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言い知れぬ不気味なもの

2010年04月28日 07時50分17秒 | 法・裁判
時効廃止 改正刑事訴訟法が成立 即日施行目指す(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

殺人罪などの時効が廃止された。
>殺人など一部の罪の公訴時効が廃止されるのは
>刑事訴訟法の前身である治罪法制定(1880年)以来初めて
という大きな見直しの割には、
「今捜査中の事件の時効を成立させない」ことが最優先で、拙速な印象がある。

何だろう、何とも言えない気持ち悪さがある。
私が法律を勉強した者であり、
また、
「国家・権力は暴走するものである、だからそれを食い止めるために歯止めが必要」という
歴史観・国家観で生きているためだとは思う。
最近クローズアップされる冤罪事件を見ると
「自分が日常生活を送っている中で、逮捕されたらどうしよう」とも思ってしまうし。
そのあたり、私は国家や権力に対してネガティブなのだが、
手放しに肯定的な人が多いのかなあ。

今回の時効廃止は、捜査を終結させないのもあるが、
「時効まで逃げ切る」ことを不可能にして
犯人が自首するように、というのもあるのだろう。
それも、何となく「犯罪を犯したのだから、心労はその報いであり、問題ない」とも思いつつ、
何か引っかかるところがある。
引っかかってもムダかも知れないが。
「犯罪者にも人権はある」と言ったところで、
「被害者の身になれ」と叫ばれ、議論を拒否されて終わりそうではあるし。

この件に限らず、
「議論する必要なし」の風潮が不気味なのかな。

# 付帯決議で
 「(1)冤罪(えんざい)が発生しないよう捜査資料や証拠物の適正な保管」
 が求められているようだ。
 調書に使ったメモを「破棄」(隠蔽)するなんて論外なのだろう。
 まあ、どうせ付帯決議だ、と言って無視するのだろうが。
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