米大統領オバマの「核廃絶」プラハ演説が、EU帝国主義諸国や中東・アジア・中南米諸国にはほとんど波紋を起こさなかったにもかかわらず、日本の“革新”と言われてきた政治勢力には様々な反響を呼び起こしています。日本共産党・志位委員長は即日賛意を表する手紙を送ったそうですし、広島の原水禁勢力からは「8・6ヒロシマにオバマ大統領を呼ぼう」なる提唱がなされているようです。これは何なのか?米大統領オバマのプラハ演説は、「核のない世界を構築しよう…アメリカを除いて」(「改憲阻止!裁判員制度実施粉砕!5・2集会」での高山俊吉弁護士の弁)でしかありません。アメリカ帝国主義による核独占体制を、傲慢にも全世界に宣言するものだったのではないでしょうか。米国が保有する核弾頭は更新時期を迎えており、イラク・アフガン戦費に加えての軍事支出に耐えられない財政ののりきりのために、武器体系の効率的再編をやる必要に迫られているとも聞いています。もっと突っ込んで考えれば、これからますます現実的に強行されようとしている米帝による侵略戦争の実態からするならば、本当に戦争に突入して勝利できる実戦体制構築のためには、核兵器体系のスクラップ&ビルドも一定は断行するということでもあります。「核廃絶」どころか、米大統領オバマによる「戦争宣言」こそがプラハ演説の核心です。…続く