朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

今日の芸能三昧

2006年04月08日 21時45分46秒 | 歌舞伎・文楽
午前中はぼんやり過ごし、
あんまり目当てもないまま昼過ぎから出かけた。
一番は吉朝の遺作が出ているかなあ、ということで、
新宿の紀伊国屋(ってかそこのCD屋)、山野楽器を回ってみたが
特に見当たらず。
(米朝事務所のページを見ると、申し込まないといけなさそう)

歌舞伎座で「井伊大老」。吉右衛門、富十郎が出演。
このあたりのこってりとした組み合わせが好きなんだから仕方がない。
ごく短い話だったが、いろいろ思うところもあって良かった。
私も関西から東京に出てきているわけだが、
あんまり「関西に戻りたい」てな思いもまだないが、
もっと仕事で苦しいことや背負うものが大きくなったときには
そのような思いに望郷の念にかられることもあるんだろう。

その1幕で出て
(チラシに又五郎の写真があって、
たぶん口上で並ぶんだろうとは思ったが)
山野楽器で落語のCD2枚。

藤志楼はまあまあ。
「宿屋の富」は何ともなかったが、「蔵前駕籠」「猫と金魚」は良かった。
予想通りかな。

談春は良いし、高く評価されるのは分かる
(+評価する奴をバカだとも思わない。
 それは「小朝を評価するの、バカだなあ」という気持ちとは違う)
が、私ならこうは演じないだろうなあ、という感覚。
「地が少ない」ことを私は良しとするタチなんだが、
少し説明が多く感じられる。
確かに新しい視点で描いており違和感もないのだが、
それを説明する必要はないんじゃなかろうか。

自分の落語の捉え方、価値観が古いのかなあ。
説明しないと分からない奴に分からせる必要はないし、
自分が意図したものと違うように捉えられても、
それはそれでいいだろう、と考えている。
「私はこういうハラ・解釈・状況でやっている。
 想像するのは受け手の勝手」というところ。
それはまあ、アマの特権かも知れないが。
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