北島邦彦の「すぎなみ未来BOX」

元杉並区議会議員(2007-2011)北島邦彦の活動日誌 e-mail kjmirai@jcom.home.ne.jp

『消えた警官-ドキュメント菅生事件』を読む

2010年05月13日 | 日記
NHK・BSで「週刊ブックレビュー」といういかにもNHKという教養番組をやっていて、たまに見ることがあります(司会役で時々登場する中江有里の隠れファンだったりすることもあるので…それとスポーツ・キャスターの長田渚左さんが司会をやる週もあります)。そこでかなり前に紹介されていた『消えた警官-ドキュメント菅生事件』を図書館で借りて、大阪・泉佐野への出張の行き帰りの新幹線の中で読みました。これがなかなかおもしろいんですよ!これは1952年に起きた大分県菅生村での駐在所爆破事件で、当時武装闘争路線をとっていた日本共産党員の犯行とされたのですが、実は潜入した公安警察官が引き起こした爆破事件だったというのが真相です。この「消えた警察官」がとうとうその正体と居所を突きとめられて裁判に証人として出廷するところあたりは、胸がワクワクしてくるような状態になってしまいました。ところが、この公安警察官の問題はウヤムヤなままで“決着”となり、この男はその後警視長まで昇進してしまう(その上の階級は警視監-警視総監しかありません)というのですから、警察組織のおぞましさを突きつけられることになります。たまにはこういう本を読むのもいいですね。