女性客(小雪)の淡い想いを3年に渡る交流を描きます。柔らかで静かなイメージの中、淡々と進む物語。店主と客という関係ながら、女性に対してほのかな恋心を抱いてしまった店主はついに禁断の行動へ・・・・・。フェチシズムを感じさせる作りにチョットハラハラしちゃうんです。漣さんに、ついつい魅入ってしまう作品です。

 

それにしても、このショートフィルムっていうのは、作り手にとってはどうなんでしょうか?やっぱり難しいのかな?そーだよね。この短い時間の中で「起承転結」を織り込まなければならないし、無駄なコトはもちろん、重要な要素を最小限に留めつつ最大限の表現として持って行かなきゃならないんだもんね。そりゃムズカシいでしょ。

そんな中、こんなバカバカしくても良いのか?とも言える作品もやっぱりあって、それがこの第4話【NEW HORIZON】です。思えば『Jam Films (パート1)』でも、妻夫木クンの主演した【JUSTICE】ってのがありましたね。あれも綾瀬はるかちゃんがヒロイン役で登場してました。そんな彼女が、今回もこの話で自分の知らないトコで女神となってしまう女の子の役に抜擢です。それにしても3日も朝が来なくなってしまったというこの世界でオトコどもが考えることときたら・・・・(涙)アホだな本当(笑)朝が来た時に彼らはシラフに戻るんでしょうね。この映画の中では、こんな話も大切な栄養分のように思えてきますね。

そして、こっちゃんが一番好きなお話がこの5話目の【すべり台】。これ最高です!7年前に自分のせいですべり台から男の子を転落させてしまったがために、アホな男に成長させてしまったと罪の意識を持つ女の子(石原さとみ)は、転校前に当の男の子(柄本時生)を呼び出し罪を償おうとする。男の子は「じゃ、ヤラせて」と!おいおい、何を言い出すんだこのガキんちょはと思いきや、女の子はあっさり「うん、いいよ」とOK!「ええっ!そんなのアリかよっ!」と様子を伺う山崎まさよしが最後に笑わせてくれます。そうだよね。こんなもんだよね。と思いつつもひっくらコケてしまうこと間違いなし!(笑)この映画一番のヒットです。観た人のレビューでも人気の高いお話でしたね。

第6話の【α】はチョット異色なコンビ。内山理名とスネオヘアーの共演です。これも一つの管理社会の行き着くトコロ的恐怖なんでしょうね。こうなってくると個性って何だろ?意味あるのか?って思えてくるものです。笑っては済まされない怖さをラストでは感じます。

そして最後の【スーツ -suit-】は、あまりにも無謀な話で笑えます。どーいうワケなのか良くは分かりませんが日本は危機に陥っていて、そんな日本を救うためにある日突然、一人のサラリーマンの男性(藤木直人)がヒーローとして選ばれてしまうのです。しかも抽選で!(笑)ニュースなどの報道で日本中が彼に期待をし湧き上がる中、当の本人は気が気じゃない!だってキャバ嬢(小西真奈美)との浮気は全国に流されちゃうし、自分の知らない人間が親友気取りでTVの中で語ってる!オマケに勝手に自分の生存確率まで計算されちゃってるし。さてさて、そんな彼に本当に日本が救えるのかなというお話。気になる終わり方がまた良いのかもしれませんネ。

そんなこんなで、トータル的には結構満足できた映画でしたヨ。
やっぱりショートフィルム系は好きです。
この映画を観た後、勢いづいて「SMAPの特別編」をDVDレンタルしちゃいました。

《2006.07.28記事一部改訂》

 

【作品】Jam Films S

Jam Films S

アミューズソフトエンタテインメント

本作品の情報はコチラ

Jam Films

アミューズソフトエンタテインメント

これが最初のJam Films です
Jam Films 2

アミューズソフトエンタテインメント

シリーズ第2作

 

世にも奇妙な物語 SMAPの特別編

ビクターエンタテインメント

面白いのでご紹介

げすとぶっく【9】 (2005.10.03~2005.10.21)

2005年10月21日 | げすぶ。


 掲 示 板 

 

おおっ!早くも【9ページ目】です!

今回、【更新】が遅れてスミマセンでした

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やっとこネット開通!

2005年10月19日 | だいあり

みんな元気~?
こっちゃんは元気でぇぇぇッス!

いやあ、やってみて良く分かった。
『引越し』ってタイヘンなのね~。

今回の引越しで良く分かったけど、こっちゃんて荷物ありすぎです。
【トラック1台、作業員4名】のはずが、
当日はなんと!トラック3台も来てるし(笑)

ん?いったい何人いるんだろ?1、2、3・・・・
うわっ!10人もいるし!

これ、いいの?
格安でお願いした引越しだったのに、何だか申し訳なくなっちゃった

あ!1台は荷物搬出だけの応援で、この後別なトコへ向かうんですね?
チョット気が楽になりました。

驚いたのはその手際の良さ!

なんとこのトラック2台分の荷物をたったの30分で搬出完了!
新居まで移動すること1時間。
セッティングをしながらの搬入は時間をかけてくれて1時間。

階段から2階に上がらないものは吊り上げだってヒョイヒョイやってくれます。
重さ100kg近くある家具だって、ものの3~4分で吊り上げちゃう!

さすがプロだねぇ~。

荷物を入れ終わったの午前10時30分て!

早いよぉ~!早すぎるよぉ~

頼んで良かった引越し屋さん。
家具の破損も一切なかったし

本当にご苦労様でした。

でも、この後荷物片付けるのがかなりタイヘンでしたヨ・・・・。

やっと生活空間出来て、本日PCも接続完了
とりあえずは落ち着きつつあります。
だいぶん日常に近づいたカンジですね。

みなさん、お休み中にいっぱいコメントありがとうね。
これから少しずつお返しして行くつもりデス

とり急ぎ「こっちゃんはドーシタ?」「ついに死んだのか?」という声が出る前にと思い、この辺で記事を書いてみました。

いや~、ブログもしばらく離れてると、記事の書き方忘れるねぇ~。
はっはっは!・・・・などと笑っている場合ではありませんネ♪

そんなワケで新居からのごあいさつでした~

またこれからヨロシクね♪

 

こっちゃんでした

 

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こんなのありますが・・・・(^o^;

2005年10月12日 | だいあり

みなさま。ごぶさたしておりますが、いかがお過ごしでしょうか?

こっちゃんは、忙しさもピークでございまして、
せっかく皆様から頂戴したコメントも読むのが精一杯。
お返事もまったく返せないまま今日に至っております。

ごめんなさいね。

さて、新居へのお引越しもいよいよ明後日となりました。
明日は新居用に購入した家具や家電の受け入れや
役所関係の手続きのため超多忙な日となる予定でございます。

よって、残念ですが、いよいよこのPCも梱包しなければなりません。

この記事をUPした後、すぐに取り外しにかかります。

こっちゃんのお休み中にも関わらず、
何度となく足を運んで下さったみなさま。

本当にありがとうございます!

この場を借りて厚く御礼申し上げます

みなさまには、お引越しが完了しましたら、必ずご挨拶に伺いますので、
その時までどーかご勘弁下さいますようお願い致します。

 

ところで、この記事の写真ですが、
今度お引越しをする近くにある公衆銭湯なのですが、

・・・・・どーも名前が引っ掛かります!

こっちゃんの大好きなあのハリウッド女優の名前をパクったようにしか思えないのですが・・・・・
ちゃんと名前の真ん中に「・」まで打ってるし(笑)

楽しそうに泳ぐシャケが泣かせます

 

というわけで、こっちゃんの近況のお知らせでした。

みんな元気でねぇ~

 

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あ~ッ、忙しいわ!お引越しッ!あと一週間だぁー!

2005年10月07日 | だいあり

みなたま、こんにちは。

いつもこっちゃんブログを御ひいきにして頂き誠にありがとうございます。

さて、そろそろ引越し準備も本腰を入れねばなりません。
なんせ、来週ですからね~お引越し。

今回のお引越しは、インターネットで探した業者サンにお願いすることになりました。
下の広告の『e-ひっこし』に登録して、そこから3社の引越し業者の見積りを取ったんです。

家まで荷物を見に来てもらってその場で見積もりしてもらいました。
驚いたのはその手際の良さ!
サササッと、ものの10分くらいで荷物の量を計っちゃうんですねぇ。

おお!アナタ!さすがプロですッ!

 

引越しって、金額も業者によってバラつきますし、
その会社の対応の良さや手際の良さも分かるので
やっぱり見積りは3社以上が基本ですね。

現に一社は見積り当日のその時間になって
「すみませ~ん。混みあってて伺えませーん」と電話が。

え?一週間も前に今日の予約を入れたんですよ?
わざわざ今日休みを取ったのに、どーして?

そこはCMでも超お馴染みで「安い」が売りの引越し業者さんだったので
正直一番期待してたのにガッカリです。

これじゃー当日だって時間通りに来てくれるか分かりませんもの。
一気に不安になって、今回はこちらからお断りさせて頂きました。

何社か選ぶとこういうのも分かって良いですね。
意外なコトが勉強になりました。

で、最後に見て頂いた業者さんの営業の方がこう言いました。
「ぜひウチをお願いします!決めて頂けるならこの金額で結構ですっ!」って。

それにしても最近の引越しって安いんですね~。
てっきり10万とか15万円以上するかと思ったら、
なんと!この物量なら○万4千円(税込)でOK!とのこと。
ビックリしちゃいました。
まったくなんという懐の深さでしょう!

ホント安くて助かります~♪

さて、同じ市内とはいえ、札幌の端から端まで移動するカンジの引越しです。
距離あります。しかも、そこそこ物量あります。
しかも4tトラック一台と、人数4人つくそうで・・・・・・。

本当にこの金額で大丈夫?営業サン?

すぐに決めましたヨ、もう!
営業サンとっても喜んでました。

で、こっちゃんは帰り際にあるコトを思い出して言ったんです。
「そー言えば、ここの事まだ言ってなかったんですけど。」って。
ラックの中身のコト。

そうそう。LDとDVDが秘蔵されてるラックの中身。

営業さんが見てたのは目に見えるラックの「トールボーイ」DVDだけだったんですモン。
それ以外のコトも教えてあげなきゃネ。


あの~ココと、ここにもあるんですけど・・・・・。すると・・・・・。

あれ?営業サンの顔色が一瞬変るの分かりました・・・・・。
ま、マズかった?
やっぱり早く言うべきだったかな?

でも、こころよく帰って行かれましたよ。
「き、金額はさきほどの金額で結構ですッ!何も問題ございません!」って。
あの~何か問題なら言っていただいた方が良いんですけど(笑)

でも、まぁいっかー!
最初から言ってたもんな~。
「ウチ、DVDとかLDとかビデオが多いんですよ。」って。
ハイ、ちゃんと言いました(笑)

でも、この他にホームシアターが一式でしょ・・・・・。
あらら、チョット罪悪感かも?

でも「お荷物大切にお預かり致します」という言葉が気持ちよくて
お任せすることにしましたよ。

こっちゃんのシアターセットも大切にお運び致しますとの事でした。

というわけで、当日ヨロシクお願いしますね、引越し業者サンっ♪

さ、こっちも とっとと荷造りしちゃわないと!

 

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英語完全征服 (2003)

2005年10月05日 | いかすMovie

こっちゃんポイント

鑑賞環境

★★★★

試写会 

上映時間 113分
製作国 韓国
公開情報 劇場公開 (アートポート)
初公開年月 2005/04/16
ジャンル ロマンス/コメディ

妄想と思い込みで生きているヨンジュ(イ・ナヨン)は、イケてない地方公務員。ある日、職場の飲み会で抽選で選ばれてしまい、代表としてイヤイヤ英会話教室へ通うことになるが、そこで出会ったお調子者のムンス(チャン・ヒョク)に一目惚れ!しかし彼には金髪教師キャシーに夢中なうえ、別な女性の影もチラホラ・・・・・。ガツーンと来たけれど、このまま地味な人生を送るのは真っ平!一発逆転を賭けて、恋に英語に真正面からぶつかっていくことを決意するのでした!ボコボコになりながらも頑張る彼女に、勝利の女神は微笑んでくれるのか!? (作品資料より抜粋)

 

「イ・ナヨンって何者ナのヨンッ!」というわけで、この映画。とっても愉快な韓国作品です♪

 
とにかく地方公務員の女の子ヨンジュ役、イ・ナヨンの魅力が大爆発!!の映画ですッ!「なに?アナタ10頭身くらいあるんじゃない?」いう抜群のスタイルの彼女。そんなプロポーションを武器に使うコトもなく、むしろまったくお構いナシもいいとこで、キャラとしては思いっきりダサイ25歳の女の子を熱演しています 。 

この映画は、日本人と同じように英語にコンプレックスを持つ韓国人の姿を浮き彫りにしたドタバタ・コメディなのですネ~。

どこの国にもコンプレックスは存在するのかと、妙な親近感をおぼえてしまいます。 

教室で出会ってしまった男に惚れちゃった♡その日から”恋心爆弾”の導火線に火が点いてしまった彼女。しかし、そんな彼女を男は『女』としては見てくれない。しかも面と向かって「オレは愛の告白は英語で伝える!だから、英語を理解してくれる女性じゃなきゃ」と発言されてしまう始末!

 ここで止めておけば良いものを、逆にその言葉に目覚めてしまった彼女は、ノリノリで英会話の勉強に励んで行くという、何とも面白ろ悲しいお話です 。あんなにイヤだった英語レッスンに励むキッカケが、こんな単純な動機ってコトに思わず笑ってしまいますが、お年頃の女性には結構良く見られる傾向なのかも?その姿が健気で滑稽で、「おいおい」とツッコミながらも、ついつい応援しちゃうのです。

まるで、彼女を観ているうちに魔法にかかってしまい、すっかりヨンジュの味方になってしまったようです。「英語」と言うのは、言葉のコンプレックスを持つ人にとって、それだけで『魔法の呪文』みたいなものかもしれませんね。 

とにもかくにも、彼女が英会話と恋に励むその姿は、明るく純粋で一生懸命。ホントにカワイイですよ♡

 恋するムンスに「顔に対して目が大きすぎないか?」と言われれば、会うたびに目を細めるし、「君には下心を感じない」(これってあらゆる意味で最低の言葉じゃない?)と言われれば、お化粧や服を変えて教室に通ったりする・・・・・。

良くも悪くもそんな真っ直ぐな女の子なのです。

こっちゃん的には、オトボケ系韓国女優としましてはペ・ドゥナを一番に押したいトコです。『ほえる犬は噛まない』や、『リンダ リンダ リンダ』の彼女は本当に楽しかった♪彼女って、顔や体全体から何か滲み出るような可笑しなキャラクター性を持っているようにも思うのです。でもこの映画におけるイ・ナヨンならば、完全にその上を行っちゃってる気がします!

何かに取り憑かれたかのような恐ろしいくらいのトボケっぷり!究極の妄想癖ッ!あり得ない思い込みとカン違いッ!(笑)いくら韓国でも、ここまではないだろうと思えるほどのレベルの高いボケ炸裂ですから。まったく観ているこっちがハラハラしちゃいます・・・・・ 

キャスティングなんですが、その色男役(なのか?)である相手の男性は、昨年から今年にかけて話題になった『僕の彼女を紹介します』の主役チャン・ヒョク。この映画で見る分にはイ・ナヨンと、とっても釣り合いのとれたキャラクターですネ 。良かったです~♪あ、それと最後の方にちょっとだけ顔を出す「オー!マイDJ」の主役イ・ボムス氏の登場が嬉しかったです。失礼ながらあの顔を見ただけで笑っちゃいました。ゴメンなさい(笑)あと、ゲスト出演(?)の子ブタちゃんも可愛いかったよん♪

それにしても、このドタバタ劇には大笑い!誰もが「英会話を勉強するのにどうしてこんなことになっちゃうの?」と思うこと間違いなしです。関係あるんだか無いんだか良く分からないエピソードがギッシリ詰まってマス!しかもこれだけ、ドタバタに持って行ってもラストはしっかりホロリとさせるところがエライ!さすが韓国映画ですねぇ~。 

この映画を観て、「これからは英語だ!」と勉強に励む彼らが、自分たちの国語とする韓国語を大好きであることは観ているうちに自然と分かります。自分の国の言葉、大切にしたいですね。

こっちゃん、良く日本語崩れてるって言われますが・・・。 

《2006.07.28記事一部改訂》

 

【作品】英語完全征服

 

英語完全征服 特別版

ワーナー・ホーム・ビデオ

英語と恋を征服できるかな?

僕の彼女を紹介します 通常版

ワーナー・ホーム・ビデオ

チャン・ヒョク 風になる
英二

東映

意外や意外!長渕映画にイ・ナヨンちゃんが!

インファナル・アフェアIII 終極無間 (2003)

2005年10月04日 | めっちゃ好きMovie

こっちゃんポイント

鑑賞環境

★★★★★(永久保存版)

こっちゃんシアター 

上映時間 118分
製作国 香港
公開情報 劇場公開 (コムストック)
初公開年月 2005/04/16
ジャンル サスペンス/ドラマ

潜入捜査官ヤン(トニー・レオン)の殉職から10ヵ月後、ヤン殺害の疑いは晴れ、一時的に庶務課への異動したのち内務調査課へと戻ってきたラウ(アンディ・ラウ)。警察官として生きる道を選んだ彼は、事件以来、自らの手で警察内部にいる残りの潜入マフィアを次々と始末してきた。一方で彼は、生まれたばかりの赤ん坊を連れて自分のもとを去ったマリー(サミー・チェン)と離婚危機に陥っていた。そんなさなか、彼の前には新たに保安部のエリート警官ヨン(レオン・ライ)が立ちはだかる。ラウは、ヨンに対し潜入マフィアではないかとの疑いを強め、彼の身辺を調べ始めるのだが…。 (作品資料より抜粋)

 

ああっ!そうきたかっ!またしてもスッカリ騙されていまいました!鳥肌でス!鳥肌ってますッ!ねぇ、見て見て!ここ。ここ。ね?ホラ、本当でしょ?

ついに「インファナルアフェア・シリーズ」が完結!【Ⅰ】がこの話の軸。【Ⅱ】ではそうなる以前のエピソードを。そしてこの【Ⅲ】では【Ⅰ】の「その後」についてが描かれています。

今回のこのパート【Ⅲ】、かなりの勢いで時間がバラバラに配置されてますね。場面が突然飛ぶ。大きく過去へ飛んだかと思えばまた現在へ。そしてまた少しだけ過去を見せたり。

おそらくこの【Ⅲ】だけをいきなり観ても何が何だか意味不明でしょうね。最初から置いてけぼりをくらっちゃうと思います。その場面が全体の流れの中でいったい何時(いつ)を意味するものなのか判断できないでしょうね。ですから、前作2本を観ていない方には、まず『インファナルアフェア Ⅰ』から入ることをオススメします。それで面白かったら、ぜひ『インファナルアフェアⅡ』を観て下さい。そこまで来れば、もうこの『インアファナルアフェアⅢ』を観ずにはいられないでしょう!

この時間的な構成がBESTなのかどうか分からないけど、このシリーズを観はじめると「ああ!もうどこまでもず~~~っとこの映画の世界に浸かっていたい」と思えてくるから不思議です。こっちゃんは、すっかり惚れ込んじゃってるんですね。

本作品で面白いな~と感じたのは、この【Ⅲ】では前作にはないイメージの映像が含まれていること。「妄想」というのが一つのキーにもなっています。そしてまさにそう言えるような印象的なショットが何箇所かに差し込まれているのです。医師リー(ケリー・チャン)に診察を受けるラウ。その隣の椅子ではヤンが眠っている。これはヤンが既に死んだ後のシーンです。つまりあり得ない映像であってイメージなんですね。

さらには、ロッカーの鏡を見るラウ。鏡に映るのは自分の顔ではなく、ヤンの笑顔。これもそうですね。終盤が近づくにつれ、ラウの周囲にはこんな風にヤンの亡霊が見え隠れするのです。(ホラーイメージではなくてね)

そして離婚した妻との再会シーン。彼の背後には、これまたそこにいるはずのないサムの妻マリー(カリーナ・ラウ)が立ち、彼に向けて銃を撃つ・・・・・。これもまた、そういうシーンです。

この映画には、こんなイメージショットが数箇所に散りばめられています。これってラウの心の中の葛藤や、不安、そして後悔や、懺悔の表れでもあったようにも感じます。こっちゃんはこの「作り」が好きですね。

あ、それと今回はケリー・チャンが結構出ます!コノ物語で観ている側も「ほっ!」とリラックスできるような、彼女の診察シーン。良いですね。パートⅡでは彼女の出番がなくてがっかりした人もいるでしょう。でも、今回は大丈夫。いっぱい出ますから(笑)そしてヤンと彼女のつながりが今まで以上に深く掘り下げられられて行きます。これは見どころの一つではないでしょうか。

もちろん『男』も良いです!シリーズ全体に言えるけども、登場人物がやたらにカッコ良い!今回もまったくそんな作りです。クールで度胸が据わってる。

「善人」も「悪人」もあまりにカッコ良すぎて、場面場面によってどちらにも肩入れしちゃうのです。男くさい映画なのかもしれませんが、「華流、華流!」と熱狂中の方々にもオススメできる作品です。

さて、クライマックスでとうとう修羅場を迎えてしまったラウ。自らが撃った人の顔を見て涙を流す。そして彼が最後に取った行動・・・・。この時、彼は「本当に善人になりたい」と思ったのではないでしょうか?悲しかったです。そして一連の流れの裏にあった真の警察官たちの努力と友情に目頭が熱くなりました。「あいにくだが私は警官だ」この言葉にはそんな意味があったのですね。

「マフィアに潜入した善良な警官」「警察に潜入し善良になれなかったマフィア」かくして、この熱き暗闇の物語はここに幕を閉じたのですッ!

おともだちブログで、「コノ映画をどの順番で観るのが良いのか?」というお話がありましたが、こっちゃん的には、やはり【Ⅰ】→【Ⅱ】→【Ⅲ】の順番で観るのが良いと思います。時間の流れで行けば、【Ⅱ】→【Ⅰ】→【Ⅲ】にはなるけども、【Ⅱ】も【Ⅲ】も、【Ⅰ】をベースに感情に揺さぶりをかけてきていると思うからです。ただ、興味はありますので、時間の流れどおりの鑑賞も一度やってみようと思ってますヨ。

それにしても、いやぁ製作スタッフの皆様。三作にわたり本当に楽しませてくれてありがとう!こんな話ならいつでも大歓迎ですよ!

実は今回レンタル版DVDでもドルビーデジタルの他にDTS音声が入ってたのでそちらで観てみました。やはり音が良かったですね。サラウンド感もなかなかグッド!けっこう鑑賞中に振り返ってしまったくらいですから。鳴ってもいない自分の携帯取ってしまった(笑)。

《2006.07.28記事一部改訂》

 

【作品】インファナル・アフェアIII 終極無間

 

 

インファナル・アフェア III 終極無間

ポニーキャニオン

衝撃の完結編!

インファナル・アフェア

ポニーキャニオン

これぞ原点!
インファナル・アフェア II 無間序曲

ポニーキャニオン

前作では語られなかった過去
インファナル・アフェア トリロジーBOX

ポニーキャニオン

全ての物語を一気に♪


ゲストブック【8】(2005.0927~2005.10.03)

2005年10月03日 | げすぶ。
 

掲 示 板

ややや!早くも【8ページ目】でござる!

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本ブログは、相変わらずのど素人の超感覚的ブログです。
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  ★禁煙寸前。どうやって抜け道を作ろうかオロオロ状態のH男爵コメンツ。


  ★常に邦画ランキング1位。それもそのはず!内容充実してるもんコメンツ。

  
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    パフィー来道で一気に盛り上がるりかちゃんコメンツ。

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こっちゃんでした!

 


チャーリーとチョコレート工場 (2005)

2005年10月03日 | めっちゃ好きMovie

こっちゃんポイント ★★★★★
      (銀犬賞受賞)

鑑賞環境 

映画館 

上映時間 115分
製作国 アメリカ/イギリス
公開情報 劇場公開 (ワーナー)
初公開年月 2005/09/10
ジャンル

コメディ/ファンタジー

両親と両祖父母と一緒に、傾いた家で細々と健気に暮らすチャーリー少年。彼の楽しみは、年に一度、誕生日だけに買ってもらえる“ウォンカ”印のチョコレート。世界中で爆発的な売り上げを記録しているウォンカのチョコレートですが、実は誰も工場に人が出入りしているところを見たことがありません。世界一のチョコレート工場だというのに。いったい誰がどのようにチョコレートを作っているの? ウォンカ氏ってどんな人?? ある日のこと、チョコレート工場に5人の子供を招待する!とウォンカ氏が発表。チャーリーはその幸運な5人の中に入れるのか…。 (goo映画より抜粋)

 

ファンタジーとはなんて素晴らしい世界なんでせう!
人間のイマジネーションによって創作されたこの世界。こっちゃん的には傑作です。

笑って、笑って、ドキドキして、ワクワクして、そしてまた笑って。

使わないと腐ってしまう自分の感性をしっかりと呼び覚ますような力がこの作品にはありました。

とにかく面白いったら面白い!こっちゃんは大満足です!

主人公のチャーリー少年はとっても貧乏な男の子。そんな彼の住む家を見てまずビックリ!「生活が苦しくて家が傾くよ」なんて「例え」で言う事はあっても、本当に傾いている家はないでしょっ!しかも左に約45度の激しい傾き加減!「ただいま~」なんて帰ってくるパパがナナメになったドアから入ってくるんだもん!(笑)

部屋の中を見たって、何処が地面に水平な部分なのか全く分からないというすざまじさ。「おやすみなさい」って二階に上がっても1階が見えてるし!(もちろん、この家ロフトじゃないよ)布団に入って天井を見ればお星様がキラキラ。・・・・ん?天窓?違う!屋根穴空いてんジャン!おいおい、外は雪が降ってるんだよッ!一家全員凍死しちゃうよ!まったく、こんな家にテレビがあるのが不思議なくらいな貧乏っぷりなんだから(笑)

とにかく、そんなユーモアあふれる映像感覚が楽し過ぎて、のっけからもうノリノリになってしまいました。

それにしてもこんな家にも関わらず、どーゆー訳か家族皆んなが暖かい。支え合って生きてるんです。どーして貧乏家族ってこんなに良いんだろうねぇ~。そういえば『シンデレラマン』でも、貧乏家族のサンプル版みたいな場面を見せてもらったけど、やっぱり家族がとってもナイスな雰囲気。もしかして貧乏って素敵なコトなんじゃないか?

そんなカン違いを与えてくれます。

 

それにしても、最初にゴールドチケットを当てたこの4人。どれもこれも救いようのないお子ちゃまばかり。欲の塊で出来上がった生意気オバケみたいな子供ばっかりなんですもん。

お世辞にも「カワイイ」だなんて言えないもの。

そんな彼らを新聞やテレビで羨ましく(恨めしくじゃないよ)眺めるチャーリー。そしてそんな貧乏一筋、運にも恵まれない彼にもいよいよ幸運を手にする時がやってきたのでした!

しっかし笑ったのは、あのウォンカ登場のシーン。あのシュールな趣向のセレモニーはいったい何?人形が燃えちゃってるし。(笑)
あの登場は全く想定外だっただけに大喜びしてしまいました。てっきり門まで迎えにくるものだと・・・・。

そして、第一声からフルテンションで際立つジョニーのキャラにも拍手!拍手!

【キワモノ・ザ・ワールド】ですね。

さぁさぁ、それからお話はいよいよ工場の中へと参ります・・・。ぎぃ~っとドアが開いたらそこから先はもう夢の中へ。見るも鮮やかな色、また色ではあーりませんか。この色彩感覚。見事な原色世界です!これぞ、ティム・バートンですよね~。こんな発想力、こっちゃんはすいぶん使ってない気がする。物すごく刺激的で楽しいヨォ♪それでいて細部にわたる繊細な配慮が感じられる素敵な世界でもありましたね。


↑ シザーハンズかよ? 
絶対意識してるよね・・・

いや実はネ、この『チャリチョコ』を観るだいぶん前に、この映画のモトになった『夢のチョコレート工場』を観たんですよ。だからこの映画の筋は大まかにつかめていました。で、この映画を観た素直な感想。”オリジナルの良い点を継承しつつ、最新の映像技術とセンスによってかなり良いリメイクに出来上がっていた”といったところでしょうか。

もともとコノ話は、単なる明るいコメディに終わらず、結構ブラックな要素も持ちあわせてましたよね。我がままに育ち「欲望」に取り憑かれている子供たちには、ちゃんとキビシイお仕置きが待ってるんですモン。お帰りの際にはみなさん変わり果てたお姿になってしまって・・・・(汗)言うなればこれって藤子不二雄Aの『笑うセールスマン』的な感覚とでも言いましょうか。

そんな欲望渦巻くガキんちょ軍団の中で、ただ一人純粋に工場見学を喜ぶチャーリー少年の澄んだ青い瞳が、ストレートに心を打ちます。最後まで家族思いだったの彼の心には、これっぽっちのくすみもありません。こんな真っ直ぐで「純」な子供の姿は確実に大人のハート♡をキャッチできるんです。

もうひとつの見どころはNEWウンパルンパ。彼らの「姿」。そして「歌」。これが何より楽しみの一つでございました。オリジナルでは顔がオレンジ、髪の毛は緑という、いかにも非現実的なチビッコキャラでしたが、このリメイク作ではなんという生々しさでしょう。(笑)まるでそこら辺のオッサン顔です。

これには、こっちゃん大満足。(満足したんかい!)いやホントお腹いっぱいですよ。!

子供がお仕置きされる度に繰り広げられるエンターティメント。無表情から飛び出す異色のダンス。激しすぎる音楽アレンジ!スゴイ!スゴイよ~、ウンパルンパ!時にはビートルズやオジー・オズボーンのように。そして時にはウオーターボーイズのシンクロナイズド・スイミングのごとく(しかもチョコの川でやってるし!)エンタの神様ですねアナタ方!

いやぁ、笑いすぎて涙が出ました。

意外だったのは、ウォンカの過去のエピソードが追加されたこと。彼が何故「ご両親」と言えずにドモるのか?そんな彼の秘密が明らかになります。これはオリジナルにはなかったですね。こっちゃんはコチラのラストの方が好きですね。何だか心が温まりますもの。

ファンタジーはやっぱり楽しい~♪ねぇ。

《2006.07.26記事一部改訂》

 

【作品】チャーリーとチョコレート工場

 

チャーリーとチョコレート工場 オリジナル・サウンドトラック
ダニー・エルフマン, サントラ
ワーナー・ホーム・ビデオ

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夢のチョコレート工場

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チャーリーとチョコレート工場 [FF-5088] [ポスター]

トライエックス

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チョコレート工場の秘密 ロアルド・ダールコレクション 2

評論社

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蝉しぐれ (2005)

2005年10月01日 | ふつーMovie

こっちゃんポイント

鑑賞環境 

★★★

試写会 

上映時間 131分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (東宝)
初公開年月 2005/10/01
ジャンル 時代劇/ドラマ

江戸時代、下級武士の養父によって育てられた牧文四郎。彼は父を誰よりも尊敬していたが、その父は切腹の運命に遭ってしまう。謀反人の子としての汚名を着せられた文四郎は、母を助けながら、質素に暮らしていく。そこには変わらず彼に接する幼なじみたちの姿もあった。数年後、牧家は名誉回復を言い渡される。そんな中、幼い頃から想い続け、今や殿の側室となっていた、ふくが派閥闘争に巻き込まれていることを、文四郎は知るのだった。 (goo映画より抜粋)

 

中々出ない。 出ないんだよォ~市川染五郎が!木村佳乃にいたっては、もっと登場が遅い。

CMで観てこの二人を期待してたのに、登場したのはなんと中盤以降だったのでございます。

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あ~、でもこれが藤沢周平氏の「美学」なんですね。堪能しました。

『明治、大正、昭和の三代を通じて、並ぶもののいない文章の名手と称される作家』と称されているらしい彼が思い描いた「純愛」の世界がココにはあります。「20年、人を想いつづけたことはありますか。」という、キャッチコピーが泣かせるぢゃないですか。

いつものコトながら、こっちゃんは原作を読んではおりませぬ。またしても一本の映画として”純粋”な鑑賞にのぞんだワケでございますが、これがね。なかなか。どーして。観終わった感想はネ、とっても良かったのですよ。

しかしながらこの映画、前半の導入部分がやたら長い!

主人公の文四郎(市川染五郎)の若かりし頃のくだりが、ただひたすら延々と続く。しかもこれはかなりのんびりペース。取り間違えれば「間」の悪さすら感じてしまいます。ユラユラと蜃気楼立ち伸びる中、蝉の鳴き声に包まれながらゆっくりと語られて行くようなイメージがここにはあります。

若かりし頃の文四郎を演じるのは石田卓也クン。TVドラマスペシャルなんかには出てたようですが、映画は初出演という初々しさが感じられます。セリフ回しなんかはチョット棒読みにも感じるけど、「時代劇にも通用する良い顔してるな~」などと、そんなことを思いながら観ておりました。そしてふくの若い頃を演じる子役は佐津川愛美チャン。この映画で「おしんの再来か?」と思わせる彼女もまた、映画初出演のようですね。

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朝、川で会う二人。文四郎は顔を洗い、ふくは洗濯。そんなとき蛇が出てきてふくの指を噛んでしまいます。泣きだすふくの指を口で吸い、血をペッと吐く文四郎。要はこの話、そんな彼とおふくの初恋物語なんですが、「結ばれないからこそ美しい」というもどかしさと切なさの中、物語はラストまで進んで行きます。

そしてその頃の文四郎と気持ちを共にする親友二人・与之助と逸平の姿、そして謀反に巻き込まれ切腹させられてしまった父親(緒形拳)などの姿も同時に描かれて行きます。この映画はそのあたりにジックリと時間を割く作り。「必要なのだろうけど、えらくタルい作りだなぁ~。」最初はそう思いました。最初はね。

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ところが、大人に成長した文四郎が市川染チャンとなってからは、これが結構面白い。二人の親友だった与之助と逸平は見ず知らずの子役から一転!何と、今田耕司ふかわりょうに変わり、一気にバラエティムードを醸し出すではあーりませんか(笑)この辺りは若い世代の取り込みを狙ったのでしょうか?お陰でシリアスな雰囲気の中にもクスッとくるような笑いなんかもあって、なかなか楽しむコトができましたヨ。

そんな中、恋の物語もどんどんクライマックスへ向かって行きます。離れ離れになった後、殿の側室となり一男をもうけたふく。再会の喜びを胸にしまい言葉を選ぶ文四郎。その互いの胸の中には、今も熱い想いがあったのですネ。思い出は消えなくとも、もはや身分の違う二人なのでありました。おお、悲し 

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ラストも近くなり、市川染五郎が「ふく」と名前を呼びます。木村佳乃の目からは涙がっ!この二人を見てから、ドドォーッ!と物語の中へ気持ちが一気に急降下してしまいました。ああっ!

次々に差し込まれる若い頃の文四郎とふくの思い出映像。かったるいと思って観ていたはずの場面が、ここになってググーッ!と胸に迫って来るではないですかっ!

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とは言ってもこの映画、とっても日本映画らしいのですが、やはり中高年齢層向きの作品かもしれません。映画の中に派手さはなく、結構黙々淡々と展開して行きますし。でもこの映画の中には、日本なりの良さがしっかりと込められています。悪くないと思いますよ。

これラストが良いですね。

この結末にこそ 美しさがあるのだと、あらためて知った思いがします。

《2006.07.26記事一部改訂》

 

 【作品】蝉しぐれ

蝉しぐれ 文芸春秋

蝉しぐれ
岩代太郎, サントラ
コロムビアミュージックエンタテインメント

とっても優しいBGMです♪
      ※こちらには『かざぐるま』は入ってません。

 

かざぐるま
一青窈, 武部聡志, 富田素弘
コロムビアミュージックエンタテインメント

イメージソングです
 ※これはイメージソングなので映画中では流れておりません。