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朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

天満天神繁昌亭GW特別興行(初日第2回)

2011年05月07日 05時26分47秒 | 落語・講談・お笑い

ゴールデンウィークは結局、5月3日だけ落語会に行った。
繁昌亭の特別興行。
特別興行に行くのは今年が初めて。


「看板の一」(染弥):△+

前座にこのレベルの人が出ると、寄席としては安定する。
出の際に「待ってました」と声を掛ける客がいて、ちと引く。

マクラはありがちなネタもの。
内容は忘れたが、別に悪くなかった覚えがある。
ただ、喋りながらやたら客席をキョロキョロ見回すところ、
時計?を見ることが多いあたりが気になる。

ネタはまあ、きっちりやっていた。
仕込の隠居さんと、バラシのアホで上下を逆にしていたのだが、
個人的には同じにした方が良いと思う。
胴を取る人間の「位置」は同じだし、
仕込とバラシの関係が見えやすくなると思う。
逆にすると、演っていて演りづらいとも思うのだが。
バラシで「1から10まで目が切ってある」と
間違えるのは、無理ではあるが面白かった。


「かわり目」(八天):△

マクラはいつも通り。
「命を削る鉋」の後で
「そのスライスされたのに醤油をかけて、それをアテに飲む」と言うセンスは好きなのだが、
あまりウケないな。

俥屋なしで、帰ってきて戸を叩く場面から入る。
これはこれで悪くないな。
特に前半で切る「かわり目」なので、
夫婦の関係にテーマが絞られる感じがする。

飲んでうだうだ言うところはまあ普通。
おかみさんが酔っ払いを弄って楽しんでいる感じ。

「出て行きよった」まで言って独り喋りに入り、
「お前まだ行かんと」と言うのはあまり好みではない。
客を騙しているようで不愉快。
あと、飲みながら目線を振り過ぎており、
おかみさんがまだいることに途中で気付いてしまうのでは?と感じた。


「初音の鼓」(春雨):△

この人を見るのは久し振り。
マクラは「虚弱体質」みたいな話。
よく言っていることなのだろう。
米朝筆の「楽」を指しながら
「「薬」と書こうとして草冠が抜けた、耄碌しておられるから」
みたいなことを言ったのが、個人的には面白かった。

ネタは、三太夫さんにしても殿様にしても侍らしくない。
あと、商人が「鼓の達人」というのは鼓の仕草に対するハードルを上げるので、
あまり入れない方が良い設定と思う。
殿様の前で打つことになった時に
すかして肘を打つギャグを入れており、
これはこれで面白かったのだが、
別に「鼓の達人」の設定なしに入れても良いと思うし。

鼓を打っていたが、あまり調子に乗れないリズム。
「ポーン」ももっと声を張って欲しい。


「ものまね」(そめすけ):△

この人も久し振りだな。
一度座ってマクラのようなことを喋って一度下がり、
出囃子に合わせて上がって演芸人
(カウスボタン、いとしこいし、酒井とおる、中田ダイマルなど)
の声色・形態模写をする。
最後は女装して岸田今日子。

何か、ヨゴレの芸人だな。


「野崎詣り」(雀三郎):○

演芸場っぽいマクラ。あまり好きにはなれんな。

「扇蝶」に合わせて堤を行く人を見せる。
このあたりの「背中の曲がったおばあさん」「傘を差し掛けて歩く男女」が
後のアホの独り喋りの中で再度紹介される構図。

ネタは「遊山舟」と同様にアホのキャラクターを走らせて作っている。
昔は「天王寺詣り」は良いが「野崎詣り」は良くなかった雀三郎だが、
一つのパターンを手に入れて上手く使っている印象。
勿論、それでも「天王寺詣り」程の絶対的な良さは感じないのだが。

相合傘で歩く男女の年齢がよく分からない。
台詞回しは中年以降の男女の熟した雰囲気を感じるのだが、
アホが紹介している行為はけっこう若々しい。

あとは、まあ、普通に良かった、という程度。


「曲独楽」(米八):△+

基本的にいつも通り。
最初はあまりクサさを感じなかったが、
やはり独楽の動きやらを紹介するところはクドい。
前にも感じたのだが、薄緑の着物に、
よく似ているが微妙に色の違う袴を合わせるセンスは
個人的には良いとは思えん。

刀の刃渡りで失敗。初めて見た。
一度落とすと心棒が狂うんやね。
その後の諦めて「次に行く」と言い切る辺り、
独楽で生きている芸人の矜持が素で出た感じ。
この人の芸に、初めて少しだけ好感が持てた。


「転宅」(枝三郎):△-

いきなりネタに入ろうとする。
だったら「ネタに入っているんですけど」とか言って狆の話なんかせずに、
ちゃっちゃと入れば良い。
中途半端。
狆の顔の形容は面白かった覚えがある。
具体的にどう言ったか忘れてしまったのだが。

ネタは、まあ、こんなやり方もあるのかも知れんが
好きになれない。
女の作り方がいい加減過ぎると思う。
いくら盗人がアホだと言っても、
こんな突拍子もなく「別れようとしている」「盗人と一緒になりたい」
なんて言われても信用するとは思えない。
もっと色気やら盗人の気持ちを汲んで喋っていくものでは?
盗人が最初疑い、本気になるところも突然。
もっと徐々に疑いを解き、盛り上がっていくものだろう。

盗人をアホな人間として設定しているだけで、
これだったらこの女でなくても、誰でも騙せそう。

「泊まる」と言い出された女の慌て方は自然で良かった。

翌日の場面も、煙草屋が目の前の盗人を本人と知らずに「アホ」呼ばわりし、
それを受けて盗人が「怒りたいが怒れない」反応を見せるところで
ウケさせようとしているだけ。
単純過ぎる、と個人的には思う。

「旦那がいる間は盥を出しておく」設定にし、
「洗濯」と「転宅」を掛けるサゲにつなげる。
この「盥を出す」設定が慌てた女が口から出まかせで言った感じで、
これがサゲにつながるところは悪くないと感じた。


「寝床」(染丸):○+

復帰後見るのは初めて。
普通に声も出ているし、普通に喋っていて安心した。

全体にクサ目。
そこそこ「大御所」と扱われることが多くなっているはずだが、
そこに安住せず貪欲にウケを取りに行く姿勢が好み。

近所を回る店の人間(藤七だったかな?)が良かった。
適当に喋っている感じが良い。
それを受けての旦那の感情の変化も分かりやすく作られていた。

腹を立てた旦那の機嫌を取り持つのは、当然番頭なのだが、
たまの「娘さんが宥める」アイデアを一度見てしまうと、
いろいろ違和感がある。
番頭も店の人間で旦那を怒らせた側の人間なのだから
宥められないのでは、と感じるし、
怒らせた「長屋の連中」「店の連中」とは別の世界の人間が止める方が
自然だと思うし。

宥められる旦那はもう少しクサく機嫌を直しても良いと思う。
宥められての到達点も、もっと上機嫌な方が好み。
キセルを逆に持って火傷するのは余計かな。

サゲは「寝床」ではなく、
三味線弾きがいなくなって、もう会はできません、といったもの。
途中で「店の連中が寝ている場所を会場にしている」などと言っていたので、
それを生かさないのは少し意外。
普通に「寝床」で下げて良いと思う。

5月6日(金)のつぶやき

2011年05月07日 02時18分23秒 | つぶやき
06:00 from Twit for Windows
起床。まだ少しOFFモード。早く復活させねば。
07:04 from web
生肉好きなので残念だが、まあ、しばらくは仕方がないかも知れん。どんな肉をどのように加工しているか見えないし。>焼き肉チェーン、ユッケ自粛次々 生肉食中毒の影響で http://t.asahi.com/2d0p
16:58 from モバツイ
明日急遽出勤。息抜きに軽く飲み。雇用保険択一2巡目を進めん。
17:46 from モバツイ
回転寿司で飲みつつ択一。雇用保険などはどうにかなると思うが、労基が怖いな。自分では感覚で取れる、楽な科目と思っているが、油断はなるまい。
19:05 from Twit for Windows
雇用保険択一2巡目終了。明日はテキストとの突合せだ。
20:10 from Tweet Button
特養や有料老人ホームと比較しないと意味がない。そりゃ、現住地と比較すれば入居したくないに決まっているじゃないか。>【CBニュース】高齢者の6割「高専賃入居したくない」 #cbnews http://t.co/0J4vUzc
20:30 from Twit for Windows
http://bit.ly/k4augg asahi_com(朝日新聞社):作家の団鬼六さん死去 SM題材の「花と蛇」、将棋愛好 - おくやみ・訃報
20:41 from Twit for Windows
自分では貸せないからといってサラ金にジャブジャブ貸し出して利息で大儲けした上、危なくなったら元金を引き上げた、違法行為の片棒を担いだ大銀行から回収できないものかのう。>武富士の過払い利息請求は1兆3800億円 返還は5% http://t.asahi.com/2djt
21:30 from Tweet Button
マイクロソフトのデジタルアイデンティティ担当幹部が退職 http://t.co/VdST0pF via @cnet_japan
21:34 from Tweet Button
「自粛」でなく生活パターンを見直す必要はあるだろう。あと、今回停止中でも暴走したことを考えると、そのための対策も講じる必要あり。>浜岡原発:菅首相の緊急会見要旨 - 毎日jp(毎日新聞) http://t.co/xBXfuJH via @mainichijpnews
by kkmaru on Twitter