内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

雨中雑感

2024-05-23 15:24:22 | 雑感

 五月に入っても雨の日が多くて、一日晴れた日は数えるほどしかない。先週金曜日は文字通り一日中雨で、アルザス地方でも各地で洪水や住宅への浸水の被害があった。私が住んでいる地区を取り囲んでいる川も水嵩が増し、いつもは緑色の穏やかな川面が泥色の濁流に変貌してしまっている。幸い、自宅付近の土手が決壊する心配はなく、浸水の恐れもない。書斎の二重窓越しに隣家の鬱蒼たる樹々が強雨に打たれて葉を震わせているのを無声映画のように眺めているだけならば、しみじみとした情感に包まれた読書に耽ることもできる。
 ただ、こんな天気では日課のジョギングが思うようにできない。一日強雨が続いた先週金曜日はさすがにジョギングは諦め、学生との面談のために出向いた大学までの行き返りと近所のスーパーへの買い物がてらの都合六キロほどのウォーキングで我慢した。その他の日は日中ずっと強雨ということはなく、小雨になるか一時的には雨が上がり、ときには晴れ間が見えるときもあった。その間を狙って「今だ」とばかりにジョギングに出かける。途中で多少降られるのは覚悟の上。
 今、午後三時過ぎ、かなり強い降りだ。あてにならない天気予報をいくつか検索してみたが、夕方小降りになるか一時的に上がるかもしれない。その時はすぐにジョギングに出られるようにと今から着替え、ジョギング・シューズも履いて机に向かっている。