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日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

らくご道(2012年8月)

2012年08月21日 07時02分12秒 | 落語・講談・お笑い
先週木曜は例月の如く、「らくご道」へ。
18時までワッハの資料館で本を読んだりCDを聞いたりして、
18時の閉館後に並ぶ。

お盆だし京都は五山の送り火だし、
客数は少ないかな、と思っていたのだが結局50人程度の入り。


「前説」(生喬)

彦八祭りの話。
久し振りの相撲大会、
「上方落語の歌」や「浪花のモーツァルト」ことキダ・タローメドレーの紹介など。

値段にもよるが、クリアフォルダのセットは欲しい。


「兵庫船」(南天):△+

ひろばとのツーリングとの話。
男2人の旅、ということでネタとよく合っているし、
ひろばの面白さを上手く伝えていると思う。
ネタに入るところで「金毘羅さんに参詣を済ませて」といった言葉が入る訳だが、
これが少し流れを切ってしまう感じがして勿体ない。

今まで見た「兵庫船」の中ではよく出来ていた方だと思うが、
特に大ウケ、という程ではない。
やはり難しい(損な)ネタだと思う。

喜六の統一感はよく出ていたし、
謎かけでのイチビった言い方など面白く作られており、
「船に乗るところ」や「足を伸ばして座る」、「謎かけ」など
個別の場面では、まあ、反応があった。
ただ少し、全体的な「旅ののどかさ」は弱かったように思う。
単発のギャグで見ると他のネタに比べて面白いとは言い難いので、
個人的には、個々にウケを取ろうとするのではなく、
全体に強く押さずに旅の雰囲気を出すことをメインにし、
その上に旅の上での軽いシャレが乗っかっている、という構造にした方が
このネタの演り方としては良いのでは、と思う。


「へっつい幽霊」+四竹入りかっぽれ(生喬):△+

高校野球の話、実家にへっついがあった、という話からネタへ。
ここの客ならば、「置きべっついと塗りべっつい」という話は
しなくても良いのでは、とも思うが。

ネタは松喬ベースかな。
作ぼんは松喬に比べてさらに子どもらしい喋り方で、少し引っ掛かる。
甘い若旦那ではあるが、年齢的には子どもではあるまいし、
独り暮らしで金も含めて多少苦労しているだろうから、
もう少し大人にシフトさせた方が良いのでは、と思う。
昨晩を振り返ってのノロケは濃い目に描写しており、楽しい。

熊五郎は強めではあるが、
作ぼんの実家から帰ってからの「わしみたいな者と付き合って」の言い方など、
単に恐い人、だけではない奥行きを感じた。

幽霊との直談判の場面、
熊五郎はあまり酔っていないように感じた。
個人的にはこのネタ、「飲む」「打つ」「買う」が全て揃ったネタで、
三道楽煩悩それぞれの描写が楽しいところだと思うので、
幽霊を待ちながら酔っていくところ、特に深夜の酔いが進んだ場面の描写を
見せるのが良いのでは、と思う。

1席終わった後で四竹の話をして、
四竹入りの「かっぽれ」。
お賑やかで良かった。


対談「夕焼け日記」(生喬・南天)

椅子には座らず、立ってやっていた。
「パペポ風」と言っていたが、確かに。
動きやすい分、感情が出しやすいかも知れない。

ネタの話はせずに、
師弟の似ているところ、
そこから松喬の「後援会事務局」や「やたけた」の話。
非常に面白かった。


〈追記〉こんなものがあるんやね。
キダ・タロー メドレー - YouTube
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