朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

天守物語などなど

2006年07月11日 21時50分52秒 | 歌舞伎・文楽
今月の歌舞伎座は玉三郎メインの「泉鏡花」特集。
一番メジャーかな、と思って「天守物語」を見に行った。

時間つぶしに山野楽器へ。
ベートーベンのピアノ協奏曲全集を探しに行ったんだが、
さすがにグールドで揃えるのはなあ。安けりゃ買ったんだが。
結局それはやめにして、以下の4組。(11枚かな)
「ベートーベン弦楽四重奏曲全集(ブダペスト)」
 :途中だが、外れではなさそう。
「イタリア+ビゼーの交響曲(チェリビダッケ+ベルリンフィル)」
 :「イタリア」は1楽章だけの曲だと思う。
  (「スコットランド」は全楽章聞かないと意味がない)
  500円やからいいけど。
「展覧会の絵+ボレロ(チェリビダッケ+ミュンヘンフィル)」
 :これは大当たり。スローテンポで、腹の底から歌い上げる感じが私の好み。
「シューベルトの即興曲集(内田光子)」
 :何か、さらさらした演奏であんまり好きになれないなあ。

で、歌舞伎座へ。
けっこう人は入っていて、立ち見になった。
1時間半の立ち見はちとつらいなあ。
玉三郎のファンが多い、というところか。

正直、よく分からない。
最初の妹分との話が長い。
しかも、玉三郎の声も小さくて、1階席はウケているんだが、
幕見席までは届いてこないことが多かった。

海老蔵はなかなか良い。
玉三郎も、海老蔵が出てくるあたりになると
良い雰囲気が伝わってくる。
(それまでもいいんだろうが、幕見席までは雰囲気が伝わってこなかった)

全体のバランスとしては、前半の妹分との会話の部分は絞って、
後半の海老蔵が1回目上がってくるところ、
その後の戦い、失明した後の嘆きなどを膨らませる方が好みではある。
そこはたぶん、
私が鏡花の世界を受け入れられていない、ということなんだろう。
前半の妹分との会話も、非近代的な雰囲気・味わいと捉えれば
重要なところだと思う。
ただ、それがどこまで客席に伝わったものかは。
正直、しんどかったなあ。
コメント
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