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別件逮捕は不当だ、と叫ぶべき

2006年04月22日 17時38分46秒 | 法・裁判
あまり大声では言われていないが、
耐震強度偽装事件で姉歯などが捜査され、逮捕されそうになっているが、
あれは別件逮捕で不当だ。

例えば、姉歯は「一級建築士の名義貸しをしていた」として、
来週にでも逮捕されるらしいし、
その他「粉飾決算」など、
「今までの事例からすれば逮捕されるような悪事なのか?」と
思うような事案で「刑罰」として、見せしめのように
逮捕されようとしている。
何か、オウムの時の「他人の駐車場に立ち入って逮捕」みたいな
空恐ろしさを感じる。

背景には、自分自身が「弾圧を受けるかも知れない」との恐れがある。
運用で(悪く言えば、警察の勝手な裁量で)
逮捕したりしなかったりする状況は恐ろしい。
(共産党のビラをまいた人間が「不法侵入」で逮捕されても、
創価学会のビラや電話を掛けまくる人間は逮捕されない、とか)
このような状況は、警察が牛耳る「監視国家」の兆候ではないのか。

また裁判所も何も考えずに逮捕状を発行しているのは、
歴史に学ばないバカだという証だろう。
法技術だけで裁判官になれるから、
そもそも法というものが国家権力を制御するために作られている、という
感覚がないんだろう。
リーガルマインド、といっても
しょせんは法解釈や適用における事務手続のセンスでしかないんだし。

また、権力と対峙しているのであれば敏感に反応するはずのマスコミが、
この「別件逮捕」や「共謀罪」について声高に叫ばないのがおかしい。
自分たちも同じ目に遭うかも知れないんだぞ。
私が提示した、「権力と対峙している」という前提が間違いだ、
というだけのことだろうが。
レベルの全く違う「再販制度の維持」については声明を出したり
連載をしたりしている。
この資本主義社会での「マスコミ」も
しょせんは金のために動くだけの存在であり、
短期的に得にならない「政府との対立」は避ける、ということか。
それならばその立場を明示せよ。
さも「自由の守護者」みたいな顔をするな。
(右翼誌のように国益を損ねて欲しくはないが)
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