朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

共犯関係

2011年04月16日 18時38分04秒 | 社会
新聞でピーター・バラカンが触れていたこともあり、
The Timersの「Love Me Tender」を聞いてみた。



広告料をもらっている電力会社の走狗にとっては、
以前も今も放送しづらい歌だな。

ただ、歌詞を額面どおり受け取って済ませる訳にもいかない。

事故前も事故後も、情報を伝えられていなかった。
騙されていた。
東電は隠蔽体質だ。
東電が悪い、政府が悪い、
俺たちは被害者だ。
加害者を非難するぞ。

そう声高に叫び続ければ、癒されるだろう。
しかし、本当にそれで済ませることは正しいのか?
俺たちに罪はないのか?

原発が危険なことくらい、
少し考えて、調べたら分かること。
それを見ず、考えず、調べてこなかった。
見たくないものを見ず、見て考えることを忌避する姿勢が、
原発が危険だと語る声を抑え、黙らせてきたのではないのか?
それが今では「隠蔽」と呼ばれる、
都合の悪い情報が晒されない「楽な」状態につながったのではないか?

目を瞑って見えないのは当然だ。

慎太郎は己の「我欲」を棚に上げて語る、指弾すべき老醜。
だが、都会の「我欲」が原発立地の頬を札びらで張り、
微妙なバランスで発電された電気をジャブジャブ使って、
その姿勢を省みないことは反省する必要があるだろう。
(原発立地が、張られた札びらで今まで潤ってきた事実も無視するものではないが)

この構造の中で作られた原発を黙認し、電力を享受してきた以上、
東電、政府が加害者だ、
自分たちは関係ない、という言説は無責任。
共犯者である、と認識する必要があると感じる。

【おまけ】

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