タイトルに掲げた言葉は西郷隆盛の「偶成抄」に書かれた一文です。
西郷の邸宅は、かつて当神社の近くにありました。かつて毎日新聞の連載「司馬遼太郎を歩く」では、「西郷が参拝した神社」として、大きく取り上げられました。
人は決断し、それを実行に移すまで、多くの時間と構想の積み重ねを必要とします。
さらに実行に踏み切っても、他者から反対があったり、失敗したりして、成就に至るには、数知れぬ困難を乗り越えねばならなりません。
事を成し遂げるには、私利私欲を棄て、将来を見据え、大所高所からものを見なければなりません。
正しく、将来にもつながる事であれば、あとは継続こそ力、事を起こす立案者にとって一大事は、必ず成就すると信じることです。
神道では、「個」は社会の一存在であると考えます。逆にいえば「個」は社会を動かす存在にも成り得るのです。問題は、事を起こす程の、気迫ある個の在りようなのです。