大相撲夏場所は写真の平幕、朝乃山の初優勝に終わりました。朝乃山の最高番付は前頭5枚目で、上位と当てられた経験も少ないので、終盤戦で横綱や大関と当てられたらどうかと思っていました。しかし、行司差し違えという苦しい内容ながら拾った栃ノ心戦の勝利が効いて、最後は大関豪栄道も破る殊勲を挙げて初優勝までたどり着きました。
故郷富山では英雄で、地元のスーパー銭湯に行くと常に握手を求められるという人気者ですが、これまでの立場は「将来有望な若手」でした。右四つでしっかりとした型を持っており、横綱稀勢の里が右四つ対策で稽古相手に指名したほど評価されていましたが、三役経験のない力士の平幕優勝は59年ぶりと、異例中の異例です。
この優勝で、朝乃山の番付は小結以上に上がるでしょう。そこからが本当の勝負です。特に小結は難しい地位で、初日から横綱と当てられ序盤戦から上位相手が続く苦しい地位です。そこで勝ち越して踏みとどまることができれば、本人が言う「看板力士」に近づくことでしょう。膝に負傷を抱えていないなど将来性は十分で、大相撲の世代交代を象徴する場所になるかもしれません。
横綱鶴竜は11勝4敗に終わりました。序盤戦は優位に戦いましたが、平幕妙義龍にまさかの金星を献上してからおかしくなってきました。横綱としては悪い成績ではないですが、それでも平幕優勝を許したというのは相当悔しいはずです。横綱としての責任感をもう一度取り戻したいという意欲はあるはずと思っています。
三役争いでは、東関脇逸ノ城が5勝止まりで平幕落ち、西関脇栃ノ心が大関復帰、東小結碧山が6勝9敗で平幕落ちと、枠は3つ空きます。小結で9勝を挙げた御嶽海の関脇復帰は間違いなさそうで、残り3つは前頭3枚目で10勝5敗の玉鷲、4枚目で10勝5敗の阿炎、8枚目12勝3敗の朝乃山が有力です。5枚目で10勝5敗で技能賞を受賞した竜電は番付運がなく、前頭筆頭止まりと思われます。
下位では、元横綱琴桜の孫、琴鎌谷が幕下2枚目で4勝3敗と勝ち越して新十両の可能性があります。十両に上がれば、父親の四股名である「琴の若」を継ぐ可能性もあります。朝青龍の甥の豊昇龍も幕下4枚目で4勝を挙げて来場所に十両を賭けるなど、次の時代を担う若手は次々と出てきています。
故郷富山では英雄で、地元のスーパー銭湯に行くと常に握手を求められるという人気者ですが、これまでの立場は「将来有望な若手」でした。右四つでしっかりとした型を持っており、横綱稀勢の里が右四つ対策で稽古相手に指名したほど評価されていましたが、三役経験のない力士の平幕優勝は59年ぶりと、異例中の異例です。
この優勝で、朝乃山の番付は小結以上に上がるでしょう。そこからが本当の勝負です。特に小結は難しい地位で、初日から横綱と当てられ序盤戦から上位相手が続く苦しい地位です。そこで勝ち越して踏みとどまることができれば、本人が言う「看板力士」に近づくことでしょう。膝に負傷を抱えていないなど将来性は十分で、大相撲の世代交代を象徴する場所になるかもしれません。
横綱鶴竜は11勝4敗に終わりました。序盤戦は優位に戦いましたが、平幕妙義龍にまさかの金星を献上してからおかしくなってきました。横綱としては悪い成績ではないですが、それでも平幕優勝を許したというのは相当悔しいはずです。横綱としての責任感をもう一度取り戻したいという意欲はあるはずと思っています。
三役争いでは、東関脇逸ノ城が5勝止まりで平幕落ち、西関脇栃ノ心が大関復帰、東小結碧山が6勝9敗で平幕落ちと、枠は3つ空きます。小結で9勝を挙げた御嶽海の関脇復帰は間違いなさそうで、残り3つは前頭3枚目で10勝5敗の玉鷲、4枚目で10勝5敗の阿炎、8枚目12勝3敗の朝乃山が有力です。5枚目で10勝5敗で技能賞を受賞した竜電は番付運がなく、前頭筆頭止まりと思われます。
下位では、元横綱琴桜の孫、琴鎌谷が幕下2枚目で4勝3敗と勝ち越して新十両の可能性があります。十両に上がれば、父親の四股名である「琴の若」を継ぐ可能性もあります。朝青龍の甥の豊昇龍も幕下4枚目で4勝を挙げて来場所に十両を賭けるなど、次の時代を担う若手は次々と出てきています。
