内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

朝、膝が笑う。午前中、事務処理。午後から夜にかけて、『武士道』についてのパワーポイント作成

2021-09-07 23:25:16 | 雑感

 6時16分から7時40分までの1時間24分で13,3キロ。今日はほんとうにトロトロ走りだった。それにもかかわらず、途中で何度か膝が笑ってしまった。
 「膝が笑う」というのは実に言い得て妙だ。ちょっとググってみると、その原因の一つとして内側広筋の衰えが挙げられているが、私の場合はそれに該当しないだろう。夏休み中ずっと鍛えてきたのだから。おそらく、膝の安定にも働いている内側広筋に疲労が溜まり、膝の安定機能が低下してしまい、他の筋肉との連動も崩れ、スムーズな膝の動きがときどきできなくなっている状態なのだろう。年も年なのだから、脚の筋肉を少し休ませてあげたほうがいいのかも知れない。
 午前中は、学科関連の事務的処理にかかりきりだった。昨年度末、学科長を退任するにあたって、在任中も職責として行っていた学科内部の重要な事務処理を継続して担当することを申し出た。それは、新学科長が他学科との連携、学部内での日本学科の立場の主張、大学の他のセクション(特に就職相談室)との関係強化、日本総領事館との協力関係の発展、高校とのコミュニケーションの充実化など、いわば対外的な職務により積極的に取り組んでもらいたいからである。正直に言えば、学科長在任中の4年間、私はこれらの職責をほとんど果たしてこなかった。非力な私にはとてもできないことだった。そのことの反省が上に述べた申し出を私にさせたのである。罪滅ぼしという消極的な理由からではなく、学科の発展を願ってのことである。だから、時間割作成や教員たちの授業時間数計算などの事務仕事は少しも嫌ではない。それどころか、こういう仕事は得意としており、処理も早い。
 午後から夜にかけて(途中、1時間半ほどの午睡を挟んで)、明日の修士一年の演習のためのパワーポイント作り。新渡戸稲造『武士道』の英語原文を仏訳二つと邦訳二つと比較しながら、重要箇所を紹介する。新渡戸稲造の生涯と思想については、角川ソフィア文庫版の大久保喬樹の解説に、『武士道』の歴史的な位置づけと日本文化論としての価値については、ちくま新書の山本博文の解説に、それぞれ依拠しながら要点を説明する。導入として、 Pierre-François Souyri 先生の Les Guerriers dans la rizière, Flammarion, « Au fil de l’histoire », 2017 から、武士とその関連語について解説している箇所と新渡戸に言及している箇所を引用する。明日午前中にもう一度パワーポイントを見直すことにして、零時前には就寝。