小網神社blog

東京・日本橋に鎮座する強運厄除の神さま・東京銭洗い弁天の社 小網神社のブログです。

知らずに犯した罪

2013年06月09日 | 小網神社教学

本年も「夏越の大祓」の季節を迎えました。

神道は、「祓いの宗教」といわれるほど、罪穢の自覚と、それを祓い清めることを重要視します。

通常、祭典や御祈祷の前に「修祓(しゅばつ)」という儀式を行います。お祓いのことばには、「もろもろの禍ごと、罪穢あらんをば、祓え給い清め給え…」等と唱えますが、ここでは知らず知らずに犯した罪を清め、祓うことを目的としています。

わが国古来の罪悪感では、知らずにおかした罪は、その内容にもよりますが、大方、この祓いによって免罪されると考えてきました。しかし、無知であっても罪は罪であることに違いありません。

人として生きていること自体、他の生物の犠牲の上に生かされています。つまり生きることは、常に罪を犯し続けるということなのです。

そこで罪穢れの自覚が、祓えの中では常に要求されているといえます。

 


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「夏越の大祓」受付をはじめました。

2013年06月09日 | 神社より

昨日より境内において、「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」の形代(かたしろ)をおわかちしております。

大祓は、日常生活のなかで知らず知らずに犯してしまう罪やけがれを、六月三十日と十二月三十一日(年越の大祓=としごえのおおはらえ)の年二回お祓いする行事です。

日本最古の歴史書である『日本書紀』にも記載があり、大宝律令に規定され、宮中において現在も恒例の神事として行われています。当神社でも、これにならい、古来受け継がれてきました。

祭典は半年間の罪・けがれを清め、心新たにお過ごしいただき、大きな力を得ることを目的に斎行されます。御希望の方は、御家庭に人形(ひとがた)をお持ち帰りいただき、形代に姓名、年齢を記し、夏越の際は六月二十九日、年越の際は十二月三十日までに初穂料を添えて神社までお持ち下さい。なお、姓名、年齢をお書きになる際には、次の言葉を唱え、身体をなでてください。

「直(なお)かれ、清(きよ)かれ、明(あかる)かれ、正(ただ)しかれ。

我(われ)人(ひと)ともに、厄(わざわい)あらざれ」

強運厄除の御神威が発揚し、皆々様のますますの御健勝を衷心よりお祈り申し上げます。

なお、「茅の輪『(ちのわ)」の鳥居への設えは、6月20日におこなう予定です。

 


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