北島邦彦の「すぎなみ未来BOX」

元杉並区議会議員(2007-2011)北島邦彦の活動日誌 e-mail kjmirai@jcom.home.ne.jp

外国人登録窓口での申し入れ

2012年06月25日 | 日記
7/9から外国人登録証が在留カードに切り替わることによって、難民申請をしている仮放免者はみずからのIDカードを所持できなくなる事態が生み出されます(常時携帯義務を課されて、みずからを縛る物でしかない外登証が、唯一の自己証明となる矛盾!)。難民申請をしている滞日外国人はパスポートも期限切れとなっているケースも多く、医療機関にかからざるをえない時などに不安の種となっています。
今日は難民申請者および支援の人たちとともに、区役所の外国人登録窓口での申し入れを行ない、担当係長と約1時間半ほどのやりとりになりました。そこから浮かび上がってきたのは、入国管理局という役所がいかにいいかげんな機関かということ。その名称どおりに在日・滞日外国人を管理(監視)する発想しかできない役所であり、それは自治体をも「管理」する対象としか見ていない役所だってことです。だからそもそも、人間を相手にしているという発想が決定的に欠如しています。それにしても、現にそこに住んで暮らしている難民申請者のことを、自治体がなんら認識する術がなくなるというのはまったくおかしなことです。

6・23反原発杉並集会

2012年06月23日 | 日記
「子ども福島」佐藤幸子さんと「診療所建設委員会」松江ドクターを囲んで、165人の反原発集会を成功させることができました。何回もの会合を積み重ねて集会を実現したNAZEN杉並の仲間たち、長時間の集会をともに成功させてくれた参加者の人たちに大感謝!「杉並でやるのならビキニを焦点に…」「新たな参加者もあったけれどまだまだこれから…」など、様々な課題が寄せられています。それらすべてをひっくるめて、さらに前へ!



6・23NAZEN杉並集会アピール
大飯原発の再稼働を絶対許せない!7・16反原発集会に10万人を集め、その力で再稼働を絶対に阻止しよう!原発事故は終わっていない!昨年12月の「収束」宣言、再稼働表明を強行した野田政権をぶっとばそう!
6月16日、野田首相は関西電力大飯原発3,4号機の再稼働を決定しました。8日の記者会見では「福島県民の気持ちは理解できる」と言ったうえで、「人々の日常の暮らしを守る責務を放棄することはできない」と言いました。絶対に許すことができません。原発事故によりどれだけ多くの福島県民が、子どもたちが命の危険にさらされ、働く場を奪われたでしょうか。福島県民に対して避難も賠償も行わず、何が責務ですか!さらに再稼働表明は福島第一原発労働者の強いられている極限的被曝労働に全く触れられていません。もともと原発労働こそ、第7次、第8次とも言われる下請け労働、派遣、偽装請負によって低賃金で被曝労働を強制し、潤ってきた新自由主義そのものの利権構造です。年間50ミリシーベルトを越えた労働者はもう原発で働けないため、偽名を使って他の原発で作業をさせる。その繰り返しで成り立ってきた産業です。福島第一原発事故の現場では、防護服を着せない。私服のままで瓦礫撤去に被災地の労働者をかり出しています。飯舘、南相馬などの作付けできなかった農家が防護服もなしに除染作業員をやっています。ここでも、潤うのは大手ゼネコンです。税金で東電やゼネコンが儲けて、被災者が被曝労働をさせられる!これが今、福島で行われている「復興」です。
さらに野田首相は「原発を止めたままでは社会が成り立たない」「雇用の場が失われてしまう」と言いますが、今、2千万人の若者の大半が非正規雇用に突き落とされ、2百万人以上が生活保護を受給せざるを得ない貧困にたたき込まれています。野田首相は99%の犠牲の上に、1%が金儲けする新自由主義社会を成り立たせるために再稼働を決定したのです。そのために福島の人々は犠牲になれ、若者はおとなしくしていろと言っているのです。生活保護を不正受給と言うのなら、違法な派遣労働、偽装請負で潤い、消費大増税による輸出還付金でボロ儲けを狙っている資本家こそ不正受給者であり、富を全額返金すべきではありませんか?
原発とは民衆の生命を奪い踏みにじる新自由主義の電源であり、源泉であることがはっきりしました。もうこんな社会に未来はない!原発をなくすために、原発を必要としている社会を根本からひっくり返す運動を、杉並の地から大きく発展させていきましょう。
第一に、福島診療所建設を提起します。福島のお母さんたちは「責任をもって体調管理をする医者がいない、福島医大の山下教授は信用できない」と訴えています。診療所建設は福島県民のよりどころとなる拠点をつくる運動です。最悪の御用学者・山下教授を福島からたたき出し、国の責任逃れと被曝の隠蔽を許さない運動です。
第二に、被曝労働を絶対に許さない運動をつくることです。一人の労働者に大量被曝をおしつけるのか?人海戦術で廃炉にするのか?しかし国は原発労働者を人として扱わず、使い捨ての道具としています。この国の現状、労働の現状と向き合わずして原発をなくすことはできません。わたしたちは廃炉作業に立ち向かう労働者と手を取り合い、原発労働者の非正規雇用を許さず、健康管理、被曝防御の装備を国・東電に要求します。それは、わたしたち自身の職場で、仲間の解雇撤回と非正規雇用をなくす運動と一体で日常的に進めることが決定的です。すべての職場に労働組合という民衆の武器をよみがえらせ、全原発を廃炉にしよう!
第三に、7・16反原発集会に10万人を集めることです。仲間を集い、集い、集い、首都を埋め尽くす巨大デモの先頭に、NAZEN杉並は立とうではありませんか!
NO NUKES!NO WAR! 沖縄米軍基地オスプレイ配備と普天間基地の固定化、辺野古新基地建設を阻止しよう!
すべての核・原発をなくすまで、NAZEN杉並は団結して闘おう!

首相官邸前に4万人

2012年06月22日 | 日記
国会議事堂前で地下鉄を降りて地上にあがると、見慣れているはずの首相官邸・内閣府・国会議事堂のTゾーンの様相は一変していました。延々と繰り返される「再稼働反対!」のコールと人、人、人…。国会周辺にこれだけの人が集まるのは、62年前の安保闘争以来のことなのでしょう。70年安保沖縄闘争の時代には、国会周辺のデモは警察権力が徹底的に排除したそうですから。警察発表は1万1千人。しかし、ああした状態で1万人を超えたら、2万も3万もほとんど計測不可能だな。
主催者は警察との関係で「群衆」の統制をとることに必死。確かにひとつ穴があけば、そこから一気に人民の怒りの奔流が首相官邸・国会に雪崩れ込むのは必至。警察も薄氷を踏む思いであることはまちがいありません。私も昨年9・16脱原発明治公園集会に参加して、これ以上の人波の中にいたわけですが、やはり国家権力中枢のど真ん中の人波ですから、ちょっと意味が異なっています。胸がワクワクする高揚感がありました。時代の転換をまざまざと。

レニ・リーフェンシュタールの写真集『Africa』

2012年06月21日 | 日記
尊敬すべき反骨の老映画評論家のお宅で、レニ・リーフェンシュタールの写真集『Africa』をはじめ、いくつかの貴重な写真集を見せてもらう機会に恵まれました。ずっしりと重いこのレニの写真集は、アフリカの奥地スーダンに住むヌバ族を撮影したものです。戦後のレニの仕事の様子について知識としては知っていましたが、その実際を目にするのは初めてでした。ヌバ族の男女の映像は、ほんとうに「美しい」!しかしこの「美しさ」は…。老映画評論家のご教示によると、撮影当時のヌバ族の生活環境はきわめて悪く、新生児の死亡率などはとても高かったそうです。レニの映像表現は、被写体の背景をすべて覆い隠してしまうほど強烈に、「美しさ」を切り取ってしまうのです。ここには映画「美の祭典」「民族の祭典」に見られるものと、表現者としてのまったく同じ本質が表われています。なるほど、そういうことだったのか!ちなみにこの写真集、近所の古本屋で1500円(!)で入手したのだとか。老映画評論家の“嗅覚”にも脱帽!

青年たちは確実に動き始めている

2012年06月20日 | 日記
水曜日の定例街宣ですが、今日は高円寺です。始めてしばらくすると、ひとりの青年がビラまきを一緒に始めました。聞けば、ネットで知った6/22首相官邸前結集を呼びかけるビラまきに参加するために来たとのこと。それがまだ始まっていないようなので、私たちの6・23反核杉並集会のビラまきをすると言ってくれました。上京したばかりで登録型派遣労働者として働くことになるそうで、やはり将来への不安は隠しきれないようです。NAZENもそうですが、東京西部ユニオンにもいつでも相談を!