小網神社blog

東京・日本橋に鎮座する強運厄除の神さま・東京銭洗い弁天の社 小網神社のブログです。

人の生死。

2015年08月21日 | 小網神社教学
神道では、生死について、人の命は親から与えられ、一生を全うして、親の元ヘ帰ると説いてきました。
独でこの世に生まれ、独りでの世を去っていきます。
生あるものはすべて終わりがあり、例外はありません。
この現実を、生あるものすべてが享受せねばならず、そのうえで、今只今の人生の生き方を、考えるようになるのです。
常に死を意識した生と、死を先送りした人生では、死についても、人生について、かなりの聞きがないでしょうか。
死はさまざまな形でやってきます。
普段から死を意識し、生きることはたいへん重要なのではないかと思います。
先日、参拝に来られたお年寄りに、死について尋ねると「このことは、私の中で片付いております。いつお迎えが来てもあわてません。」とおっしゃっていました。
「心の長寿」を得た人柄に、大切なものを学んだ気がいたします。

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100年後に繋ぐ祈り。

2015年08月05日 | 小網神社教学
小網神社の現社殿は、今から約100年前に起こった関東大震災の復興事業として再建された建物です。
社殿の修復は、木材から釘に至るまで、当時の物を最大限に活用して行います。
宮大工が修繕箇所を細部に亙って見直し、手作業で建材を元の通りに組み直します。
先人から受け継いだ掛け替えのない社殿を原型のまま後世に残すため、古い銅板屋根を張り替えるだけでなく、次代の修復も視野に入れ、現代の匠の技術を結集させています。
この度の修復によって、当時の人々の思いや職人たちの匠の技など、神社に対する深い信仰6や故郷小網町への思いの結集を改めて目の当たりにしました。
550年の記念事業を通じ、現代に生きる私たちの神様への祈りを、百年後の世代にも託したいと思っております。



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