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国策捜査の構造

2009年10月09日 08時38分22秒 | 法・裁判
「反転 闇社会の守護神と呼ばれて」(田中森一)読了。

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特捜検事を辞め、
弁護士になった筆者の様々な経験や関係した人々に関する思い出話。
いろいろ考えずに楽しめる本。
私はバブル時代のことはあまり知らないので、
その頃の裏世界の話も面白い。

検事時代の経験で、
どのように官僚や政治家の思惑に絡め取られていくかが描かれていた。
直接的な圧力がかかることもあるが、
検察官僚の中で「ここまで進めると出世に響く」という
自制が働くようだ。
検察官も官僚であり、官僚機構の中での出世を目指す以上、
その不正を暴くのは構造的に難しいのか。

小沢秘書の献金問題の中で、
漆間が「自民党議員に及ばない」と漏らした事件があった。
結局それも、政治家が圧力をかけた、というよりも
検察官僚の自制の結果が漆間に伝えられた結果なのだろう。

このあたり、「国策捜査だ」と非難しても意味がないだろう。
「不偏不党」「公正中立」なんて幻想。
全て(広く言えば)「国策捜査」であり、
その構造を暴き、改めていく必要があるのではないか。

政権交代し、このあたりがどのように変わっていくのか。
単に顔色を伺う対象が変わるだけにならないか。
幻想を勝手に前提にせず、
警察・検察と持ちつ持たれつの関係にあるマスコミに依存せず、
フラットに監視していく必要があるのだろう。
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2 コメント

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闇社会 (むらまつ。)
2009-10-09 11:18:21
やっぱり、おもしろそうな本ですね。

買ったまま、本棚で、眠ってます。。。

連休になんとか読もう!
返信する
Unknown (kkmaru)
2009-10-09 23:47:37
コメントありがとうございます。

現場の人から見ると、また違う感想があると思います。
よろしく。
返信する

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