朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

「直侍」を見たが

2008年10月26日 15時24分06秒 | 歌舞伎・文楽
来週末に本社で研修があるので、
昨日は昼前から、その事前準備で技術書を買いに外出した。
2冊見つけたられたので、どうにかなりそう。
ついでにマンガを2冊。

さらについでに、
新宿TowerRecord(10周年らしく、いろいろイベントやっている)で
例によってクラシックのCDを買う。
今日は6枚。

高田馬場でCDを借り替え、歌舞伎座へ。

夜の部2幕目「直侍」。
菊五郎の直次郎+菊之助の三千歳、
田之助が按摩の丈賀で出る。
まあ有名なお芝居だと思うが、
たしか見たことがないので、期待して行った。

最初が入谷のそば屋の場面。
「そばの食べ方」など、芸談でいろいろ語られる場面ではあるが、
まあ、どうということもなく。

外で直次郎と丈賀の絡み、
直次郎と丑松の絡み、丑松の独白と続く。
黙阿弥らしい連ねの科白で、快く聞ける。

その後、三千歳が療養する寮の場面。
余所事の清元が重要になってくるのだが、
私にはその声が非常に不安定に感じられる。
名人なのかどうなのか知らんのだが、良い演奏なのか?
もしそうだとすれば、私には清元は理解できない。
後の複数で語るところも不協和音がひどくてしんどい。
邦楽の場合、微妙な揺らぎが多少あるものだし、
それが厚みになってくるとは思うのだが。

あと、菊之助の三千歳が私の感覚に合わない。
声・身のこなし(歩き方)など、女形に思えない。
直次郎との絡みで反るところは拍手が来ていたが
自然な流れになっておらず、唐突な感じがする。
決めの形というものは、独立したものでなく、
流れの中で決まった結果であるべきだ、と思うのだが、
違和感があった。

この場面では、大して好きでもない菊五郎が、流石だと思えた。
菊之助をリードしている感じがする。
それが目についてしまうのは、あまり好ましくないが。

全体として言うと、
まあ、教養として見ておくべきものを見られて良かった、
というところか。

1日動き回って疲れていたので、
まっすぐ帰った。
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