小網神社blog

東京・日本橋に鎮座する強運厄除の神さま・東京銭洗い弁天の社 小網神社のブログです。

言霊の幸ふ国。

2012年08月31日 | 小網神社教学

領土問題により近隣諸国との緊張感が高まっています。

わが国では「文は人なり」「ことばは人なり」といわれてきました。「言霊の幸ふ国」と日本をよんだ如く、ことばには霊魂が宿るものとして、ことばの大切さを、日本人は親から教えられてきました神職が神前で奏上する祝詞は、この言霊信仰の極まるところだと言えます。

ことばは人を動かします。人を生かしも殺しもする、恐るべき力を持っているのです。

かつては強大な力を持っていた民族も、書きことばを持たないがために、消え去ってしまったといふ歴史もあります。ことばの偉大な力は想像を越えるものなのです。

現代社会は、情報社会です。ことばを度外視して、社会の存在は成り立ちません。人を動かし、国を動かし、世界を動かすことばの奥には、人間そのものの中味が基本となっていることを忘れてはなりません。


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目に見えぬ根を思う。

2012年08月24日 | 小網神社教学

暦の上fでは立秋を過ぎましたが、猛暑日が続いています。昨日は境内の朝顔がまた咲いていました。

根なし草は、花は咲いても実がなることはないといわれます。

美しい花も実も一木一草すべて、地中のいとなみがあればこその美しさといえましょう。

森羅万象、さまざまなものが「根」の上に立っています。人間の日々のいとなみも同様ですね。

物で栄えはしたものの、心で亡びようとさえしている、と叫ばれて久しい現代にあってこそ、このことを直視すべきでしょう。

今、人間の根にあたる心を清め、声なき声に耳を傾けるべきときなのかもしれません。

境内の朝顔を眺めながら、ふと、感じました。


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伊勢の神宮 御遷宮のこころ

2012年08月17日 | 小網神社教学

今朝、ラジオで世界の聖地を撮り続けていらっしゃる写真家の方が伊勢神宮のことをはなしており、興味深く拝聴しました。

二十年ごとに斎行される、伊勢神宮の式年選宮は、平成二十五年で第六十二回目を迎えます。

御遷宮は、「蘇り」をこころとする一大神事です。御社殿を初め、神宮のすべてを新たにし、伊勢の大神、尊崇の心を新たに高めていく、国民的一大祭事として護り伝えられてきました。

「よみがえる日本の心御遷宮」の御遷宮標語は、その内奥をよく表しています。

人はとかく現状や未来を見つめることをよしとしがちです。しかし、今や未来の自分を図ることは、過去からのつながりを見つめなおすことが大切であることを、御遷宮は教えてくれています。


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親の恩は 子におくる。

2012年08月10日 | 小網神社教学

ロンドン五輪では、女子サッカーが健闘むなしく銀メダルに終わりました。また、女子レスリング72キロ級では浜口京子選手が惜しくも予選敗退しました。試合後のインタビューがとても印象に残りました。

親を大切にし、親から受けた思恵に感謝する浜口選手の言葉はとても重いものでした。これぞ神道の説く「崇祖」信仰理念の具現化と言えるのではないかと思いました。

明日からお盆休みに入る方も多いことでしょう。先祖の御霊を実家にお迎えし、一家団欒で過ごす長閑なひと時です。

各家々の先祖慰霊は、一年の折り目節目に行われ、各宗派で定められた年毎の慰霊も、正しく行うべきでしょう。又、自らの親に対しては、その心身を大切にし、親の恩恵に感謝の念を忘れてはなりません。

ところで、親孝行の中核は、自らの子供を、しっかり養育することにあるといわれてきました。

親への思返しは、自らの子供の養育にあるということなのです。これは「祖先に喜ばれる子孫」を生み育くむことといえましょう。

日本中の親たちが、この心を実践すれば、日々報じられる、家庭内のいたましい事件は、皆無となるのではないかと思えてなりません。


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充実した一日を送る人こそ人生を充実させうる人である。

2012年08月03日 | 小網神社教学

ロンドン五輪はさまざまな人間模様をうつし打しています。日本選手団は銅メダルを多くとっており、メダル獲得数では米国、中国に続き第三位だそうです。

さて、充実した一日とは、どういう一日をいうのでしょうか。

主観的な充実感のとらえ方は、人それぞれにあって、一つに要約できないものがあります。ただ充実感を与える要素を列ねることはできます。

例えば予定していた仕事が完了した、とか、困難なことを乗り越えられた、などです。宿願が叶えられたり、大きな喜びを感じた等々もありましょう。

これら充実感の要素を見ると、共通するものは、生きる目標、仕事の目的を持って一日を始めている、ということになります。

要は、プラス思考、前向きの人生感を持っていることが、実りある人生を歩む基本姿勢といえるかもしれません。

昔から、字の上手な人は字を書く能力を、計算のうまい人は計算の能力を発揮すればよいといわれます。先祖や神が個性・天性と呼ばれる優れた何かを個々人に与えられているから、と先人は考えてきました。

五輪の各選手たちのように自らの個性・天性をしっかりととらえ、それを磨きつつ、一日一日を精一杯過ごすことは、前向きに、創造性豊かな人生を歩んでいくことにつながっていくのです。


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氏子崇敬会を開催しました。

2012年08月03日 | 神社より

7月27日午後6時から、人形町・魚久にて24年度の氏子崇敬会総会と懇親会を開催し12の個人団体様の出席をいただきました。

総会では神社より来る平成28年のご鎮座550年祭に向けての記念大祭の執行や社殿修復(屋根銅板吹き替え)を中心とした記念事業について報告しました。

 


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