旧(アイマスな)駄目人間の溜り場

(アイマスにはまってる)駄目人間の駄目な毎日。の跡地。

狼の口 ヴォルフスムント 1巻

2010-08-29 17:19:15 | 漫画
作者は久慈光久という人。フェローズで連載している漫画。
どこぞですごいと評判を聞いて買ってみたもの。
読んでみましたが、確かに、すごい。という言葉しかでてこない。

いや、もうほんとにすごい。
慈悲の無さっぷりというか、徹底っぷりが。

お話的には、中世スイスのアルプス地方。
ハプスブルグ家の圧政に苦しむ森林同盟三邦。
反乱軍はどうにか、三邦から抜け出し、同士を得て、反乱を成功させようとするが、
その三邦からイタリアへ到るザンクト・ゴットハルト峠には、
「狼の口・ヴォルフスムント」と呼ばれる何人たりとも通行適わぬ砦があった。

てな感じで、反乱軍側の、関所を抜けようとする人たちが主人公になっていて、
描かれるんですが、本当に容赦が無い。
主人公として描かれる人たちが1巻かけて必死こいて関所を抜けようと画策するんですが、
1人たりとも成功しない。
皆皆、怖ろしいほどガッツリ死ぬ。殺される。
最初のいい感じにこの国を出たら、一緒に仲良く暮らすんだなゲオルグさんにリーゼさんも、
ヨハンナさんも。英雄のヴィルヘルムさんも。
その慈悲の無さが凄まじい。

漫画でここまで堅牢な関所初めてみました。
いや、ホントすごい。

この後どうなるのか、ほんとに気になります。
いい漫画だ。
ただ惜しいといえば、自分の知識の無さ。
このあたり、中世ヨーロッパあたりがあまりおつむに入っていないので、
この後の反乱がどうなるか、とか、ヴィルヘルムさんのこととか、分からないのが、
歴史物的に残念。
なんだかんだで、自分、ウィリアム・テルも、ロビンフッドもちゃんと読んでいないので、
そのあたり、もう少しちゃんとした方が良いのかなぁ、と。そんな。

ともかく、とにかく凄まじい漫画でした。オススメ。