北島邦彦の「すぎなみ未来BOX」

元杉並区議会議員(2007-2011)北島邦彦の活動日誌 e-mail kjmirai@jcom.home.ne.jp

構造改革論者の「次」が出てきた

2009年05月31日 | 日記
橋下大阪府知事のブレーンである上山信一(慶応大学教授)の『自治体改革の突破口』を読む。この本の後半1/3ぐらいは、世俗的な経営コンサルタントのアイディア開陳といった形でおもしろくも何ともないのですが、冒頭の第1章は「おっ!」と思わされました。こんなことを言っています…
「『官から民へ』とは必ずしも『民営化』や『民間委託』を意味しない。地域の住民の自助、共助に任せていくという選択肢もある」
「公共サービスの受け手はそもそも『顧客』なのかという根本的な疑問もある。彼らは受益者、利用者であると同時に『納税者』『有権者』でもある。支払いの対価としてのサービスを一方的に求めるだけの存在ではない」
「『公共課題の解決を行政とNPOで分担する』という考え方への疑問がある。確かに行政ができることには限界がある。NPOは現実にそれを補ってくれる。だが行政の限界の全てをNPOが担えるわけではない」
…などなど。小泉構造改革政治流の新自由主義者ではなく、新手のファシストが登場したという感じでしょうか。橋下打倒の闘いがきわめて普遍性をもった闘いであることが、こうしたことからもハッキリしてきますね。