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日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

日経ビジネスは理想を描けていない

2006年09月11日 20時36分26秒 | 社会
今週の日経ビジネスを読んでいたのだが、
どんな社会を作りたいのかよく分からん。

特集が「こんな国では働けない」。
まあ、早い話が外国労働者を受け入れよ、
今は「不法」な彼らが支えていることを認識せよ、
彼らの待遇を良くせよ、
さもなくば外国労働者は他の国へ行ってしまうぞ、という
記事。

「外国と競争している」理屈で、
例えば企業の税金を減らさないと本社機能を移転されてしまうぞ、という
脅し文句は、
最近の日経ビジネスでよくあるネタなので、反吐は出るが違和感はない。
まあ、彼らならそう言うだろうな、という感じ。

今回の記事はよく分からない。
「使い捨ての労働力として扱うな」という。
それは同意するところで、
これを見て外国人労働者についても労災認定は行われるべきで、
労災に加入していない形だけの「請負業者」(実際は雇用者)は
企業名公開・処罰等が必要だ、と感じた。
しかし、そもそも「賃金を下げよ」「雇用を流動化せよ」とか言って
どんどん労働条件を悪化させようとしたのは、日経ではないのか?

それとも、「日本人の労働条件は悪化させ、外国人の労働条件は
良くせよ」とか言うのか?
しかし、経営者の志向としてはどちらも同じ方向に向くのではないか。
「日本人も、外国人も、労働条件を良くしていこう」というのならば
まだ分かるんだが。

あるいは、単純労働は外国人に、「知的」労働を日本人に、という
分担を想定しているのかも知れないが、それは危険な思想だろう。
外国人差別に近づきやすいし、外国からも「差別主義的な国だ」と
捉えられるような気がするのだが。
何か、あるべき社会が描けていないように思う。
ただ、現実の(少子化等に)右往左往しているだけでは?