朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

生写朝顔話

2009年07月20日 06時58分20秒 | 歌舞伎・文楽
昨日は文楽劇場に行ってきた。
事前に空席があるかどうか電話をしたのだが、
いつの間にか電話番号が変わっていた。
まあ、5年以上行っていないからなあ。

夏休み公演は3部制で、1等2等の区別なし。
日曜で、さすがに良い席は空いていなかった。
前の方ではあるが下手側端の席にした。
後ろ(普段なら2等なので避けた)の方が良かったかも。
少し腰が痛い。

第2部の「生写朝顔話」。
3部制なのに4時間、って、ムチャだ。

「宇治川蛍狩りの段」
・まあ単純な、分かりやすい段。
・字幕が出るようになってから、文楽劇場へ行くのは初めて。
 正面上側に出る(国立劇場は左右に出る)のだが、違和感はなかった。
 昨日の席が端の方だったからかも知れない。正面だったらどうかなあ。
 しかし、字幕があるならば、床本買わなくても良かったか。

「明石浦船別れの段」
・久し振りに聞いたが、やはり綱大夫は好きになれない。
 口先でモゴモゴして、言葉が聞き取りづらい。
 それが「上手い」と勘違いしているのかなあ。
 基礎的な部分(腹から声を出す力)が不足している感じ。

「浜松小屋の段」
・うとうとしてしまった。ストーリーはよく出来ていると思う。
・朝顔は蓑助。特にどうという感じは持たず。
 端の方から見ていると、人形遣いと人形が重なって見づらいな。

「嶋田宿笑い薬の段」
・有名なチャリ場。
 後半は住大夫。声は出ているし、言葉もよく聞き取れる。
 義太夫はこうでないと。
 笑い声の部分は意外に声が出ていなかった(それまでと同じくらいの音量)が、
 そんなものなのかな。

「宿屋の段」
・この芝居、ここがメインだと思う。
・嶋大夫は嫌いではない(まあ、女性の声を作り過ぎるのは気になる)のだが、
 今日はやけに浪曲のようなクサさを感じた。
・「名乗りたいけど名乗れない」というのは個人的に好きな設定。
 ここのストーリーも良い。

「大井川の段」
・つなぎで「箱根八里」が入るんやね。
・最初の有名な節を聞きながら、頭の中で「トテチン」とか入れてしまうのは
 上方落語好きの業病。
・徳右衛門が腹を切って、実は自分の主君の娘である朝顔の目を
 開けさせようとする、って無理な話だと思ってしまう。
・目を開けて終わり、なんだが、
 この後男を追いかけなくて良いのか?と思う。
 実際にはこの後があるのかも知れないが。

そんなところで、満腹。
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