北島邦彦の「すぎなみ未来BOX」

元杉並区議会議員(2007-2011)北島邦彦の活動日誌 e-mail kjmirai@jcom.home.ne.jp

「日の丸・君が代」訴訟最高裁判決のねらい

2012年01月24日 | 日記
先日出された「日の丸」不起立・「君が代」不斉唱処分に関わる最高裁判決は、教育労働者の不起立・不斉唱闘争の粘り強い継続に追いつめられた日本帝国主義が、最高裁判決という形で闘いの陣形に分断を持ち込み、その闘いの圧倒的な勝利の地平を貶めようとする策動です。停職・減給の一部は取り消しましたが、戒告という処分は正当だと認めている判決なのです。しかも根津・河原井両氏の間に分断を持ち込むだけでなく、この闘争がただの「内心」に関わるものでしかないと、「実力」闘争であることを否定してみせました…だから停職・減給は裁量権の逸脱で、戒告は妥当なのだと。メディアの解説や被処分者の中からも、「これで不起立闘争がやりやすくなる」「大阪の橋下市長の動きに制動をかけるもの」などのコメントや評価がありました。これは全然まちがっています。現に橋下・大阪市長は「ルールは守らなければならないと言っていただいた」と、“処分条例”制定に向けてさらに凶暴な姿勢を露わにしています。また、「戒告でしかないんだから不起立をやろう!」と呼びかけたところで、新たに闘いに決起する青年教育労働者が生み出されるわけがないじゃありませんか。教育労働者として、人間としての誇りをかけて、ある意味で人生をかけて闘いに決起しようと決意しないかぎり、闘いきることができないのではないでしょうか?最高裁判決に表現された闘争解体・絶滅のねらいを断固としてはね返す闘いを!

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