福島市のコラッセ福島で、ふくしま共同診療所の報告会が開かれました。昨年12月の開設からわずか9ヶ月ですが、福島の子どもたちの命と未来を守るという理念が、具体的なもの(戦慄すべき事態でもあるのですが)として展開されていることが、よくわかりました。
核心中の核心は、福島県の甲状腺検査によっては、子どもたちの被曝の実態が何も解明されないことを、公然と明らかに示したことです。そして、県の検査がいかに不十分であり、カルテの保存や追跡調査(検査)という点では、そもそもカルテやエコー写真の保存がされているのかどうかも曖昧です。甲状腺検査はあくまで健診で、患者について作成・保存義務があるカルテを作成する必要がないというのです。このように、検査情報そのものが、県および県立医科大によって隠蔽さえされかねない現実をも暴露しました。
こうした重要な活動が、医師・スタッフや建設委員会の仲間たちの献身的な闘いによって支えられています。診療所の第2次建設運動を軸にしながら、全国的な支援行動が必要とされています。