小網神社blog

東京・日本橋に鎮座する強運厄除の神さま・東京銭洗い弁天の社 小網神社のブログです。

「他山の石」に学ぶ。

2013年07月25日 | 小網神社教学

「他山の石」とは、自分の人格を磨くのに役立つ材料のことを言います。参考にすべき他人の良くない言行をさします。
山林の心ない伐採などは、水系を異常にし、流れる川に変化をもたらし、やがて海水へ悪影響を与えるといいいます。
これは一例にすぎませんが、大自然の一つ一つは、その生態を保つ重要な存在であり、無駄なものは、何一つとしてないのです。
一般的には神は肉眼で姿形を認識して拝することはできません。
しかし万有すべて神が宿る、と考える神道の信仰から察すれば、われわれを取り囲む森羅万象は「神の姿」として享受せよ、ということにもつながり得ます。
己の心を信仰によって浄化することの大切さは、さまざまな事象から学ぶことが出来る、ということでしょう。
世の中に無駄な事は一つもないのです。

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人生ボランティア。

2013年07月19日 | 小網神社教学
神道では、人は祖から生まれて、人生修行を積み、祖の元ヘ帰る、という死生観を説いています。
人はこの世に、ある使命を帯びて、生かされているのだということです。
地位、名誉、利害等にこだわるまでもないのです。

さて「ある使命」とは、個人として、社会人として各人各様に与えられているものです。
世にいうボランティア精神とは、社会人のすべてが持つべき信条でなければならず、特定の、限定したとらえ方では、もはやボランティアではなくなっていることが多いものです。
ひとり一人が、利害に傾き、地位・名誉に嬌るのでなく、世のため人のために、事を進めることこそが、ボランティア精神の真髄ではないでしょうか。

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すべては自らより出でて自らに帰す。

2013年07月13日 | 小網神社教学
若い人よりも年を重ねた人とは、一日の重みが違うといいます。
有限の人生の中で、生い先の短い人ほど、一日一日を大切にするということでしょう。
大切な人生の中で人それぞれ苦しみ、悩みます。
「花の命」は短くて、苦しきことのみが多く感じられるのも、人生といえましょう。
そして多くの苦しみの中から、人は己の人生の主役は自分自身である、ということに気づくのです。
年齢を重ねるごとに、家庭や社会で「脇役」を演じなければならない数は増して来るものです。
しかし個人の人生はあくまでも御自分が「主役」。立派で悔いのない人生を生き切りたいものです。
「我、行わずして他に誰ぞ行う」の気迫を持って、人々の賛助を得、事に当たるべきでしょう。
そこに神から与えられた充実した人生があり、さらに、人のみならず、神のお陰を蒙る人生があるのです。

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東京銭洗い弁天像建立と境内整備のお知らせ。

2013年07月07日 | 神社より
文正元年(1466)、当地におまつりされました小網神社は、来たる平成28年、御鎮座550年の佳節を迎えます。
これに伴い、本年8月より順次、境内整備を行ってまいります。
平成25年から26年にかけましては、授与所の移築、さらには「東京銭洗い弁財天」と称されております当神社「万福舟乗弁財天像」の境内建立や「銭洗いの井」移築を予定しております。
近隣の皆様並びに御参拝の方々には、その間、御迷惑をおかけいたしますが、何卒ご容赦いただきたく、お願い申し上げます。
なお、毎年恒例の10月28日(月)の「弁財天大祭」、11月28日(木)の「どぶろく祭」は、例年通り行いますので、皆様のお越しをお待ち申し上げております。


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調和こそ生きる知恵。

2013年07月05日 | 小網神社教学
明後日は「七夕」です。
日本古来の、先祖の御霊なごめなどのお盆行事に、中国の風習が奈良時代に伝わったとされます。
大自然の姿、一人の人間の姿、そして人間の集団、いずれを取っても、各々は「調和」の中に存在しています。
雨、風、暑さ、寒さ…。されど雨降ればやがて止み、風吹けどこれも止むものです。
一人の人間の健康状態や精神の起伏、これも調和なしには、心身の健康維持はできないものです。
人間の社会集団も、男女、個性、特性、年齢等々、異質のものが集団を構成しながら、調和によって、集団を集団たらしめています。
神道の重要な理念の中に「和」があります。
祭の諸儀の中にも、この和が数多く具象化されています。和こそ調和の根源ともいえます。

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